もう一度、セクハラ発言について

今朝から、性被害ワンストップセンターにこもっています。NHKの番組があってからか、被害の電話がずいぶん増えました。今朝から、対応に追われています。そして、それらに対応しながら、やっぱり一人の相談員として、怒りを持ち続けています。

例の財務省福田事務次官のセクハラ発言についてです。

 被害者の一人は自社の社員であることをテレビ朝日が会見したこと。それはリアルタイムで見ていました。せっかく会社としてこのことを取り上げ、財務省に抗議することまではしていますが。

1.彼女がこれを番組で取り上げるべきではないかと上司に言っても、上司はそれをつぶしたこと。二次被害の防止のためと言っていますが、二次被害の防止のためには、社がひと塊となって闘うくらいの決意をしたらいいのではと思います。それをしなかったのは、もともとそれだけする気がなかったという事でしょう。

そうしないのは、やはり会社として、これまで報道ステーションの古賀さんのことなど、圧力がかけられていて、それをその度にはね返すだけの力がなかったのか、または、自ら政府や行政の意向を忖度する機関に成り下がってしまっているのか、又は社の中に安倍側に立つ幹部がいて力をふるっているのか、それらのどれかでしょう。

2.そして、彼女が取材中仕入れた情報を他の期間に渡したことは不適切であったと言った事。これ、おかしくありませんか?自分達が取り上げないでつぶしていたからこそ、彼女は他に提供した、週刊新潮は、他のどこもが見向きもしなかった詩織さんのことを正面から取り上げました。だからこそ、新潮だったのでしょう。彼女がそうして勇気を持って告発してくれたからこそ、私たち国民みんなが知ることになったのですね。テレ朝は、「今、彼女は私たちに指摘されて反省しています」と言っていました。なぜ彼女が反省しなけければならないの?反省なんか しなくていいですよ。よく告発して下さったと言えばいいのです。自分たちがちゃんと取り上げていたら、そうはしなかったでしょうよ。

3.あの、麻生氏、どうしようもないヤツですね。許せない発言を次々としています。こんな下品な男、国際社会ではびっくりされ軽蔑されるような発言をする男、この人はもう政治の舞台から追い払わなければ。

12日、自らの派閥志公会のパーティーの後の記者たちとの懇親会で、次官のセクハラ、さすがに辞職なんじゃないですかね。という記者の質問への答え。

「(にやつきながら)だったらすぐに男の番(記者)に替えればいいだけじゃないか。なあそうだろう?だってさネタをもらえるかもってそれでついていったんだろ。さわられてもいないんじゃないの。」
記者 それもセクハラ発言です。
麻生 だから、次官の番をみんな男にすれば解決する話なんだよ。

これって、ほんとうに許せません。なんですか?「すべての女性が輝く社会づくり」ですって?ちゃんちゃらおかしい。

もういや。もう本当にこの政権はやめてほしい。なにもかも無茶苦茶な社会になっています。日本が壊れてしまう。子どもたちも壊れてしまいます。何とかしなければ。


ワンストップセンターの本の一部です。権力のある男性たちこそ、こんな本を読んで戴きたいものです。

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性被害ワンストップセンターひろしま

昨日のNHKの番組、とてもよくできていたと思います。広島の性暴力ワンストップセンターのことが十分に語られていました。(ちらっとですが、会議中の私の姿も出ていました。)

Nhk

ワンストップセンターは、はじめは広島市内だけの対応でしたが、今、徐々に支援が広がって、県北も、県東部もカバーできるようになりました。

センターでは、毎日の電話当番を交代でする以外に、月に一回、支援員みんなが集まって、会議をします。その場では、相談があって支援すべき人のことを一人ひとり報告し、ディスカッションします。

その時にいつも思います。このワンストップができて良かったなあと。これまでも、性暴力の被害に遭った人たちを診療の場で診てきました。でも、私一人でできることには限界があります。肉体的な治療よりも、心が傷ついている人が多く、その場合にはカウンセラーや診療内科を紹介したり、時には弁護士さんを紹介したり。了解を得て警察に連絡したり。でも、いつももどかしい思いをしていました。

