京都教育大学での講義、無事終わりました。

昨日、無事京都教育大学での講義を終えました。朝早く大学に行き、8時50分から10時20分まで。90分しゃべり続けましたが、やはり用意していったスライドのすべてを使うことは出来ませんでした。

はじめからそれは無理とわかってはいました。それでも、学生さんに資料としていろいろに活用してもらえればとプリントして配布してもらいましたので、盛り沢山になりました。

京都教育大学の学生さんたちだけでなく、サテライトで大阪教育大学と奈良教育大学の学生さんたちにも同時に聴講してもらいました。教室では、両大学の教室が、このように見えます。まだ授業が始まる前の画面です。これから教師になる予定の学生さんがほとんどです。性や体について、正しい知識を持ってもらいたいし、性教育に理解をしてもらいたい、少しはそのお役に立てたかと思います。

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後で、学生の感想を読ませてもらいました。高校までちゃんとした性教育を受けてこなかった学生が圧倒的です。ですから、知らなかった、びっくりしたと書いた学生も多くありました。

例えば、エイプリルフールに性交して妊娠するとバレンタインのころに出産すると思っていたとか、ピルについて誤解していたとか。ちゃんとした知識をもってもらってよかったと思います。それに、性教育の必要性も理解してもらったと思います。

講義を終えて外に出ると、まだ少し紅葉が残っていました。

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緑豊かで静かな環境で学ぶ学生さんたち、未来の教師たちに大いに期待したいと思いました。

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この日のこの後のことについて、もう少し続きますね。

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益田での講演

昨日は、益田で高校と特別支援学校の養護教諭の先生たちに講演、帰って久松産婦人科の忘年会にも出席しました。

益田での講演のスライドです。


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話の後、参加者の皆さんからの発言で、感動的な話を聞きました。

ある高校で、女子生徒が弁論大会で 自分の性的違和を訴えたのだそうです。そしたら、生徒たち皆が本気で受け止めてくれたと。何にも非難やからかいもなく、生徒を応援する雰囲気になったと。そして先生方は人権の視点で研修をし、すべてのクラスでこの件について、授業の時間を持ったと。
それは、生徒が三年生の二学期だったと。あまり時間はないけれど、三学期はスカートの制服に違和感があるという生徒の訴えで、男子の制服で通学したと。治療については、進学をしたそうですので、そこから落ち着いてゆっくり考えましょうということになったと。

その養護の先生がおっしゃるには、それまでずっとだれにも言えなくて苦しかったことでしょう。もっと早く言える雰囲気を作っていなかったことが悔やまれますと。

それでも、卒業前にでも、それをちゃんと言えて、学校全体がその訴えを受け止めたのは、素晴らしいことですね、とお話しました。本当にちゃんと実践できているのですね。

久しぶりに海や紅葉の山を見ながらの運転でしたし、暖かい気持ちで帰ることができました。このような会を企画して下さった皆様ありがとうございました。

講演の前に連れて行っていただいた益田の海辺の料理屋さんからの海です。ここの食事や久松産婦人科の忘年会についてはまたお話しますね。


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益田でLGBTの支援のお話をします。

寒くなりましたねえ。平和公園の紅葉ももう終わりそうです。23日の勤労感謝の日のお昼に撮りました。

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この寒さはこれからどうなるのでしょう。私は、来週の木曜日に島根県の益田で講演をします。

その資料作りを23日の深夜までかかってしました。高校の養護教諭の方たちへLGBTの学習と支援について、性教育の視点で話します。この資料づくりがなかなか大変でした。

単なる資料であれば、本を読むとかすればいいのですが、型通りでなく、私らしく、実感をもって受け止めて頂けるように。自分の学校にも当事者がいる可能性があること。もしかして、悩んでいるかもしれない、その生徒に対してどのような支援が必要なのか、その受け入れの心積もりをしていただけるように。

