NPOえんじょいんと主催の講演会

昨日は、診療後、漢方のセミナーでした。漢方の授業、三千円出して受けます。とてもおもしろいのですが、でも、緊張します。この症例は何を使いますか?と当てられるのですよ。当てられて答えなければなりません。

いつも、申し込んでいては、行く時には、分からなかったらどうしようとドキドキして、憂鬱になります。

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昨日の講義は九州大学の貝沼先生。めまいや自律神経失調症、更年期と密接に関係のあるテーマでした。まあ、医師を続けている限り、こうして一生勉強するのも努めの内です。

今日は、夜は不妊症の治療についての講義を受けに行きます。これは聞くだけですので、気楽に行けます。とても優れた先生の最新のお話を聞けますので、楽しみに行ってきます。

さて、日曜日の午後は自分の講演でした。主催はNPOえんじょいんと。私に繋いでくださったのは、車いすダンスくらぶの方でした。どんな会なのかと、興味深かったのですが、開始時間が近づいてくると、車いすの人や脳性マヒの方等障がい者の方たちが多いので、あれ?と思いました。

司会をなさるのは車いすの原田明さん、代表のあいさつ、会長さんは得本令子さんです。

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私、知らなかったのです。障がいのある方たちの居場所づくりを主に目指して活動しているグループだと。NPOの定款には次のように書かれています。

『 この法人は、広く市民の方に対して、主として重度重複障害者の地域生活を支援し、その質を高めるための事業を行い、市民、行政、企業との連携の中で、障害者やその家族をも含めた地域住民が、人間としての尊厳を守り、その人らしく生きることのできる、人に優しい福祉の街づくりに寄与することを目的とする。』


そして、活動の一つには、重度の障がい者のための訪問介護施設も運営していらっしゃると。ここにその情報があります。

http://www.wam.go.jp/shofukupub/ApplicationServlet?ACTIONTYPE=ViewJigyoshaInfoAction&JIGYOCODE=3410111292&SERVICECODE=
12&BUNJONO=000000&TOWNCODE=34000


障がいのある人もない人も共に、障がいのある人たちのための活動を行う、素晴らしいと感動しましたよ。

後、スタッフの方たちと懇親会。楽しく笑いながら食事をしました。私の講演は、障がいのある人にもない人にも共に聞いて頂きました。これまで聞いたことがなかったようなことだったとみなさんおっしゃいました。女性の体のリズムや、更年期、さらにパートナーとの関係作りなど、結構楽しく話をしましたので。

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全部終わって記念撮影です。ホテルの階段での撮影は、美しく写りました。

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おかげ様で楽しく有意義なひと時を過ごすことが出来ました。本当にありがとうございました。


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3月5日の講演の準備です。

  昨日は居残りして、明日5日の講演の準備をしました。スライドを作り、それを配布資料用に印刷し、他の資料をコピーし、お見せするもの、漢方や貼り薬なども袋に詰め・・・準備万端整いました。

先日もお知らせしたのですが、「えんじょいんと」での講演です。(クリックすると大きくなります)

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スライドのはじめはこんなの。

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熟年からの体の変化やがんの事、そして、何より人間関係、会話の大切さなどを面白く盛り込んだつもりです。大人の性教育ですね。

先日も、ある男性と話をしていました。妻に怒られたお話を聞きました。一生懸命妻が作られた料理を黙って食べていたと。そしたら、「おいしい?」と聞かれたと。で、「良く分からん」と答えたのだと。そしたら、それから一週間とても不機嫌で、どうして不機嫌なのか分からなかったと。その「わからん」が原因だったなんて、と。

まさにそこのところのお話をしようと思っていたのです。

これからどちらかが亡くなるまでに一緒に生きて行くのであれば、楽しく明るく生きた方がいい。憂鬱な気分で共に過ごすのは、しんどいですね。まして、どちらかがどちらかの介護をしなければならなくなったら。平均寿命から言うと、男性を女性が介護することが多いのですが。手厚く介護してもらいたいのなら、今の内から「いい関係」を作っておかなけば、です。

もし、一人で生きて行こうと思っているのなら、密かに準備を!?

