映画「ブルーボーイ事件」

 特別養子縁組の書類と手続きが、私の分野はすべて終わりました。できた書類をもって市役所に行き提出、家庭裁判所、県知事あての書類と養親の保管用の書類はすべてレターパックで送って、今日養親宅に届きました。後は、提出に行って頂くだけです。当方の保管用もすべてプリントして、保管します。すべてで何十枚?約百枚でしょうか?昨日は、ひたすら書類つくり、できてすぐに市役所に行ったものだから、お昼ご飯も食べ損ねました。疲れました。

 ということで、ブログも書かないままで。ご報告です。

 29日木曜日、書類書きの間、ちょっとクリニックを抜けて、映画に行きました。29日で終了なので焦っていました。とうとう最終日、後がないし、絶対に見ておきたいので。この映画です。

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勿論、この事件については知っていますが、歴史的に知っているというだけでした。1965年にその手術を行った医師が逮捕され、1969年に有罪判決を受けたということですが、まさか、この事件が「優生保護法」が適応されたとは。以来、日本では、性別適合手術は1998年まで行われませんでした。ですから、必要な人は海外で手術を受けるしかなく、また、日本では技術的に世界から大きく後れを取りました。

 映画では、検察官や警察官による聴くに堪えない様々な差別発言がされ、苦しくなりました。私でさえそうなのだから、当事者はいかばかりだったかと。いえ、これは過去の事件だけでなく、今でもそのような差別発言をする人たちが少なからずいます。政治家でさえも。今、このような発言をする人が堂々と議員選挙に出ているということも。

 映画には、ほとんどの当事者が出演しているとは、パンフを読んで初めて知りました。購入したパンフです。

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なんと、中には、こんな一覧表が。日本や世界の性別不合に関する事件、出来事が8ページにわたって詳しく載っていました!!医学的なことも各国の法律の変遷や事件も。私は、観た映画や演劇はパンフを買うことにしているのですが、これは助かりました。

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これによると、世界で初めて性別適合手術(当時は、性転換手術と言われていました)が行われたのは、1931年ドイツ、ベルリンで。この方は、術後3か月で亡くなっています。日本では、1951年、日本医科大学で手術を受け、1953年にその方は戸籍法113条で戸籍名と性別の変更が行われています。そんな前に!!知りませんでした。

 ブルーボーイ事件から60年。パンフにある研究者三橋順子さんの解説から。「トランスジェンダーをテーマにした映画を、トラン―ジェンダーの監督さんが製作し、トランスジェンダーの俳優さんが演じ、それをトランスジェンダーの研究者が解説する、「事件」から60年という長い歳月を掛けて、日本社会もようやくそういう状況になったということです。」

 パンフには、もう一つ、石田仁さんの「ブルーボーイ事件裁判記録 だれがだれの幸せを裁くのか」という解説も載っていました。これも、その最後の所を転載させて頂きますね。「そして、幸福追求権がまさに今、文字通りの重みを持ちはじめたことも「現在に映画を観るもの」の立場から感じ取っていただきたく思います。同性婚を認めさせる裁判が各地方で進んでいます。日本では、戸籍の性を同じくする者の共同生活に法的な保障はありません。この現状に対し、それは憲法13条の幸福追求権の見地から違反であるとする判決が出はじめたのです。これらの意味から、本作品はきわめて現代的な性の論点とも通底しているのです。」

 ぜひ多くの方に見ていただきたい映画ですが、広島ではもう終わってしまいました。またどこかでするかもしれません。国内ではあちらこちらで上映されています。


 


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「児童福祉の現場と性教育」

18日日曜日には、尾道で母子生活支援センターの職員の方などに「児童福祉の現場と性教育」のお話をしてきました。山口や広島からの参加の方もおありでした。一日かけて、しっかり学習をということで、朝10時から午後3時まで、間に1時間の昼食タイムを入れて、ぶっ通しで話しました。お昼時間に質問や感想などを書いて頂いて、最後にそれに基づいて話しました。

ごく一部のスライドをここに転記しますね。

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そして。性風俗や孤立出産について。

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丁度、これから特別養子縁組のお世話をする人が陣痛で入院している所でした。彼女の状況を聞きながら、気にしながらの講演でした。どうしようと一人ぼっちで悩み、抱えこんでいる内に、時が経って、そして一人ぼっちで出産をし、赤ちゃんを殺めてしまうという、その前に、誰かに繋がれば、何とかなります。