数々の患者さんの事を踏まえて、お話します。みんなみんなそれぞれ本人の事情も希望も、周りの状況も異なります。包容力をもって接して頂けるように。

私なりに全力で資料を作ることができました。準備万端です。きっと喜んで下さる話の組み立てができました。

この頃、難しい講演の依頼が多くなりました。私のこれまでの実践の積み重ねをフル動員してお話します。その準備もなかなか大変です。まだまだ頑張らなければ。

前夜診療を終えて浜田まで行って、一泊。そこから当日日本海沿いをずっと西へ。帰りはその逆を一気に走るつもりです。午後7時から広島で会があります。それに間にあうように帰りたいのです。

問題はお天気です。中国山地越え、雪は大丈夫かしら。高速道路はタイヤ規制がないでしょうか。まだ新しい車を冬タイヤにしていません。まずいですかねえ。どうぞ、暖かくなりますように。

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緊急避妊薬の薬局での販売について

私のクリニックでは、緊急避妊薬、アフターピルを求める人がとても増えています。毎日毎日なのです。性暴力のシリーズで書いたように、アフターピル、これはレイプされたとか、コンドームが破れたとか、ハプニングが起きた時の女性を妊娠から守る救済策としてあるものです。

患者さんと話をしていて気づいたことなのですが、リピーターがとても多いのですね。最近では、「アフターピルは初めてですか?」と尋ねるようにしています。日常の避妊として利用している人がとても多いということなのです。どうも、これを処方した時の今後の指導がちゃんとなされていないようです。

それに、避妊について相手とちゃんと話をしていません。避妊のないセックスをして、あとで一人でアフターピルを求めて来院するのは、あまりに悲しい。男とちゃんと話をしないと。

その上で、そのような人には、今後はピルを飲んで防衛するように説得します。

今、緊急避妊薬を薬局で買えるようにする動きがあります。一見、女性が主体的に行動できて、よさそうな方法と見えますが、私はまだ時期尚早と思っています。

性教育もしっかりできていて、避妊が二人の合意でチャンと実行できるようになって、その上で事件が起きたのであれば、これはもう女性の意志で購入することはあってもいいでしょう。でも、今はとてもそんな状況になっていません。若者の性の世界は貧しいものです。

これでは、あの詩織さんの山口氏のように、あとで「ピルをかいに行きましょう」と言う男性も増えるでしょう。

いつ、どういうことがあったのか、しっかり話を聞いて、今後の避妊につながるような指導があって、初めて飲んでいいものだと思います。

私は、むしろ日常的に避妊ができるように、アフタービルでなく、低用量ピルこそ薬局で購入できるようにすべきだと思います。

それから、患者さんと話して気づいたことなのですが、アフターピルとしてのヤッペ法、中用量ピルをドーンと、日頃の4倍も飲むという、まだ緊急避妊薬が日本で認可されない時にやむを得ず代用薬として使用されていたことを、いまだにしている人がいるということに驚いています。これは、嘔吐など副作用が大きく、避妊率も低く、もうガイドラインからも消えています。

今認可されている方法は、緊急避妊薬としてのノルレボ錠を一錠のみ飲みます。ほとんど吐き気などもないものです。副作用の強いヤッペ法を進めるドクターがまだいることに愕然とします。

私のクリニックの隣にゲームセンターがあります。そこにカープの選手のガチャがあることに気づきました。通りかかる時に一個ずつガチャとして購入しています。一個200円。私は新井君のが出るまで続けようと思っています。パソコンバッグが黒で味気ないので、これに着けています。カープの試合がない間、こんなもので気を紛らわせています。

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性暴力について7.