すでに定員はオーバーしているようですが、でも、少しなら入れるはずですので、どうぞ、いらっして下さいませ。皆様にお会いするのを楽しみにしています。

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安来に行って来ました。

安来に行って来ました。

安来で思春期保健関係者研修会を無事終えて来ました。

会場に行く途中、タクシーの中から見えた大山です。富士山のようにどっしりと見えました。大山を見ただけで、力が湧いてきましたよ。

いろいろとお話したいのですが、パソコンが動かなくなってしまいました。焦っています。これはアイパッドでの投稿です。私のアイパッドでの投稿は、写真は一枚だけしか載せられません。

何とかしなければ。何とかしてまたブログを書きたいと思います。いつのことになるでしょうか・・・。

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小児外科のお話②

九州大学小児外科の田口教授の講演の続きです。

新生児外科の成績の向上は、次の三つによってもたらされていると言われました。

・手術手技・材料の進歩
     愛護的手技
     ルーペ、モノフィラメント吸収糸
    Vessel sealing device

・出生前診断を含めた早期診断
     産科医、新生児科医の認識の変化
     重症化する前に治療

・周産期/新生児管理の進歩
     呼吸、循環、栄養管理
     手術のタイミング

ルーペやヘッドランプを身に着けて、細い糸、工夫された道具を使ってのものすごい手術も見せて頂きました。

お尻に赤ちゃんの体ほどもある巨大な仙骨奇形腫という腫瘍ができ、お母さんの子宮の中でその腫瘍が破裂してしまい、ヘモグロビン3.6g/dlという、ひん死の状態で生まれた赤ちゃん、手術によりその破裂してしまった腫瘍を取り除き、その5か月後の赤ちゃんのきれいなお尻を見せて頂きました。

多くの赤ちゃんが肺炎を起こして亡くなってしまう食道閉鎖症。その手術の工夫により、今では死亡率0%であると。

さらに、うなったのは、手術により長期生存できるようになった子の問題にまで、工夫は続きます。それが感動なのですね。術者が手術しやすいように、ではなく、その子の傷が将来目立たなくなるように。

傷が分からなくなる、腹腔鏡手術、胸腔鏡手術、膀胱鏡手術等だけでなく、皮膚を切開することの工夫。

これがすごい!のです。

腋の下の皺に沿った切開での食道閉鎖手術、おへその皺に沿った切開での十二指腸閉鎖手術、肛門の皺に沿った腸閉鎖の手術も。これらの子どもには、まったく傷がなくなります。

産科医が超音波等で胎児の異常を見つけた時、どのような疾患で胎児MRIを撮るべきか、どのタイミングで出生させるべきなのか、いろいろと示唆にとんだお話もありました。

頸に大きな腫瘍ができていて、肺が押されて小さくなって、出生直後から呼吸困難が予想されている子の場合、帝王切開で頭だけを出し、そこで赤ちゃんの口から気管内に挿管し、人工呼吸をしながら、娩出する等。体が子宮内にある限り、へその緒から胎児の循環は保たれていますので。

写真だけでなく、動画をふんだんに使って教えて頂きました。

まだまだ先生の研究、臨床も進歩していて、すごいなあと思ったのは、成長して抜けた乳歯の幹細胞には、優れた細胞増殖能・多分化能があり、それから肝細胞の塊を作り、さらに3Dプリンターを使って肝臓を作ること等、実際先生の研究室で行われていることも。そこから、乳歯バンクの発想も出てきます。