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 このような機会を提供して下さった尾道母子生活支援センターエスポワールの皆様、本当にお世話になりました。皆様のこれからのご活躍に少しでもお役に立てれば幸いです。

 その後すぐに車を飛ばして広島に帰り、陣痛真っ盛りの女性の病院に駆け付けました。そして、無事赤ちゃんが生まれる所に立ち会えました。これからまた、一週間とてもとても忙しくなります。


 


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市川学園1年生に話しました。他。

 昨日は、千葉の市川学園中学の1年生に話しに行きました。中一と言っても、もう3学期ですので、いろいろと情報が入っている時期。昨年10月には、この1年生の保護者の方たちに、どんな話をするか、これから思春期の難しい時期に入る子の子育てで注意しておいてほしいこと等を話しています。子どもたちには、目いっぱい話しておきたいことを話しました。先生方は、1年生に2時間も持たないと心配なさっていたようですが「聞かせます」と言っておきました。良く聞いてくれたと思います。間で20分の映画をしますので、気分転換にもいいと思います。あとは、感想を楽しみにします。

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こんな景色をみるのも楽しみなのです。田舎者なので。

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 あとで、東京駅でお楽しみのマッサージを60分受けました。ものすごく上手で、足がすっかり楽になりました。だって、やっぱり荷物を持っての階段の乗り降りに足がよろよろしていたのです。それが終わるころ、娘が迎えに来てくれて、一緒に晩御飯を食べました。新幹線までにあまり時間がないので、乗り場に近い所ということで大丸デパートの地下の北海道ばるというお店に行きました。

私が頼んだウニいくら丼。

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娘の海鮮丼。

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そして、二人一緒にカニみその甲羅焼きとカマンベールチーズのフライ、ベリージャム添え。大満足です。そういえば、朝風呂に入る時に体重測定をして、何年ぶりかという数値に、びっくり、ニンマリでした。遠方に行くと、それだけで体の負担になるということなのでしょうか。

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娘は新幹線のホームまで来てくれて、そこでバイバイです。つかの間の逢瀬でした。

ところで、今日は東京の山手線や京浜東北線が大変だったそうですね。一日違いで良かった!なんか、お正月の大雪で大渋滞とか、今回も一日違いのセーフです。きわどい人生ばかり・・なんて。
 
 明日土曜日は、日曜日の講演のために尾道に行っておくことにしました。高速道が通行止めとかになったりしてはいけないし、午前中からの講演なので、朝早くに出るのもしんどいことなので。何しろ10時から午後3時までのロングランの講演ですから。それに、ちょっとお楽しみで、土曜の夜に私の好きな尾道シネマで映画を見ようかと・・。そして、遅くまで開いている食堂でご飯を食べると考えついて、わくわくしています。一人でですが。

 もう一つ。選挙について。公明党が自民と連立を解消して、自民の当選が減るかもしれないとの分析が出ていて、ちょっと楽しみになりました。自民が連立を組んだ維新は、自民の選挙にはさほど役に立たなさそうだし。公明党、創価学会ほどきちんと数が計算できる票はないのだから。しかし、立憲と公明との新党には、びっくりしましたが、でも、自民票が減るのは面白い。自民が大負けして、高市氏の辞任みたいなことにならないかなあと夢想しています。若い人達の投票行動次第でしょうね。


 


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性教育が純潔教育だったころ

昨日のブログで、2月23日の性教協中国ブロックのお知らせをしました。その中の四角の中の文章として、「性教育は当初、純潔教育と言われていました。」と書いています。

 例えば、どういうことなのでしょう。

 先日、今度のこの会の準備をしていて、様々な昔の本を見ていました。その中に、こんなのがありました。村瀬幸浩先生の対談集、1990年発行です。改めて読んでみました。若き私がどんなことを考え、行なっているか。

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先生が、5
人の女性にインタビューなさっての対談集となっています。この中のビヤネール多美子さんと兼松左知子さんは、すでに亡くなっていますが、生前は多くのことを教えて頂きました。

 私との「性の悲しさ、寂しさを見つめて」のタイトルの対談は、1987年1月25日にしています。39年前ですね。1985年に「さらば、悲しみの性」を出版、1986年にNHK特集「10代の性のカルテ」放映、1988年、「ボストン女の健康の本集団」の「からだ・私たち自身」の監修・翻訳協力、1989年に「ティーンズ・ボディQ&A」を出版、1989年にエイボン教育賞を頂いております。そんな頃でした。

