AIDS文化フォーラムin京都①

昨日は、AIDS文化フォーラムin京都に参加しました。5日(土)6日(日)の2日間、多彩なプログラムが開催されました。私は、6日の午後のみの参加でしたが、それでも、圧倒的な雰囲気に押されて、打ちのめされたようになって帰ってきました。そして、毎年、これだけのイベントを続けられる皆さんの努力にも、打たれました。

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 斎藤さんに送って頂いたプログラムを眺めていて、アッと気づいたのが、私が聞きたいと思ったそのプログラムの前に、池田裕美枝先生の「わたしのからだだから~SRHRと社会資本~」の講座があるではないの。それにも行こうと思いました。日帰りで少々きついスケジュールではあるけれど、行くからには、有効に時間を使いましょうと。もちろん、一番の目的は、—最後の全大会「薬害エイズ和解から学ぶ感染症との向き合い方」です。根岸昌功先生と、斎藤洋さんのお話し。


 会場の龍谷大学には、京都駅から乗り換え乗り換えしながら、行きます。駅に着いた時、斎藤さんが迎えに来て下さっていて、ありがたくて。そうしないと私、すぐそばなのに、きっと反対方向に行っていたと思います。そして、到着すると、根岸先生がいらっしてました。30年ぶり。先生は、なんと、思いがけなく、ハグして下さいましたよ!!うふふ、昨日あんなブログを書いたばかりなのに。


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 ご挨拶と、少しお話しして、私は、池田先生のSRHRの講座に行こうとしましたが・・すでに講座は始まっていて、入り口が前しかなくって。うしろから、そっと入って、池田先生にみつからないようにしようと思ってたのに。だって、池田先生に何も言ってなくって、突然私が行ったら、きっとうん?なんで河野が?と思われるだろうと。どうしようと思っていたら、スタッフの方が一緒に入りましょうと押して下さって。マスクに眼鏡で分からないように入ったのですが、やっぱりバレバレで。池田先生には申し訳ないことをしました。「どう見ても、河野先生だと、緊張してしまって」と言われました。一人の少女の出産に社会的資源とどう繋いでいったかという、事例に基づいてのお話しです。みんなでグループに分かれて話し会う時、池田先生から一緒に活動している仲間に紹介して頂いて、その人たちと話しをしました。そして、一人ずつ発表をする時に皆さんにわたしも紹介して頂いて、私は少しだけ、若い人が出産する時のさまざまな問題に加えて、特別養子縁組のお話しさせていただきました。池田先生、本当に突然行ってすみませんでした。でも先生のご活躍、うれしいです。講座が終わった後、池田先生とお仲間と一緒に記念写真。

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 広い会場全体に様々な団体の様々な活動の紹介がされていて。

斎藤さんたちのメモリアル・キルト・ジャパンのキルトも沢山。


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 そして、いよいよ全大会。「薬害エイズ和解から学ぶ感染症との向き合い方」です。これについては、私は自分の広島エイズダイアルでの事を色々と思い出しながら、沢山の亡くなった方の事も想いながら、胸が詰まりながら聞いていましたので、冷静ではありませんでした。演者の一人である斎藤さんがフェイスブックにまとめていらっしゃいますので、それを一旦フェイスブックにシェアさせていただいたのですが、このブログにももう一度転写させて戴きます。



AIDS文化フォーラム in 京都 終了しました。
昨日は、東京四ツ谷の、ねぎし内科診療所の根岸昌功先生が、仙台からは「ネットワーク医療と人権・MARS」の和生治友さんが来られ「薬害エイズ和解から学ぶ感染症との向き合い方」というテーマの全体会に、私も加わり語り合いました。
アメリカからの非加熱輸入血液製剤により血友病のある人の1.433人が感染、2023年5月末の統計では、742人が死亡しております。この明らかな薬害に対し国・製薬会社の責任を問う訴訟は、
1996年3月被告が責任を全面的に認め和解が成立。国は被害者救済を図るため原告らと協議をしながら各種の恒久対策を実現させることを約束しました。
その結果、全国の拠点病院の充実、治療法の劇的な進化もあり、HIV/AIDSによる死亡率は減少し、今は慢性疾患の一つのようなコントロールしやすい病となってきています。(ただ同時期に肝炎ウイルスに感染していた人たちもいて、肝炎由来で亡くなる人たちも多くおられます)