 私は、男性も女性も双方の体を知ること、それがすべて基本であると思っています。双方が、双方の体を知らなさすぎる。いえ、自分自身の体すら知らないままです。

私は、中学生に話す時、思春期の男性の悩み、包茎やペニスのサイズや、マスターベーションなどについて話します。女性にも男性にも双方が知っておいてほしいこととして。

そして、女性の体について。特に、月経痛がなぜ起こるか、我慢してはいけないこと、我慢すればするほどどんどんひどくなってしまうこと、その対処方、鎮痛剤や低用量ピルなどのを話します。

その上で、「男性の皆さん、女性がこうして毎月ある月経を耐えていることを知ったら、なぜ男性は女性をいたわらなければならないか、分かりますね。」と話します。そして、月経は、自分の意志で始まるものではないのですね。いつ始まるかわからなくって、スカートや体操ズボンを汚しちっゃた、人の前でナプキンをポトンと落としてしまった、ということがあるかもしれません。そんな時には、決して彼女をからかったりしてはいけませんよ。スカートに血がついているのをからかわれて、それっきり学校に行けなくなった人も何人もいますよ、という話をします。

これも、以前ブログに書いたことなのですが、九州の震災の避難所で、届いている生理用ナプキンを配ってほしいと要求したら、仕切っている男性の長老が「不謹慎だ」と言った話。「こんな時くらい我慢できないのか」と言ったとか、やっと配ることになっても、袋を開けて一個ずつ配ったとか、そのために何回も列に並ばなければならなかったとか、そんなウソみたいな話が本当にあるのですね。女性の体について、なんにも学んでいない人たち。その人たちが力をふるってきたということです。

まして、女性のみが「妊娠・出産」を請け負うのですね。妊娠してうれしいと思うのも、つらいと思うのも、そして産婦人科で診てもらうのも、みんな女性なのですね。それを男性がちゃんと知ったなら、女性に対して乱暴なことができるはずはないと思うのです。

分娩台の上で無事赤ちゃんの誕生に感動して二人で抱き合って流す涙と、手術台の上で人工中絶の胸の痛みで独りぼっちで流す涙と、私はこの二通りの女性の涙を見続けてきました。

「女性の皆さん、皆さんたちは将来、その二通りの涙を流す可能性を持っているのですね。男性の皆さん、皆さんたちは自分の彼女にこの双方の涙を流させる可能性を持っているのですね。どうか、焦ることはありません。自らがしっかりと自立した大人になること、そして、素敵なパートナーとコミュニケーションの取れあった素敵な性が実行できる、そんな大人になってください。」と話を閉めていきます。

もちろん、間には避妊の話やLGBTの話もします。

最後に、もしも困った時には、一人でいい、身の周りに誰か一人、相談できる人を探してほしい。その人に相談する勇気をもってほしい、どうしてもいなかったら、電話相談でも、メールでの相談でもいいから。どこかとつながってほしいと思います。その思いを伝えます。誰にも言えなくて、一人で抱え込んだために、さらなる悲劇になってしまったこと、また、自殺につながることを最も恐れます。

廿日市市で以前熟年の体と心の話をしました。男性もたくさん来て下さいました。そして、多くの方が「もっと早くにこんな話を聞きたかった」と言われました。ネットに載せるからと了解の上で写真を撮らせて頂きました。これからも、ずっと笑顔で仲良く生きて行けますように。


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性暴力について6.

昨夜無事広島に帰って来ました。二日連続の深夜までの運転でやはり少々くたびれました。


義母のお昼御飯と晩御飯に付き合いました。片方の手に点滴、反対側の指先には血中の酸素濃度の測定器がついているしで難しそうです。お茶を渡したり、魚をむしったり、ごはんを口に入れてあげたり。その後は歯磨き、入れ歯を洗ったり。そしてお薬の内服。まあ、いろいろとすることはあるものです。同じ部屋のほかの人は看護師さんがその役をしていらっしゃいましたが、付き添いがいるので私の仕事です。

すべて済ませて寝るだけになって、さようならをしました。とても変な母の妄想か夢かわからないけれど、それが正夢にならないように、気を付けて運転しましたよ。

帰りの王子PAで食べた豚汁定食です。昨日は、お昼におにぎりを一個食べただけでとてもおなかがすいていました。味のフライがついていて美味でした。


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さて、性暴力について、とても気の重いことが続いていますが。一昨日、朗報がありました。私が診察をし、診断書を書いた子どもが被害者の事件の加害者が逮捕されたと。そして、今回のこの事件は、検事さんも必ず起訴するからと言っていると。