それが、ワンストップセンターでは、様々な立場の人たちと同じ場で被害に遭った人についてディスカッションできます。それだけでなく、機動力を発揮して、自相に相談したり、シェルターに連れて行ってあげたり、警察に告発したり裁判に付き添ったり、きめ細かに対応できます。沢山の支援員の人や、カウンセラーや弁護士さんの力って大きいなあと思います。

特に、子どもの性被害、これは何より慎重に、子どもの心を大切にしながら対応しなければなりません。社会的には、子どもの性被害がこんなにあることは知られていないでしょう。だって、これまでワンストップセンターで対応し、裁判で有罪判決が出ても、一件も報道されたことがありません。とんでもなくひどい事件でも。

それは、被害者が特定されて、それを知った人からさらなる被害に遭うことがないようにという事で、加害者の名前も公開されませんし、事件そのものも公開されない事が多くて、逮捕、起訴、裁判、判決もひっそりと対応されているからです。

でも、子どもの性被害は、絶対に許せません。加害者は再犯の可能性もありますし、被害者を守りながら何とか社会に警告する方法はないものでしょうか。

私は今日の夜から、車で移動です。明日は、特別養子縁組の手続き、高校生への講演、そして、広島に帰ってから、お楽しみ、今年初めてのカープ!!観戦ですよ~。

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今日のNHK「性被害について」

本日18時からNHK広島お好みワイドで、広島県の性被害について、放映されます。

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私たちが立ち上げたNPOが県の委託を受けてワンストップセンターとして実働し始めて、一年が経ちました。それまで数年、じっくりと準備して、一気に立ち上げたものですが。これまで、レイプや強制わいせつなどの性犯罪だけでなく、セクハラ、子どもへの虐待、過去の性暴力のトラウマなど、いろいろな相談に乗り、女性弁護士さんやカウンセラーなどの力で、数々の取り組みをしてきました。思考錯誤しながら、強力な仲間に育っています。

どんな番組なのか分かりませんが、女性の記者さんが真摯に取材されていましたので、たぶん、いい番組になるでしょう。ぜひご覧頂きたいと思います。

財務省のセクハラについて、思いもしなかった当事者の反論にびっくりしました。例を見ないほど、たちが悪いですね。音声の相手が女性記者か分からない、女性記者とそのようなお店に行ったことはない、話をしたことはない。

中でも、許せないと思うのは、「仕事の後、時には女性が接待しているお店に行き、お店の女性と『言葉遊び』を楽しむことはある」という発言。本当に許せません。

お店で働く女性であれば、「おっぱい触っていい?」とか、「抱きしめていい?」などといってもいいと思っているのでしょうか。それって、女性差別、職業差別ではありませんか?それに、そのような音声に出ている発言は「言葉遊び」と捉えているのですね。本人にとっては、「遊び」なのですね。

もっと言うなら、そのようなばで働く女性は、あのように仕事に係る質問をしつこくしはしませんよ。もししたとしたら、最悪ですね。

これから、次回の週刊誌も含めて、目が離せません。それにしても、本当にこの国のエリートとされる人達は情けない限りです。
 

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妊娠した高校生についての文科省通達

この度、文部科学省が「公立の高校における妊娠を理由とした退学などに係る実態把握の結果などを踏まえた妊娠した生徒への対応などについて」の通知を発出したと報道されています。通達は、文科省の初等中等教育局児童生徒課長と健康教育・食育課長の連盟で出されました。

いろいろな報道がありますが、この官庁通信社が一番事実関係を淡々と正確に記述しているようなので。

http://kancho-t.com/%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%81%AE%E8%A9%B1%E9%A1%8C/%E5%A6%8A%E5%A8%A0%E3%81%97%E3%81%9F%E7%94%9F%E5%BE%92%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%80%80%E6%96%87%E7%A7%91%E7%9C%81%E3%80%81%E5%AD%A6%E6%A5%AD%E7%B6%99%E7%B6%9A%E3%82%92%E5%9F%BA%E6%9C%AC/