私たちMQJ(メモリアル・キルト・ジャパン)に最初に託されたキルトは白い布(がら紡綿布)に御夫婦のイニシャルのみが縫い付けられた、ごくシンプルなものでした。1991年3月末、このキルトを届けてくださったのは、当時、都立駒込病院感染症科医長の根岸昌功先生でした。
HIVにより汚染された血液製剤により感染した夫、2次感染した妻。他界された後、看護士の方たちが決して忘れまいと制作されたものでした。
私たちと共に33年半歩いてきました。
その根岸昌功先生と共にステージにたち、その「ホワイトキルト」の前で話した時間は、言葉に尽くせないものがあります。
🌿メモリアル・キルト・ジャパン↓

 https://mqj.jp/

そして、この会は、すでにユーチューブにもアップされています。

次回、もう少し、続きますね。

 

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産婦人科漢方研究会学術集会

昨日は、朝9時から午後4時まで、びっちり勉強しました。産婦人科漢方研究会。お昼時間もランチョンセミナーでお昼ご飯を頂きながら教育講演を聴きました。途中のお休みは10分あるかなしかくらいで、ずうっと。

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 私は、一般講演20題、教育講演「おさえておきたい漢方医学の基本的な考え方~臨床・研究・教育の視点をふまえて~」、特別講演「睡眠の謎に挑む~基礎神経科学から社会実装研究まで~」。そして、シンポジウム「令和時代の婦人科三処方を考える」、以上を聴きました。

台風の影響で開催されるかどうか心配しましたが、東海・関東方面からの方が新幹線が不通で、来られなくって、リモートで発表される方もおありで、皆さんとても残念がっておられました。


会長は九州大学医学部婦人科学産科学教室教授の加藤聖子先生。私よりうんと年下でも、憧れの先生です。

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とっても勉強になりました。漢方薬はよく使いますが、今回の学会、すっごく勉強になりました。やはり学会は行くものだと改めて思いました。


 中でも、筑波大学の柳沢正史先生の睡眠の話はとても楽しく聴きました。すべての動物は睡眠が必要なのですが、では、睡眠とは何ぞや、これは今も解明されていないそう。なぜ眠らなければならないのか、そもそも「眠気」の実態とは?

それから、世界の国別睡眠量と国民一人当たりのGDPを見ると、よく眠る国民のほうが豊かであること。日本は、もっとも寝不足の国民で、GDPも良くないと。平均寿命は日本は高いのだけれど、まだまだギャップが大きい「平均寿命」と「健康寿命」。

レム睡眠が5%減るごとに総死亡率が13%上昇する。
レム睡眠が1%減るごとに認知症のリスクが9%増加。

小児の平日睡眠時間と海馬の発達。子どもの内の寝不足は、成長してから問題を起こす率が高い。不登校の子の50%近くは睡眠不足から来ている。朝起きれないから学校にも行けない。これは、スマホのせいではない。スマホがない時もそうだったと。

睡眠薬の話や睡眠時無呼吸症候群の人は、抱き枕を抱いて横向きに寝ると解消する・・。などなど。


また、優秀演題賞のノミネート演題の内、最優秀賞に選ばれたのは、名古屋大学の上田真子先生。若い女性のドクターです。これからが楽しみ!!九大の加藤教授に続いてほしいと思います。

シンポジウムも聞き終えて、かなりくたびれて帰り、新幹線の隣に来られたのが、まったく偶然。大分県の谷口先生。小倉まで新幹線で、そこから特急に乗り換えと。一駅ですが、話がはずみました。


