診療は終わりました。

昨日は、2019年の診療最後の日。午後1時で終了してお食事会。いつものお弁当は、熊野の緑やさんの。甥とその次女とで運んでくれました。ごちそうでした。今年は、いつも以上に豪華だと思いました。

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とても食べきれません。半分以上もって帰って、昨日の晩御飯にしました。

仕事はまだ終わりません。レセプトが仕事に加わりました。仕事の合間に作った年賀状320枚、出し終わりました~。今年は結婚以来初めて、河野の実家、大分には帰りません。お墓掃除に帰ろうかといったのですが、夫がいいというので。いつも年末や年始の大渋滞を運転して帰るのがしんどかったし、帰っても、気を遣うことが多くて・・。

今日は、大学時代の友人三人とお昼のランチで忘年会です。

さて、最後の診療、患者さんの話で。50代です。どうしても子どもが欲しい人。養子縁組は、夫が高齢でどこも認められません。私もおそらく裁判所が認めてくれないと思いますのでお断りせざるを得ません。自分で産むしかないので。海外のエッグドナでの妊娠にトライしたいと決意されています。前後のケアのために「先生、やめないでくださいね、先生が現役でいる内に、どうしても妊娠したいので」と強く言われました。わかったよ、頑張るよ、と言いました。お金の工面も大変でしょうが、希望を持っている以上、協力しようと思います。

別の患者様、海外から帰国する度に検診に来られます。お子さんたちも現地の学校に行っていて、バイリンガル児ですね。南半球のその国で、お仕事,何をしていらっしゃるの?と初めて聞きました。

そしたら、なんと、その国でお酒、日本酒を作っているのだと。びっくりです。そもそも、東広島のとても有名なお酒を造っていたのだと。ご夫婦で海外のその国に行き、お連れ合いが杜氏をしていて、その国の人を使ってお酒造りをしているのだと。お米は安いし、お水もとてもよくって、できたお酒は、その国の販売だけでなく、日本にも輸出しているのだそうです。びっくりです。ワインやウイスキーは多くの国で作られているけど、日本酒もだなんて、私はこれまで知りませんでしたよ。(もちろん、こういうことをブログに書くことは承知していただいてていますよ。もちろん、国やお酒の名前を出してもいいのですが、その方が私のクリニックに来られていることが知られると困ることがあったらいけないので)



仕事をしていると大変なことも多いけど、いろんな所でいろいろなことをしている人とこんな会話をするのがとても楽しいです。もう少し仕事は続けましょうかね。

クリニックの青野さんのお花、クリスマス用からお正月用に変身していました。今年もいろいろなお花を楽しませていただきました。ありがとうございました。

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くそったれ!!と思うことも。

新しいパソコンでのブログ書き二日目、今朝頑張って書いたのが、アップ寸前に消えました!!呆然!!もう、情けなくって。気を取り直して思い出しながら書きます。

少々しんどいことがあって。数々の修羅場をくぐって生き抜いてきたこの私でも、たまには落ち込みます。私は、もう年だけれど、これまで積み重ねてきた経験と継続して勉強してきたことは誰にも負けないという自負があります。これから、私のもっているものをどう若い人につないでいくか、それが私の任務であるとも思ってきました。でも、それは無駄のようです。若い人の中には、自分が一番で、平気で他の人を罵倒する人もいるのだと、本当にびっくりしながら気づきました。

もう、昨日は何もする気がしなくって、でもしなければならない診療と大切な会議はタンタンとこなすだけはしましたよ。この痛みは、時間が徐々に癒してくれるでしょう。私は、このくそったれ!!という思いはぐっと飲み込んで、じっと耐えるという、こんな方法で生きてきました。昨日のブログは書く気もしませんでしたが、さすがに今日も書かないと、自分が負けたことになると、力を振り絞って。それに、世の中には、自分は表では何も言わない、それが一番の保身と考える人がいるということもよくわかりましたし。

さて、いろいろなことがあった今年の診療ですが、ここにきて、うーん、とうなる場もいくつか。

子宮筋腫で出血が多いとフラフラになってきた方、顔色が悪く、相当な貧血だろうと急ぎ血液の検査をすると、なんとヘモグロビンが2.6でした。私の47年の医師の経験でも最低の値。これまで3台の人は何人か診たことがありますが。さすがに2台だと・・。男性だったら、もう死んでいますね。すぐに受け入れていただきたいと連絡を取った病院のドクターも、2.6だというと、絶句です。止血剤の点滴を射ながら、救急車をお願いして搬送しました。でもご本人は、仕事が仕事が、どうしても行かないと、と主張します。「行かれません。このまま仕事に行くと、あなたは死にます」と強引に進めました。うーん、女は強い。でも、我慢のし過ぎです。

