女性のヘルスケアアドバイザー養成プログラム

昨夜、日が変わって広島に到着しました。

昨日の日本産科婦人科学会の女性のヘルスケアアドバイザー養成プログラム、本年も終了しました。私は一講師としてここ三年間一つの講座を受けもたせて頂きました。こうして、全部の講座を見ると、本当にすごい。全国から若い産婦人科医が5万円の受講料を払い、交通費もすべて自腹で受け続ける、そのエネルギーはものすごいものでした。毎年、受講生を募集すると即、定員オーバーして締切という、人気の講座でした。こ事業もいったんこれで終了となるそうです。

富山の種部先生、青森の蓮尾先生、東京、銀座の対馬るり子先生、三人が中心になって作られたメニューです。

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こんなものすごいメニューを学んだドクターたちが、日本のあちらこちらで活躍していることを考えただけでも、素晴らしいことだと思います。終了は、ちょっと残念です。

昨日のお昼時間は、食事をしながら、グループごとに与えられたテーマで性教育に関するスライドを一枚作り、そのプレゼンテーションを3分でするという、ワークショップの説明を蓮尾先生から聞いている所です。

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私は、毎年このテーマで話をさせて戴きました。若い人たちに、性教育の歴史、今の立ち位置、そして政治をちゃんと見ること、それらを伝えたいと思いました。三年間やって、今回がやっとちゃんとまとめられたかな?

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関係者の先生方、本当にお世話になりました。私にも勉強になりました。感謝申し上げますと共に、大変お疲れ様でした。

ああ、これで大仕事がまた一つ終わりました。さあ、次です。

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二分の一成人式③

クラスのみんなに養子であることを知られてしまい、いじめられたこともあり、両親に対してすっきりしない思いを抱いていた時、ボクサーの坂○さんに会ったと。坂○さんも養子だったそうです。自分の思いを話した時、彼は「産んでくれた人には産んでくれたという感謝、それしかない。でも、育ててくれた人には、育ててくれてありがとう、それが大事なんだ」という話をされたそうです。それで、彼は吹っ切れたと。吹っ切れた彼。今、産んでくれた人にどんな思いを持っていますか?と尋ねられて

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 中学3年の時に産みの親に会ったと言う別の男性の言葉もインタビューされました。実母は「育ててあげることが出来なくてごめんなさい」と謝ったと。そして、15歳で妊娠して、育てることができなかったと。あるスポーツをしていて、その背番号は、彼が生まれた日にちなのだと。それを聞いて、彼は育てられなかったのは、仕方がない、よく、そんな状況でおろさないで自分を産んでくれてありがとうという思いになったと。

番組の最後には、高3の彼へ、育ての親からの手紙が読まれました。それはそれは。インタビューアー(姿は見せません)のYOUさんも号泣。私も涙しました。

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こんないろいろな思いを抱きながら生きているそれぞれの子どもたちが、そんな事情や思いをみんなに話さなければならないということは絶対にないし。

たとえば、アメリカのように、実子を育てながら養子も一緒にふつうに育てるような環境にあれば、自分の生い立ちをみんなに話すことが出来るかもしれません。私が以前ハワイに行って養子として育てられている子が「私はね、広島で生まれたの。でも、お母さんが若くて育てられなかったから、ハワイに来たの」とふつうに言ってくれました。そんなことがふつうに話せられる環境にあれば、二分の一成人式で自分のことをみんなにしゃべってもよくなるかもしれません。

でも、今のような日本では、とても危ないと思います。

今日は診療後東京に移動です。


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二分の一成人式②

もう30年近く前になります。私がかってに性教育の恩師と思っている村瀬幸浩先生の講演を聞いていました。

 先生が多分高校の教師だった時、母子手帳を持って来るようにと生徒たちに指示をしたと。そしたら、保護者から電話があって「母子手帳がないんです」と言われたと。もちろん、「強制ではありませんから」と答えたけれど、その電話の後、先生は背筋がぞーっとしたのだそうです。そして、すぐに連絡網を使って、「母子手帳は持ってこなくていい」と伝達したのだと。

さまざまな生い立ちの生徒がいるということを、その時に痛切に実感されたのでしょう。

それから何年か経って、花田千恵先生のお話を聞いていました。花田先生は、いまは高校の養護教諭ですが、かつて小学校の養護の先生をしていました。


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そして、こんな本も出しています。子どもたちの心をしっかりつかみ、様々な工夫をこらして実践をする優れた養護教諭です。