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小倉駅でさようならをした先生が戻って来て、写真、写真と。二人で自撮りをしました。私の髪、変だけど。皆さん、それぞれ地方で頑張っています。これからも、疲弊しないように、頑張りましょうね。

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広島県女性医師の会で精神科の勉強でした。

 昨日30日は午前中は広島県女性医師の会で、総会と講演会。講演は、草津病院の大澤多美子先生の「臨床医に役立つ精神医学的話題など」でした。大澤先生は、精神科専門医・指導医、児童精神科認定医、子どものこころ専門医・指導医であり、広島西部こども療育センター嘱託医でもあります。豊富な臨床経験のなかで培われた、精神科医療について、とても分かりやすく教えて頂きました。

草津病院は現在429床。職員は663人。精神科医師40名。常勤医21名、非常勤19名。内科医13名。(ネットより)という大きな病院です。近々、「こころホスピタル草津」という名前に代わるそうです。

精神疾患は、身体と同じく、誰にでも起きること。心にも不調や病気がある、若者の約20%は何らかの精神的悩みを抱えると。一人で抱え込まず、早めに信頼できる人に相談すること。メンタルヘルス・リテラシーとして予防の知識、精神科に偏見がない事、精神的に不調な時に援助を求められることが大切だと。

 2022年から40年ぶりに高校保健の教科書に「精神疾患」の記述がある様になったと。1970年代の教科書では、「理解し方がたい行動を取ったり、廃人となったりする。優生手術の適応となる」などと、まったくひどい記述であったと。そして、今は、「うつ病・統合失調症・不安症・摂食障害」について。MHLがしっかりしないと、発見・支援の遅れとなってしまうと。書かれているそうです。

 私たちには、うつ病や双極性障害(昔にはそううつ病と言われていました)、統合失調症についてわかりやすく教えて頂きました。かかりつけ医がこれらの症状の前兆を早く見つけて、精神科医につなぐことがとても大切であることが良くわかりました。いずれの病気も自殺率は高く、それは最悪のゴールであると。様々な治療と、再発予防、リハビリで回復して日常生活が送れるようになること。

 また、発達障害(神経発達症)・アスペルガーなどの自閉スペクトラム・ASD・ADHDの原因・治療法、また広島市の発達障害支援センター・サロンの話などもありました。動画では、青年たちが自分たちの事や政党の事などを話し合っている姿が紹介されました。こうして、話すことによって、社会と繋がっていけるのだなあと、とてもいい試みだと思いました。

 さらに、先生たちは広島の被爆者の実態調査を行い、被爆者が長い間自分一人で抱えていた体験や苦しい生活を聴くことを通して、その方たちがやっと話せたと解放されて行くことを紹介されました。それらは、「被爆者の人生を支えたもの(臨床心理士によるインタビューから)」という本として出版されました。読みたいと思って調べましたが、とてもお高いです。

 質疑応答で、皆さんいろいろと先生に質問されました。私も、「知的障害のある人や発達障害の人、たとえばサロンなどで、体や性や結婚についての学習などはされていないでしょうか。知らないためだったり、相手の心を読み違えて、相手が傷つくような行動をしたり、辛くて自殺念慮が出て来たりというようなことがあると思います。もし、可能であれば、ボランティアででも、それらの学習に行きたいのですが、いかがでしょうか」と質問をしました。私は、堺に行ったときに、知的障害のある人の性や結婚の学習や出会いづくりに取り組まれている方たちの話にいたく感銘を受けたことがあります。そのような取り組みが広島でもできないだろうかと思っています。

この後、みんなで記念撮影をして、懇親会に移りました。

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私は、残念。午後の会があるので、15分だけしか参加できなかったのですが、大澤先生とお話しをして、今後の相談事業にお声を掛けて頂く事になりました。それが、学習会に繋がっていくといいなあと思います。