ついてはと、診断書についての問いです。傷についてのとても初歩的な問いです。以前にもあったのですが、傷についての勉強は、少なくとも、このような事件な関わる人たちは勉強をすべきだと思います。今回の件ではありません。他の事件なのですが、「処女膜裂傷」と書いた診断書を警察から「処女膜って、膣の傷ですね」と言われます。いいえ、膣ではなく、処女膜ですというと、「処女膜ってどこにあるのですか」と。これ、女性の警察官の質問です。思わず「勉強しなさい」と言ってしまいました。

今回も似たような質問です。

事件があった場所の各警察署で捜査をしますが、性犯罪専門の勉強をした捜査官を各都道府県に何人か作って、その捜査官が各署に出かけて行くとか、なんらかの方法をとらないとと思います。世間に知られている以上に、沢山の事件があり、その多くは罪に問われない今の状況を何とかしなければと思います。

特に、子どもが被害者の性犯罪。これは、特に許してはいけないと思います。被害に遭った子どもが被害を乗り越えて、その後の人生をしっかり生きていけるように。様々な配慮をしながらも、そのためにもそのような犯罪は許さないという姿勢が問われると思います。

性暴力については、もう少し、教育の話をしたいと思います。

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性暴力について5.

風邪をひいてしまいました。ひどい咳に昨夜は寝られませんでした。うつうつとしながら、いろいろと考えました。明日の診療後はまた大分に行く予定でいます。運転もしんどいし、何より弱っている母に風邪のウィルスをうつしてもいけないし。何とか早く治さないと。

性暴力の続きを書かなければなりません。詩織さんに対する山口氏の暴力。これは、いくら彼が言い訳をしても、彼が自分が泊っているホテルに彼女を連れて行き、そこでセックスをしたことは認めている訳です。性は一方的なものではいけない。二人で作り上げるものと思っています。

こんな彼の意識と行動、いったいいつから作られたものなのでしょうか。私は、意外と早くからではないかと思います。

私は、診療の場でいろいろな年齢の人に出会います。とてもつらいセックスをしている人も、いろいろな年代の方が来られます。もう70代で、夫との乱暴なセックスがつらくて仕方がない、いやなのだと。でも、彼が男というのはこんなものなんだと言って、やめてくれない。

それから、先日は、14歳の中学生。彼女は3年生。彼は2年生です。彼とのセックスが嫌で、彼女は友達の相談し、友達に促されて学校の養護教諭に相談し、そして親にも伝わり、お母さんと共にきました。

彼女は、コンドームを使ってほしいと言っても、それではお金がかかるから、使わなくっていい。僕が我慢するからと。その「我慢」ですが。セックスをしないのかと思ったら、そうではありません。途中までコンドームなしで普通にして、あとはオーラルだと。そして、射精をする時には彼女に「飲んで」というのだと。彼は、彼女にカラオケでオーラルをし、それを飲んでいる動画を見せたと。そして、そうするものなんだと、それと同じようにしろと言ったと。

彼女は生臭くて気持ち悪いし、飲むのはとても苦痛だと言います。

中学生、14歳。その年で、もうそのようなセックスをしている、私は、愕然としました。今、そのような動画は、全く自由に目にすることができます。それを見て、同じようにしたいと思っても、それは不思議ではないかもしれません。でも、彼女の側にいやなものは嫌だと言っていいとか、二人で合意してするもの、というような意識がまだ作られていません。いえ、それは教育の中でしか作られないものだと思います。

でも、今はそのような教育は全くされていないと言ってもいいでしょう。

私は、それはとても失礼なことを彼がしているのだと。まず、コンドームもなしに挿入するということは、「あなたに対して失礼なこと」と考えなさい。だって、妊娠するのはあなた自身なのだから。彼ではないよね。途中までだって、危ないこと。途中から外に出せばそれで妊娠しないかと言えば、そうではない。私の所でのデータは、膣外射精の妊娠率は29%です。

