養子縁組をしなかった子

かわいいお手紙が来ました。しっかりした字で、漢字のまちがいもなく、丁寧に書かれています。赤ちゃんの写真も同封されていました。プライバシーにかかわる部分を端折って転載しますね。

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『お久振りです。〇〇です。〇月〇(日)に無事、元気な男の子を産みました。河野産婦人科の皆さんには沢山お世話になりました。今は親子共に元気で暮らしています。

相談していた彼、パートナーの話ですが、「頑張る」と言っていたのに産後に態度が急変、学校にも行かず働かない、父親とは思えないような行動ばかりです。父親の認知もまだ状態なので、今は機嫌を伺いつつ、とりあえず認知はしてもらおうとしています。「全部どうでもいい」など、とても投げやりな姿勢なので、一人親で育てることも考えているところです。

 今回の妊娠、出産で、パートナーの性格もよく分かりました。友人関係も、心から信頼できる友人ができたりと、様々な変化がありました。何より子どもがとてもかわいく、大変な思いをする時もありますが、毎日とても楽しく過ごせるようになりました。いろんな人の協力もあってこそですが、子どもを産んでほんとうに良かったと思っています。
 
 河野産婦人科の皆さんには、とてもやさしく接していただいてもらい感謝しています。いくつかの他の産婦人科では、無理と強く反対され(略)。なので、河野産婦人科へ相談に行くとなった時も、同じことを言われるのではないかと正直とても不安でした。ですが、河野先生は私の意見を尊重して話を聴いてくれ、そこから今後どうするのかをしっかり決めれるように話してくれました。「元気な赤ちゃんを産もうね」と言われたことがとてもうれしく、今でも心に残っています。

 働き始めるので今後はもっと忙しく、大変になると思います。自分で育てると決めた責任もありますが、産んだ今、とても子どもがかわいくて仕方ありません。。。子どものために頑張ろう、と思っています。

 エコーが見たいという無茶なお願いも聞いてもらったり、相談にのってもらったりと大変お世話になりました。おかげで安心して出産に臨めました。これから先も頑張って行きます。本当にありがとうございました。』

この件、また、明日に続きます。


 

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恥ずかしくて、情けなくて、腹立たしくて。

私のクリニックには、外国人の患者さんがよく来られます。国によって医療が異なりますので、言葉の問題と共に、それは気を使います。

先日の、ある東南アジアからご夫婦で日本に来られている方。妊娠なさいましたが、稽留流産になってしまいました。妊娠が途中でストップしてしまうのですね。昔だったら出血が始まって、ああ、流産だとわかるのですが、今では超音波エコーで分かります。自然に流産をするのを待つには、少し大きく、手術が必要と判断しました。ご夫妻に説明をすると、


「手術でなく、薬で対処できませんか?」と言われました。いわゆる中絶薬ですね。「日本では、それは認められていないのです」とお答えしました。驚かれましたが、仕方ありません。手術をすることにしました。以前帝王切開をされていて、そのために子宮が腹壁に癒着をしていて、なかなか難しい手術でした。ああ、こんな方こそ、薬で出来たらいいのにと手術をしながら、痛感しました。今、WHOでも、人工中絶を安全にする方法として、中絶薬が推薦されており、日本でしているような手術は危険と警告されて、世界中で使われているのです。

手術の後の診察の時、暫く避妊をしたいと言われました。ピルにしましょうか、IUD(避妊リングと言われるものですが、今はミレーナと言って5年間効果が続くものもあります)もありますと説明すると、「腕に注射して3年間持つ避妊法を」と言われました。インプラントです。注射のようにして、上腕に細い棒状の物を入れ、そこから徐々に黄体ホルモンが排出され、3年間効果が持続します。妊娠を望む時に抜去すれば、直ぐに元に戻ります。外国からの患者さんに時々入れている方を見ます。足を広げて、痛いのを我慢して子宮の中にIUDを入れてもらうより、はるかに精神的に楽ですね。

「これも、日本では認可されていないのです」と言いました。情けない。中絶薬もインプラントも、先進国と言われるほとんどの国で広く使われているものなのですね。外国の方から見て、これらが日本にないというのは驚きであって、「どうして?」と聞かれます。