ああ、やっとやっとと、涙が出る思いで、これらの記事を読みました。妊娠を理由に学校をやめさせてはいけない、高卒の資格は母子が生きて行くのに必要なんだと、ずっといい続けてきました。こっそり中絶をすれば続けて行くことができるけれど、出産するならやめなければいけないと言うのは、おかしいと。

高校生で出産した子が二十歳になったからと、先日会った母子、「あの時先生が絶対に高卒の資格を取れ」と言ってくれたからこそ、と。彼女は公立高校をやめ、通信高校に転校して卒業しました。そのあと専門学校に行き、資格を取って今の職業を身に着けることができました。

親が高校に相談に行った所、即座に退学させられた少女もいます。だから、出産しようとする時、一番慎重に考えなければならないのが学校への対応なのですね。退学を撤回して下さいと、壮絶な闘いをしたこともあります。私のクリニックの開業10年のデータで、妊娠した高校生の妊娠393例のうち、35人が出産しましたが、その内30人が高卒の資格を取りました。こっそり学校に知られないように出産したり、通信に転校したり、いろいろですが。

通達は、とても具体的で画期的です。

「妊娠した生徒が退学を申し出た場合には、生徒や保護者の意思を十分確認することが大切だとし、退学以外に休学、全日制から定時制・通信制への転籍や転学といったような学業を継続するためのさまざまな方策があり得ることについて必要な情報提供を行うよう要請している。」

「その上で、「妊娠した生徒に対する具体的な支援の在り方」として、妊娠した生徒が引き続き学業を継続する場合は、生徒や保護者と話し合いを行い、生徒の状況やニーズも踏まえながら、学校として養護教諭やスクールカウンセラーらも含めた十分な支援を行う必要があるとしている。」

「また、体育実技などの身体活動を伴う教育活動においては、生徒の安全確保の観点から工夫を図った教育活動を行ったり、課題レポートなどの提出や建学で代替するなど母体に影響を与えないような対応を行う必要があるとしている。」

「妊娠を理由として退学をせざるを得ないような場合であっても、再び高校などで学ぶことを希望する者に対しては、高校等就学支援金などによる支援の対象となり得ることや、高校卒業程度認定試験があること、就労を希望する者や将来の求職活動が見込まれる者に対しては、ハローワーク及び地域若者サポートステーションなどの就労支援機関があることなどについて、生徒の進路に応じた必要な情報提供を行うよう求めている。」

「また、各教育委員会においては、妊娠を理由として過去に高校などを退学した者についても、ハローワークなどの関係機関と連携しつつ、学習相談などの効果的な支援の実施を推進するよう求めている。」

しかし、私は不思議なのです。性同一性障害などの人に対するきめ細かな対応についての通達や、今回のこんな素晴らしい通達を出す文科省が、どうして名古屋の中学校での前川さんの講演について、ネチネチと極めて具体的に嫌がらせとしか思えないような問い合わせをしたり。性教育に対しての指導要領がいまだに中学生の避妊の指導はしてはいけなかったり、性交という言葉を使ってはいけないとしたりしているのか。お役人の人それぞれによるという事なのでしょうか。省内での意思統一が取れていないということなのでしょうか。

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何よりも私は、性教育、特に義務教育での性教育をしっかりしてほしいと思っています。

当院での高校生の妊娠の相手はこうなのですから。男性にも、しっかりと性教育が必要なのですね。何も教育を受けないで成人した男性がどうしているのか、それを端的に示していると思います。

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官僚のセクシャルハラスメント

この度の財務事務次官のセクハラ発言。昨日、週刊新潮を買って読みました。その前に、すでに音声が公開されていて、発言したのは紛れもない事実なのでしょう。

これまでも度々言っていることなのだけど、どうして、このようないわゆるエリートといわれる人たちの「性意識」がひどいのでしょうか。性や女性をどう見ているのか、その意識の浅さと傲慢さが透けて見えて、何ともわびしいし、腹だたしいし。

「記者・財務省と森友学園、どうなんですかね。

福田氏・今日ね、今日ね…抱きしめていい?