そして、いやなのを強制するのも失礼なこと。中学生で「飲んで」だと。このまま続けていたら、彼の行動はもっともっとエスカレートしていくでしょう。

「もう、やめなさい。そんな失礼な彼との付き合いはやめて。だって、彼と付き合うことが苦痛になっているのだから。苦痛なことはやめて。ねえ、受験生でしょ?高校に行きたいんでしょ?もう、彼との付き合いはやめて、勉強しなさいよ。」というと、やっと彼女はにっこりしました。そうですね、と。やめると言ってもいいのだと。それを後押ししてほしいのだと私は判断したからです。

それにしても。中学生に性教育は不要。ただただ「セックスはしてはいけません」とだけ教えればいいのだという人たち。こんな動画が垂れ流されて、それを見た中学生がセックスとはこんなものなのだと思い、行動をとっているということを知ってほしいと思っています。

もちろん、中学生だけではありません。先日、中絶を求めてきた女性。彼にもきてもらって話をしました。まったく避妊もしないで、妊娠したら「中絶をして」と。自分はまだ育てるつもりはない、今、こんな状況で産んだら、一人で育てるのも大変でしょうと。なんともまあ、自分の行動で彼女が妊娠したのだという意識は全くないのです。それなら、なぜ避妊をしないの?と聞くと、「そうですね、甘かったですね」だと。甘いも何も、避妊のないセックスで妊娠するくらいのことは知っているはずなのですが。

あの山口氏。彼のセックス歴を聞いてみたいものだと思います。いえ、それだけでなく、女性をどう考えているのか、女性感も。
先日行った宮島での鹿です。ついて行っているのは、仲がよさそうなカップルでした。二人に幸あれ!!です。

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性暴力について4.

昨日、クリニックの前の路上で、一人の女性に呼び止められました。挨拶をされてももすぐにはどなたなのか分かりませんでしたが、話していて、アッと気づきました。中学生の少女の母親でした。もう、一年になりますと。後で改めてカルテを出してみました。小学生の時から何度も母親の再婚相手、義理の父親にレイプされ続けていました。警察にも相談に行きました。でも、事件とはされていません。13歳未満の少女に対しては、合意の有り無しにかかわらず、強姦とされているのですが。私も診断書を書いて警察に提出しています。でも、男に対しては、罪に問われることはされていません。

性暴力の被害に遭って、その加害者を罪に問うことにはとても多くの高いハードルがあります。明らかな犯罪でも、例えば強盗に遭った、窃盗に遭ったなどという時には、まずほとんどの人がためらうことなく警察に通報します。警察も、それなりに対応してくれます。

まず、それが難しい。通報することにまずためらいがあります。というか、どこにどうしたらいいのか分からないといえるでしょう。今回の詩織さんの件でも、やっと警察に話しをしても、はなかちゃんと取り合ってくれませんでした。彼女の粘り強い訴えでこれまたやっと警察が動き、事件として捜査をしてくれました。

タクシーの中で何度も駅に下ろしてくださいと訴えたというタクシーの運転手さんの証言もとれました。意識のない彼女を引きずるようにしてホテルに入って行く防犯カメラのフィルムも押さえたと。ホテルの掃除の人からのツインのベットの片方しか使っていなかった、嘔吐した痕跡はなかったとの証言も取れました。そして、何より彼女の下着から山口氏のDNAが検出された、これらより警察は、逮捕状を取りました。それに当たっては、何度も本庁とも相談したし、検察とも相談したということなのですが。

2 でも、その逮捕状が執行されることはありませんでした。逮捕直前に警視庁本部・中村格刑事部長の指示により逮捕が取りやめになり、それまで捜査をしていた警察官は、その捜査から外されました。中村格氏は以前、菅義偉官房長官時代の秘書官でした。

その後、さらなる捜査もなく、あとを引き継いだ警察官から彼女は示談をするように強く勧められ、警察の車で、弁護士の所に連れていかれています。その弁護士に示談するよう話をされる時に、ずっと警察官は同席し、話を聞いていたと。