妊婦さんから電話がかかってきました。「ジェットコースターにのってもいいですか?」と。「どこの?」と聞くと「USJの」だそうです。「振り回されるでしょ?ダメです。おすすめできません。」ときっぱり。相当がっかりしていましたが。あはは、妊婦さんからのジェットコースターにのってもいいかという問い合わせは初めてだと言ったら。スタッフは、ジェットコースターの前には、身長制限と妊婦はダメと書いてありますよ、と言います。ネットで調べてみたら、なんと。ほんと。それどころか「64歳まで」という年齢制限があるものも。びっくりです。これでは、私は孫と一緒にディスニーランドで遊ぶのも制限があるということですね。なんてこった。

ある高校生。三度目のクラミジア感染です。それだけでなく、今回は望まない妊娠も。中絶しなければなりません。いくら防衛のためにコンドームをと言ってもダメで。妊娠を予防しないといけないからとやっとピルを飲み始めても、ひと月でやめてしまって。当たり前のごとくの妊娠で。

こんな生活、もうこれで終わりにしようね。あなたが損でしょうというと、うなづいて、涙がぽろっです。中絶が立ち直りのきっかけになってくれたらいいのですが。

クリニックの青野さんのお花です。今年最後のお花。素敵な色のバラです。

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今日で、今年の診療はおしまいです。でも、残っている仕事、満載です・・・。

 

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「河野先生」と呼び止められる

クリニック以外で、突然「河野先生」と呼び止められることがあります。ほとんどは患者さんなので、困ってしまいます。お顔は分かっても、なかなか名前が出ません。焦ります。このところ、とてもそれが続いていて。

初めはこの前東京に行く時、空港までのリムジンバス。乗ると、呼び止められました。「先生も東京ですか?」と。お互い、息子の事だの話しましたが。

 一昨日、何と、ゆーぽっぽのお風呂場でです。お互い裸です。「どうして先生がこんな所にいるのですか?」と言われて。私、三日に一回来ていますとお答えしたのですが、裸はなんともきまりが悪いものです。

 昨日、土曜日の診療後、皮膚科に行きました。待合室で待っていると、また「河野先生」です。「どうして先生がここにいるのですか?」と。「今日は、私はここの患者です」と答えると、どうされたのですか?と。ええ、ちょっとと、へなへなと笑って答えましたが。

そして、皮膚科から帰り。紙屋町の横断歩道を渡っていると、人込みの中で大きな声で、今度は男性です。「河野先生、河野先生」と。お顔に見覚えはあるので、こんにちは、とだけお答えすると、「先生、そこに人が倒れています。」と。えっ?ととまどっていると、こっちこっちと連れていかれました。広電の電車が止まっていて、その横、電停に一人の女性が横たわっています。電車に接触?と慌てたのですが、そうではなく、そばにいる人が、電車を待ってて、いきなりパタンと倒れたと教えて下さいました。頭も打っていると。もう救急車を呼んでいて、電車もストップしたままです。顔は真っ白。手の脈をとると、脈が触れません。脈で大体血圧などはわかるのですが、右も左も触れません。少し慌てましたが、そうこうしてたら、女性が目を開けました。分かりますか?と聞くと、うなづきます。お年は?30台でした。まだ顔は真っ白。眼瞼を見ると、これも真っ白。貧血。もともと貧血がある所に、立って電車を待っていて、脳貧血をおこして倒れたのでしょう。そんなことをしていたら、かすかに脈が触れ初めました。ああ、大丈夫だと思った時に救急車がやって来ました。救急隊の方にそれらのことを言って、私はそこを離れました。その前に、私をこっちこっちと連れて来た男性にお辞儀をして。

 はて、あの方はどなただったっけと考えていて、アッと思い出しました。もう何年もお会いしていないけれど、以前何人かで一緒にカラオケに行っていた方だと気づきました。その行っていたカラオケも、数日前に前を通ったら、名前が変わっていました。結構ごちそうが食べられる、いろいろパーティーもしたりして好きな所でしたが。世の中、変わっているのだなあと感じて、その数日後の今日なので、ちょっとしんみりしたものです。