まだまだお話ししたいことは沢山ありますが。すべての産科医は田口先生の話を聞くべきだと思いました。

結局は、田口教授の赤ちゃんや子どもに対しての深い愛情を見させて頂いたことが、何よりの感動でありました。私自身、妊婦さんの妊婦健診に心して向き合おうと思った次第です。

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小児外科のお話①

昨夜は、広島市臨床産婦人科医会研修会でした。

講師は、九州大学大学院医学研究院小児外科分野の田口智章教授。「新生児外科における出生前診断の役割と産科医の連携」でした。

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これが、素晴らしい講演で、まさに息もつかず一気に話して頂き、一気に聞きほれました。

小児外科学会ができて、今年で56年。この50年の進歩は目覚ましいものがあります。

・主に胆道閉鎖症の生体肝移植の進歩

・小児がんの治療の進歩

・新生児外科の進歩

などのお話。生体肝移植なんて、ついこの間第一例が行われたと大変なニュースだったのに、もう九州大学小児肝移植は96例も行われていると。父親か母親の肝臓の20%を移植します。それに応じて、胆道閉鎖の移植なしの手術では2年生存率が2/3だったのが、現在では92%になっていると。

 今年7月に行われた胆道閉鎖症・小児肝移植親子の会で沢山の親子が集まっている集合写真を見た時には、感動で胸一杯になりました。

さらに、小児がん。大きな肝がん(肝芽種)も、抗がん剤で縮小させてから手術をすることで、5年生存率が41%だったのが、89%になっていると。具体的な患者さんで、がんの様子、化学療法でどう縮小したか、そして手術の様子等を見せて頂き、これも感動でした。小児固形腫瘍は

・術前化学療法により切除可能に
・切除できれば長期生存可能

小児外科の進歩

1964年を100として2013年は、出生数は60%。しかし、小児外科の症例は566.9%と増加しています。

それに、新生児外科疾患死亡率も目覚ましく減少しています。消化管穿孔、食堂閉鎖、臍帯ヘルニア、横隔膜ヘルニア、腸閉鎖、鎖肛、など全例の死亡率は6.6%。重症心奇形、多発奇形、致死的染色体異常以外は生存可能となっていると。

そこで、私たち産科医が出生前に胎児の異常や病気を見つけることが出来るかが大きな課題となって問われているということになります。

もう少し、感動的なお話をさせて下さいね。

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児童虐待の発生予防に関する研修会

私は今、山口にいます。朝早くに患者さんの緊急の電話で目が覚めて。まだ暗闇の中で、昨夜の悪夢をつらつらと考えていて、なんか、どうしようもなくなって。

あの監督は、どうしようもない。おかげで、黒田さんの広島での出番もなかったじゃないの。せっかく日本シリーズの前に引退を発表してくれたのに。昨年とおんなじ、硬直した采配しかできず、選手の心理を考えることもできす。ちっとも学習できてない。夫によれば、テレビで見ていて、ジャクソンの顔が、もうひきつっていて、これは代えてやらないとと思ったと。球場にいた私たちには顔まではわからなかったけど、ストライクがまったく入らず、どうしようもなくなっても、代えなかった。押し出しになっても代えなかった。6点も取られてですよ、やっと代えたのは。もっと早くに黒田でも出してくれたら、などとつらつらと考えていました。

そんな腹立ち紛れに車を飛ばして山口まできました。

山口県産婦人科医会・山口県医師会主催の「児童虐待の発生予防等に関する研修会」が開かれることを金子法子先生のフェイスブックで知って、その講演を聞きに行こうと思い立ちました。名古屋大学医学部付属病院、親と子どもの診療科准教授・岡田俊先生の講演です。

「親のメンタルヘルスと子の育ちの支え~育てやすさ、育てにくさのある子の子育てと育ちの支援を含めて~」

親と子どもの診療科というネーミングがいいですねえ。 妊娠中のうつ、産後のマタニティーブルー、産後うつ、子どもの虐待、発達障がいの子どもの子育てとその支援等幅広く語って下さいました。