別の患者さんで同じ東南アジアの国からの方。以前中絶の既往があります。この時、どうやって中絶をしましたか、と尋ねると、「お薬で」と言われました。ゃっぱりね。

本当に、これまで何度も言っているように、日本の女性行政が貧しいのです。低用量ピル、緊急避妊薬、そして子宮頸がん予防ワクチン、どれも日本に導入されたのは、先進国の中では最後といってもいいほどなのですね。いえ、先進国というより、世界の中でといってもいいでしょう。だって、緊急避妊薬が日本で認可されたのは、世界中のラスト6か国。イラン、イラク、アフガン、ペルー、北朝鮮、そして日本。こうなって初めて認可され、でも、その条件として、とても高い値段を付けられました。先日ジェネリックが出たのですが、それでも、世界からはとびっきり高いのです。(自由診療だと言われても、問屋さんから買う値が高いのです)

それに加えて、避妊などの性教育の貧しさ。中学生には性交も避妊も教えてはならないという文科省の指導要領。こうせしめているのは、やはり政治なのです。金と票のある団体が政治家を動かし、行政を動かす。こんなことのおかげで、私のクリニックのような小さな末端で、女性たちが悲鳴を上げています。そして、外国からの患者さんにとても不思議がられている。

恥ずかしくて、情けなくって、腹立たしくて。

今日は投票日ですね。こんな国の状況を誰が作っているのか、よく見極めて投票しようと思います。一部、白紙投票をせざるを得ないのもありますが。棄権はしません。

昨日の平和公園の桜です。


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そろそろお終いですね。桜吹雪の中を歩くのが好きです。

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お嬢さんが内緒で産婦人科にかかっていた!

若い人、特に女子高校生が来院する時に、「健康保険証を使いたくない」という事があります。ここにかかったことを親に知られたくないからと。

勿論、診療は保険証がなくとももできますが、お金がかかります。「高校生なのに、お金がかかってもったいないじゃないの」と言いますが、それでも使いたくないと。

健康保険の方から、誰々がどこどこの医療機関にかかりましたという報せが行くから、知られてしまうのですね。でも、病名まで知らされる訳ではないから、というのですが、それでもと。

生理痛がひどいから、病院に行ったのというのもダメなの?それでも、と。

悩んだときに、親が相談相手になっていないのですね。

ある父子家庭の方。父親は私の古くからの友人です。高校生のお嬢さんを連れてこられました。母親がいないので、何かあった時に、ここで相談できるようにと思って、連れてきましたと。

分かりました。大丈夫、相談に乗るからね、何かあったり、分からないことがあったら、何でもここに来てね、と言いました。

それからしばらく経って、お嬢さんが一人でやってきました。治療をして、それから数カ月後、お父様から電話がありました。お嬢さんが、ここにかかったことを昨日聞いたと。「僕はうれしくてね。そこにちゃんと相談に行って良かったと思って。」と。

別の方です。お嬢さんが、ここにかかった物を見つけたと。何しにそこに行ったのでしょうか、と。あらあら、せっかく保険証を使わないで知られないようにとしてたはずなのに、ばれてしまったのね。でも、大丈夫、私は、電話では一切そのような問いにお答えすることはありません。

「ごめんなさい、お母様だと言われても、私にはそれを確認する方法がありません。患者さんの個人情報を電話でペラペラしゃべることはできないのです。以前、患者さんの友達のお母様が、母親だと偽って電話をかけて来たということがありましたし。来られれれば、お話いたしますが」

困ったことがあった時、誰にも相談できなくて、一人で病院に行くこともできなくて、悩んでいるうちに、時が経ってしまって、というのが私にとっては、一番怖いことなのですね。だから、勇気をもって来てくれた事を大切にしたいのです。一人で抱え込んで、治療の時期を失するのが怖いのです。

お嬢さんが内緒で産婦人科にかかってる事が分かった時、それを問い詰め、責めないで欲しいのですね。そうではなく、自分に相談できなかった、なぜなのだろうかと自分に問うて欲しいのですね。