記者・ダメです。

福田氏・いいじゃん

記者・福田さんは引責辞任はないですよね?

福田氏・・もちろんやめないよ。だから浮気しようね。

記者・今回の森友案件で。一番大変だったことってなんですか?

福田氏・いろいろ大変だったけど、これからがうんこだから。胸触っていい?

記者・ダメですよ。

福田氏・手しばっていい?

記者・そういうことホントやめて下さい。」


日本の教育が間違っているのですねえ。教育の中で、人権について、または人関係を作ることとか、体の知識とか、そんなものがすっぽり抜け落ちているのでしょう。まるでコントの世界のような、あんなことを言われて、女性たちが嫌がらないと、喜ぶと思っているのでしょうね。それも、国を動かすと言われる超エリートですよ。こんなひどい人が組織のトップで、お咎めなしだなんて。

本当に情けなくなります!!

そう言えば、同僚にもいましたね。看護師さんのお尻を触って、「時々は触ってあげないとね。そして、喜ばせてあげるんよ」と本気で言っていたのが。

今、大手の企業では、「セクハラ」について、会社の機構として取り組んでいる所もだいぶ出てきました。しかし、広島大学のように「パワハラ」も「アカハラ」も「セクハラ」もいわゆる「ハラスメント」について、訴えていける所、そして力をもって対応してくれる所、そんな国の組織が必要なのではないかと思います。

あんなことを言われた記者さんが、官僚のセクハラをどこに言って行けばいいのか。それが週刊誌だと言うのは、あまりに悲しいですね。労働基準監督署や、法務省の人権擁護委員会のような、会社内ではない所のハラスメントについて訴えて行けて、そして対応してくれる所。内閣府が率先して、そのような組織づくりに手をつけてもいいと思うのです。

本当に情けない国になってしまった、この頃の一連の政治の状況を見てきて、心底そう思います。

今日は当番医で朝からバタバタしています。

先週行った下関の帰り、下松のSAのレストランで食事をしました。瓦そばがついていておいしかったですよー。SAの食事もなかなかになりましたね。でも、いつも夜中に走る者にとって、レストランが開いている内に入ることはあまりないのですね。

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相撲・女人禁制・続

今朝の地震びっくりで飛び起きました。島根が震源でも、広島も結構揺れました。島根の人たちに大きな被害がありませんように。それから、やはり島根原発が心配になります。日本中、地震だらけ、火山だらけ。二度と福島の事故のようなことが起こらないように。早くすべてを廃炉にしてほしいと地震が起こるたびに強く思います。

昨日は、美しい海をしっかり見て、心から癒されました。これについては、また書きますね。角島大橋からの日本海です。海はいいですねえ。

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さて、お相撲です。「土俵」に女性は上がらせないと言ったって・・・。上がっているではないですか。これは、女子相撲連盟の公式HPです。

http://joshisumo-renmei.jp/html/jyoshisumo_toha.html

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ここで女性が相撲を取っているのは土俵ではないの?

今回だって、国技館ではなく、地方巡業の際に地方で作られる「土俵」でしょう?

そのホームページにはこう書かれています。

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「国体に相撲の女子の部も開設される見込みです。」「国際相撲連盟の加盟国は87か国に及んでおり、オリンピック競技入りを目指し、毎年国際大会が開催されています。」

とすると、相撲協会のいう「伝統」って、アマチュアや女子相撲は土俵ではなく、大相撲だけの」「土俵」のこと?