ちょっと違うのですが、昨日診療をしていて、私、中学校の時に先生の講演を聴きましたと言った方がありました。ええっとびっくり。だって、その方はもう50代で、更年期の治療している方なのですもの。高校では?と聞いても、いえ、中学校ですと。校名を聴くと、私が講演を始めたた、うんと初期の頃のことです。確かに。感無量ですよ。だって、中学生の時に私の話を聞いた人がもう更年期ですよ。はは、私が年を取るはずですね。

昨日は、姪に「ますい」にすき焼きを食べに連れて行ってもらいました。何十年ぶりかのお店。お店も味も、お値段も変わらず、堪能しました。変わらないというのは、うれしいものです。ごはんは御櫃に入って来ました。30年間、値段を変えずに頑張ってきたサービスとんかつ、ごはん付きは350円は、とうとう今年の2月に380円に値上げしたのだと。これもランチも、夜でもいつでも頼めるそうなので、サービスとんかつをビールのつまみ替わりに頼む人もおありだそうです。私たちは、ロースのすき焼きとホルモン炒めを頂きました。堪能しました。

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私は今日は福山で講演です。

 

 

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性同一性障害の方の診断書づくり

昨日の診療後は、患者さんの一人を待って、一緒に診断書づくりをしました。性同一性障害の方の性別変更のための診断書です。

その方に詳しくインタビューをしながら、子ども時代からの人生を振り返りました。本当にこれまで苦難の道であったことを実感しました。幼少時から、どうして(女らしく・男らしく)しなさいと言われるのか、その苦痛、思春期の自分の体に起こることを受け止められなくっての葛藤、更に、はっきりと自分の性は体と心が逆だと自覚して、その治療を受けたいと決心した時。両親にカミングアウトした時の両親の反応、反対。これまで沢山の方の人生に触れてきましたが、それらを文章にすることで、改めてその方の人生の道のりを実感したのです。どうぞこれからの人生が過ごしやすくなりますようにと祈ります。ただ、なかなか大変でしょう。とくに、恋愛や結婚・・。

 そして、やっぱり思います。なぜ、その方の体と心を戻すのに、手術まで受けなければならないのかと。性腺を取ること、絶対にその方の子どもができないようにすることが性を変える条件であるのかと。人権侵害ではないかと。もちろん、自分で自分の体を変えたいというのであれば、手術を受けてもいいでしょう。でも、それを条件としなければならないということがひどすぎると思うのです。

 それから、親ごさん。自分の子どもが、自分の性を変えたいと言われたら、それはそれはつらいでしょう。何人もの親ごさんにお会いしました。自分の子が「息子」、また「娘」のママでいて欲しいという気持ちを分からないでもないけれど。でも、子ども自身の人生をより豊かに生きて行くために、支援して上げて欲しいと思います。そんな簡単ではありませんが。もう、私が診ていた方でも、自殺してしまった方もおありです。そこに行くまでにどれだけの葛藤があったたことでしょう。それを止められなかった私自身をも自分で攻めています。

 そんなことを感じたひと時でした。二時間余りかけて、厖大な診断書が出来上がりました。

そのうち、その日にあった、とてもいやな出来事。まったく見当違いの男性からのクレームの電話を受けるという、ひどく不愉快な事を忘れることができました・・。いろいろな人と向き合わなければならないこの仕事です。できれば、いい人とばかりと向き合いたいけれど・・。好きな人ばかりと過ごすことができれば、人生、楽しいだろうなあと思いますが。

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頂いた大きな安納芋(広島産だそうです)を焼き芋にしました。これを食べて、今日は三次の中学生に話しに行きます。紅葉はまだかな?

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私たちの仕事はいい仕事?