 とても有意義なお話しをありがとうございました。午後は8.6ヒロシマ平和の夕べの最終打ち合わせ、個々の役割分担等をしました。その後はまたまた懇親会。これについては、またお話ししますね。

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東京での講演について

先日23日日曜日、東京、有楽町にてある業界の関係の方たちに性教育についてお話ししました。それは、その職種の人の性加害が明らかとなって、ネットの世界でもかなりかまびすしくなりました。その事務局の方たちが、「私たちは、ジェンダーや性について、まったく勉強をしてこなかった」という反省のうえで、まず知りましょうと、私にも指名があったということでした。私の『今何が起こっているのか~知って下さい産婦人科医療の現場を~』もうお一人は、長野県立美術館館長の笠原美智子さんの『「ジェンダー的視点」からの展覧会企画・実施』というタイトルでのお話しで、11時から15時までの長時間の研修でした。

 笠原さんのお話しは、私が全く知らない世界のことですが、とても興味深く聴かせて頂きました。どんな分野でも、ジェンダーには共通の問題があります。これから、みんなが頑張らないと。でも、心配なのは、教育ですね。今のままの教育では、このあたりが全く分からないままの社会人、特に男性が沢山出てきそうです。

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今、さまざまな業界の方が、性暴力やジェンダーや性の多様性について学ぼうとしています。それは、世界の中での日本の状況が、あまりにいびつであるということに、経済会の方たちも気づき始めたということなのではないかと考えています。前から分かっていたこととは言え、ジャニーズの事、性暴力の法律がやっと変わったこと、性の多様性、世界での変化だけでなく日本でも性同一性障害の方たちへの法律も多少は変わったということなどが影響していると思います。

 多分、私の性教育の話、総論でしたが、初めて聞く方たちにはびっくり仰天だったのではないかと思います。

 すんだ後、何人もの方が来て下さいました。専門学校で話をしてくれないかという先生がおありでした。驚いたのは、そのお一人が「高校生の時、私の話を聞いたのではないかと思う、きっとそうだ」という方は、愛知県の高校出身だと。校名を聞くと、まさに何回も私が行っている学校で、そうだろうと思いました。もうずいぶん昔の話です。広島では良くこんなことはありますが、東京で愛知県出身の方からそんなことを聞いて、ちょっとびっくりしました。

 それから、子宮頸がんワクチンについて、親に反対されて悩んでいるという方が来られました。これについては、またお話しします。今、いろいろとデータを集めていますので。

 なかなかブログが書けなくてすみません。書く時間と意欲がなかなかなくなってしまって。また、ぼつぼつ書きます。

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建築関係の企業の講演と感想文(2)

建築関係の企業への講演の感想文、女性編です。会社としては、女性は男性の10分の1の人数なのだそうですが、それでも、講演を聞いて下さったのは、やはり圧倒的に女性が多くて、感想もしっかり書いていただきました。その中のいくつか。

◎ 素晴らしいプログラムばかりでした。内容は、女性であれば、今後も未来永劫必ず起こりうる問題であり、先進国の中にあっても「古来からの日本風土」により、隔絶とタブー視されていた現状を、明白に打開できる道筋が開かれた取り組みであったと、つくづく感嘆致しました。企業問題として捉えて下さった事が、一女性として何よりありがたく、また自分の時代にあったら、と思う次第でございます。 

◎河野先生のお話がとても興味深く、お話の中から先生の情熱をとても感じました。 女性自身が自立していくこと、自分の身を守るために、自分の身体を大切にするために知っておくべきことがとても伝わってきました。 特別養子縁組の話では、最近痛ましい事件が多く胸を痛めていたため、先生の元で新しい家族と出会い、幸せに過ごしている子どもたちがいることを知ることが出来、胸がいっぱいになりました。 女性進出と言われながらまだまだ地位確立が出来ていない現状で、自身の自己啓発を常に心掛け、意識していきたいと思います。ありがとうございました。

