福井県武生で中学生に話しました。2.

中学生に、義務教育の間に話しておきたいことは沢山あります。ものすごい情報社会、今もこれからもたくさんの情報に触れて、アップアップするかもしれません。もちろん、一回私の話を聞いただけですべてのことが分かったでしょう、なんて思いあがってもいません。でも、多感な思春期に一度でも、体や性について真正面から語ってくれる人に出会ったことが、何らかの力になってほしい、そんな思いで語っています。

命・・大学病院時代に出会ったがん患者さんと家族の方々から学んだこと。

若者たちが無知であること。わたしのクリニックの初診時年齢が10代だった患者さん4537人のデータ。中でも10代の妊娠1109の結果について。

思春期の体、悩み。男性のペニスの悩み(サイズ、包茎)、マスターベーションについて。
女性の生理痛、生理不順。

これらは、20分の映画「妊娠と出産」に語られなかったことの補充でもあります。この映画の最後には赤ちゃんが生まれてきます。元気になく赤ちゃんと、生んだばかりのお母さんの笑顔も。

若い人の妊娠はその70%が人工中絶に終るし、時期が遅くて、育てられない出産をしなければならない人も。

でも、彼らははじめから「妊娠したら中絶しましょう」と思って行動したわけではないこと。一重に「性交と妊娠」が結びついていないことによります。それは知識として知ってはいても、自分の行動と結び着いた「力としても知識」になっていないこと。性は生殖であると受け止めていない。

「妊娠する性を持っている女性」は「自分の体」に責任を持ちましょう。「妊娠させる性を持っている男性」は「彼女の体」に責任を持ちましょう。これは、とても具体的に。もしも将来、「君を抱きたいと迫られる時がきたら」「彼女を抱きたいと思ったら」その時には、「妊娠したらどうするのか」をしっかり考えなければならないこと。そして、それを相手に伝える勇気もいること。

もしもまだ妊娠は困るのら、ちゃんとした避妊ができなければならないこと。若者たちは避妊が無茶苦茶であること。

私の10代の女性1000人のそれぞれの避妊法と実際の妊娠率の数値を上げます。中学生には具体的に避妊の話をしてはいけないことになっています。指導要領の逸脱であると。でも、どうしてもすべての若者に避妊について知ってほしい、だから義務教育の間にと思っているので、数値を上げることはさせてもらいます。例えば、避妊しなかった人の妊娠率は38%。コンドームを使ったり使わなかったりした人の妊娠率は34%。毎回欠かさずちゃんとコンドームを使ったという人の妊娠率は13.5%。若者が外出しと言っている膣外射精の妊娠率は29%。

アダルトビデオはセックスの仕方を学ぶものではないこと。演技の世界、主に大人の男性の娯楽用に作られたものであること。

そして、性感染症の予防。コンドームのないセックスは、二人でこれから赤ちゃんを作りましょうというときのためにとっておきましょう。

きちんと避妊ができ、生理痛や生理不順に効果のあるピルについて。

二人はきちんと避妊や性感染症の話し合いができ、実行できる関係であるのか。

さらに、人を好きになるときに、異性ではなく同姓を好きになってもいいのだということなど、LGBTについて。自分の性や体、発育について違和感を持ち、つらい時はだれか一人、大人の相談相手を見つけてほしいことも。

SNSの気をつけること。

そして、素敵な性ができる素敵な大人になってほしいこと…などなど。

これら、盛沢山のことを、与えられた時間の中で取捨選択して話します。

もう一度。一回私の話を聞いたから、それで分かったでしょう、なんと思っていません。ただ、多感な時、これからいろいろな情報に接するであろうそんな時に、一度は揺さぶりをかけておきたい、そんな思いでいます。

帰りにも琵琶湖の夕暮れが見えました。でも席が通路側でしたので、視野が狭くて。家の灯がポツンと点いている写真、気にいりました。


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福井県武生で中学生に話しました。1.