 その本の中にあります。一人の高校生が、「一年生の時に、入院している共通の友人の見舞いに行くのに、男性と歩いているところを教師に見つかっているわけですよ。その時は男性と歩い
ていただけだから、軽くて停学三日だったと。」「今度は三年生で男性と一緒に車に乗ってるところを教師に見つかって、車に乗ったということはセックスしたとしいうことだからという理由で、退学になっているんですね。退学処分ですよ。」それで、彼女は手首を切ったけれど、死にきれなくて、一人で部屋にこもって、うつうつとして24時間を過ごしていると。底から絞り出すようなSOSの電話がかかってきたと。

 そんなことをしゃべっています。

 それから、こんなことも話しています。ある共学の公立高校から電話がかかって来て、うちの学校の女子生徒に話をしてくれというんですね。「なんで女子だけなんですか。男子生徒はいいいんですか」と聞いたら、「女子の性非行について話をしてもらいたい。女子教育の一貫として」と。ちょっと待ってください。女子教育というものをね、たとえば女性が自立していくための、または女性解放に向かっての教育という位置づけのなかで女がどう生きていくかということを話せと言われるのなら、それなりの意味は分かるけれども、なんですか、女子の性非行について話をせよ、ってね。

 そんな時代です。ある県立高校で生徒が中絶をしたということが学校に分かってしまって、退学になってしまいました。それを知って、私は退学を取り消してくれと頑張ったことがあります。夜遅くまで担任の先生と話し合いました。人権教育を頑張っていらっしゃる先生方の協力もありました。そして、やっと退学処分は取り消されて。彼女はその後立派な看護師になりました。

 そんな時代です。そんな時に、「避妊をちゃんと教えなければ」ということがどんなに困難だったか。過激な性教育をするとレッテルを張られてどんなにしんどかったか。

 そんなことを思い出して、つい、ホロリとしています。


 


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「性教協中国ブロックセミナー」のお知らせです。

皆様、2月23日の「性教協中国ブロックセミナー」のチラシができました。自信を持ってお勧めできるセミナーです。というか、皆様にぜひ参加して頂きたいのです。

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 私の講演は、昨年10月の山口、下関での性科学会学術集会で村瀬幸浩先生と共に行ったシンポジウムでお話しましたが、それは50分の制限時間がある中でした。今回は、2時間の時間を頂いています。日本の性教育の中に身を置いたものとして、しっかりとこの50年を振り返り、今後に伝えたいと思っています。私の集大成です。時間がありますので、HIVや特別養子縁組や性暴力や性別違和の方たちのこと、障害のある方の性教育、平和教育、人権教育等との連携など、話したいことは満載です。

 そして、午後の講座、城英介さんと中島三千枝さんの報告と対話も素晴らしい実践です。学校内での先生の性暴力の頻発、子ども同士の事件も報道され、茫然とすることも度々です。これらにどう対応するのか、その前に教師の研修も必要ではないか、それらの実践を聞いて心から感動しました。これこそ、ぜひ多くの方に聴いていただきたいと強く思います。いえ、聴くだけでなく、このような実践が広がりますように。

参加は、チラシをクリックして大きくして、そこにあるQRコードからかアドレスからフェイスブックに飛んでくださいませ。詳しく書かれています。

チラシの四角の文章、読みにくいかもしれませんので、文章だけ再現しますね。

「産婦人科医となって53年。性教育は当初、純潔教育と言われていました。その頃から性教育に足を突っ込み、約50年。さまざま紆余曲折がありました。本の出版、全国への講演などで走り回り、志を同じくする仲間たちもでき、多いに勉強させて頂きました。しかし、やがてバッシングの時代。あり得ぬ誹謗中傷も。それでも、歯を食いしばって、仲間たちとコツコツと続けて来ました。そして今、私の積み重ねて来たものを如何に次の世代につないで行くか、これからの性教育に何が必要か、それらをたくさん集めて来た資料を提示しながらお話したいと思います。平和教育や人権教育に携わっている多くの分野の方にも聞いていただきたいと思います。」

「性暴力は、学校にだって突然やってきます。学校の先生は、性暴力の専門家ではありません。しかし、いったん危機が起こってしまえば対応は待ったなしです。大切なのは日ごろから養護教諭やスクールカウンセラー、全教職員で、性暴力の予防と対応の研修をしておくこと、当事者意識というアンテナをピンと立て、チームとしての一体感をどうしたらうちたてられるか、スクールカウンセラーが試みた公立学校での実践報告です。
 性暴力を防ぐ学校での環境づくりも含め、参加された皆さんで思いを語りあいましょう。」