◎とても面白く勉強になりました。特に女性の身体を考える講話が楽しかったです。 また、個人的にカメラワーク(スイッチング)が上手だなぁと思いました。開催ありがとうございました。 生理休暇と同じように更年期障害でも特別休暇や特別時間休を取得できるようにしてほしい。 更年期障害もいろいろな症状があり、人によっては生理より辛い状況になりうると知ったので。

 ◎
婦人科の先生の話は、大変勉強になりました。女性でありながら知らないこともたくさんあり、生理痛の痛みや更年期の症状なども人それぞれなので、同じ女性同士でも理解すること・気遣うことも大切だと思いました。 男性の更年期もありますし、男女関係なくこのようなイベントの機会が増えればいいなと思いました。 ありがとうございました。

◎ 河野院長のお話は興味深く、とても身近なお話でもあると思いました。 とくに、性教育に関しては現在育児をしているためか、印象に残っています。現在そういった問題がニュースになって いるのを目にするたびに、性教育こそ義務教育でするべきであると思っていたことも起因するかもれません。 また、こういった教育が遅れるせいで男女問わず性を軽んじてしまっている人が多いようにも思います。 フォーラムを通して、男女での体の仕組みについてそれぞれでどのように異なるかを学ぶとともに、だからこそお互い 違う部分・特性に対して相互理解を深めていくことで、男女で分断を生むことなく、よりよい関係を築いていくことが 今後の必要だと感じました。

◎ なかなか話を聞く機会がない、年齢と共にくる身体の変化や、性暴力等で出産等、まだまだ日本が世界から見たら遅れている女性への理解のなさ等リアルな声や解決の道があるがあることも知れてよかったです。 定期的に、女性から見る社会問題(貧困、子育てなど)の情報を共有できる場があっても良いと思いました。普段の自身の環境と、社会全体における女性の問題への認識に差があったりすると思うので、こういったイベントの場を通して情報収集や意見の交換を行いながら、常に問題提起と課題解決のアクションをおこせるようなイベントになれば良いなと 思いました。

◎ 女性の体を考えるテーマ、じっくり考えれる時間を過ごすことがで良かったです。病院に行くタイミングなど知ることができました。企画・運営くださり、ありがとうございました。

◎ 河野先生のお話、とても興味深いとともにお人柄がとてもよくあっという間に過ぎていきました。 自分は現在40を超えましたが、避妊・中絶についての方法の種類や認知がとても低いことを知ったのは数年前です。 男女問わずもっと広く知ってもらいたいです。 また、不妊治療をする人が増加している中、高齢出産にあたる年代の方の人工中絶も多くいることももっと広く知って もらいたいです。

 
◎貴重な機会を頂きありがとうございました。 予想以上に内容の濃いプログラムになっており、意義のある視聴となりました。特に外部講師の河野先生のお話は素晴らしく、人生の先輩として、現役の働く女性として、経験に裏打ちされた多岐に渡るお話に深く感銘を受けました。ま た、生理痛体験は大変面白いプログラムだなぁと感心いたしました。女性にとってはごく当たり前の身体現象ですが、 それを男性にも疑似体験していただくことに、大きな意味があることだと感じました。こうした小さな取り組みが少しずつお互いを理解することに繋がるのだと改めて感じました。視聴させていただきありがとうございました。 女性の雇用形態とかの話しも聞きたい(無期雇用契約社員と正社員の格差をすごく感じてる) 女性ならではの体調や子育て家庭との両立をしていくために、在宅勤務がもっと普及すれば良いと思いました。また、 妊活(不妊治療)はとても精神・体力的にも大変なので、その時期のケア(時間休や在宅勤務など)もあれば今後子供を諦めなくて良くなる方もいると思います。

以上です。単に女性の体の変化などについてだけでなく、性教育や養子縁組や性暴力などの感想もあって、話した方としてはうれしかったです。載せていない感想も含めて、たくさん書いて頂いてありがとうございました。また近々次の企業での講演がありますので、とても参考になりました。このような企画をしていただいて、またお声を掛けて頂いてありがとうございました。心から感謝申し上げます。