それどころか、こんなこともありました。お嬢さんの持ち物を探って、クリニックの診察券か何か見つけたのでしょう。そして、お嬢さんを問い詰めたと。それが、産婦人科から電話がかかったと。そちらのお嬢さんがこちらにかかりましたよ、と、報せてくれたと。それは、ご本人がクリニックに怒って来られたので、わかったのですが。そんなことは絶対にありません。こちらから、一方的に密告するなんてことはありません。私たちには、守秘義務があります。それを破ることは絶対にしません。医療機関に勤める物にとって、当たり前のことなのですが。

要するに、基本的な事。思春期にもなると、親に知られたくないことも出てきます。全て子どもを知ろうとするのは、無理だと考えておいた方がいい。もしも、子どもが悩んだ時に、「私は相談相手になるよ」という事を日常から伝えておくこと。その上で、もしも、親に言えない事があこったら、だれか相談相手を見つけてね、とも。

電話では話せませんが、お母様がクリニックにまで来られたら、きちんとお話します。同時に、産婦人科に来たことを責めないでくださいね。行って良かったね、と伝えて欲しいと。叱られて、もう来れなくなることの方が怖いのですと。

早くから、行きつけの産婦人科を持つという事は、本当はいいことなのですが。

今日は大阪の中学生にお話に行きます。これから大人になって行くのに、少しでも訳に立てますように、そんな気持ちで行ってきます。

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土曜日の診療は午後3時までにしました。

私のクリニックでは、三月から土曜日の診療を午後3時までにしました。午前の受付が9時から12時。午後が1時から3時までと。開業以来29年間、これまでずっと土曜日も午後6時までの受付でやってきました。

土曜日は、次の日曜に講演が入っている時など、移動する事が多く、診療を終えて移動するのに、到着が深夜になるのもしばしばで。少々くたびれてしまって。そろそろもう少し楽になってもいいかなと思いました。考えて考えて出した結論です。

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先週、3月2日が初めてのその日。このことを来院する患者さんたちにお知らせし始めたのが1月の22日からなので、2カ月分のお薬を処方した方には伝わっていません。ので、3月に入って3週までの土曜日は、私もスタッフにも待機してもらうことにしました。

やはり3時を過ぎても来られる方が何人もありました。ですので、終わるのはやはり6時過ぎになりました。それに、午前の診療が終わるのは、12時よりもかなり遅くなります。スタッフは交代でお昼ご飯を食べますが、私は診療が済んで1時からの診療を始めるのに、15分しかありませんでした。

こんな時のためにカップ麺をいくつか買っておくのですが、ちょうど切れていました。直ぐそばの100円パンのお店に走りましたが、どうしたことか、行列がお店の外にまでずっと続いています。これは待てない、で、サンモールに走って、これを買ってきました。次週からは、お弁当を持って行った方がいいかもしれません。

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それから、3週間を過ぎた後、一年ぶりに来られる方などに御迷惑をかけるかもしれません。これは、本当に申し訳ないけれど、謝罪して許して戴くことしかありません。
皆様、どうぞ、よろしくお願いします。

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10代の女性たちのデータ作りが終わりました。

一か月余りかかったデータ作りが終わりました。24日に茨城県水戸市で講演をします。そのためでもありました。やっとスライドづくりも終えて、配布資料として送りました。これで講演できます。

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私は開業医であって、大学や大病院の研究者ではありません。私のお話は、やはりそれぞれの患者さんによって、どのような支援をしてきたか、それが中心になります。が、基礎的なデータは必要です。これまで開業以来10年間のデータを使ってきましたが、あまりにデータが古くなりましたので。でも、以前一年間かけて取ったデータ取り、それを繰り返すのは、もう不可能です。で、とりあえず一年間だけのデータを取ってみました。これだけでも、大変でした・・・。


様々な資料ができましたが、・・・。一部、診断名だけ。来院時10代の受診者の、あくまでも10代の内のデータです。


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これらと、以前の10年間のデータとの比較等をまたお話しますね。特に、10代の少女たちの性と妊娠、相手の男性のこと等について、以前と同じようなデータが出ましたので。

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電話二つ。

今朝4時に電話で目覚めました。まだ2時間ほどしか寝ていない時。患者さんからの電話です。話してみると、これは放っておけません。真っ暗の平和公園を通ってクリニックに行きました。案の定、緊急の手術をしなければ命が危ない状況でした。救急車で大学病院に搬送してもらいました。病院では、ナースと共に、男性のドクターと女性のドクターのお二人が待ち構えて下さっていました。