皆様、ぜひ広島にご参集くださいませ。私のお宝の古い本や資料も一杯出しますので、できればオンラインより対面で。(なんてことを言ってはいけないかも、ですね。失礼しました。)

 

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広島市立広島特別支援学校でお話しました。

 25日木曜日は広島市広島特別支援学校で講演でした。障がいのある人の性教育については、県内では広島の手をつなぐ育成会や広島県立の特別支援学校では中央や三原や庄原などに行っていますし、県外の様々な場に行っています。が、広島市の特別支援学校には初めてです。児童ライト500人を超え、教職員も200人を超える大規模校です。障がいと言っても、知的も身体もだけでなく、軽度から重度まで、中には人工呼吸などの医療支援を受ける子もいます。そのような子どもたちの「性教育」は、簡単に語れるものではないということは分かっています。それでも、保護者や教職員の方たちの想いは切実です。

 教職員約100人、保護者の方約 200人もの方が集まって下さいました。

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沢山の本や家族人形も持っていきました。本はこんなの。

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なかでも、七生養護学校の性教育の実践を記した「知的障害児のためのこころとからだの学習」、「性say生」「生活を豊かにする性教育」の三冊は貴重で、講演の中でももいろいろと使わせて頂きました。

あらかじめ頂いた子どもの「自慰」らついては、手をつなぐ育成会の「性say生」の中にある「マスターベーションのしかた」はとても具体的で使えること。念のために目次を出しておきますね。

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障がい者の性をタブー視しないこと。具体的な例も挙げさせて頂きました。ちょっとした工夫や支援が在れば、障害のある人も豊かな性を享受しながら豊な人生を生きることもできると。ただ、特性によって伝え方の工夫や時間をしっかりかけて、丁寧に伝えることが必要です。

「生活をゆたかにする性教育」の千住まり子さんたちは、障がいのある方たちの出逢いや恋愛や結婚のお手伝いを始められたこと、その手本となったのが、長崎の「ぶーけ」、これについては、私のブログで5回の分けて書いています。

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お話を一通りした後、質疑応答ではいろいろな問題がでました。中でも、私が話した生理痛は我慢させないこと、今では、単なる痛みを抑えるだけでなく、月経そのものを少なくして(ほとんどないようにできる、毎月なくてもいい)ということがびっくりだったようでした。産婦人科というと、すぐに内診が・・と考えられることも残念ですね。よほどのことがない限り内診なんてしません。お腹から超音波を当ててみるということでほとんど対応できます。私自身が診療している障がいのある人の例も10人余りお話しましたが、中には、過多月経、痛みの治療をしながら通院7年目にやっとお腹から超音波の診察をさせてくれた例もありました。嫌がることを強引にしないで、工夫をしながら対応するものです。

 後で校長先生や保護者の方たちともいろいろと話が弾みました。なかでも、中学や高校時代に私の話を聴いて下さっている方が多いのにまたびっくりしました。

 ところで、お話した会場は高等部の新しい校舎の体育館でした。工夫がいっぱいの素晴らしい建物。なかでも、これ。玄関のすぐ横にある長ーいベンチ。よっこらしょと一休み。だけでなく、仲良しさんたちとここに座っておしゃべりも。

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スクールバスは全部で28台で、子どもたちの送り迎えをしているそうです。

先生方、保護者の方たち、本当にお世話になりました。私のつたない話でも少しでもお役に立てれば幸いです。これからもどうぞよろしくお願いします。
 

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神辺西中学校での講演でした。

昨日の木曜日は福山市立神辺西中学校での講演でした。全校生徒360名あまりと保護者の方たち。生徒が入ってくるときに、わいわい騒ぐのでなく、静かにすっと入って来て、アッという間に整列、着席したので、びっくりしました。生徒たちは体育館で床に座って聞いてもらいました。冷たいでしょうが、椅子に座って聞いてもらうよりは、床に座ってもらう方が、途中気分が悪くなる子がいないのです。「体育座りでも、胡坐を組んでも、足をのばしても、手を後ろについても、どんな格好でもいい、好きな恰好で聴いて下さいね」と言いました。皆さんしっかりと前を向いて、よく聞いてくれました。

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話の後には、女子生徒二人が前に出て来て、お礼の言葉を言ってくれました。しっかりとした感想を言ってくれたので、三年生?
と聞くと、「二年です」と。後で聞くと、次回の生徒会の役員をする生徒さんたちだそうです。

 後で、校長室で話をしました。校長先生も教頭先生も、先生たちが話しにくいことを全部言ってもらった、生徒たちはよく真剣に聞いてくれたと喜んで頂きました。

廊下にこんなのが張ってありました。「傷ついた心は二度と戻らない」「気づいても見ているだけなら共犯者」いずれも、生徒会の標語です。素晴らしい!!