昨日は、無事講演を終えてきました。毎年行っている福井越前市の武生二中の三年生への話です。

サンダーバードからは琵琶湖が見えます。この景色が本当に好きです。曇っているのが少し残念ですが。

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学校に着くと、こんなのが。

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そして、校長室には。背番号2は今は田中ですが、その前は東出さんです。今は打撃コーチです。この中学出身なのです。昨年もこうして展示してありました。校長先生は変わっても、ずっとこうして展示してあって、再会できました。
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私を中学校に派遣して下さる越前市男女共同参画センターの理事長や二中の校長先生とも、カープ談義が盛り上がりました。皆さん、おめでとうございます。カープ、強いですねえと。うれしいことです。

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中学生は、試験を控えて忙しいところでしょうが、よく聞いてくれました。昨日のように、中学生、義務教育の間に話しておきたいことのお話をしますね。


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「産婦人科医のための女性保健医療セミナー」

昨日遅くに広島に帰って来ました。昨日は、「産婦人科医のための女性保健医療セミナー」でした。10時半から16時までびっしりのスケジュール。

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この会でのみ会える先生方にもたくさん会えてうれしかったです。

私が行なっている福島の甲状腺がんの子どもの支援や広島での甲状腺の検診を兼ねた保養について、いつも寄付をしていただいている先生にもお会いしました。

「先生、いつもご寄付をありがとうございます。」というと、「そんな、頭を下げたりしないでください。僕たちがやらないといけないことをやって頂いていることを本当にありがたいと思っているのですから。」と言われて、なんといい先生なのかと改めて感激しました。

そんな気の合う、全国の先生たちとの集まり、年二回の貴重な会で学ぶことができました。

中でも、 最後の講演、村中璃子先生の「子宮頸がんワクチン」のお話には、感銘を受けました。世界中でうたれているこのワクチン、多くの若い人たちが子宮頸がんに罹っている現実を診ている私たち産婦人科医なら、皆さんワクチンをうって予防してほしいと願っています。

村中先生は、医師でもありジャーナリストでもあります。ワクチンの副作用について科学的に記事を書くことで、様々な圧力や妨害に会いながらも、孤軍奮闘、頑張り続けていらっしゃいます。

これ以上彼女一人の闘いにさせるのではなく、私たち一人一人がこれからどうこの問題に取り組んでいくのか、考え、活動すべきと思います。

ここに「守れる命を守る会」の公式ホームページがあります。

https://www.mamoreruinochi.com/

そのトップには、次のように書かれています。

「守れる命を守る会」は、科学的根拠に基づいた言論活動を支援する団体です。医学・科学の専門家、ジャーナリスト、法律家などとの交流及び協力を行い、化学滝な言論活動に対する誹謗、中傷、訴訟などを受けた者に対する人的物質的支援を行います。
全国の意志、ジャーナリスト、弁護士のほか、幅広い分野の方々からご賛同いただいております」

村中先生が向き合っている訴訟の記録などたくさんの資料が掲載されています。名古屋市が行い、結果、ワクチンを打った人とうたない人との間に副作用と言われる症状の発症に差がなかったというデータも。さらに、信州大学のドクターが行ったワクチンをうったマウスの脳に異常が見られたという研究が、いかにでっちあげであるかということも詳しく述べられています。これらについて、もう少しちゃんとここにも書きたいと思います。

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性暴力の被害に遭うということ⑤抵抗すること、いやだと言うこと

オルガさんの本が届きました!!発行されてすぐです。もう、待ち遠しくって。まだざっとしか読んでいませんが、いろいろと分からないないことが分かりました。内容については、もっときちんと読み上げてからまたお話しますね。

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(また、写真が横向きになってしまいます。何をしても縦になりません。もう、どうして?)


昨日、家族からのひどい暴力、虐待に長年苦しむ患者さんにこの本を紹介することもできました。

日本では、性犯罪の犯人が有罪になるか否か、合意の上での性であったと判断されるのに、被害者が「抵抗したか否か」がしばしば問われます。

また、「なぜ抵抗しなかったの?」「なぜいやだと言わなかったの?」としばしば尋ねられたり、攻められたりもします。時には、「自ら楽しんでいる」ともとられる。

被害者にとってこれほど残酷な話はないのです。

4人の男に集団でレイプされ、(それも、飛び蹴りで倒され、のしかかられています)妊娠、中絶と本当にひどい被害に遭った高校生、この時には検事が「あまりつらそうな顔をしていませんね」と言い、その上で4人が逮捕されたのにも関わらず、「不起訴」だったのです。彼女が合意した性であったと。