福山、鞆の浦に行く前に行った、福山市立動物園のミーアキャット、一人できょろきょろする姿がとてもかわいかったです。まだ他にもいたのかもしれませんが。

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建築関係の企業の講演と感想文(1)

ここのところ、一般の企業からの講演依頼が続いています。教育とか、医療などと全く関係のない企業です。これまで女性の体や健康、性等とあまり意識してこなかった社会が、やっとこのあたりにも関心を向けて来たということでしょうか。

 私の現場の性暴力やDVの被害者について、そうそうたる企業にお勤めの方が加害者であることも珍しくなく。以前からこのような事はあったのでしようが、それを告発しやすくなったり、一人で抱え込むのでなく、だれかに相談していいのですよ、ということが知れ渡ってきているのかもしれません。

 それには、いくつかの要因があると私は考えています。

1.ジャニーズの性被害の件
2.松本人志氏の件
3.明治時代から続いていて、世界の中でひどく遅れた日本の性犯罪の法律が、やっと変わったこと。
4.法律が変わることについて、女性たちがフラワーデモなどで声を上げたこと、それらについて報道もされたこと。

そして、それら、世の中が変わっているのに、いまだに意識を変えようとしない、そしてついやらかしてしまった人が、貴重な職を辞退しなければならなくなったり、罪に問われたりするようなことが相次いでいます。

内閣府の指導もあると思いますが、これらの企業が、特に海外に支店を持っていたり、取引がある時に外国の人から白い目を向けられるということも警戒したりということもあるのでしょうか。

3月の世界女性デーに行ったある企業での感想文が届きました。建築関係の全国規模の会社です。社員は圧倒的に男性が多く、女性は少ないのですが、そこで、女性の健康というテーマで講演をしました。広島にある中国支社で講演をしました。そこには支社の方たちが来て下さって、同時に全国に配信をして、Webで観て頂きました。テーマは、フェムテック~いつまでも健康で輝く女性でいるために~

女性の体を考える①女性特有の病気について ②30代女性のライフ&ヘルス ③40代~女性のライフ&ヘルスこれらを30分ずつ細切れに話すので、話す方としては、とても難しかったのですが、これはもう会社の方で決められたことですので、変更は無理な事でした。

 内容は、
①では月経痛(子宮内膜症・子宮筋腫)月経不順
   避妊・望まない妊娠
   不妊症
   妊娠しても・・つわり、流産・切迫早産
   出産後・子育てと家事と仕事の両立
   女性特有のがん(子宮頸がん・体がん・卵巣がん・乳がん)
   更年期障害
   介護
②では避妊・低用量ピル・レイプドラッグ
   緊急避妊・人口妊娠中絶・LGBTQ
③では職場のハラスメント・更年期・特別養子縁組
等の話をしました。

今日は、聞いて下さって感想文を寄せて下さった男性(と名乗られた)社員の方の感想文を掲載させていただきます。

◎生理痛体験を含めて、普段わからないことを体験できたり、話を聞けたりする機会はとてもよかった 女性の悩みがこれまでよりよくわかった。

「女性の身体を考える」のみ参加しました。中身が濃くて非常に勉強になりました。既婚者の男性に知って欲しい内容でしたので、男性社員向けにメールなどで録画視聴の案内を期待します。 とても勉強になりました。

WEB参加者を確認すると男性や会社幹部参加者が少ないように感じます。もっと皆様にも知ってほしいと感じました。 講演を聞かせて頂き、日本の社会はまだまだ男性優位な考え方を私も含めて改めないといけないと感じました。妻や長女に少し優しくなれそうです。

◎ 
楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。自分も生理痛を体験したかったので、可能であれば事前に体験したい人の応募等があればと思いました。