話を聞いていた時、性教育をする基本で「一人でも傷つく子がいたら、そんな授業はしてはいけないんです」と言われました。本当に具体的に人権を見据えた教育者なのだという思いを強くしました。

二分の一成人式は、それぞれの生まれた時のことを親に聞き、写真やその当時来ていた服などの証拠品を持って行って生まれた時のことに思いを馳せ、育ててくれた保護者に感謝するというものらしいです。

保護者の参観日にされることが多く、保護者から子に、子どもから保護者へ手紙を書いたりするそうです。

その場の保護者はとても感激するらしい。でも、それらを尋ねることが出来ない子どもたちはどうなるのでしょう。

今回のテレビ「ねほりんぱほりん」を見て、これら村瀬先生と花田先生のお話を思い出しました。「一人でも傷つく子がいたら」そんな教育はしてはいけない。でも、それを知らなかったら、自分でも知らないままに子どもたちを傷つけてしまうかもしれない。そんな可能性のあることなのですから、いっそ、こんな授業しなければいいのです。ましてや、子どもが自分のつらい思いを告白してくれたのに、その意味を深くとらえることもなく、他の子たちに話してしまうなんて、教師として失格、もっての他ですよね。

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二分の一成人式①

昨夜、Eテレの「ねほりんぱほりん」を見ました。新聞の予告で「特別養子縁組」と出ていたからです。

ここの所、厚労省の調査や新聞社からのアンケートや、そして3月の終わりに東京で産婦人科医の性教育の仲間に「特別養子縁組」についての講演をすることになっていて、その準備など、ずっとこの問題にかかわっているからでもあります。私の頭の中は養子縁組について一杯なのです。私は、特別養子縁組のあっせん事業者です。

また、特別養子縁組についての法律が変わって、届出制から許可制に代わるということも聞いています。

番組では、二歳半の時から養親に養子として育てられた高校3年生の男性がいろいろと話してくれました。その他の子にもインタビューがされたりして、丁寧に作られた番組でした。

聞いていて、アアッと思いました。6歳の時、親から告知を受けたこと、小学生の時、「二分の一成人式」があってその時に赤ちゃんの時や小さい時の写真を持って来るようにと言われたと。ところが、赤ちゃんの時の写真がありません。それは困って。そして、ネットから他の赤ちゃんの写真を少しぼかしてプリントして持って行ったと。

さらに教科書に「血のつながった者を家族という」という記述があって、両親と自分は血が繋がっていないから家族ではないんだと思った。耐えきれなくなって、担任に自分は養子だと話をしたのだと。そしたら、担任が何を間違ったのか、そのことを生徒みんなに話したのだそうです。以来、彼に対してのいじめが始まりました。

テレビの画面のいくつかを。

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いじめられているということを彼は両親には言えなかったと言います。
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私は、養子縁組に関わっていて、二分に一成人式という儀式が小学校、多くは四年生で行われていることに危惧を持っていました。今の社会、離婚家庭も多いし、単親家庭や祖父母に育てられている子どもも多いでしょう。また、親の虐待にあっていて、両親から愛されているという実感を持てない子もいるでしょう。

その子たちへの配慮がどのようなされているのでしょうか。こうして、当事者からの話を聞くと、本当に胸が痛いと思いました。

この項続きます。

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安来の講演など

パソコンのCが容量一杯になっていたこと、何とか応急手当てできました。が、あくまでも応急手当てなので、もう少し時間がある時にもっと何とかしようと思います。そろそろ買い替えの時期でもあると自覚しています。

昨夜は、福島からの親子さんと一緒の食事会でした。厳しい状況に置かれている方ですが、生き抜いて頂くために協力したいと思います。皆様にもご心配いただき、カンパをお寄せ頂きありがとうございました。でも、まだ闘いは続いています。また、ちゃんとご報告できる時が来たら、させて頂きますね。

 さて、安来です。山陰腺の各駅停車の列車で着いた安来駅。これまでも何回か来たことはありますが、列車では初めてです。

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木製のおしゃれな駅舎。中は、こんな人形が一杯。とても楽しいです。私は、ドジョウ掬いの耳かきやマグネットを買いました。

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駅を出た所には、足立美術館行きのシャトルバスが停まっています。展示品もお庭も最高の美術館。以前行ったことがありますが、今回は行く時間はありません。