もう完全に彼らの理由は破綻しているのですね。ちなみに男の首長は土俵の上から挨拶させるけど、女の首長は土俵の下という、これほど明確な「差別」であるのを「伝統である」と言うのであれば。もし、差別でないと言うのであれば、男の首長もみんな土俵の下であいさつさせればいいのでしょう。表彰式もみんな土俵の下ですればいい。そうすれば、これまで何の抵抗もなく土俵の上に上がっていた男性たちも、初めて気づくでしょうね。

もう一度。これは明治の「維新」の際に「女性は男性に隷属するもの」として作られた、男尊女子の政策。それに乗っかり、かつ「女性はけがれた存在」とする神道を利用して作った伝統もくそもないものであると。だって、神道はとっくにそんなものから脱却しています。女性の神主もいるし、巫女もいるのですものね。

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相撲・女人禁制

おはようございます。下関の朝です。昨夜仕事を終えて運転してきました。

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反対から朝日が昇ります。

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先ほど、朝風呂に入ってきました。関門海峡を観ながら入るお風呂も最高でした。

さて、土俵の女人禁制ですが。いろいろな方がいろいろなことを言っています。「伝統的に」と言ったり、今日は、きわめて不愉快な文も見ました。力士にとって、女性はオアシスであり、男と男がぶつかりあう場に女性を上げて、怪我させてはいけないからですって。まあ、へ理屈ですね。何も土俵で女に裸で相撲を取らせろというのではありません。今回のような救命のためとか、挨拶とか、表彰式だとか。または、断髪式とか。力士の母親でも子どもでさえも土俵にはあげない理由になりません。

「伝統」といえば、厳しい女人禁制を敷いて来た高野山。そのホームページには、堂々とこんなことが書かれています。

https://xn----kx8an0zkmduym9n8d1hn.jinja-tera-gosyuin-meguri.com/category/%E8%B3%AA%E5%95%8F%EF%BC%81%E9%AB%98%E9%87%8E%E5%B1%B1%E3%81%AF%E4%BB%8A%E3%81%A7%E3%82%82%E3%80%81%E5%A5%B3%E4%BA%BA%E7%A6%81%E5%88%B6%EF%BC%9F%EF%BC%9F

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すなわち、死はいいとしても、「出産」や「血」もけがれであると。だから、女性はけがれており、神聖な場に女性は入れてはいけないと。

私の少女時代には、まだそのような禁が十分に残っていました。月経は恥ずかしいことだからと。

 でも、今、初経教育で子どもたちに言えるでしょうか?月経を教えるのに、「月経はけがれである」と。それどころか、命をつなぐという出産も「けがれ」といえますでしょうか?

まして、とても不思議なのです。「けがれた」女性から生まれた人々、男も力士も、平気なのでしょうか。自分はけがれた人から生まれたけがれた人間であると思わないのでしょうか。

この項続きます。

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産婦人科医のための女性医療保険セミナー(避妊教育事例検討会)②

くじ引きで集まった私たちのグループの課題は、「9」。「あなたは誰かに支配されていませんか?気づけば言いなりの親子関係、自分の未来を自分の物とするためにはどう向き合っていくか!を考えるための高校生向きのスライド」でした。

ディスカッションで、途中まで話して私はぬけましたが、帰ってみると、プレゼンの中身は出来ていました。といっっても大雑把に。寸劇をすることになっていました。

私が医師で、山本先生が高校生のお母さん、お母さんに連れた来られた女子高校生は、メーカーから参加しているAさん。ここまでが第一部、第二部は、成人して会社に入った働く男性と上司。第一部、第二部共に、寸劇の後、神の声、これは平岡先生からの一言がある、というストーリーです。

私と山本先生には、簡単に「こんなことを聞くからね」と、これは診察室で聞いていることそのままに。それで、一切子どもには話させずに、自分ですべて話す母親を演じてもらいました。よく見られることです。

高校生のお嬢さんの月経をすべて母親が把握し、いつあったか、母親が手帳に印し、量までも。そんなお母さんは、お嬢さんが生理痛で苦しんでも、カイロをおなかに貼って寝かせるくらいで、決してお薬は飲ませません。

そんな母親の姿を山本先生は素晴らしく演じて、やんやの大喝采でした。最後に、「お母さんね、高校生にもなったら、自分の体のことは自分で話せるようにしませんか」と言って、参加者の方を向いて「皆さん、こんな患者さん診ませんか?」というと、一斉に「いるいる~」と声が上がりました。

