男が逃げた場合。

お天気、大変な寒気だそうです。まだ広島ではまったく雪は降っていないのですが、夜にむけて降り出すのでしょうか。

昨日夜、冬用タイヤに換えてもらいました。道路が凍結していたら意味ないけれど、一安心です。でも、もし、あまりに雪がひどい様なら、大分に帰るのはやめようかなあ、また、できるだけ早くに帰るからと母に言おうかなあとも思っています。夕方まで待ってみてから決めます。

話は異なりますが。クリニックでは、いろいろな患者さんが、いろいろと話をして帰って行きます。この頃、お一人で赤ちゃんを産む人も増えてきました。男が逃げてしまった場合です。今、同時進行で何人もいらっしゃいます。

その中のお一人。まだ若い人ですが、産む決心で健診に来ています。彼は逃げてしまって、連絡もつきません。職場には、東京の消印で退職届を送ってきたと上司が言ったと。彼の実家で父親と話をしたと。これがひどいのです。

「彼はもう逃げてしまって、帰って来ないでしょう。息子のことは忘れて下さい」と言われたと。

忘れろと言ったって、その彼との赤ちゃんを産むのですから、忘れられるわけがありません。親までそんなことを言うのですから。

今、NHKの朝のドラマでもしていますが。

私は、彼女に言いました。逃げた彼を頼ることはできないね。ここまで逃げた男は追いかけても力にはならないからね。彼を頼らないで生きて行かないとね。今の内に少しでも、お金を貯めてね。彼女は頑張って仕事をしています。

もう少したったら、弁護士さんを紹介するつもりです。彼は、養育費を払うことが出来る状況にはないかもしれない、でも、その義務は生じるのですから。それと、認知については、これは強制です。それらの手続きをしてもらうつもりでいます。彼の実家が分かっているのですから、弁護士の立場で彼を追跡することはできるそうです。逃げたら、それですべて終わりというわけにはいきません。それを男には知ってもらいたいと思います。

それにしても、本当に逃げちゃうのですねえ。これも、ちゃんと教育ができていないため、私はそう思っています。それらをちゃんと中学生の内に話をしておきたいと考えています。

昨日は、とても久しぶりに会いに来て下さった人と一緒にお昼ご飯を食べました。そこで、彼女の結婚の報告を聞きました。うれしくて。突然で何にも用意ができていないので。食事の後、そごうの9階に行きました。

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ものすごいチョコレート。初めて行って、本当にびっくりしました。これはもう、異常と言うくらいだと思いました。あまりに沢山で、どうしたらいいのか分からなかったのですが、ベルギーのチョコを買ってとりあえずのお祝いにと彼女に渡しました。それにしても。先日の恵方巻きといい、今のバレンタインと言い、完全に商業ベースに乗っているのですねえ。

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「ババ、長生きせいよ」

昨日期せずして、同じような境遇のお二人から似たようなことを言われました。ありがたくて。

まず一人目。彼は、性同一性障害で長年当方で治療してきました。今やすっかり男性です。でも、まだ未成年の子がいるため、正式に男性にはなれません。彼が本当に苦労して子育てをしている様子をこれまでみてきました。もう一息だね、そんな話をしていると、

「ババ、長生きせいよ。ババがおらんようになったら、わしの行き場がなくなるけんの」

と言いました。彼は、私のことをババと呼びます。

「でも、診療をいつまで続けるかよね。ヨレヨレになるまで?」

「よれよれになったら、わしがめんどうみてやるけんの」

「本当?あなたが勤める施設に入れてくれる?」

私は一安心です。自分自身の老後をどうするか、それも私の重い課題になっています。

「口は悪くても、彼は優しいから。一生懸命看てくれるよね」というのが内のスタッフの彼への評価です。

もう一人。逆に性同一性障害で女性になった人です。せっかく手術も受けて女性になったのに、事情があってその後放置したため、すっかり塞がってしまったのです。直径2ミリの細いゾンデも入らないほどでした。

当方で治療。三度の小手術も含めて、今、大分広がって来ました。その彼女が

「先生、私の事、書いて」と言います。うん?はじめは何のことか分かりませんでした。

「何に書いてもいいから。私ね、こうなっていろいろ調べたんよ。手術をしても、その後、塞がってしまった人が沢山いるのよね。でも、どうしようもなくって、みんなそのままで諦めているんよね。私、おかげでここまで回復して、先生への恩返しよ。何を書いてもいいから」