オルガさんは講演で言われました。日常的にレイプされていると、抵抗することをやめていると。抵抗すれば、虐待の時間が延びるだけ。サバイバルの方法として、早く終わってしまうことを願うのです。

オルガさんは、虐待が行われる最中、自分自身が「解離」して、そうして生き延びることができたと言われました。すなわち、犯行が行われている時に、自分の心をどこかにやってしまうのです。外から、犯されている自分自身をぼんやりと見ている。でも、完全に忘れることができるわけではないと。

その解離した少女たちの特徴として、三つのことを上げられました。

1.眼がじっと遠くの一点を見つめている
2.感情がないフラットなしゃべり方
3.時系列でなく、記憶が混ざったり、内容なぐちゃぐちゃの話し方。
そのほか、練習した作られた笑い。

捜査をする方たちにこそ、この本を読んでほしいと思います。

オルガさんは、様々な人の助けがありました。家にいることから逃れるために、学校の図書館で勉強したり、友人とずっと共にいてもらったり、あざなどを見つけた先生から、配慮してもらったり。学業が優秀で奨学金をもらうことができて、大学にも進むことができました。

日本では。先ほどの4人の男にレイプされた少女は優秀で大学の法学部に合格したにも関わらず、入学金を用意することができなくて、進学することができませんでした。

性暴力の被害に遭った人達に遭っていると、本当に悔しいことが一杯です。日本は、まだまだ改善されなければなりません。被害者自身でなく、サポートする側が声を上げ続けなければなりません。今必要なのは、被害者でありながら、声を上げた詩織さんを孤立させてはいけないということだと、そう思います。
 

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性暴力の被害に遭うということ③薬物を用いた犯罪

詩織さんが受けたような、どう考えても、何か薬物を飲まされたのに違いない、意識がない間にレイプされたという被害は、私の現場でも、実はとても多いのですね。

カラオケでアルコールではないのだけれど、飲み物を飲んで、意識がなくなったという人。その人はそのままカラオケの部屋で被害に遭いました。

新幹線の中で隣に座った人にとコーヒーをどうぞと差し出され、飲んだところ、意識がなくなって気づいたときにはホテルにいたという人。その人は、バッグからお金も無くなっていました。

合コンでいつの間にか意識がなくなり、気づいたときにはホテルにいたという人も。この人は、翌日すぐに来院されたので、傷ついたところをちゃんと診察することができました。合コンの相手も分かっているので、警察に行くことをお勧めしましたが。

スナックで気分が悪くなってトイレに立って、それっきりトイレから帰って来なかったという人もいます。その前に「あちらのお客さんからです」と飲み物をプレゼントされ、それを飲んでいました。荷物も置いたまま、どこかに連れていかれていたと。

この日本の社会は安全な社会だと思われていますが、実は、知られないところで犯罪は沢山起こっているのです。

こんな事件の加害者は、特別なお薬を手に入れて使うのではなく、日ごろ使われている睡眠導入剤や安定剤でも、十分に犯行を犯すことができるのです。具体的には、薬の名前はここでは出しませんが。自分が使うからと病院で薬を処方してもらい、それを飲み物に入れる、それでもう飲んだ人は、眠り込んでしまいます。

Img004 もしも、薬を飲まされたのではと思うときには、できるだけ早く来てほしいのです。当院でも、睡眠薬や覚せい剤、抗うつ剤、モルヒネなどを尿から検出できるキットを用意しています。10分以内に結果が出ます。念のため、その尿も冷凍しておけば、証拠として保存できる可能性があります。

一度、麻薬の反応が出て、ビックりしたことがありました。患者さんになにかお薬を飲んでいないか、よーく思い出してもらったら、その数日前に咳止めを飲んでいたということが分かって一見落着したこともあります。

また、時間がたった場合、ひと月以内なら、髪の毛から薬物が検出できるそうです。髪の毛からとなると、私のようなクリニックでは無理ですが、犯罪の捜査ということで、鑑識でやっているとのことです。