先日、オフィスギネコロジストの会、いわゆるビル開業の産婦人科医の集まりがありました。いつも三人が情報提供をします。自分が読んだ中の面白かった本の紹介をしたり、趣味の尺八の話だったり。この度も、お一人の先生が家族でアメリカに行った話、それも飛行機はビジネスクラスを利用された話等をされ、うらやましいことでした。

その後の雑談で、いつものようにいつまで仕事を続けるかの話になりました。私は、二番目の年寄りです。一番の先生は、いまも週一回、ゴルフに行ったり、冬はスキーに行ったりで体を鍛えているのだと。私より少し年下の先生は、診療を午後4時までにして、のんびりしているのだと。するとやっぱり赤字になったそうですが、ストレスがほとんどなくなったと。

すると、一人のドクターが、それにしても、いい仕事ですよねえと言いました。人にありがとうございましたと感謝の言葉を言われて、お金までもらえるのだからと。ああ、この人はなんと幸せな仕事ばかりしているのかと思いました。私は言いました。

「それはちがうよ。責任ある厳しい仕事をしているんよ。1000人に感謝されてもね、一人、たった一人に、おまえ、何しとったんやて言われたら、それは苦しいものよ。そういう厳しい仕事をしているのよ。」と。

それと、つくづく思うのです。私たちの仕事は、ボランティアだと。その意識が無いとやっていけないと。

先週のある日は、夜中までかかって警察の供述書を作り、一昨日は日曜日でしたが、夜遅くまで緊急の診療をし、昨日は、ある事件のことで診療後検察庁に行き事情聴取・・。もう一度行くことになりました。

それでも、それらに生きがいを感じるからこそできることであって。とても「お金」では、換算できることではありません。

「いい仕事ですよねえ」と言った先生に、トラブルが発生しません様に・・。

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性暴力救援センター全国連絡会研修会・続

昨日は、午前中性暴力救援センター連絡協議会の医師部会で研修をして、午後の全体会に出ないで帰りました。後ろ髪をひかれる思いでしたが・・。とくに、午後、弁護士部会での話を聞きたかったのですが。

タクシーで新大阪に直行、直ぐに新幹線に乗って、そのままクリニックに行きました。

医師部会では、全国のワンストップセンターの状況を聴くことができました。各自治体によっていろいと対応が異なるということもよく分かりました。とくに、被害を警察に訴えるか否かで受診料が異なったりするというのは、びっくりしました。警察に言えない被害者の方たちをも救済するのがワンストップセンターの役目でもあります。

それから、行政からの補助金についても、補助金なしで頑張っている所はすごいと思います。が、これは内閣府の問題でしょう。もっと自治体に指導があってもいいはずです。お金のない中で皆さんが頑張っているということもよく分かりました。

 それにしても、いち早く性暴力の被害者救済をしながら、全国連絡会をも組織し、このような研修会を続けてこられた阪南中央病院の加藤治子先生、素晴らしいです。おかげ様でとても役に立つ研修を受けることができました。本当にありがとうございました。

これは、前夜の医師部会でのお弁当です。これを頂きながらの研修でした。私は、大阪に来る新幹線の中で昼ご飯にと思っていたパンを一つ食べたので、後でホテルに入って頂きました。

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淡路島の食材でのお弁当。とてもおいしくて。こんなお弁当の手配までして下さったスタッフの皆様の心使いに感謝します。本当にありがとうございました。今回学んだことを活かして、さらに被害者の方たちの救済に努めたいと思います。

それにしても、このような活動は、ひたすらボランティア意識が無いとやっていけないということが良く分かりました。診察だけでなく、診断書、意見書、供述書などを書く労力等は大変なものですし、それに対しての労働としていの対価はほとんどありません。

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月経等の出血はできるだけ無い方がいい。

9月18日の水曜日に、奈良県立医科大学の小林浩教授の講演を聴きに行きました。子宮内膜症の癌化の話。重い月経痛を引き起こす子宮内膜症は、癌化することがあるので、定期的にちゃんと経過を見て行かなければなりません。その癌はなぜ起こるのか解明途中という話で、とても興味深く聴きました。その中で、もっとも強く印象に残ったのは、内膜症になるのも、がん化するのも防ぐためには、なるべく月経等の出血を起こさない方が良いという事。昔の人と今の人では、一生のうちに起こる月経の数が400回も多いと言われています。

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昔の人は初経がはじまるのも遅く、閉経も早く、一生のうちに子どもを産む回数も多く。出産後は母乳を飲ませるので月経は止まっているし、授乳が終わって次の月経があるとすぐに次の妊娠をしていたから月経は無いままだし。ですから、閉経まで月経はほとんどないままに過ごすことができていました。今は、早く初経があり、50才まで閉経せず、それに産む子どもの数が少なく、ですから、月経の回数も多くなるという事です。