 だそうです。もちろん、彼女が諦めないで、根気強く通ってきたのが一番なのですが。

性同一性障害の方は、無事性が変わっても、その後の生活がいろいろと大変です。お一人ずつのニーズに応じて、できる限りのサポートをして行こうと思います。

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私のクリニックの男性の患者さん作の創作折り紙、今年の干支です。毎年、作って持ってきて下さいます。今年の干支も届きました。

ピンと尖ったとさかが特徴です。

よく作るねえ、スゴいねえ、みんな絶賛です。クリニックに飾りました。ありがとうございます。

こんな患者さんたちとのやり取りに支えられて、何とかここまでやって来ました。さて、今後はどこまでやれるのか、ですねえ。

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クリスマスイブ翌日の当番医

クリスマスイブの翌日の日曜当番医。緊急避妊薬は多すぎるほど用意していたのですが、一人分だけ残して、危なく足りなくなる所でした。

ある人。

「妊娠は困りますか?もし妊娠したら、産んで育てようとは思いませんか?」

「いいえ、まだ結婚していませんから。」

「ええ。でも、今から結婚しようとは思いませんか?」

「いいえ。それは順番が違います。」

「順番って。うん?順番って言うからには、セックスすることそのものが順番が違うのではありませんか? 相手の方は?もし妊娠したら産もうよと言いませんか?」

「いいえ、彼もアフターピルをもらいに行こうと、ここについてきています。」

ある人。

「ここにアフターピルを求めて来ていることを、彼は知っていますか?」

「いいえ。伝えていません。」

「一人で悩んで一人で来たのですか?彼とはこれからも付き合いは続くのですか?」

「はい。続きます。」

「今回、何も避妊しないでしたこと、あなたがとても悩んでアフターピルを取りに来たことも何にも伝えないでいると、これからも同じことが続くのではありませんか?少なくとも、避妊しないでするのはいやだというくらい、彼に伝えるべきではありませんか?」

ある人。

「いやだと抵抗したのですが。彼は、大丈夫だって。妊娠は絶対しないからと。でも、そんなことはありませんよね。妊娠するかもしれませんよね。」

「うん。どうして彼は大丈夫って言うのかねえ。知らないんだろうか。教えてもらっていないのかもしれませんねえ。」

「それで、後から電話がかかってきて、自分がしたのはレイプだったって。で、アフターピルをもらいに行って欲しいと言われました。」

ある人

「この三日間、ずっと避妊しないでいるのですか?で、では妊娠したらどうしようと話しているのですか?」

「話しはしていませんが。でも、大丈夫と思います。産めると思います。」

「話をしていなくても大丈夫ですか?一人でかってに産めるとは思っていませんか?これから彼としっかり話をして下さい。そんな話もしないですることだけしているのはおかしいと思うんだけど。」

もちろん、この彼女たちみなさんに、これからはピルを飲んで防衛するように説得はしましたが、すっきりしません。男性がちゃんとしてくれないから、女性がひっそりピルを飲んで防衛することになるようで。

  確かに緊急避妊というのは、望めない妊娠を防ぐ意味で、女性の救いにはなっているけれど、同時に無責任な男たちを創り出すことにもなっているのかもしれません。何かセックスの質が貧しくなっているような、男も女も覚悟が足りないような、そんな気がする一日でした。

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17歳

ある日。

「ねえ、今相手はいろいろ?決まった一人ではないよね。」

「うん、前は愛人契約しとったけど、今はそれ辞めていろいろ。」

「風俗?」

「違うよ。キャバクラ。」

「セクキャバ?」

「ううん、普通のキャバクラ。」

「今ねえ、二つも病気になってるんだから、セックスはダメだよ。移すからね。」

「え?でも、しない訳にはいかんのよ。」

「でもさあ、貴方としたら病気になったって言われたら貴方だけじゃなくて、店にも迷惑がかかるんじゃない?」

「そうかあ。でもねえ、使わん訳に行かんのよ。番を張ったらねえ。」

「そっか。一番、二番を競いよるん?」

「うん、60、70稼ごうと思ったらねえ、使わんとね。」

ある日

「先生、お酒で気持ち悪くなるんよ。何か二日酔いの薬が欲しい。」

「あなた、まだ17歳でしょう。17歳の子に二日酔いの薬ですって出すわけにはいかんでしょ。今、病気の薬を飲んでるから、よけい胃にこたえるんじゃろうね。私は未成年じゃけん、お酒はダメなんよ。ノンアルコールもらうね、とでも言いんさいよ。今日は、普通の胃薬を出しとくからね。」