ただ、私が悲しいのは、そのような「物質的な証拠」がないと、被害者の供述だけでは起訴されなかったり、裁判になっても有罪にされないという事実です。密室で起きる犯罪ですから、物的証拠はなかなか難しいのですが。それに、自分に起こったことのあまりの事実をとらえきれなくて、病院に行くなどの行動をとるのに、時間がかかることもあります。供述だけでも、状況証拠をきちんととらえたり、被害者の訴えをしっかり聞いて、この供述は信頼できるか否か、それをちゃんと判断してほしいのですね。

そうでないと、今回の詩織さんの事件や、私がかかわった事件の犯人は、決して罰することができないということが、続くでしょう。性犯罪の法的な対応が日本は40年も欧米に遅れているというこの事実をかみしめています。

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性暴力の被害に遭うということ②刑事と民事

オルガさんの講演の直前に、ある女性弁護士さんから、私が診断書を書いた少女の強姦事件の加害者が強姦事件としては起訴されなかったと聞きました。なんと、胸を触ったという「強制わいせつ」での起訴だと。びっくりしました。事件は、胸を触ったというものではありません。少女は起こったことをあれだけ明確に話し、その診察もしたのですが。

それに、この件は、加害者が逮捕されたにも関わらず、その件は、一切報道されませんでした。警察の発表がなかったということです。

最近、改めて知ったことでもありますが、子どもが被害の性犯罪は、とっても多いのです。それも、加害者は、普通の生活をし、仕事もチャンとしている男性たちです。社会に喚起するためにも、本当は報道してほしいと思います。加害者は、釈放された後、誰にも知られることなく、これまでと同じ場所で同じような生活を続けることになります。被害者が特定されないように細心の注意を払った発表の仕方もあるはずなのですが。

起訴をするか否かは、有罪にできるかどうかを裁判官ではなく、その前に検察自らによって判断されているいうことなのでしょう。裁判になる前に警察や検察の段階で門前払いをされてしまうのです。子どもの訴えや証言をどう判断するかということでもあるのでしょう。供述だけでは有罪にできないということもあるのかもしれません。子どもは、受けた性暴力について、嘘を言うのはまれであると教科書にもあり、そのコピーも提出しましたが。

そして、弁護士さんは「刑事は弁護士として手は出せないけれど、民事がありますので。その時には協力をして下さい」と言われました。それは、もちろんです。

この数日、詩織さんの事件についても動きがありました。検察審査会の不起訴相当の議決についての詩織さんと山口氏の声明です。この検察審査会では、当然つくはずの助言者としての弁護士がついていないということも分かりました。

詩織さんのコメント

 検察審査会の議決までにはもう少し時間がかかるものとうかがっていたので、本日この結果を知り驚きました。私たちが集め直した証言や証拠が「不起訴処分を覆すに足る事由がない」と判断されたことについて、なぜそうなったのか、しっかり説明して頂きたかったと思います。今回の結果にかかわらず、私が会見を行った理由である性犯罪・性暴力に関する司法・捜査のシステム、また社会の在り方を変える必要性については、引き続き伝えていきたいと考えています。3年後の刑法改正見直しまでに少しでも改善されるよう願っています。

山口敬之氏のコメント

 今般の検察審査会の判断について

 5月29日に検察審査会への不服申し立てを行った相手方女性を巡る案件で、検察庁の昨年7月の不起訴処分の判断に加え、今般検察審査会においても、当該不起訴処分の判断を相当とする「不起訴相当」の判断がなされました。

 この案件に関しては、当該女性の記者会見の前後から、女性の主張を鵜呑(うの)みにし、私を犯罪者であると断定するかのような週刊誌や新聞、テレビの報道が大量に流布されました。しかし、11名の一般国民の方々により構成された独立性を有する組織である検察審査会は、当該女性の主張は勿論(もちろん)のこと、検察庁が保有する全ての証拠資料の提供を受け、3カ月以上の時間をかけて厳正に審査した結果、不起訴処分が相当であるという結論に立ち至ったわけです。

 一連の経過において犯罪行為があったと認定されたことは一度もなく、今回不起訴処分が確定したことで、この案件は完全に終結しました。

 しかし、これまで一部の報道機関や政治家、記者、コメンテーターなどは、当該女性の主張のみに依拠して私を犯罪者と断定するような報道や発言を行い、私の名誉は著しく傷つけられました。大変残念であり、事案によっては法的措置も検討しています。