いつも、どんな時間でも、急ぎ駆け付けて下さる救急隊と、全く断ることなく、気持ち良く受け入れて下さる大学病院の産婦人科の皆様、本当にありがたいことでした。ホッとしましたが、まだ真っ暗な中、クリニックに戻るのに、タクシーを探すもいません。守衛さんが「呼ばないと来ませんよ」と教えて下さって、タクシーを呼びました。この夜明けの時間が一番タクシーが来てくれない時なのですが、幸い、一社のタクシーが来て下さるという事で、これまたありがたいことでした。

さて、先日、まだ診療中の電話です。ある妊娠間もない方の母親からです。

「血清マーカーと、高度超音波の診察をして下さる所を紹介して下さいませんか」というものでした。

何のマーカーでしょうか?私は、その方に何らかの持病でもあるのかと思って尋ねました。

そしたら、マーカーといわれるのは、「血液で色々と障がいがないかわかる出生前診断という検査です。」だそうです。

それなら、当方でも可能ですが。何か心配なことがおありなのでしょうかと聞きました。40歳を超えた方や、前に死産なさったり、染色体の異常のある子を産んだことのある方には、この検査のことをお話することはありますが。お嬢さんは、まだ20代ですし、膣式の超音波でみた胎児も、今のところ全く問題もありませんし、その説明もしておりませんが、と、言いました。

そしたら、「まあ、そちらでもなさっているのですか?なかなか妊娠しにくいと思っていたのが妊娠したというので、これはちゃんと調べたいと思ったのです。」

「調べたい?ご本人がそう希望なさっているのですか?それとも、お母様が調べたいのですか?」


「もし、ご本人が希望されるのでしたら、ちゃんと説明は致します。それから、私の所での超音波では不満でしたら、どうぞ、どこかお探し下さいませ」と言いましたよ。


妊娠しにくいと思っていたのなら、なおさら。妊娠したと報告があった時に、お母様は、喜んで上げたのでしょうか。それよりも、「異常のある子ではないか」との心配の方が先に立ったのはないでしょうか。もし、ご心配なのなら、あくまでも本人に、調べてもらうようにと言ったらいい。それを本人を飛ばして、直接お母さんがそんな問い合わせの電話をしてくるというのが、とても不快で。


では、本人がそう希望したなら、検査をして下さるのですね、と念を押されました。

もし、ご本人がそう問われたのなら、ちゃんと説明はしようと思います。ただ、私は、「健康な子だけ欲しい、なにか問題のある子はいらない」という人は、赤ちゃんを産んだらいけないと思っています。だって、生まれてから、そして育てる内に、いろいろと病気等が分かってくることの方がうんと多いのですから。

子育てとは、そういうものもの。どんなことがあっても、命の全てを受け入れる覚悟が必要と思うのです。それらを説明したうえで、出生前診断の話もしようと思います。どうご本人がお母様に説得されて来られるか、楽しみではあります。

この妊娠SOSひろしまについては、またお知らせしますね。

Sosa


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特別養子縁組について・「養親」のこと

何度も言いますが、昨年から特別養子縁組の法律が変わって、民間の養子縁組あっせん事業者が届け出制から許可制になりました。それに伴って、養親希望の方には、とてもたくさんの書類を出して頂くことになりました。

これまでは、特別養子縁組の許可をする家庭裁判所に特別養子縁組申し立て書の他に、住民票や戸籍謄本などを出し、家庭裁判所の調査を受けるだけでしたが、その前にあっせん事業者に対しての申し込み書、夫妻の履歴書、家の見取り図まで。そして、あっせん事業者は、各許可を出した自治体にそれらの書類をすべて提出しなければならなくなりました。家庭裁判所だけでなく、自治体が厳しくチェックをするというシステムなのですね。

だから、あっせん事業者である私たちも、その書類づくりにとても沢山の時間がかかることになりました。先日のあっせんのために、何度市役所に通ったことでしょう。次は、要領が分かりましたので、そう無駄足は運ばなくって済みそうです。