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産婦人科医であれば、どなたでも産後のうつ、時には、それが死に至る子どもの虐待や自殺、心中にもつながるという危ない経験をしたことがあるでしょう。

 発達障がいのお子さんを育てる中で、夫との温度差、祖父母との齟齬、コミュニケーションの困難さを感じる人も多いでしょう。それらへの支援を考える上で、沢山のことを教えて頂きました。それに、参加者にはこんなきれいなカラーのスライド原稿を配って下さいましたよ。

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発達障害の発達課題とゴール

自分が愛されている、必要とされているという感覚
自分を信頼できるのと同時に他者も信頼できる感覚
自分のことが自分でできるという感覚
自分には取り柄がある、有能であるという感覚、
他者と関わっていても、関わっていなくてもありのままでいられる感覚

さらに、親を支えることと子どもを護ること

➢相反するものとしての視点
         子の虐待の指摘は、親との関係性を
    崩すのではないか?
         ときに、虐待の通報の遅れ

➢並列しうるものとしての視点
         子の虐待は、親の望みではない
    子の虐待を親支援のきっかけとする
         積極的な通報が親支援のきっかけに

その後、せっかく山口まで来たのだから、昔お世話になった高井先生のお宅にお電話をしたら、出て下さいました。50年前、大学時代に沢山の学生がお世話になった弁護士さんです。今はもう86歳、弁護士も廃業なさって、一人暮らし。お宅にお邪魔して、一緒にお昼ご飯を食べに行きました。久しぶりの会話も弾んで、楽しく過ごしました。

聴きたい講演は聞きに行く、会いたい人には会いに行く。これからはそうしないと。これまでは、後で後悔することばかりでしたので。高井先生とお別れして、一人、ファミレスにいます。湯田温泉の日帰り入浴でもしたいなあと思ったけれど、今日は夫とゆーぽっぽに行く日ですので。今からぼつぼつ広島に帰ります。

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「聴いて下さい、ろう者の声を!」③

 昨日は、無事講演を終えて帰って来ました。それについては、また。もう少し、「聴いて下さい、ろう者の声を!」でのシンポジウムのお話を。

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確かに、ろうの方が手話で話している時には、手の動きだけでなく、その表情がとても豊かです。表情も含めての言葉なのだということがよくわかります。シンポジストのお一人、横村さんのお写真です。スタッフが撮った写真をお借りします。

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会場からの発言がありました。ろうの方です。言葉を理解するのは、本当に難しいと。その例として、「顔みしり」と「人みしり」の違い。同じ「みしり」でも、顔の下に着いた場合と、「人の下に着いた場合は、全然意味が違ってくる、これを理解することはとても困難なのだと。

確かにそうだ。これまで、聞こえる私は、全然気づかなかったことです。そういうご苦労をしながら、言葉を覚え、理解し、発信する。それは大変なことだと思いました。

 横村さんは、おっしゃいました。この講演会の元となった丸山さんの「デフ・ヴォイス」。これは、とても面白いし、みんなに読んで欲しい本なのだけれど、ろう者が本を読むことは、とっても労力がいって難しいのだと。横村さんは、会場のろう者の方々に「この本を読んだ人」と聞かれました。パラッと手を上がりました。そこで、横村さんは、この本をぜひテレビドラマ化してほしいと熱く訴えました。そうね、ミステリー仕立てのこのストーリーは、ドラマにしてもとっても面白いけれど、それはそれは大変なのだと、前日に丸山さんもおっしゃったし・・・。そうですね。

これは、6月11日の中国新聞です。

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未だ、やっとこんな状況です。これから、障がいのある方たちが済みやすい社会を作るよう、私たちの問題として、取り組みたいと思います。

言いだしっぺの塩崎さん、ろうあ連盟の皆様、県立大学の皆様、それに何よりも奥様を置いて広島まで駆け付けて下さった丸山さん、その他多くの方々のお力でできた今回の講演とシンポジウムの会でした。スタッフの端っこにいた私からも皆様にお礼申し上げます。