駅前からタクシーで会場へ。なんと、タクシーで3500円もする距離で、びっくり。伯太という場所です。

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風車が建っていて、あれは何ですかとたずねたら、オランダの風車を作っているのだと。今、田んぼの多くががチューリップ畑になっているのだと、これは帰りのタクシーの運転手さんに伺いました。今は、田んぼは雪でしたが、これはネットの写真をお借りしました。春になったら、行ってみたいですね。

講演は、安来市役所健康福祉部子ども未来課主催。思春期保健に関係のある方たちが集まって下さいました。小・中の養護教諭の方、保健師さん、そして、地元の産婦人科の先生も来て下さいました。

始まる前の会場です。講演中の写真は自分では撮ることが出来ないので。

休みなしで、一気にお話しました。

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皆さまの今後のお役に立てたかどうか。関係者の皆さま、来て下さったた皆様、ありがとうございました。またいつかお会いできますことを。

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古希の表彰ですって。

 今日は、午後広島大学の産科婦人科学教室の同門会です。そこで、私は表彰されるのですよ。ふっふ、何の表彰でしょう?言いたくは無いけど、「古希」。「還暦」の時にお祝いをしてもらって、その時頂いた商品券で私は編み物のかぎ針セットを買いました。それで沢山の編み物をしました。それからもう10年。本当にアッと言う間の10年でした。

変わらず元気にしていることをありがたく思います。何を記念に買いましょうか、楽しみに考えます。

 昨夜は遅くまでスライド作りをしていました。

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このタイトルでの講演も三年目です。が、世の中ちっとも進歩しないままです。特に、「子宮頸がん予防ワクチン」を巡る動き、スライドを作りながら、情けない思いで一杯になりました。

この頃、高校生のお母様からの問い合わせが相次いでいます。

「今21歳の長女はワクチンをうったけど、高2の二女にうっていません。夫が、あの副作用騒ぎは違うらしい。思春期にありがちなことを副作用だと言っている人たちがいるらしいと聞いてきました。今からでもうてますでしょうか」もちろんうてますし、うった方がいいのですが、高2だから、有料になりますね。

「今、高校1年生の娘がいます。ワクチンを打たないでいましたが、いまからでも打てますでしょうか。三回うつようですが、高校1年生の期間だけ助成が受けられるのですね。では、二回だけでも無料でうてるのですね」これは、期せずして同じ内容の質問がお二人から来ています。

厚生労働省のホームページではこのように書かれています。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_hpv.html

「子宮頸がん予防ワクチンの副反応については、6月14日に開催された専門家の会議において、これまでに収集された医学的情報をもとに分析・評価され、ワクチン接種の有効性と比較した上で、定期接種を中止するほどリスクが高いとは評価されませんでした。」

「接種間隔については平成26年4月1日に他のワクチンも含めて上限がなくなっており、定期接種の対象年齢(小学校6年~高校1年に相当する年齢)であれば、接種間隔が長くなってしまったとしても、定期接種として接種することができます。
対象年齢についてもできるだけ不利益がないように、今後、専門家の会議で対応を検討したいと考えています。 」


しかし、、副作用については、本当にそれがワクチンのせいであるか検証もなく、あれだけセンセーショナルに報道しながら、こんなことは、本当にマスコミに載りません。

私の所にも、「思春期のダイエットで無月経になったのは、ワクチンのせいではありませんか」とか、「生理痛がひどいのは、子宮頸がんのワクチンを以前にうったからでは?」などという問いがあったりしています。

私たちは、子宮頸がんで若くして子宮を取らなければならなくなった人や亡くなった人を診て来ています。今や、世界中でこのワクチンが接種されており、WHOや世界産科婦人科学会などから、日本に対して早く勧奨を再開せよとの勧告が何度も出されています。

昨夜はスライドの準備をしながら、どんな勢力の方たちにどんな風にして作り上げられてきたか、それを再認識しました。

まだまだ今の政権の元では、厳しい状況が続くでしょう。長い間やり続けてきたことです。頑張ってコツコツ続けるしかありませんね。

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昨日の続きです。医局でのこと。

ちょっと外れるかもしれないけれど、昨日の続きです。

スポーツ界ではなく、私の若い頃の思い出です。

大学の産科婦人科学教室に入局して。医局では、週一回の医局会議の後、時々食事会(飲み会?)が催されていました。医局員の送別会だとか、お祝いだとか。外の料理屋さんに出かけるのは、忘年会などの特別な時です。ほとんどが医局の中でありました。鍋のこともありましたが、多くはすき焼きでした。