これは、養親希望の方へ向けた厚労省のポスターです。

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養親になる条件は、私の所では、各自治体の児童相談所がするを研修を受けて、「里親登録」をしてあること。まず、その登録を受けて下さいと申し上げます。

先日来院されたご夫妻は、「どんな子でも受け入れて育てることができます。」と、ぉっしゃってくださいました。何よりうれしかったですね。「こんな人が産んだ子を」と言われると困ってしまいます。そもそも、産んだ子を手離す人には、様々な事情があります。その事情を汲んで、受け入れるだけの広い心でいて下さる方に!!養親になって頂きたいのです。

私から、家庭訪問をしたり、書類の提出のお手伝いをしたりします。そして、順番を待って下さい。その時期はいつになるか全く分かりません。バタバタとある時もあれば、ずっとないこともあります。根気強く待って戴くと、必ず順番は来ますから、と申し上げます。

お金は、自分たちで産んで育てるだけの生活力がある方ですね。それで十分です。お金持ちである必要はありません。

養子縁組が成立した後も、機会が在るごとに、連絡したり、会いに行ったりしています。今年も、沢山の家族の写真入りの年賀状をいただきました。日々成長していく子どもと、暖かな御両親の姿を見させていただくこと、とてもうれしいことです。

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特別養子縁組、厚労省の資料から。

特別養子縁組の民間斡旋団体が、届け出制から許可制になって、個人ではなく、法人であることが条件となりました。その上で、ものすごい書類の提出、厳しい審査があって、私のクリニックも12月4日に広島市から許可が出ました。それまでも、経過措置として、あっせん事業はしてもいいですよという許可があって、続けてしていましたが、正式な許可をいただいて、ホッとしました。

この度、白井先生に色々ろとお話をして下さり、情報も頂きました。この情報も白井先生からです。

今、色々と問題が指摘されている厚労省ですが、1月に厚生労働省子ども家庭局過程福祉課が「社会的養育の推進に向けて」という資料を出しています。

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「保護者のない児童、被虐待児など家庭環境上養護を必要とする児童等に対し、公的な責任として、社会的に養護を行う。対象児童は、約4万5千人。」

里親(5424人)、ファミリーホーム(1434人)、乳児院(20706人)、児童養護施設(25282人)、児童心理治療施設(1280人)、児童自立支援施設(1309人)、母子生活支援施設(3789世帯、児童6346人)、自立援助ホーム(573人)。

中でも、虐待を受けた児童の増加はこんな状況です。あの、また起こった、野田市の痛ましい虐待死。自相が色々と避難されていますが、この数では、本当に大変だと思います。国として、もっとちゃんと予算をつけて、児相の人数を増やさないと。

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沢山のデータの中で、これは、と思うもの。

「児童相談所での虐待相談の内容別件数」の中の「性的虐待」は、平成29年度は「1537件」でした。こんなにある!!のですね。

特別養子縁組については、12ページにわたって報告されています。この中で、昨年12月までに許可されたあっせん事業者の一覧表がありました。

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河野産婦人科クリニックも無事載っていました。少し気になること。昨年の8月に厚労省に集まってお話を聴いた時、「ダウン症等の障がいのある子どもの養子縁組のあっせんをしています」と言われた方がリストにないことです。個人ではなく、法人となったためだからでしょうか、それとも、こんな困難なことをなさっているその力が尽きたのではないかと、案じています。


この項、もう少し続けますね。

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オフィスギネコロジストの会・子宮がんの内視鏡手術

オフィスギネコロジストの会で、内視鏡のスペシャリストであるO先生から最新の文献が提示されました。


「The NEW ENGRAND JOURNAL of MEDICINE」の日本語アブストラクトより。

「子宮頸がんに対する低侵襲広範子宮全摘術と回復後半子宮全摘術との比較」で、アメリカからの報告です。アメリカの沢山の大きな病院が参加して行った治療的試験です。
今、外科手術全般が、大きく開腹や開胸をして行うのでなく、内視鏡手術やロボット手術に置き換えられつつあります。婦人科の悪性手術に置いても同様で、そこで行われた試験の結果です。