そして、形だけ送検し、検察庁は不起訴としました。詩織さんの検察審査会への申し立てにも再度彼女から話を聞くこともなく、不起訴相当との決定が出ました。これにより、この件は、裁判にかけられることもなく、刑事事件としては終了し、彼は罪に問われることはなくなりました。

要するに、罪に問われるためには、警察、検察という高ーいハードルを越えなければなりません。私は、裁判の場で、罪があるか否かを判断すべきだと思うのですが、その前に、警察や検察の段階で判断されてしまうこと、ここに大きな問題があると思います。

三権分立、司法が独立していると言っても、その前の段階で、権力者の手が及ぶ所で、判断や処理をされてしまうということ。

それなら、警察や検察が、この性犯罪についての確かな勉強、研修をしてほしいものです。被害者の心情も含めて、性被害に遭うということは、心が殺されるに等しいということを含めて。合意のない性はレイプなのだと、これが西欧では常識となっているにも関わらず、日本では、どれだけ抵抗したかがレイプの条件になるという、女性の人権が守られないままでいます。

これまで私自身も何度愕然したことでしょう。

このシリーズの1にも書きました。中学生の少女に対するレイプは、「バスタオルをかけていて、見えなかったから、何を入れたかわからない」とは検事が言ったことなのですね。

ある中学生は、早朝にホテルから逃げ出して、警察に飛び込んだと。家に帰るお金も持っていませんでした。そこで警察官は、何があったかを尋ねることなく、「こんな遅くまで夜遊びをせず、早く家へ帰れ」と追い払われたと。たまたま通りかかった大人の人に家まで連れて帰ってもらったと。家で母親に話し、母親が私のクリニックに連れてきて、私から県警に通報し、県警本部から証拠採取にき来てもらいました。

ある高校生は、四人の男に集団でレイプされ、妊娠、人工中絶まで受けました。警察は頑張って四人の男を逮捕しましたが、結局男たちは不起訴になりました。飛び蹴りをされ、倒れた所に襲いかかられてのレイプです。でも、これは彼女の合意であったと検察は判断したと。四人にレイプされることを合意するなんて。それも、検察は調べの時に、彼女に対して「あまりつらそうな顔をしていませんね」と言ったと。検察官の意識がとても貧しいままだと思います。

裁判の場での裁判官の判断の前に、そうして行政が判断してしまうということ。これが現実なのですね。このシリーズ、まだ続きます。

今日は、午前中は性被害の電話当番。午後は性教協の仲間たちと会議です。


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性暴力について3.

山口氏は、彼女が激しい痛みで目覚め、逃げようとしたのをさらに押さえつけて、彼女はこのまま死ぬのではと恐怖をもったと。こんな所で、自分が死んでいるのを両親が知ったらどうなるのかと。さらに、自分の服を探して身につけながら、妊娠したらどうするのかという彼女に山口氏は「ピルを買いに行きましょう」と言ったと。

彼女は、目覚めた時、コンドームもつけていない彼を目撃しているし、ピルを買いに行きましょうと言ったということは、避妊をしなかったという自覚が山口氏にもあるということです。

彼が「ピルを買いに行こう」と言ったことは、ことの後に飲む「アフターピル」を買おうというのに他なりません。

アフターピルは、レイプされたとか、コンドームが破れてしまったとか、緊急のことが起きた時の72時間以内に内服する「緊急避妊薬」です。女性の妊娠を防ぐ目的です。レイプ、妊娠、人工中絶という、二重三重に苦しむ女性の救済策としてあるものです。避妊しない男性を救済するものではありません。

山口氏は知っていないのでしょうか、それとも特別に手に入れる方法でもあるのでしょうか。アフターピルは、薬局で自由に買えるものではありません。今のところ、産婦人科に行って処方してもらう薬です。この頃私のクリニックでも、アフターピルを求める人がとても増えています。中には、彼と共に来る人も。私は、その時、なぜ緊急避妊が必要なのかと必ず尋ねます。それは今後の避妊にもつながることでもあります。