準備は、医局の事務のために雇用している女性がして下さっていました。問題は、終わった後の片づけでした。多くのお茶碗、お皿、鍋などの洗い物。医局会議の後からの食事ですから、終わるのは遅くなります。それからの片づけです。

入局してすぐ、初めての時、まだよく事態が分からない頃。そのままで帰りました。そしたら、雇用している女性に怒られました。「医局には、女はいないんか」と。以来、私は、必ず洗い物、片づけをして帰るようになりました。何十人分という大量です。当時は使い捨ての紙皿やコップなどありませんでした。遅くまでかかって、すべて片づけて帰ります。時には、食事会が憂鬱になることもありました。

そうして何年も経って。あるとき、当直の泊まりの時、後輩の新人のドクターも一緒に泊まります。その後輩には、先輩が食事をおごるのが慣例となっていました。で、後輩の男性のドクターと一緒にごはんを食べました。そしたら、彼は、食べた後をそのままにして部屋を出て行きました。私が後輩の跡も片づけです。

その時、やっぱりこれではいけないと思いました。

その後の医局の食事会の後、私は、「一年生、集まれ~」と言いました。そして「はい、みんなで片づけです。洗い物をします」と。一年生の男性が言いました。「どうして一年生なんですか。差別じゃないですか」と。

「じゃ、誰がすればいいの?女の医者に片づけろと?それは、女性の差別でしょうよ」と。

本来なら、それらをシステムとして医局長が指示すべきことなのでしょうが。当時は、そんなこと、考えられもしないことだったのでしょう。

もう、ずっと前の話です。今の医局ではどうなっているのか知りません。でも、男女の平等の意識は、スポーツ界に次いで分かっていないのが医者の世界だと私は思います。

千葉大学の医学部の学生たちによる集団レイプ事件、これは学生ですけれども、その場に彼らの指導役のドクターがいたと。集団のレイプは犯罪であると、こんなことも分からない医師や医学生がいるということが、本当に情けないことです。

男女が共に生きることの基本、これを学ぶのも大切な性教育なのです。

今、多くの進学校で全く性教育がなされないような状況で、千葉大医学部だけでなく、東大や慶応などのエリート校でも集団レイプの事件が起こっていることと、医者が平気で同僚の女性に跡片付をさせて来たこと、それらがすべて繋がっていると思えるのです。


00 私は、今日、これに行きます。患者さんからのお誘いです。

以前は熱心にお寺に行っていたのですが、もう長い間行っていません。いろいろと思うこともあって、久しぶりのお寺です。宗派は異なりますし、この宗派のことは全然知らないのですが。

朝早く駅に集合して、バスで行きます。ちゃんと起きられるか緊張していたら、なんと三時半に目覚めてしまいました。それっきり寝られません。バスの中で寝られたらいいのですが。

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高校野球女子マネージャーについての続きです。

 昨日のブログの続きです。もちろん、女子生徒がしていることは男子生徒の「パンツ」の洗濯の問題だけではありません。何十キロもの沢山のお米をといでいる女性に「冷たくないですか?」とアナウンサーが尋ね、「男子がグラウンドで頑張っているから、私たちも頑張らなければ」と答えました。

私は、ある光景を思い出しました。ある夜、夫の実家に向かっている時、美東SAてごはんを食べようとしている時。ユニホーム姿の一団が入って来ました。まだ幼い顔で、たぶん小学生か中学生か、混ざっていたのかも。子どもたちはみんなで食券を買って、食事を受け取るために固まっていました。

そんな中、一人の大人の男性が、どっかりと腕を組んで難しい顔をして座っていたのです。そこに、一人の女性が食事を持ってきました。男性は、腕を組んだまま、黙って首を縦に振りました。今度は別の女性が、お茶を持ってきました。また男性は、顎をしゃくりました。相変わらず無言です。

見ているとその女性たちは、子どもたちのお母さんたちでした。お母さんたちが、監督?指導者の食事を運んでいるのですね。

何気ない光景ではありましたが、私はいやあな気持ちになりました。その人は、自分の飯は自分では持ってこない。誰かが持って来るもの。それが当然で、だから、ありがとうも言わない。子どもたちだけではなく、そのお母さんたちまで自分の指導の下にあり、自分のこともその人たちにさせる、スポーツの指導者としてそれは当然のような振る舞い。