ある日

「先生、やっぱりビル飲まんといけんかねえ。」

「だってあなた、もう一回中絶してるから、分かるでしょう。また妊娠したらいやでしょうが。こんなに病気をもらってくるということは、妊娠もする可能性があるということよ。ちゃんとピルを飲みなさい。手術の後飲んでたのに、どしてやめたんね。怖いでしょうが。」

「でも、ピルって、たばこいけんのでしょ?」

「そう、たばことピルは相性悪いからね。今、どれくらい吸ってるの?」

「ふつう、ひと箱半。」

「わあ、それはいけん。ピルにもじやし、美容にも健康にいけんがね。17歳で、たばこを30本も吸うかね。でも、ピルは飲まんといけんから。とりあえず、たばこを減らすこと。一日15本までに出来んかねえ。最終的にはやめるべきだけど。」

ある日

「ハイ、これで全部の病気は治ったからね。もう、かからんようにせんとね。」

「先生、これから毎月来るからね、病気の検査してね。」

「うん、検査はするから来んさいよ。でも、かからんようにせんとねえ。ピルもちゃんと出すし、たばこのことも聞くよ。タバコをやめる方法はいろいろとあるけど、なにより自分がやめようという気にならんとね。」

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性同一性障がいの方の手術について。

性同一性障がいの彼が初めて来院したのは、まだ高校生でした。

ガイドラインに沿って、今は二週に一回男性ホルモンの注射をうちに来ています。そして、この度、手術を受けました。その医療機関から来たお手紙です。


この度は、ご紹介・手術前検査を実施していただき誠にありがとうございます。
その後について、下記のように報告致します。

平成28年11月○日

膣式 子宮全摘術+両側 卵巣・卵管摘出術  を行いました。

術後 経過順調にて、12月○日に退院されました。

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

   平成28年12月○日               」

無事済んで良かったね、と彼に言いました。お腹を切らないで手術してもらって、最低限の体の負担だけで済んで。ここまで来れば、もう、性を変えることが出来るよ、と。

女性から男性へは、性腺、すなわち卵巣を取るだけで性別変更が可能です。手術で性器の形を作らなくっても大丈夫。ホルモン注射で男性器のようになりますので。

でも、私はすっきりしません。痛々しいのです。体にメスを入れなければ、性別変更ができないということが。世界では、そのままの体でも性別を変更できるのが主流となっています。手術をしなければ、というのは、人権侵害ではないかと思うのです。もちろん、手術をしたい人は、すればいい。それは個人の希望で個人が決めればいい事なのですね。

もしも、体がそのままで性が変われば、国として、何か困ったことがあるのかと考えました。手術をしようがしまいが、何も困ったことは起こりません。変わってみて、もし困ったなら、また戻せばよろしい。それくらい柔軟に考えてもいいはず。でも、性腺を取ってしまうと、それは不可能です。

これまで学習してきたように、性別は、グラデーション。男か女か、二つだけに決められる物ではないし。個人によっていろいろなのですね。

男性から女性への手術はもっと大変。本当に大変で、お金も沢山かかります。今、術後がよくなくって、せっかく女性器を作ったのに、ふさがりかけている人もいます。当方に通ってきて、広げる処置をしています。それは苦痛を伴います。せっかく、大金と時間と労力をかけたのに、気の毒なことです。やはり人権侵害だと思ってしまいます。

お歳暮を頂きました。私のブログを読んで下さっている方からです。もう、びっくり、うれしくて。練乳のように見えるのは、髪のトリートメント兼日焼け止めのクリームです。カップは焼酎カップと書いてありました。さっそく梅酒にソーダを入れて飲みました。作るだけ作って、まったく飲まないままの梅酒が沢山あります。これから毎晩晩酌です。憂鬱な気持ちが少し明るくなりました。

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インフルエンザ情報、ワクチンについて。

私の周辺でも、インフルエンザにかかったという人がぼつぼつ出てきました。広島市のインフルエンザ情報から、データ、グラフをお借りします。広島市全体の総数ではなく、37か所定点医療機関からの情報です。

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黄色の四角、今年の情報ですが、左端を詳しく見るとこうなります。