そのあとは、社会人のパワハラについて演じました。山本先生の、子どもを押しのけて前に出て、全て自分で話し続ける名演技で、全体として私たちのグループは大成功でした。

子育ての目的の一つは、いかに独立した大人を作るかという事でもあります。性教育は、その課題に最も関連した教育です。豊かな人間関係を作ること。一方的に支配したりされたりするのでなく、対等な関係で。

今回のスライドづくりとプレゼン、とっても良かったと思います。心配した「バーチャル」「知的障がいのある生徒への」「何歳からセックスをしてもいいのか」そして、「メンヘラ」、どれもよく突っ込んで話し合いがされていました。

「メンヘラ」については、会場から「メンヘラ呼ぶことで傷着く、障がいを持った人たちがいるのではないか」という意見も出て、それについての議論もありました。そこで初めて知ったのですが、「メンヘラちゃん」という、心に病を持つ少女と友人たちとの交流を描く漫画が大ヒットしているのですね。早速買おうとしてのですが、今はウェブ版しか売られていないようで、今度ブックオフに行ってみようと思います。

それから、「何歳から」というのは、「日本の法律では性の同意年齢は13歳と定められているけれど、年齢で決められるものではない。何歳でもまだ資格のない人はいる」というディスカッションの結果がプレゼンされて、内心大拍手しました。そう。同意のない、アルコールや薬物を使ったり、集団でだったりのレイプする人たちには、セックスする資格はないのですよね。

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性教育の分野では、若い人たちが次々と育っている、言いたいことは言ったし、もうそろそろ私はいいかな?と、それを実感したとてもうれしい時間でした。

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産婦人科医のための女性医療保健セミナー(避妊教育事例検討会)①

少し遅くなりましたが、4月1日の日曜日、「産婦人科医のための女性保健医療セミナー(避妊教育事例検討会)」がとても楽しかったという、その内容をお話しますね。途中、私は特別養子縁組のために抜けましたので、前後のことしかお話できませんが。

これまでは、大きく二重に「コ」を書くように座っていましたが、今回は丸テーブルにグループを作るように分かれて座りました。座席は抽選です。


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そこで、ワークショップ。「性教育おすすめのワン・スライド」。それぞれのグループに一つずつ課題が出されます。その課題での性教育用のスライドを一枚作って、プレゼンをしなさいというものです。

課題は、次のような物です。

1.バーチャルな世界で充足している子たちに、どうやって恋愛の素敵さを知らせるか。リアルのすばらしさ大切さを伝えるスライド

2.中学生にLGBTどのように教えるか、クラスの中に性別違和などを感じている生徒がいることを考慮してスライドを作成してください。

3.性虐待について、被害にあった場合にどうすればよいかを含め、小学生に教えるスライドを作成してください。

4.ジェンダーバイアスと、ジェンダーの刷り込みがデートDVにつながりやすいことを、中学生に教えるスライドを作成してください。

5.新しい家族を作りたいので避妊はしないという中学生・高校生への避妊指導

6.セックスがしたくてたまらないという知的障がいを持つ子どもがいる支援学校で「ふれあいの性」を教えて下さい。

7.裸の写真を撮る/撮られることやネット上に写真を流すことのリスクを、リベンジポルノを含めて中学生に教えるスライドを作成してください。

8.メンヘラ男(女)からのいい交際の終わり方断り方について

9.あなたは誰かに支配されていませんか?気づけば言いなり親子関係、 自分の未来を自分の物とするためにはどう向き合っていくか!を考えるための高校生向けスライド

10.中高校生に何歳から性交をしてもいいか?という質問に答えるスライドを作って下さい。

うーん、どれもこれも難問のように見えます。でも、これこそが性教育であると。性教育はセックスの仕方を教える事だとそんな考えで、何にも知らないで、性教育攻撃をしている人たち。性教育は、生きる力を身につけるものなのですね。