月経や排卵が多いことにより、子宮内膜症や卵巣癌が増えてしまうということも分かっています。

先日も、保護者の方たちにお話する時に、低用量ピルは、今、排卵を抑えて避妊を確実にするだけでなく、月経痛を軽快させ、量も減らして、月経をとても楽にすること。だから月経痛に保険が適応される製剤ももう10種類も認可されていること。それに、今や毎月月経があるのでなく、年に三回、120日に一回や77日に一回出血をおこせばいいような低用量ピル(正確にはピルと言わず、LEP製剤と言います)が、保険で認可されているという事などをお話すると、とても驚かれます。もっとも驚かれるのは、ピルを長期服用すると、「子宮体がんや卵巣がんが減る。大腸がん等の婦人科以外の疾患も減る」といった事です。

日本では、多くの女性がピルというと、即「副作用」という風に洗脳されてしまっていますので。

今や、毎月ある月経をいかに耐えるかではなく、いかに「快適に過ごすか」という時代なのだということが、本当に知られていないのですね。月経等の出血は、できるだけ少ないほうがいいのだという事も。

せっかくひどい月経痛をLEP製剤で快適に過ごすことができるようになった高校生に、「いつまでそんなものもを飲むの」と学校の養護の先生に叱られてやめさせられたという事などを聴くと、ほんとうにガッカリしてしまいます。

そろそろ、今年も受験生が試験と月経がぶつからないようにするべく、ピルの処方を求めて次々と来られる時期になりました。大学受験だけで
なく、高校受験の中学生も。母親たちの理解が大分広がってきたかな?とうれしく思います。

 

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大きな仕事仕上げて、ぼんやりしています。

この一週間、怒涛の毎日でした。二つの性暴力について、意見書や診断書を書くのに必死でした。このような時、診察の結果だけでなく、論文や文献を探し、それらを引用しながら、説得力のある文章にしなければなりません。その資料集めにもとても時間がかかります。二つ目を書き上げて、直ぐに渡し、事態が即動き始めました。

とてもしんどい思いをしながらも、書き上げて本当に良かったと、ホッとしました。このような、毎日の診療と共に、診療外のことでとても忙しくしています。それが私だと思っています。

でも、別の事件ですが、こんなに苦労して書いた長文の診断書でも、不採用になって裁判の場に提出されなくって、法廷に私が出なければならなくなったと、先日、検察庁から連絡があって、本当にガッカリしました。時間と労力と、性暴力についての私の怒りが無駄になるって、情けないことです。今回のことでも、そうなる可能性があると考えると、複雑な思いがあります。まったく、性暴力に関しての日本の司法の場、何とかしてほしいと強く思います。

昨日は、大きなことを仕上げた後の虚脱状態でした。ユーポッポに行って、外の露天風呂の広場で椅子を二つ向き合わせに置いて、そこで風に吹かれて、ウトウトと至福の時を過ごしました。いつまでもぼんやりとはしておられないので、今日は、今度の日曜日の三次での講演の資料作りです。もし、今日早くに仕上げられたら、行きたいと思っている映画に行けるといいなあと思っています。

そんなことで、今日は日曜日のユーポッポに行く前に戸坂のロイヤルホストに寄って食べた晩御飯です。

ロイヤルホストは何年ぶりでしょうか。ここのオニオングラタンスープ、大好きです。

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このスープと、少しだけたんぱく質が入ったサラダと、フランスパンのセットがありましたので、それにしました。

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夫は、シーフードが沢山乗ったパエリアです。

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子宮頸がん予防ワクチンについてさらに。

子宮頸がん予防ワクチンについて、青森の蓮尾先生が今日のフェイスブックに書かれています。先生の了解を得てここに転載させて頂きます。

HPVワクチンの積極的勧奨の停止から6年以上が経過してしまいましたが、最近市町村レベルで「定期接種は継続しています」というような通知を対象家庭に届けるなどの動きが見られているようです。

青森県八戸市医師会の理事をしている産婦人科の仲間からの情報です。 八戸市のHPVワクチン延べ接種本数は 平成23年度12020本 平成24年度4891本でしたが、 平成25年度以降激減し 平成25年度606本 平成26年度15本 平成27年度 6本 平成28年度 7本 平成29年度 7本 平成30年度44本という惨憺たる状況でした。

しかし、令和元年5月31日付けで八戸市保健所から接種対象年齢の家庭に「HPVワクチンの定期接種は継続しています。対象年齢女子は無料で受けることができます。」というような文書が送付されると 令和元年6月59本 7月44本と増加しています。文書が送付される前の数年分の接種者数を1〜2ヵ月でクリアしているのです。

