京都・風工房で
やっと7月1日の京都行を書くことが出来ます。それは、とても大切な時間だったので、心静かに書きたかったので、今になりました。
東大阪市の上小坂中学での講演を終えて新大阪に戻り、京都まで。京都駅からバスに乗ろうとしたのですが、100番のバスが運休だと。なら代わりのバスの行程はどうなのかと窓口に聴きに言ったら、100番は観光地を回るので、観光客がいない今は走らないのだと。代わりの行き方をいろいと調べてくださったのですが、ないなあと。京大病院が近いとは言っても、そこからとても距離があるので歩くのはしんどいことです。そこでエイヤッとタクシーに乗りました。おかげで運転手さんとも楽しく話が出来たし、早く着くことができました。
とても行きたかった風工房です。久しぶりです。この前に行ったのは、あれは私が京大病院に入院している友人をお見舞いに行くために、斎藤さん作のうちわを分けてもらいに行ったのです。それを友人に届けて帰り京都駅で転んで顔面を強打し、救急車で運ばれたのでした。
斎藤さんと、それに寺元さんも風工房に来ていて下さいました。寺元さんは、昨年9月に、三浦さんの個展を観に広島に来られて以来です。その時に、私が欲しいと言った「東北の手わざ展」に出品されたワンピースをもってきてくださいました。
懐かしい風工房。とても心が安らぎます。
この絵。どなたの絵ですか・と尋ねる斎藤さんのお母様が描かれたのだと。
妖精たちの表情がとっても良くって。ほのぼのとします。お母様のお話をひとしきり。前から斎藤さんのフェイスブックで何度かお母様の絵を見せてもらっていました。中でも、少女が花を持って立っている絵が強く心に残っています。沢山の絵を描かれたのだけれど、周囲が何度進めても、個展をされなかったと。その個展が実現したのが、お母様のお葬式だったと。クリスチャンのお母様のお葬式は教会でなされたのですが、その会場いっぱいに絵を沢山飾ったのだと。そして、お葬式の後も、しばらく飾ってあったのだそうです。それは観たかったなあと思いました。
それからこの染。描かれているのは、アラビア文字。アラビア文字は、あいうえおに変換されるのだそうです。
描かれているのは、こうだと。いいなあ。
東北から来られた方たちの工房で作られたお菓子クッキーを戴きました。どうしてその写真を撮らなかったのかと後悔しました。その工房を作られたご夫婦の話、すでに彼女は亡くなってしまったのですが、心に響くお話を聴きました。
それから、私は、このシャツ欲しいと思い、それ戴くのが目的でした。
とっても明るい斎藤さんの絵。左手の袖を折っているのですが、裏側にも絵が描かれています。もちろん両腕とも。それから後ろにも。シャツは斎藤さんのパートナーさんが作って下さっています。このシャツが無事手に入って、すごくうれしいです。
いいお話をいっぱい聞いていて、そこに寺尾由美さんが学校から合流でしてくださいました。寺尾さんは、斎藤たちさんが毎年しているHIVのメモリアルキルト展、そこに毎年毎年、家庭クラブの生徒さんたちと共に作ったテディベアを出品されています。その売り上げは、HIVの闘病をしている人達への援助の資金となっています。素晴らしい活動を淡々と続けています。
斎藤さんとポコさんと寺尾さん。
斎藤さんと寺尾さんと私。手作りのシソジュースを頂いています。
本当に安らいだ濃密な時間を過ごさせて戴きました。斎藤さん、寺元さん、寺尾さん、ありがとうございました。この後、寺尾さんとごはんを食べながらいろいろとまた濃い話をしました。それについてはまたお話しますね。とにかく充実した、楽しい京都行でした。
そうそう、頂いた斎藤さんの染の布のうちわです。青と緑が何とも素敵です。先述の、京都大学病院に入院していた友人が、いろいろとお見舞いをもらった中で、このうちわが一番ありがたかったと。術後のつらい時に、妻にゆっくり仰いでもらった風が、それは心地良かったと絶賛されたうちわです。下に都議選と静岡の山津波の記事が載っている新聞を敷いてみました。でも、広告の欄が良くなかったので、それは以前頂いた斎藤さん作の柿渋のショールで隠しました。透けて見えますね。
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