スポーツだけでなく、子どもたちの部活やクラブに親がどこまで出るのか、その姿にうんざりしていたこともあって、ことさら私の記憶に残ったことです。

そして、この「男は部活、女はそれを支える・洗濯、食事作り」という構図は、これまでもいろいろと論議されていることではあったようです。

女子マネージャーが自分の進路を「進学コース」をやめて、普通コースに変わり、男子生徒におにぎりを作り続け、合計二万個作って、その女子生徒も甲子園のベンチ入りを許されたという記事にいろいろと論議されたこともあったようです。彼女は「女神」だったと。

その記事は、自分の進路を犠牲にしてという美談調であり、それに対してそれでいいのかという論議だったのですが。でも、実は、決して犠牲ではなく、その彼女は大学のAO入試に圧倒的に有利になった、将来の就職活動でもこぞって彼女は採用されるであろう、すなわち、それは今の社会では、自分を犠牲にすることではなく、とても有利になることだったのだという、オチまでついていました。こんな本も出ていました。

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今の社会、男は仕事、女は家事という、まだまだ染みついていてなかなか変わらない社会でもありますから、会社の採用を決める人などには、やはり美談として受け止められることなのでした。その出来事から、こんな本も出ていました。

合宿では、洗濯やごはん作りは一年生の仕事としている所もあるようですが。交代ですればいい事。女子生徒にすべてをさせている指導者には、生きて行くのに欠かせないことは自分たちでもできるようにという教育的配慮はないようです。

こんな環境で野球だけをしている高校生たちが、将来、どんな家庭を築くのか、目に見えている様です。あの、腕組みをしてじっと座っている、運んでくれた人にも顎をしゃくるだけの男の姿がダブってしまいます。

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高校野球女子マネージャーはパンツも洗うの?

先日、初めて甲子園に行く高校野球部のルポをやっているのをテレビで見ました。初出場、おめでとう。私もうれしそうな選手の姿を見て、いいなあと思いながら見ていたのです。

しかし。ええっと目を疑ったのです。

選手たちは、廃業したビジネスホテルを合宿所にして、そこで生活していました。そこでの生活も楽しそうでした。

が、その合宿所に二人の女子生徒が学校を終えて自転車でやって来ました。女子マネージャーだとの事。そして、彼女たちは、まず大量の洗濯をしていました。何十キロだったか、記憶にありません。何台もの洗濯機を同時に使って。洗濯器に放り込むと、前にした洗濯ものを畳んでいます。それは、ユニホームやシャツやそして。下着のパンツも。これは、だれだれ君のと言いながら。一人ずつのを丁寧に畳んでいます。

アナウンサーが、「下着の洗濯に抵抗はありませんか?」と尋ね、「何週間かしたら、抵抗はなくなりました」と彼女たちは答えました。

 その後、今度は大量のお米を研いで、これも沢山並んでいる炊飯器にかけました。選手のごはんを炊いているのですね。

それがすんだらグランドに行き、選手の練習した後の道具を片付けています。

もう、本当にびっくり。マネージャーがすることってこんなことなの?と。逆に、男子高校生は、同級の女子生徒に下着のパンツまで洗ってもらって平気なのでしょうか。

私は、保護者の方たちに性教育のお話をする時に、「小学校の高学年にもなったら、お風呂に入った時に自分でパンツと靴下を洗わせて」と言っています。下着は、プライバシーです。家族にも見られたくないこともあるでしょう。人によっては、さっと自分で洗った後、洗濯機に入れておいてという風にしている方もあると聞きました。

高校と言う教育の場においての、部活のマネージャーをいろいろと調べてみました。マネージャーでなく、「女子マネージャー」となっているのはなぜ?岡山の高校の野球部では、男子のマネージャーがいて、スコアブックをつけたり、選手一人ずつの気付いたことを監督に伝えたり、やはりいわゆる「マネージメント」をしていました。

でも「女子マネージャー」は、洗濯をしたり、ごはんを作ったりすることなの?選手が合宿所で生活をするのであれば、みんなで生活に必要なことをするなり、その時間がないというのであれば、それらの仕事をする人をお金を出して雇うべきではありませんか?