私の後輩の産婦人科クリニックでは 令和元年6月12本 7月14本 全員1回目です。 小学6年生0名 中学1年7名 中学2年5名 中学3年2名 高校1年12名 やはり無料の最後の学年、高校1年生が多いことがわかります。 平成24年度までの実績に比べればまだまだ絶対数は少ない状況ですが、行政からのたった1枚の文書が各家庭に送付されるインパクトは大きいのだと実感させられました。

問題はまだまだ対象年齢女子の総数から見るとごく僅かの接種数ですので、この上昇カーブをさらに大きなウェーブにするために何が必要なのかを考え、働きかけを緩めないことだと思っています。各地区で同じような動きが出てくることを期待しています。


「守れる命を守る会」」のによると、現在行政から個別にHPVワクチンの通知をしているのは、わずかに7市町村のみです。

埼玉県深谷市、兵庫県三田市、兵庫県姫路市、鳥取県倉吉市、徳島県上坂町、奈良県橿原市、愛知県刈谷市。

例えば兵庫県の三田氏ではこのように、他のワクチンの報せと共に個別に通知されています。

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「守れる命を守る会」は科学的根拠に基づいた言論活動を支援する団体です。医学・科学の専門家、ジャーナリスト、法律家等との交流及び協力を行い、科学的な言論活動に対する誹謗、中傷、訴訟等を受けた者に対する人的物的支援を行っています。

この会の代表の石渡勇先生は、次のように言われています。

「HPVワクチンで一年間に救える命が約2500人、がんを免れる人が約7000人、子宮の円錐切除を免れる人が約6300人。海外では、2価または4価のHPVワクチンを導入しているのは約140か国、ワクチン接種の公費負担は約100か国、男性への公費負担は約30か国等。」

既に、10年前から多くの若い女性に接種を続けている国では、次々と子宮頸がんの絶滅宣言をしており、今後は、とてもまれにみられる病気となるであろうともいわれています。

WHOでは、世界中で最も安全なワクチンとされ、日本に早く積極的勧奨をするようにという勧告をしていますが、動きません。これは今、官邸預かりになっているそうで、やはり
総理が変わらなければだめなのかもしれません。



 

 

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子宮頸がん予防ワクチン村中璃子先生

子宮頸がん予防ワクチンについてもう少し。名古屋スタディについては、昨日のブログの鈴木貞夫教授のインタビューが一番分かりやすいと思います。このワクチンについて、私はここから三日間にわたって詳しく書いています。

http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-44af.html

そして。それらにも書いているのですが、村中璃子先生について、ここから4日間にわたって書いています。

http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/1-2af7.html


孤軍奮闘してこられた村中先生ですが、私はこれらにも書いているように、ジョン・マドックス賞受賞のお祝いの会に行きました。ちなみに、その時は知らなかったのですが、この会の発起人のお一人がこの写真の右に座られている、ノーベル賞を受賞された本庶佑先生です。

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名古屋スタディが論文になった今、このジョン・マドックス賞を受賞された村中先生が、2017年11月30日、ロンドンで行われた授賞式でのスピーチが、今の日本のワクチンの忌避の状況をよく示しており、意味があることとと思いますので、ここに再掲します。

世界では毎年、53万人が子宮頸がんと診断され、27万の命が失われている。
現在では子宮頸がんを防ぐワクチンがあり、世界130カ国以上で使われているというのに。
 
しかし、近い将来、ワクチン接種率の高い国では、子宮頸がんは歴史の本でしか見つからない過去の病気となるだろう。

けれども、その道のりは決して簡単ではない。

2013年4月、子宮頸がんワクチンは日本でも定期接種となった。ところが、それから2か月後、日本政府はこのワクチンを定期接種に定めたまま積極的接種勧奨を「一時的に」差し控えるという奇妙な政策決定を下した。けいれんする、歩けない、記憶力や成績が落ちた、不登校になったなどという訴えが相次いだためだ。

脳波に異常のない「偽発作」に代表されるように、小児科医たちは思春期の子どものこういう症状は、子宮頸がんワクチンが世に現れる前からいくらでも見てきたと言った。厚生労働省の副反応検討部会も、副反応だと訴えられている症状は、ほぼ間違いなく身体表現性のものだろうという評価を下していた。