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「聴いて下さい、ろう者の声を!」②

京都にいます。昨夜のカープ、黒田さん、残念でしたね。まさに産みの苦しみ。でも、また次があります。次を楽しみに、どうぞ頑張って下さいね。落ち込まないで。その時には、私も球場に行けるといいなあ、行きたいなあ、そのためには、黒田さんの登板日を推測しなければ、です。

それにしても、巨人田口君、成長しましたねえ。広島出身で、登板する度に気なっていましたが、カープ打線を相手に、ここまで投げられるようになると、本当に立派なものです。カープではないので、頑張ってとは言いにくいけれど。

さて「聴いて下さい、ろう者の声を!」の続きです。

講演の丸山さんは、奥様の介護をなさっています。頸椎ヘルニアで、頸から下の自由が利かなくなって25年だそうです。常に誰かがいないといけない状況が続いていると。それは想像を絶するほど大変な日常だと思います。今回のように出張に行く場合には、ショートステイにお願いしているそうです。ですので、そんなに遠方に行くことはできないと。

お二人で出かける場合には、いろいろな人の協力が必要で、その度に「すみません」「ありがとう」と言わなければならないと。それが、そう言わなくてもいい社会ができるだろうかと。障がいのある人が、普通に生活できる社会。それは、ろうの方たちが社会でもふつうに手話で会話ができる社会と通じるものだと思いました。

そのためにはどうしたらいいかという質問が出ました。私は、当事者にそれを求めるのではなく、社会の側が変わるべきと思っています。当事者は、今を生きるので精いっぱいの労力が必要なのですね。

当日、安芸高田市からひまちゃんが出席していました。脳性マヒの症状がだんだん強くなって、今はほとんど車いすで外出しています。そのひまちゃんは、先日、市長に会い、バリアフリー化などについての市政の要請をしたと。すごい。立派です。ひまちゃんの行動力に拍手です。行政も、当事者の意見を聞いて、対応をすべきなのだけれど、それは、本来当事者に任せてはならないことだと思います。

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シンポジウムの様子です。後からなので分かりにくいかと思いますが、そもそも高い舞台がないので、後ろからはとても見えにくくて、それは仕方がありませんでしたが。

シンポジストから、日頃気づかないでも、ちゃんと見回せば、聴覚だけでなく、障がい者は周りに沢山いるのだといわれました。

 前日の前夜祭の食事の時、ろうあ連盟の方たちのお話で。

「手話は命だと言う人がいるけれど、私は命ではなく、選択だと思う」と、代表の方が言われました。「実は、私は自分のことを好きでないのだと。自分は、6歳の時に聴覚を失って、でも、風の音とか、記憶に残っている。まだ自分の障がいを受け入れられないのかもしれない」とも。それは、胸を打たれる言葉でした。

そしたら、当日のシンポジストの方が、「もし、自分が病気になって、病院に行って、自分の症状を話すのは手話だと。やはり手話がないと命を守ることが出来ない。だから、手話は命なのだ」と反論もされていました。

言葉は文化。それが一部の人にしか通じない、その悲しさやいらだちなどを十分に感じました。さて、私はどうするか、ですね。脈絡のない報告ですみません。まだ、もう少しお話があります。

私は今から福井に向かいます。中学3年生に講演をします。

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「聴いて下さい、ろう者の声を!」①

ろう者の世界を書いた作家の丸山正樹さんを軸にして、ろう者、聴者、手話通訳者、福祉を学ぶ学生さんなど、様々な人が200人も集まっての盛大な会でした。

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講演は、手話通訳士、要約筆記の方たちがフル回転で。要約筆記は、正面と後ろの両側の三か所で。パソコンを使っての要約筆記はとても正確で早く、私も多いに活用させていただきました。