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私の中学時代、やはり生徒会で活動しました。当時の生徒会目標は「差別をなくそう」でした。中学校で学んだことがその後もずっと私の中に生きていて、今があります。いろいろと思い出しました。

 そして、ホームぺージにこんなのも。びっくり。中学校でこんなの、初めて見ました。

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念の為、10月に行った神辺中学校(帰ろうとした私に、窓から大きな声でさようなら~と呼びかけてくれた学校です)のホームページを見ると、やはりありました。これは、教育委員会の指示なのでしょうね。



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神辺西中学校の皆様、お世話になりました。とても気持ちよく帰ることができました。

 これで、生徒さんへの今年の講演は終わりました。でも、大きい講演が残っています。広島市立特別支援学校での保護者への講演です。準備をしなくては。

 福山から帰って県医師会館での研修に行きました。子宮内膜症、避妊、性感染症についてです。またこれについて話しますね。明日は診療後鳥取に向けて走ります。寒そうです。


 


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産婦人科医のための女性保健医療セミナーでした。

 12月7日の10時半から午後4時まで避妊教育ネットワーク主催の産婦人科医のための女性保健医療セミナーでした。写真が撮れなかったので、蓮尾先生からかってにお借りしました。

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2005年にメンバー26人で始まったこの会も、20年経って180
人もの会員となりました。若い人たち、特に女性が増えました。今回も8人の新メンバーの紹介がありましたが、全員女性でした。頼もしいことです。私も、これまで地震が培ってきたものを若い人に繋ぐべく、今回も広島の女性ドクターお二人を推薦して入会して頂きました。

今回のプログラムです。

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来年の8月の性教育指導セミナーは宮崎。その次は高知。それぞれの進捗状況の説明がありました。宮崎では、私もシンポジウムで話す予定でとても楽しみです。


「海外視察から見えてきたSRHRの未来を語ろう」では、京都の池田裕美枝先生がメインで、韓国・台湾のツアーの報告と、グループに分かれてのディスカッションでした。政治や宗教などの困難な状況の中で、様々な国の女性たちが女性のSRHRへ命掛けで闘ってっている姿の報告には、胸打たれるものでかありました。例えば、中絶が禁止されている国で、中絶薬を必要な女性に届けるーまさに闘いとか。(突然パソコンの状況が悪くなって、長くは書けませんが
。)

 山梨大学の吉野修教授の「これからの医療のあり方」について。患者のQOLを大切にした医療、患者さん自身がどうしたいのか、それに寄り添った医療を実践しようとされる姿には、これまた胸打たれるものがありました。今回集まっている人たちには、これらをすでに実践し、苦闘している人も多くあるでしょう。しかし、アカデミアでこれを実践しようとされるのは、とても貴重なものであると思います。先生の講演について、会場からのさまざまな質問や意見にも貴重なものがありました。ここでかってに再現することはできませんが。

 これまでの例にもれず、勉強になるいい会でした。世話人の先生方のご尽力に敬意を表します。ありがとうございました。年に二回のこの会は、待ち遠しい思いで全国から自腹で集まってくるのも理由があると思われます。次回は来年4月です。

 

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市川学園中学三年生へのアドバイス

 作日は、市川学園の中学3年生に2時間話をしました。

生徒さんたちには、中学一年生の時に一度話をしています。今は年間、中一の保護者→中学3年生→中学1年生へと3回市川学園に行っています。

 1年生は、ついこの前まで小学生の子どもでした。これから様々な興味も沸いてくるところ、性や体についても沢山の情報を得たい、そんな時にしっかり話をしておきたいことを話します。それから2年経って中学3年生ともなると、そろそろ大人の仲間入りです。かなりバージョンアップして話します。社会的なこと、政治的なことも含めて。