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先週と比べて1.7倍の増加、グラフの立ち上がりが見えます。例年、立ち上がりが現れると、そこから急速に感染数が増えて行きます。安佐南区の小学校の学級閉鎖も一件出ました。

私のクリニックでは11月からワクチンの接種を行なっています。ワクチンをうって効果が出るのに2~3週間かかりますので、もううっておいた方がいいと思います。特に妊婦さんほど早めにうつようにお勧めしています。

インフルエンザワクチンは生ワクチンではなく、不活性化ワクチンですので、妊婦さんでも胎児に影響はありません。むしろ、インフルエンザにかかって高熱が出ることの方が胎児への影響が心配です。

私の所では、昨年まで妊婦さんには、防腐剤チメロサールの入っていないワクチンをうっていました。しかし、今年からそのチメロサールを含有しないワクチンが作られなくなってしまいました。

チメロサールを含んでいる製剤もその濃度は0.004~0.008mg/mLとごく少量であり、胎児への影響はないとされ、妊婦に投与しても差し支えないとの指示が来ました。ですので、そのことを妊婦さんにお話した上で接種しております。

ただ、困ったことがあります。これまでのチメロサールを含んでいないワクチンは一人分ずつシリンジに入っていましたが、そうでないワクチンは、二人分ずつバイアルに入っています。接種する方がその日奇数だった場合、一人分余ってしまうのです。ですから、午後6時の閉院前に余っていた場合に、スタッフにうつことにしました。もうだいぶスタッフにうちましたので、もし全員にうった後に余ったときにはどうしようと頭が痛いことです。

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再診料、情けない話です。

昨日のこと。三年前から来られている方です。前回来られた時、四つの検査をして、一つはその場で結果が出て、残りの三つの結果を聞きに来て頂きました。その結果によって、お薬を出しますからとお話して。

その結果をお話しました。検査の結果の用紙もお渡ししました。そして、お薬を出しましょうと言ったら、薬はいいです、いりませんと言われました。それなら、と、日常生活の注意、今後どんなことになった時に診療に来たらいいか、等をお話しました。患者さんは、ずっとメモを取りながら質問もされ、会話をしました。沢山のメモをされました。

そして、終わってから、受付のスタッフが飛んできました。

「先生、なんにもしなかったのに、再診料を取るのはおかしいと言われています。こんなのなら、電話でよかったじゃないかって」

もう一度、患者さんに診察室に入ってもらいました。そして、お話しました。

「ここでお話したでしょう。あなたは、メモをとりながら、沢山質問もしたし、お話したでしょう。そこに一杯話したことが書いてあるでしょう。何もしなかったのではなく、ここに座ってお話したこと、それも診察ですよ。」

「でも、それは電話をすれば済んだことではないですか」

「私は、検査結果を見てお薬をお出ししますと言ったでしょう。ここにそう書いています」

と、カルテに「結果でくすり」と書いている所をお見せしました。

「私は薬は欲しいとは思いませんでした。だから、電話でもよかったではありませんか。」

「でもね、電話でも、電話再診というのがかかるのですよ。」

「でも、いいまで電話でお金を取られたことはありません。」

「それは、請求しなかっただけです。本来なら、お金を頂いてもよかったのですよ。」

「わかりました。それなら、今日は電話再診のお金を頂きますね。それなら、電話を頂いたのと同じことになりますね。」

結局、再診料は380円、電話再診は230円。その230円を払って戴きました。

 どっと疲れました。私の時間を取って診察室で座って頂いてお話したことを「なんにもしなかった」と言われたことにがっかりしました。私の貴重な時間はどうなる、私の知識を出してアドバイスしたことはどうなる。

 再診料と言うのは、来られただけでかかります。その上で、検査をしたら、検査料、お薬を出したら処方料、注射をしたら注射料等が加算されて計算して、3割負担の方は3割の請求をすることになります。

もし、検査結果をくださいと、受付の所で結果だけをもらって帰られる方には再診料は戴きません。それから、たとえばインフルエンザのワクチン、ピルが欲しいと言われる方、緊急避妊のお薬をお出しする方など、「自費診療の方」には私は再診料は戴かず、お薬のお金だけを頂いています。

電話で相談された時には、電話再診がかかります。でも、それはとても請求しにくいのですね。世の中の人は、電話はタダだと思っています。電話の後に来られた時に請求すればいいようなものなのですが、次回、その月の内に来られるとは限りませんし。会計は月締めです。