さらにシンポジウムになると、手話通訳は、会場のろう者のみなさんに向かってする通訳と、ろう者の方の手話を正面に座って声で読む通訳と、聴者が話す言葉をろう者のシンポジストに向かってする手話通訳と。何人もの方たちが担われました。

丸山さんは、「ろう者の方たちに向けて、私なんぞが話すのはおこがましい」と悩んでいると聞きました。でも、ろうあ連盟の方たちは、こういう会は珍しいのだから、どうぞ頑張って話して下さいと励まされましたよ。

丸山さんは、この「デフ・ヴォイス」を書いた後から手話教室に通い、習われているそうです。自分はまだ下手だと言いながら、しばらくの間、とても流暢に手話で話されました。

以下、私が印象に残った講演の一部です。

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『ろう者の方たちは自らの誇りを持って「ろう者」と称する。彼らが自分たちのことを単なる障がい者とは考えておらず、「手話」と言う言語(母語)と固有の文化を持つ存在と捉えている。』

「手話はろう者の方たちにとって第一言語である。」
「手話と顔の表現などで、大変豊かな表現ができる」
「ろう者は手話でジョークも言うし、夢も手話で、寝言も手話で。それは言語と考えれば当然のこと」
「筆談は第二言語である」
「社会に出ると、まだ手話を話す人がほとんどいなくて、この豊かな言語が使えなくなる」
「手話でコミュニケーションをとれる環境がほとんどない」
「お店で物を買うのも、病院で症状を話すのもたちまち第二言語で話すしかなくなる」

小説の中には、「コーダ」が出てきます。聞こえない両親の元に生まれた聞こえる子ども。「Children of Deaf Adults」。この子を主人公として小説は展開されます。

丸山さんは、この小説を持ってろうあ連盟に行ったと。おそるおそる差し出し、読んで頂いて、意外と好感を持って戴けた。そして、これを広めて下さいと言われたと。

さらに、「これがろう者や手話について社会が知る入口になればと思って書きました」と言われたのに対し、『入口はもう結構。みんな入口ばかり作って。「出口」を作って下さい』と言われたのだと。

それがショックで。出口ってなんだろう。それを今も模索していると。丸山さんは誠実な人です。

この話、まだ続きます。

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いよいよ今日が講演会です。

 昨日のホームテレビの取材、「女性に多い膀胱炎」の話、一応、ちゃんと話せたと思います。朝、普通にお化粧して行って、取材直前にその上からもう一度、昔のコンシーラがあったので、それをしっかり塗って、ほとんど目立たない所まできました。取材後のえっちゃん、井上えつ子さんとのツーショット。

Fullsizerender_262 取材中の写真がなくって残念。ね、ほとんどわからないでしょう?

クリニックのスタッフは、えっちゃんにサインをしてもらってご機嫌でした。

20日か27日の放送だそう。それも、カープの関係で、流動的なのだそうです。13日、黒田の登板の日がホームテレビの放送だそうで。ちょうど200勝がかかった試合になって、これは大変みたいです。(ちなみにチケットセブンの行ったみたら、13日のチケットはものすごいプレミアがついていて、とても買えそうにありません。)

そして昨夜は、本日の丸山正樹さんの講演会の前夜際でした。スタッフ、ろうあ連盟の方たちも一緒に話が弾みました。

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いよいよ今日です。丸山さん、穏やかな優しい方です。チケットもずいぶん売れました。うれしいです。シンポジウムに参加されるろう者の方も、手話通訳の方も、自分自身の考えがしっかりしていて、素敵な方たちでした。

 ろう者の方、手話を学んでいる方、聴者、学生さん、いろいろな人が一同に会して、手話や障がいについて考える、いい会になると思います。皆様の参加、お待ちしますね。

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私は昼休みに飛んで行って、3時の診療に間に合うように帰ります。会場が近いので大助かりです。

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