徳政さん、皆様ありがとうございました。
すでに多くの方がご存じと思いますが、廿日市市会議員選挙で、私が応援した徳政こういちさんは当選がかないませんでした。後援会長の立場の私からも、応援いただいた皆様に熱くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
それにしても、残念で。徳政さんに当選していただきたかった思いは、今も変わりません。心から当選してほしかったのです。知れば知るほど素晴らしい候補者であったと思います。
自らが交通事故のために重度の障がい者となり、車いすの生活を強いられました。車いすというと、単に、足が不自由ととらえられがちですが、それだけではなく。皮膚の感覚もなく、褥瘡ができていても、その痛みもないため気づくことも遅れてしまったり。排泄すら不自由な状態です。その体で、でも、くじけることなく、障害のある人や高齢の人のための訪問介護事業所を立ち上げ、活動していらっしゃいます。いつも笑顔で温厚な人柄で。でもきっといろいろとつらいことや腹が立つことは多くあったことでしょう。政治、行政の場で痛感したそれらを自らが議員となることで、少しでも改善できないかとの思いでの立候補だったのでしょう。
ただ、選挙というのは、一票一票、有権者に名前を書いて頂いて当選するということは、生易しいことではありません。徳政さんは、一人ひとりの方に挨拶に行きたくともかなわず、電話をしても、この頃は、なかなか電話に出てもらえず、もどかしい思いであったといわれます。国政と違って市会議員選挙というのは、昔からどぶ板選挙と言われるように、日ごろから住民の方に密着して関係を作っていかなければなりません。現職の方がそのようなつながりを作りあげている所に、新人が割って入るのは、並大抵のことではありません。その意味で、私たちの選挙運動も、上っ滑りしてしまったのではないかと、反省するばかりです。申し訳ないことでした。
それでも、私は、今回、徳政さんがそのような視点で立候補されたことは大いに意味があったと思います。これまで、福祉を公約として立候補した人が廿日市市にいたでしょうか。徳政さんが選挙運動中訴えたことは心ある人々の耳に届いたと思います。一石を投じることができたのではないかと思います。
そして私自身も徳政さんを応援できて良かったと、今、心からそう思っています。当選させてあげることはできなくって本当に申し訳ないことでした。でも、これを通して、私は廿日市市は変わってほしいと訴えることができました。きっと、私の訴えも心ある廿日市市民の方に届いたのではないかと思います。これからの廿日市市を見続けたいと思います。
何度も言いますが、徳政さん、当選はかなわなくって、ほんとうに残念でしたが、でも、徳政さん。この選挙を通して、多くの方とのつながりが新たにできましたよね。それは、これからの徳政さんの宝物になるでしょう。私にとっても、徳政さんや徳政さんを応援した方たちとのつながりは、これから大切なものになり続けるでしょう。
まずは、この大変な期間を乗り切った体を十分に癒して、また、元気を出しましょうね。そして、福祉の事業に尽力されますように。多くの障害のある人、高齢の人たちが徳政さんの力を必要としています。そしていつかまた、今度はちょっと楽しいことで集まっておしゃべりをしたいですね。
本音は、徳政さんが当選できなくって、茫然として、今日は一日中、診療をしていてもくやしさが頭から離れず、夜、従業員の明日の給料を作っていたのですが、間違ってばかりでした。そして、やっと今、こういう心境になれたということです。

徳政さん、皆様、ほんとうにありがとうございました。
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