親たちは娘のけいれんする姿や車椅子姿を携帯電話やスマートフォンで撮影し、インターネットに投稿した。メディアからの取材にも積極的だった。大多数のまっとうな医者たちは「心ない医者に、心の問題だと言われた」などと激しく批判されて面倒になり、みんな黙ってしまった。

世界中どの国でも新しいワクチンが導入されればそれに反対する人は必ず出てくる。しかし、日本には、他の国にはない厄介なことが2つあった。ひとつは、政府がサイエンスよりも感情を優先した政策を取ったこと。もうひとつは、わざわざ病名まで作って、子宮頸がんワクチンによって引き起こされたという薬害を唱える医者たちが登場したことだ。

その名はHANS(ハンス)、子宮頸がんワクチン関連免疫異常症候群。HANSを唱える医師たちの主張は、患者の訴えと印象に基づいており、決して、エビデンスを示すことはなかった。代わりに、エビデンスを示せないのは、現代医学が十分ではないからだと糾弾した。しかもHANSは「ワクチン接種から何か月、何年経っても起き」「消えてもまた現れ、一度なったら決して治らない」のだという。

昨今、科学的根拠に乏しいオルタナティブファクトが、専門的な知識をもたない人たちの不安に寄り添うように広がっている。私は医師として、守れる命や助かるはずの命を危険にさらす言説を見過ごすことはできない。書き手として、広く真実を伝えなければならない。これが、メディアに執筆を始めたきっかけである。

子宮頸がんワクチン問題は、エボラ出血熱から水素水まで、私が取り扱ったさまざまなテーマのひとつに過ぎない。この問題が、原子力爆弾のように何千・何万もの人々の命を危険にしていると気づいたのは、1本目の記事を出してからのことだ。私はただ真実を書いてきただけであり、このワクチンを推奨するために書いたことは一度もない。

最初の記事がビジネス誌「Wedge」の誌面とオンラインに掲載されたのは2015年10月だった。この記事は文字どおり数百万の人々に読まれ、子宮頸がんワクチンの安全性に関する議論を再開させるきっかけとなった。その後も私は取材、調査を続け、このテーマで20本以上の記事を発表した。

メディアを通じて、子宮頸がんワクチンの危険性を煽るミスリーディングな映像とストーリーが日本社会に広まっていったある日、厚労省が指定した子宮頸がんワクチン副反応研究班の主任研究者で信州大学の元教授だった神経内科学医、池田修一氏が、厚労省の成果発表会である衝撃的なマウス実験の結果を発表した。池田氏は当時、信州大学の副学長で医学部長を務めていた人物である。

池田氏は「子宮頸がんワクチン」と書かれたマウスの脳切片だけが緑に光る、白い円でその部分を強調した画像を見せながらこう言った。

「明らかに脳に障害が起きている。子宮頸がんワクチンを打った後、脳障害を訴えている少女たちに共通した客観的所見が提示されている」

池田氏によれば、インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチン、子宮頸がんワクチンをそれぞれマウスに接種して10か月後に脳を観察したところ、子宮頸がんワクチンを打ったマウスの脳だけに異常な自己抗体が「沈着」したという。池田氏のこの発表は、夜の人気ニュース番組でも放送された。

それから2週間後の3月末、子宮頸がんワクチンの被害を訴える人たちが、日本政府とワクチン製造企業を相手取った集団提訴を予告する記者会見を行った。日本政府は、積極的接種勧奨の「一時的」差し控えを継続。そして、「一時的」が3年にも及んだ昨年7月27日、日本政府は世界初の子宮頸がんワクチンによるものだという被害に対する国家賠償請求訴訟を起こされた。

数か月にわたる調査の末、私はマウス実験をデザインし、実施した研究者を探しだした。研究者は私に、池田氏が発表した脳切片は、実はワクチンを打っていないマウスの脳切片だと語った。ワクチンを打ったのは、数か月の加齢だけで自己抗体が自然にできる非常に特殊な遺伝子改変マウスだった。このマウスから、自己抗体たっぷりの血清を採り、別の正常マウスの脳切片にふりかけ、写真を撮ったという。

用いたマウスの数は、各ワクチンについて「マウス1匹」。投与したワクチンはヒトへの投与量の100倍だった。

私は池田氏が発表したこの実験を「捏造」と書いた。

池田氏は「他の研究者がつくったスライドセットから1枚のスライドを引用しただけなので、捏造とは名誉棄損である」といって私を訴えてきた。池田氏の弁護士は「争点は、子宮頸がんワクチンの科学の問題ではなく、捏造という表現の問題だ」と主張した。池田氏の弁護士は、日本における主要薬害訴訟で原告側に立ち、中心的な役割を果たしたことで有名な人物である。