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オバマさんのゲイなどの性的マイノリティーに向けての演説、日本の性教育に反対する政治家のインタビューなどの動画も観てもらいます。

 話が済んだ時、一人の教師が生徒の一人を連れて来られました。生徒が個人的に相談があります。話を聴いてやってくださいと。で、二人で話をしました。それは極めて個人的なことなので、ここでは再現しませんが、思春期には様々な悩みが出て来ます。涙ぐんだりして、でも、最後は笑顔になった姿を見て、相談に乗れて良かったと思いました。

 終わって、もう一人。今度は悩みの相談というよりも、質問が何点か。

 私が話をした「性教育バッシング」について、どんな人がどうして反対をするのかという極めてまっとうな質問でした。何点か、調べたり読んだりしてほしい記事などを紹介しました。さらに、女性が妊娠した時などに悩んだ男性が相談する所はあるのかという質問。それも、何点か紹介しました。個人的に話をする時間があってよかったと思いました。


 ところで、昨日は、千葉の産婦人科医の岡島祐子先生が私の話を聴きに来て下さいました。千葉で産婦人科医の性教育のシステム作りに取り組んでいらっしゃるドクターです。話を聴いてもらった後で、東京駅まで行き、夕飯をご一緒しました。私は知らなかったのですが、東京駅の構内にあるお寿司屋さんに行きました。とても豪華なお寿司屋さんでした。二人で話しながら食べながら、いい時をすごすことができました。

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新幹線で家に帰ると、0時半でした。充実した一日でした。学校の関係者の皆様、一生懸命聞いてくれた生徒の皆様、岡嶋先生、大変お世話になりました。ありがとうございました。


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統一教会二世の手記

 丁度山上被告の裁判が行われていて、連日報道に接しています。そんな今、注文していた本が届いて、読みました。一気に読みました。

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 私は以前から統一教会関係については、性教育を妨害され続けた、その必要もあっていろいろと調べたり、本も沢山読んできました。が、このように自ら教会員で様々な経験の果てに脱会した方の本を読んだのは初めてです。著者は集団結婚式で結婚した信者の夫婦の間に生まれました。そのような、信者同士の結婚で生まれた子は神の子として特別に大切にされる、と知っていました。しかし、大切にされるというのは、こういうことなのかと本当に驚きました。

 彼女の場合は両親が信者ですので、両親が統一教会に献金をしていて、家は本当に貧しかったそうです。かわいそうなほど貧しくて、服も買ってもらえず、学校で切る制服も体操服も一切買ってもらえず。学校ではその貧しさ故にいじめられて育ちました。学校のアルバムも買ってもらえないので、先生方がそれを他の子どもたちに知られないように、ずいぶん配慮をして下さったようです。兄も本人もアルバイトを始めると、そのお給料も親が取り上げてしまう。結局教会の物になります。両親はそれが、信者として当然のこと、それによってより家族みんなが幸せになる
となっていました。

 今の山上被告の裁判で語られている事と、ぴったりと重なります。山上被告の母親は一体どれだけ教会につぎ込んだのでしょう。そのために彼ら兄弟は大学にも行けなかった。彼は、高校で京都大学にも行けると言われていたそうですね。

 彼女は成績もよく、まじめで統一教会の勉強もよく頑張ったようです。様々な修練に参加し、学びました。もともとが真面目な性格だからでしょう。両親から愛を感じることもできなく、精神を病んでしまうほどでした。必死で親の愛を得たいと思い続けていたのに。読んでるこちらが胸が痛くなるほどでした。

 こんなに子どもたちが苦しい思いをしているのに、それを親が、正しいことをしているととらえてしまうというのが、洗脳のひどさでしょうか。そうやって取り上げたお金で教祖やその取り巻きたちがひどく贅沢な生活をしています。私は、宗教というのは、信者が幸せに生きるためにあるものと思っていますが。統一教会はそうではありません。これは宗教ではありません。

 これから先の山上被告の裁判も注視したいですし、ちっとも進まない解散命令がどうなるのかも見続けたいと思います。そして小川さゆりさんが、これからいろいと妨害もあるでしょうが、素晴らしい伴侶と子どもたちと共に幸せな人生を歩まれますように、祈っています。この本を書いて下さってありがとうと言いますね。

(私は、統一教会でなく、統一協会と言ってきました。今回もそう言いたいのですが、彼女が教会と言っているので、この記事ではそう呼んでいます。)


 


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