そのプレゼンが楽しかったのです。明日に続きます。

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私が特別養子縁組のお世話をする理由①

 昨日、お昼休みに養子縁組の養親になる方にお会いして、今後のことをいろいろとお話して、午後の診療に少し遅れて帰って来た、その所に広島市の方から電話がかかってきました。これまで、特別養子縁組について厚生労働省とのつなぎにいろいろとお世話になった方です。

「いよいよ4月1日から特別養子縁組の新しい法律が施行されます。これまでの届け出制から許可制に変わりますが、今後も続けられるつもりでしょうか」と。

「半年ほど経過措置の期間があって、その間はあっせんをこれまで通り続けてもいいことになっています。」

はい、お知らせありがとうございます。今も新しい方のお世話をしている所で、たった今、病院から帰って来た所です。これからも続けさせて頂きたいと思っていますのでよろしくお願いします。とお答えしました。市の方は「ありがとうございます」と言って下さいました。

そして、改めて、どうして自分はこれを続けようと思うのだろうかと考えました。自分でなければだめなのは何故かと。

その直前の養親になる方との会話がずっと気になっています。

私は、私の患者さん、私自身がずっと接してきた人の養子縁組しかしていません。彼女と家族が、産まなければならないとなった時に、どれほど大変かを見ています。本人が妊娠を自覚した時、速やかに誰かに相談できていれば、ここまで追い込まれなくとも済むのです。でも、多くの女性が一人で悩み、一人で抱え込んでしまいます。

やっと病院に来た時には遅すぎる、もう産むしかないとなった時、ほとんどすべての女性が「自分で育てたい」といいます。この時に相手の男性が二人で育てようと言ってくれたら、なにも問題はないのです。でも、それがかなわない時が問題なのですね。

自分で育てたいと言うときには、周りの大人と共に、自分で育てる方法を考えます。しばらくは施設にあずかって頂いて、そこに会いに行って、自分が自活できるようになったら引き取って、自分の所で一緒に生活しようかとか。

大人の方たちは、とても育てるのは無理だと言う方がほとんどです。それを丁寧に、一緒に考えていきます。焦って決めてはいけません。押し付けてはいけません。しっかりと時間をかけて、本人自身が結論を出すように。周りの方たちは、根気強く説得しなければなりません。

本人が、「自分で育てたいけれど、自分では、子どもを幸せにできないかもしれない」となった時に、養親に託そうかと考えはじめます。それは、決して子どもを「捨てる」ことではないのです。「自分の赤ちゃんが幸せに育つために」「どうするのが一番いいのか」と考えるようになります。

赤ちゃんが生まれる前には、ほとんどしっかり心が決まっています。揺らいでいる内や、決められないうちは、養子縁組を決めてはいけません。自分自身で決める事。それは、実母が今後立ち直って、しっかり生きて行くために必要なことなのです。決められなければ待てばいいのです。いつまででも。

無事生まれた後には、会いに行って、「気持ちは変わらないか」の確認をします。もし、その時点で気持ちが変わって、やっぱり自分で育てると言えば、それはそれでいいのですね。養子縁組はキャンセルすればいいのです。みんな泣きながら、やっぱり養子縁組をお願いしますと言います。

自分が長い間お腹で育て、大変な陣痛を乗り越えて産んだ赤ちゃんを手離す、それは大変なことなのです。決して、簡単に、喜んで手離す訳ではありません。

養親になる方たちは、その手離す彼女の心情を汲んで欲しいのです。思いを馳せてほしいのですね。

その上で、「産んで下さってありがとう。大切に育てますね。」という気持ちを持ってほしいし、そう表現してほしいのですね。

ありがとうという感謝の気持ちをもっていますか?と、昨日、私は養親の予定の方に言いました。それは、養親予定夫妻と、実母とそのお母さんとの面会の時に違和感を持ったからです。

その時に、びっくりなことを聞きました。

この項、続きます。今日は診療後東京に行きます。明日朝から性教育の会があるのですが、途中抜けて、新しい養親希望の方の家庭訪問に行く予定です。

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