明日は、女性の感想文をアップさせていただきます。

広島は、朝からずっと冷たい雨が降り続いています。今年はとても雨が多いです。白島あたりは浸水との警告が出ていました。事故がありませんように。今クリニックに飾ってある青野さんのお花です。いつもは可愛い花ですが、今回はとても大らかなお花の様に思います。

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「国際女性デー」の講演。

今日は、国際女性デー。それにちなんで、昨日講演をしました。ある企業の国際女性デーのイベントでした。私は中国支店でお話しして、それが全国にWebで配信されます。はじめに会社の人材開発部長の古川直子さんのお話しがありました。国際女性デーの意義、アメリカや日本で女性が政治に参入できたのはいつからかとか、会社の中で女性がまだまだ我慢している事の実態とか。聞いていて、こんな上司がいる会社っていいなあと思いましたよ。だからこそ、こんな大々的なイベントもできるのですね。

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こんな風に三つに分けて。一つ30分、計1時間30分。(それぞれのタイトルの写真は、①が自宅の前のさざんか、②が防府八幡宮に行ったときの紅梅、③が松江に行ったときの松江城です。)

 初めの一つを話した後、一時間のブランク。その間、WEbで行われていたのは、「生理痛体験」。お腹に電極を貼って電流を流して、痛みを体験するというの。男性も女性も。痛い最中、豆をつまんで他の器に移すというのも。痛くても仕事をすることができるかって。痛みだけでなく、量の問題もディスカッションしたり。

 私の立場としては、痛みや量の多いのはぜひ我慢しないで、病院に来てほしい、職場の上司は、病院に行く時間の配慮等をしてほしいということは話しました。

中国支社の方がミモザのドライフラワーを作ってくださいました。ドライなのに、色が鮮やかです。私は、ウェブで話すのに、そのミモザが写るように配慮して。

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パソコンの右下のをアップしたら。もっとミモザがかぶっても良かったですね。それにライトがあったらなあ。

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内容を少し。それぞれの終わりに、次の予告を入れました。30分だけで終わって仕事に戻る人もいると聞いて、その方たちもつなぎとめようと思って。

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時間を守りながら、何とか話を終えました。ぐったり。

でも、その後、急な事が起きて、そのまま車で山口へ飛ばしました・・。帰りは深夜でした・・。

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いろいろと。

2日間ブログを書いていません。日曜日の講演がすんでから、すぐに明日の講演の資料作りにとりかかったのですが、これが難しくて。うんうんとものすごく時間をかけながら、体操教室もお休みして、眠る時間も削って、ずっとかかっていました。やっと先ほど出来上がって、送信した所です。やれやれ。全国展開の会社の、国際女性デーのイベントの講演です。広島の中国支社で講演をし、それを全国にズーム配信をするということです。明日、講演が済んだら、その一部をアップしますね。なんかしんどくて、まだ資料を作っただけなのに、もう講演が済んだようにぐったりです。

でも、今日、ものすごくうれしいことがありました。今年の「8.6ヒロシマ平和の夕べ」にお出で頂きたいとお願いしていた方から、やっとお返事がきました。3年越しにお願いしていたのですが、やっとやっと。何度、熱い長いお手紙を書いたことでしょう。願いが叶いました。今年もいい会にすべく頑張りますよ。もう少しして、全体像が決まって、チラシの構成もできたら、会についてお話ししますね。

それから、中国のサイトで、こんなものを買ってみました。家には、エディオンで買ったもっと良いマッサージガンがあるのですが、クリニックで足や腰が痛いときに使いたいなあと思って。何しろ安くて。1200円余りで。何もかも信じられないほど安いので、ほんとかいなあと。そして支払いは、カードではなく、コンビニ払いにしました。仕事が早い早い。コンビニで払って帰ってきたら、もう、すぐに発送したと連絡が来ました。