被害者団体の行動は非常にプロフェッショナルだった。抗議の行き先はメディアの編集部ばかりではなかった。時には出版社の株主の社長室であり、時には株主の会社に影響力のある政治家のところだった。元東京都知事の娘で被害者団体と親しいNHKプロデューサーは、私の住所や職場や家族構成を知ろうと熱心だった。私と家族には山のような脅迫のメッセージが届いた。

メディアは、私を使うのを止めた。連載はすべて打ち切られた。刊行日が公表され、著者近影の撮影も終わり、表紙と帯までできていた書籍の刊行も中止となった。その後、日本を代表する8つの出版社に刊行を打診したが、すべての出版社が同じことを言った。

「非常によく書けた、読み応えのある作品です。でも、今はわが社からは刊行できません」

日本では毎年、3000の命と1万の子宮が失われている。

母校北海道大学で講演をした際、ひとりの若い産婦人科医が私にこう尋ねた。

——僕たちだけあとどのくらい子宮を掘り続ければいいんですか。
子宮を「掘る」、すなわち子宮を摘出するという意味だ。

日本では国家賠償請求訴訟が終わるまでには10年を要すると言われる。また、訴訟が終わるまで、接種再開を決断できる首相や官僚は出ないだろうとも言われる。よって、もし子宮頸がんワクチン接種再開まであと10年を待つ必要があるとすれば、日本人の産婦人科医は、いったいいくつの子宮を掘りだせばいいのだろうか。

答えは「10万個」だ。

掘り出した10万個の子宮を想像してほしい。その持ち主である女性たち、そこから生まれ母を失った子どもたちを。そこから生まれてくるはずだった子どもたちを。

一方、私の古巣でもある、世界保健機関(WHO)のワクチンの安全性に関する諮問委員会GACVSは、今年7月に出した子宮頸がんワクチンに関する最新の安全性評価をこう結んでいる。

“科学的分析とは裏腹に、世界では症例観察に基づく誤った報告や根拠のない主張が注目を集めている。合理的根拠に乏しい主張によって接種率の低下する国が増え、実害をもたらしていることに対し、委員会は引き続き懸念を表明する。今後もモニタリングを続け、大規模データの解析を通じてワクチンへの信頼を維持していくことが大切だが、その過程で結論を焦り、文脈を無視した、確たるエビデンスのないアーチファクト(二次的な事象)が観察されることがある。これこそが「挑戦」だ”

長く大変な道のりだった。しかし、私は今日、このような素晴らしい賞を受賞することができた。私はこの2017年ジョン・マドックス賞を与えられたという事実を、こうした子宮頚がんワクチンをめぐるアーチファクトやオルタナティブファクトに対し、世界中で行われている挑戦の象徴として受け止めている。

しかしながら、この場を借りて1つだけお願いしたいことがある。今週に入ってから、9番目に話をした出版社である平凡社から、本の刊行を決定したという連絡をもらった。本はできている。私の夢はこの本が、世界中の病院やクリニックの待合室に置かれて読まれることである。ぜひ海外の版元にも、この本の翻訳・刊行をお願いしたい。本のタイトルは「10万個の子宮」という。

推薦してくれた日本産婦人科医会の木下勝之先生、石渡勇先生、北海道大学小児科の有賀正先生、国立成育医療センターの五十嵐隆先生に感謝します。私を信じてくれた京都大学医学研究科の本庶佑先生、松田文彦先生、ウェッジ元編集長の大江紀洋さんと、私の次の仕事を辛抱強く待っていてくれる読者の皆さんに感謝します。そして、何よりも、私の不在と上の空に耐え支えてくれた家族と、このような形で私に名誉を与えてくれたジョン・マドックス賞関係者の皆さんに心からの感謝の意を表します。

本日はこのような名誉ある賞をいただき、本当にありがとうございました。

© 2017 Riko Muranaka*     *     *     *

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村中璃子『10万個の子宮──あの激しいけいれんは本当に子宮頸がんワクチンの副反応なのか』 平凡社 2018年2月刊予定

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英語版"A Hundred Thousand Wombs"はこちらから

photograph by mateo miguel

 

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