先日は「どこまで献身的であるべきか・・」と書きました。診療とは何なのか?難しい患者さんにもいつでも診療はすべきかという話でした。気の合う人ばかりとお付き合いができれば、こんなに楽しいことはないでしょう。でも、基本的に医師法では診療拒否はしてはならないことになっていると言われます。

 なんか、世の中、難しい患者さんが増えている?それとも、私のクリニックに多いのでしょうか。

この話、なんとみみっちい事と思われるかもしれません。何百円、何十円の世界でも、患者さんにとっては、大問題なのかもしれません。でも、その積み重ねが私たちの貴重な収入であって、薬の購入費、家賃やスタッフの給料となるのですね。情けない話でした・・・。

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どこまで献身的であるべきか・・。

昨日は、すっかりくたびれてしまいました。朝から終わりまで沢山の患者さん。終わりに近いころ、どうしてもお腹が痛いので、診て欲しいという新しい方からの緊急の電話。話を聞くと、これは放っておけないと思ったので、どうぞと言いました。この方が大変で、さて、どうしよう、救急車で大学病院にお願いしようかと頭を抱えていました。まだ沢山の患者さんもいらっしゃいます。その方たちを何とか診て、その後でとか、いろいろと切羽詰まっておりました。

そんな時、一昨日、点滴をして、また明日も来て下さいと言った人が、終わりの6時の5分前に来られて、今から点滴をして下さいと。6時に診療が終わりだから、その時間に終わるように来るという想像力や配慮ができない方。以前、それまでずっと具合が悪かったけれど、我慢できないからと午前4時半に電話があって出かけたのと同じ方。いえ、仕事をしている方ではありません。主婦の方です。なぜ遅くなったのかはわかりません。

検査をして改善しているので、これでは点滴をしなくとも大丈夫と判断。お薬が効いていますので、お渡ししている内服薬を続けて飲んで下さいと言ったら、これまでの紹介状を書いて下さいと。今ですか?はいと。仕方ないので、他の方の診療をしながら書きました。

お腹が痛い救急の方は、様子を見たり検査をしている内に、痛みが治まってきたので、よくよく注意をお話して、経過を見ることにしました。

すべて終了したのが、8時近くでした。この日、7時から、どうしても出たい研修会がありました。何とか終えて行けそうと思っていたのですが、結局ダメでした。残念ですが、欠席です。

その昔、まだ医学部の学生だったころ。よく議論していました。医師となって病んだ人たちを治療するという時にどこまで献身的であるべきなのかと。たとえば、コーヒーを飲んでいる時に急患となったら。それは飲むのをやめてすっとんて゛行くべきだ。では、風呂に入っている時には?ごはんを食べている時、一番しんどいのは、ぐっすり眠っている時。それらにすべて応じる、それが職業に伴う使命であろうとか。この仕事には、プライバシーはないのかとか・・・。

 そういう職業であることは承知の上で。でも、自分の都合に合わせるべきだという態度の方に出会うと、自分をその方たちに会わせなければならないというのが、とても苦痛になります。

「もし、私が早く来ていたら、点滴をしていただけたのでしょうか」という問いに「ハイ」と答えました。検査の結果でしたかどうかわかりませんと、優等生の答えはしませんでした。

でも、昨夜からずっと、少し胸が痛んでいます。

今日は、しんどい会議があります。出ようか出まいかと、ギリギリまで悩んでいます。残り少ないこの年になったのだから、自分の意に染まないことはしない、積極的にやりたいなあと思うことだけをして過ごしたいなあ、そしたら、人生、どんなに充実するだろうかと思っています。

これは、ある日の我が家の夕ご飯です。野菜たっぷりのご飯を夫が作ってくれました。さんまの大根おろしだけ、私が作りました。ネットで見ておもしろそうだったので。猫ちゃんです。真ん中の右のは、ミョウガと貝の和え物。よく酢味噌で食べるのですが、その日はポン酢でした。左は韓国語の先生にもらった大根の間引き菜の浅漬けです。上の真ん中のは、モズクです。その右は、キューリとミニトマトにオキアミの干物がかけてあります。ありがたいことです。

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変わるべきは司法だ。

必要に迫られて読んでいます。分厚い本です。

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世の中には、信じられないことをする人がいるものです。それも少ない数ではありません。特に子どもに対する性犯罪は許せません。