テレビでそれらのの姿を見て以来、このザラザラした思いが消えません。「本人がしたいことなのだから、それでいいじゃないか」と言う人がいるかもしれません。それなら、「マネージャー」等と言わないで、「洗濯係り、ごはんを炊く係り」と名前を変えるべきだと、そう思います。


昨日もクリニックで大切な会議をしました。先日作っておいしかったので、お鍋一杯の豚汁を作りました。持ち寄りでみんなで食べながらの会議です。そこでも、この高校生の話をしました。皆さんびっくり。これはまさにDVだと言われました。

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この件、明日に続きます。

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LGBT、オバマ氏のメッセージの翻訳

先日、「先生たちと学ぶLGBT」のブログで、オバマ氏のメッセージの翻訳つきの動画をご案内しました。広島大学の北仲先生から、その翻訳は正確ではくって、こちらをという日本語翻訳を送って下さいました。北仲先生は、英文の専門の友人にも チェックしてもらった英訳を作って、講義などで配っているとの事です。北仲先生に感謝して、その翻訳を訂正を兼ねて全文掲載しますね。

動画は、私の2016年11月21日のブログ、以下のアドレスにあります。

http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/lgbt-57c8.html

『何人かの若者がゲイであることでいじめられ、自ら命を絶ってしまったことに、みなさんと同じように、大変ショックを受け悲しく思っています。二人の娘を持つ父として、胸が張り裂けそうな思いです。この国で決して起きてはならないできごとです。

いじめは、大人になるまでの過程でよくある通過儀礼、それゆえに成長の過程で避けては通れないものだという間違った考えがあります。それはちがいます。すべての子どもにとって学校は安全な場所であるよう保障されなければなりません。そして生徒のみなさんは、もし困ったことがあったら、あなたを心配している大人がいて、あなたを助けることができるということをおぼえていてください。

私にはゲイだからといじめられることがどんなものであるかはわかりません。けれど仲間はずれにされていると感じながら育っていくのがどんなものなのかは、私にもわかります。それはとてもつらいことです。そして多くの子どもにとって、浮いているとか一人ぼっちだという感じがどんなに嫌なものなのか、わかります。他の人と違っているから、とけこめないから、からかわれたり、いじめられたりするのは自分のせいじゃないかなどと思ってしまうかもしれません。

だけど、私はこう伝えたいのです。きみは一人じゃない。きみは何もまちがったことはしていない 。きみはいじめられていいようなことは何もしていない。そしてたくさんの可能性に満ちた将来がきみを待っている。そこにはありのままのきみを愛し、ありのままのきみのことを気にかけている人たちがいる。だから、もしいじめや、嫌なことを言われてきみが落ちこんだ時には、信じられる人にどうか打ち明けてください。親や、教師や、ありのままのきみのことを心配してくれる 人に、打ち明けてください。どうか打ち明けてください。一人ぼっちだなんて思わないで 。

 もう一つ、知っておいてほしいことは、人生はきっとこれからいいことがあるよ、ということです。それだけではなく、人とは違う存在であることが、むしろあなたの誇りや強さの源と思えるように、だんだんとなっていくでしょう。今のあなたの苦しみを、将来、おもいやりや見識をもって振り返る日が来るでしょう 。そしてそのことはあなた自身のためではなく、この国の将来にあなたが関わり、この国をより良い場所にしていくことをも手助けしてくれるでしょう。

そのことはあなたが差別に立ち向かうこと、アメリカのLGBTの人々への差別だけではなくあらゆる差別に立ち向かうことにもなるでしょう。大人が自分の生き方を通じて見本を示すことの大切さや、すべての人を尊重することが大切なことだということ、他の人の立場に立ってものを考えることができるようになること、私たちをお互いにつないでいるものを見失わないこと、それらがいかに大切かを、あなたは実感をもってそして深く理解することができるようになるでしょう。

この国は、すべての人は平等であり、全ての人がそれぞれの幸せを追求する自由や、
それぞれの才能を最大限に発揮する自由、自分の思い・考えを自由に話すことができる自由、人や社会に合わせなくてもいいという自由、そしてなによりも自分に誠実であるという自由を持つという理念に基づいてつくられています。この自由こそ私たちすべてを豊かにするのであり、これこそが、アメリカという国そのものなのです。そして、だんだん、状況はよくなっていくのです。』

このようなメッセージを発することができるアメリカの大統領は素晴らしいけれど、今度、トランプ氏になるとどうなるのでしょう。障がい者のマネをしたトランプ氏の映像が生々しく頭に刻みこまれています。

明日も、この件について、お話しますね。

今日は、診療後松江に移動です。バスで行くことにしました。この頃、不眠になってしまって、昨夜も3時過ぎまで眠れませんでした。運転しなくってもいいというのは、気が楽です。バスの中では居眠りO.K.ですものね。

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