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早速使ってみると、結構強くて、とても具合がよくって。もう診察室に置いておいて、スタッフの誰もが使えるようにしました。大好評です。もし、早くに壊れても、値段がこうですのでまあいいでしょう。気に入ったので、娘に知らせると自分もほしいと言っておりました。

 

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県医師会女性医師部会で講演をしました。

本日は午前中に広島県医師会女性医師部会で講演をしました。

お話しがあって私がつけたタイトルがこうです。「医療と医療のすきまの医療」

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会には、県医師会長、副会長も来てくださいました。

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おそらく知られていないであろう産婦人科医療の中の隙間の部分について、他の科のドクターたちに聞いていただくことはとてもうれしいことでした。

 性教育には、いまだに「歯止め規定」があって、中学生まで性交や避妊については教えられない事。それから、これらの女性医療行政の事。

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これらも、本当にびっくりされていました。この後で、懇親会がありました。

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性教育に反対ばかりしている〇谷議員の動画について、副会長さんは「あの議員さんはひどいですねえ」と。会長は、私が緊急避妊薬のOTC化に反対している事に、びっくりしたと。今、試験的にしている事に、賛成してしまったと。コンドームも使わずに少女をレイプした大人が、後でこれを飲んでおけと購入していた緊急避妊薬を飲ませたことなどの例なども話しましたので。男たちが、「後で薬を飲んだらいいでないか」となるのが目に見えています。私はそういう時こそ、今後の避妊についての指導をしたいし。それが薬局でできるのならいいのですが。外国では、自分で買って飲むことができると言っても、日本の性教育は、外国の人から見ればびっくりするほど遅れているのだから。外国ではほとんど無料で多くの女性が利用しているピルの普及率も日本ではとても低いし、インプラントなどの避妊法も日本では許されていないし。そんなことを医師会長に話ができて良かったです。

 それから、若いドクターたちが、河野をサポートするために何をしたらいいかと聞いてくださいました。私、性教育がなかなか進まない状況で、大学生、これからのドクターや教師たちに話ができるチャンスを作って欲しいとお願いしました。大学病院に勤めるドクターたちがやってみると言って下さいました。それから、もうすぐ喜寿になる私の、後継者をどうすればいいのかとも。養子縁組がどうなるのかと。それは私の課題でもあります。

 貴重な機会を与えて頂いて本当によかったと、うれしかったです。今度は、今週の木曜日の、企業での講演の準備です。

 

 

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松江での講演無事終了です。

松江での、「しまね性暴力被害者支援センターさひめ」10周年記念講演を終えて無事帰ってきました。午前1時間半、午後2時間15分。立ちっぱなしでの話で、足がだるくなっていましたが、運転しているうちに、治まりました。会場は、松江城のすぐそば。三階の会場から。

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 午前中は、さひめの支援員の方たち対象で、30名あまりでしたが、広い会場で、こんなに広くて、どうするのだろうと思っていたら、午後が始まる前にはほぼ一杯になったので、びっくりしました。さひめ代表理事の岡崎由美子弁護士のあいさつから始まりました。

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すんだ後で、スタッフの皆さんと記念撮影。

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 実は、午前中の私が話をする前に、松江地検の指澤検事さんから、法律が変わって、子どもの被害者の司法面接についてのお話しがありました。とても大切な話ですので、明日、きちんとお話ししたいと思います。今日はかなり疲れているので、ごめんなさい。

 帰りは、SA「たたらば一番」で晩御飯にヤマメの塩焼きと親子丼を買って帰りました。そこに入る時には雨が降っていましたが、買ったのを持って外に出ると、ものすごい雪が降っていたので、びっくりしました。ちょっとの時間なのに、こんなことってあるんですね。

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そして、必ず寄る次のたかのの道の駅では、上から見ると雪が積もっていたので、パスしました。ここに寄らなかったのは、初めてです。でも、もう少しなのに猛烈に眠くなったので、安佐SAに停めて、20分ばかりうとうとしました。これですっきり、無事帰り着きました。

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