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何と。内視鏡やロボットで行われた手術の生存率が低かったという結果でした。4.5年無病生存率は、低侵襲群で86.0%。開腹手術群で96.5%であったと。


この結果の発表は結構センセーショナルで、論議を巻き起こしたそうです。


これは、ちょっとしんどいねえ。でも、日本では、成績はいいと聞いているけれど。と質問しました。そう。日本でも先進的に内視鏡手術を行っている倉敷成人病センター安藤先生のデータです。

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これによると頸がんの1b1期の5年生続率は94.0%です。この違いはどこから来るのか。O先生によると、安藤先生は、「膣カフをあらかじめ形成する」等の、がんを散布させない工夫をあらかじめなさるそうです。


O先生の考察です。

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開腹手術よりも、内視鏡の手術の方が、患者さんの受けるダメージは小さく、楽です。ただ、悪性となると、これは、

「病院とドクターを選ぶ」ことが何より大切だと。

少なくとも、私がもしアメリカにいて、こんな病気で手術が必要となったら、日本に帰ってきて、安藤先生のようなドクターを選んで内視鏡で受けようと思いましたよ。


以上、ざっとですが、ご報告でした。

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オフィスギネコロジストの会

昨夜は、恒例オフィスギネコロジストの会、ビル開業の産婦人科医の会でした。この会では、いつも指定された三人が話題提供を行います。内容は何でもO.K.。自分が最近読んだ本でも、旅行したことでも、こんな症例があったという事でも。昨日は、学術的なことが集いました。とってもいい情報を教えて頂いたので、皆様にもおすそ分けです。

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まず、更年期の方たちのホルモン補充療法について。更年期だけでなく、先日もお知らせしたように、繰り返す膀胱炎のように体から女性ホルモンがなくなった時の様々な深刻な症状は、ホルモンを補うことでとても楽になります。で、楽になった方がいつまで続ければいいのでしょうとよく尋ねられます。私は、あなた次第。もうやめようと思えばやめていいし、もっと続けたいと思えば、続けてもいいしとお答えします。

日本では、ホルモンを使えばがんになるという事などが、広く伝えられています。

子宮のない方には、エストロジェン単独に投与されますが、子宮の有る人には、プロゲストン、黄体ホルモンもともに投与されます。これは、子宮体癌の予防のためです。ですので、子宮体癌は増えません。子宮のない、エストロジェン単独の人には、乳がんリスクはなく、むしろ減少させます。

以前、アメリカの学会で発表された乳がんリスクが増えるとするデータは、とても肥満の人が多く、そもそも乳がんリスクの高い人たちのデータが多く、日本人などのアジア人には、そのリスクを認められないのですね。

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今回提示して頂いたデータは、ホルモン補充療法(HRT)と静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクについてでした。

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やはり、いわゆるパッチ、おなかに貼って皮膚から吸収するタイプの製剤は、リスクとは関係がないという事でした。

今、基本的にパッチをお勧めしますが、どうしても皮膚がかゆくなるという人には、内服に変えることがあります。でも、やはりこの結果を見ると、かゆいのは塗り薬を使いながらでも、何とかパッチを継続した方がよさそうです。

これら、いろいろなデータから、今、ホルモン補充療法は5年間はしても良いというのは、日本でも撤回され、何年でもしてよいということになったということです。

それに、お薬をお出しするのに、定期的に通って来られますので、がん検診を忘れずにできるという事もメリットですね。私は、自分自身に9年間HRTをしました。

それから、HPV、子宮頸がんの原因となるウィルスですが、その他のがんにも深く関係しているというデータです。

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これらから、男性にもワクチンを打ったほうがよいのですが。

ここから、ワクチン論議になりました。反ワクチンを唱える人もいますが、アメリカに留学していた先生たちは、子どもを幼稚園に入れる時に、ワクチンを接種しているか厳しく問われ、接種していないのが一つでもあると、幼稚園には入れてもらえないという事でした。

そういえば、大学に留学する人も、ワクチン接種を厳しく問われ、まだうっていないのは、急いでうつようにという事で、大慌てしたこともありました。

日本は、ワクチン後進国であることは間違いありません。

会では、この後、内視鏡手術についてのびっくりのデータが出されました。明日に続きますね。

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