詩織さんが迷った挙句、一人で尋ねて行った産婦人科医は、「どうされましたか?」と尋ねるべきでした。そしたら、緊張していた彼女は、まだ整理しきれない自分の身に起こったことを、実はと泣きながらでも話したかもしれないのです。

先日は、彼が中出しをする度に緊急避妊薬を飲んで来たという人もいました。そもそも産婦人科医は、緊急避妊の処方をした後には、この後もこのようなことが予想されるのであれば、日常時に内服するピルを勧めなければならないものです。何度もこの緊急避妊薬を内服しなければならないことは、悲しいことです。

そして、避妊をしなくとも後で飲めばいいからと、彼が勧めるということは、もっと悲しいことです。避妊しない男の免罪符としてアフターピルがあるのではありません。

それに、アフターピルの避妊率は85%と言われています。必ず避妊できるわけではないのです。詩織さんは、自分で行った産婦人科でアフターピルを処方してもらい内服しましたが、それでも来るべき生理が遅れて、妊娠の恐怖につらい思いをしました。

来るべき月経が遅れて妊娠したのではないかという恐怖は、おそらく男性には分からないでしょう。まして、恋人との間でもない、強引な性で妊娠したかもというおそれは、それはつらかったことと思います。

のちに、「妊娠はしないでしょう」と言った彼の言葉を問い詰めるメールのやり取りを読んでも、この言い訳はおかしい、嘘だらけだと思いました。彼のプライバシーもあるでしょうが、これは子どものいる人が言うことではないと思いました。

本当に人間関係をどう考えているのか、女性感、セックス感はどうなっているのか、許せない男だと思いました。

次は、性犯罪を罪に問うことについて話します。

写真は、福井からの帰りの列車の中から撮った、もう暗くなった琵琶湖です。もう少し早く、夕暮れの中での琵琶湖を見たかったなあと思いましたが。

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性暴力について2.

昨日は、福井県越前市の武生3中の3年生に話をして来ました。

楽しみにしていた琵琶湖、紅葉と共に写真を撮りたいと思ったけれど、まだ早すぎた様で、紅葉らしきのはこれ一枚です。


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 その代わり、3中の中庭がきれいに紅葉していました。ベンチにはお昼時間に生徒さんが座って歓談していました。


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3中には、5年連続で3年生に話しに行っています。生徒さんはよく聞いてくれました。彼らの将来に幸あれ。おそらく、彼らと私の出会いは一生のうちでこの一回限りでしょう。その一回が彼らが豊かな大人になるために少しでもお役に立てるように、丁寧に心を込めて話しをしました。話しながら、チラチラと山口氏のようにはならないでとの思いが頭をかすめました。

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あの詩織さんの件の山口氏。彼は筑波大学付属中・高校から慶応大だそうですが、そのエリート校で、思春期から大人になるにつれて、どのようなことを学んだのでしょうか。今でも、エリート校であるほど、性教育に時間を割かないという傾向があります。

行き帰りの道中でも、ずっと詩織さんのことを考えていました。このことを知って以来、ずっと私の胸にあるザラザラ感、それを整理したいと思います。

彼が認めている範囲、また、メールのやり取りで明らかになっていることで考えるようにします。

彼は、「君のことが好きになったようだ」と言ったそう。好きになったら、即、セックスですか。例えば、好きになったと言ったり、手を握るとか、彼女を口説くとか、全くなしにいきなりセックスですか。事前にそのようなそぶりでもあれば、詩織さんも警戒したり、逃げたりできたでしょう。彼にとっては、セックスとは、何なのだろうと思うのです。少なくとも、女性と心を通わせるような恋愛の中でのセックスではありません。彼のセックス感は、貧しいものです。

それに、大切な人であれば、強引で痛みや出血をさせるような性、胸をシャワーも使えないほど傷つけたりするほど狂暴なセックスができるはずがない、これは彼の好みなのでしょうか。

しかも、許せないと思うのは、避妊もしなかったということです。後で、「ピルを買いに行きましょう」と言ったこと。これがもっとも許せません。これについて、明日書きますね。

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