映画「ブルーボーイ事件」
特別養子縁組の書類と手続きが、私の分野はすべて終わりました。できた書類をもって市役所に行き提出、家庭裁判所、県知事あての書類と養親の保管用の書類はすべてレターパックで送って、今日養親宅に届きました。後は、提出に行って頂くだけです。当方の保管用もすべてプリントして、保管します。すべてで何十枚?約百枚でしょうか?昨日は、ひたすら書類つくり、できてすぐに市役所に行ったものだから、お昼ご飯も食べ損ねました。疲れました。
ということで、ブログも書かないままで。ご報告です。
29日木曜日、書類書きの間、ちょっとクリニックを抜けて、映画に行きました。29日で終了なので焦っていました。とうとう最終日、後がないし、絶対に見ておきたいので。この映画です。
勿論、この事件については知っていますが、歴史的に知っているというだけでした。1965年にその手術を行った医師が逮捕され、1969年に有罪判決を受けたということですが、まさか、この事件が「優生保護法」が適応されたとは。以来、日本では、性別適合手術は1998年まで行われませんでした。ですから、必要な人は海外で手術を受けるしかなく、また、日本では技術的に世界から大きく後れを取りました。
映画では、検察官や警察官による聴くに堪えない様々な差別発言がされ、苦しくなりました。私でさえそうなのだから、当事者はいかばかりだったかと。いえ、これは過去の事件だけでなく、今でもそのような差別発言をする人たちが少なからずいます。政治家でさえも。今、このような発言をする人が堂々と議員選挙に出ているということも。
映画には、ほとんどの当事者が出演しているとは、パンフを読んで初めて知りました。購入したパンフです。
なんと、中には、こんな一覧表が。日本や世界の性別不合に関する事件、出来事が8ページにわたって詳しく載っていました!!医学的なことも各国の法律の変遷や事件も。私は、観た映画や演劇はパンフを買うことにしているのですが、これは助かりました。
これによると、世界で初めて性別適合手術(当時は、性転換手術と言われていました)が行われたのは、1931年ドイツ、ベルリンで。この方は、術後3か月で亡くなっています。日本では、1951年、日本医科大学で手術を受け、1953年にその方は戸籍法113条で戸籍名と性別の変更が行われています。そんな前に!!知りませんでした。
ブルーボーイ事件から60年。パンフにある研究者三橋順子さんの解説から。「トランスジェンダーをテーマにした映画を、トラン―ジェンダーの監督さんが製作し、トランスジェンダーの俳優さんが演じ、それをトランスジェンダーの研究者が解説する、「事件」から60年という長い歳月を掛けて、日本社会もようやくそういう状況になったということです。」
パンフには、もう一つ、石田仁さんの「ブルーボーイ事件裁判記録 だれがだれの幸せを裁くのか」という解説も載っていました。これも、その最後の所を転載させて頂きますね。「そして、幸福追求権がまさに今、文字通りの重みを持ちはじめたことも「現在に映画を観るもの」の立場から感じ取っていただきたく思います。同性婚を認めさせる裁判が各地方で進んでいます。日本では、戸籍の性を同じくする者の共同生活に法的な保障はありません。この現状に対し、それは憲法13条の幸福追求権の見地から違反であるとする判決が出はじめたのです。これらの意味から、本作品はきわめて現代的な性の論点とも通底しているのです。」
ぜひ多くの方に見ていただきたい映画ですが、広島ではもう終わってしまいました。またどこかでするかもしれません。国内ではあちらこちらで上映されています。
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