それでも、その犯罪者を裁くためには、感情的な憤りだけはダメだと。学問的根拠で証明しなければなりません。処女膜がどんな状態になっているのか、その記述が要求されるのです。それも医学用語で。その根拠の論文が要求されるのです。見た通りのことを自分の言葉でしゃべるだけではダメだというのです。医学的根拠を論文で要求されるのです。

そして、被害者である少女、子どもにたいしても、さまざまなことが問いただされます。

私は今、性犯罪に対して、もっとも遅れていて、もっとも改善されなければならないのが、司法の世界であると思っています。

人を裁くためには慎重でなければならないことはわかっています。それでも、性犯罪者を罰するために、その被害者を貶める形での証明が要求されています。

 先日の、俳優によるホテルの従業員に対してのレイプ事件。あれだって、加害者についた弁護士さんのあの声明文、それはあくまでも加害者を弁護する立場で出されたものです。それがあたかも、真実であるかのような印象を社会に与えました。それがどれだけ被害者を傷つけたか、被害者が検察官にどれだけ厳しく問いただされ、それに耐えられなくなってしまったか、そのインタビューを読んで、ますます司法の世界に憤りを覚えています。

司法が変わらなければ。弁護士、検察官、裁判官。自分の妻が、恋人が、娘が被害に遭ったと想像するだけでも、その心情は変わりうるのだと思うのです。今、要求されるのは、被害者の心の痛みにどれだけ想像力を働かせることが出来るか、それだと思います。その上での、性犯罪についての法律やシステムを変えなければ。もう、いい加減にしてほしいと思います。

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漢方一貫堂医学②

大正時代に森道伯先生によって確立された漢方一貫堂医学は、様々な弟子に継承され、第二次世界大戦によって使えない薬も出てきたりしましたが、昭和40年ごろからまた昔のように薬を使えるようになってきたと。戦争の影響は、ここにもありました。

今回は、森先生と中島随象先生と山本巌先生の流れでのお話でした。それぞれの先生がどんな診察方法、薬の処方の仕方をされたか、そして今回の講師の木村先生が、どんな病気にどんなお薬を処方されているのか。その見事な医療の力を見せて頂きました。

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 全部を話すのはとても難しいのですが。何よりびっりしたのが、「防風通聖散」です。保険の適用は肥満や便秘。私もこれらの方たちによく使っているのですが。カッセキ、オウゴン、カンゾウ、キキョウ、セッコウ、ビャクジュツ、ダイオウ、ケイガイ、サンシシ、シャクヤク、センキュウ、トウキ、ハッカ、ボウフウ、マオウ、レンギョウ、ショウキョウ、無水ボウショウと12種類の漢方で作られています。

山本先生の防風通聖散は、

1.生活習慣病に応用する(肥満症、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症)
2.メニエール病に用いる
3.病邪を瀉すためにもちいる(脳卒中、気管支ぜんそく、慢性腎不全、関節リュウマチな゛と、それぞれ通道散などの他の漢方と併用して)
4.補中益気湯の代用として(たとえば風邪をこじらせて補中益気湯などを与えても改善せず、食欲もないのに無理に食べて苦しいという者に少量の防風通聖散を与えて少し下すと良い)
5.麻疹の最盛期に用いる(熱病に対する適応症に)

等の使い方があると。あらゆる病気に効果的な使い方があるのですね。

木村先生は、様々な患者さんの漢方治療をなさっていますが。

からだ中に頑固な湿疹がある方にいろいろな薬を併用して使われて、ほんとうにきれいになった姿を見せて頂きました。

肺炎の方の肺のレントゲン写真も。誤嚥性肺炎で苦しくて食事もできず、鼻から栄養チューブで栄養を補っている方が、漢方の治療でだんだんと食べられるようになって、座って新聞を読んでいる姿も見せて頂きました。

そして、昨日少しだけ書きましたが、首から胸にかけて浸出液でベトベトの、分厚いアトピーの方をいろいろと薬を変えながら治療をなさって、まず浸出液が出なくなって、乾性の分厚いアトピーとなって、それからまったく普通のきれいな皮膚を取り戻される、その過程を見せて頂きました。まるで手品の様でした。

先生は、漢方を知り尽くして、そして、大胆にお使いです。私などは婦人科領域や妊婦さん、不妊の方、更年期の方等に一種類ずつ使うのがせいぜいです。またそんなに大量に使うこともできません。でも、この人はと思う方がいらっしたら、漢方の専門医に繋ぐこと。それは心しようと思いました。

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