 今般の検察審査会の判断により、今後は私に関して誤った報道がなされることはないものと期待しております。万が一、私の名誉を傷つけるような報道が引き続きなされた場合には、そちらも法的措置の検討対象となることもご承知おきください。

以上

平成29年9月22日

私は、緑の太字の部分に震えるほどの怒りを覚えました。だって、証拠を丹念に集め、逮捕状を裁判所が出し、それを執行しようとした、それは、犯罪行為があったと認定されたことなのでは?そして、正にその逮捕状執行直前に首相側近の鶴の一声で逮捕が取りやめになったのですから。

そして昨日、詩織さんが、民事で加害者を訴えたとの報道がありました。以下、毎日新聞のウェブからです。

 以下、引用です。

元TBS記者の50代男性ジャーナリストから、性的暴行を受けたと訴えるフリージャーナリストの詩織さん(28)=姓は非公表=が29日、真相究明などを求めて東京地裁に民事訴訟を起こしたことを明かした。提訴は28日付。

詩織さんは準強姦(ごうかん)容疑で警視庁に被害届を出したが、東京地検は不起訴処分にした。検察審査会に審査を求めたが、検察審は21日付で「不起訴相当」と議決した。詩織さんはこれを受け、男性を相手取って提訴した。訴訟では、精神的慰謝料などとして総額1000万円の損害賠償も求める。

 29日に東京都内で開かれた集会「性暴力被害当事者を孤立させない」に登壇した詩織さんは「どのような判断をされようと私が受けた行為、事実に変わりはない」と話した。一方、男性は「訴状を見てから対応する」とコメントした。【坂根真理、巽賢司】


山口氏が言っているような「この案件は完全に終結」していないということになりました。これらの報道について、ネットでは、詩織さん、頑張ってという声がたくさん飛んでいます。

総理に気にいられると、なんでもありなのですね。土地をただ同然でも手に入れることができ、大学の学部もたくさんのことを捻じ曲げてでも認可してもらえる。それだけでなく、なんと逮捕状が出て、逮捕直前の強姦犯でも、総理の側近から逮捕状の執行をストップしてもらえるということ。これらは、詩織さんのおかげで、私たちは知ることができました。

彼女はこれまで、どれだけの物を失ったことでしょう。詩織さん頑張ってではありません。もう、これまでさんざん頑張って頑張って、時には絶望の淵にも立たされたことでしょう。詩織さんに頑張ってというのではなく、どんな支援をしようか、できるかということだと思います。これからの裁判には、労力だけでなく、お金もかかります。仕事も失って、生活も大変でしょう。支援金の送り先はどこなのか、支援する弁護士事務所かどこか、送り先をご存知の方、お教え下さいませんか。

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性暴力の被害に遭うということ①オルガさんの講演

9月23日、広島弁護士会館にて弁護士会主催のオルガ・トゥルヒーヨさんの講演会が開かれました。10月5日、滋賀県大津市で開かれる「日本弁護士連合会人権擁護大会のプレシンポジウム」でした。

また、オルガさんは、今日から東京で開かれる第20回「全国シェルターシンポジウム」の基調講演者です。全国シェルターシンポジウム「No more viorence」のビデオメッセージはここにあります。少し恥ずかしいけれど、私も登場しています。

https://ja-jp.facebook.com/pg/NoMoreViolence2017/videos/?ref=page_internal


オルガさんの講演「トラウマを抱えた被害者を支援するということ」は、それは素晴らしくて。

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「オルガさんは、父親から母親への激しいDVがある家庭で育ちました。本人も3歳ごろから父親からの身体的・精神的・性的虐待を受けながら生き抜いてきた一人です。現在では弁護士としての専門知識と被害当事者としての知見を活かし、児童虐待・DV・性暴力などへの総合的アプローチを提案するコンサルタントとして活躍しています。」(講演会の講師プロフィールから)

父親から受け続けた性暴力は、それだけでなく、父親が仕向けて二人の兄たちからもレイプされ続けました。あまりの暴力に聞いていて胸が苦しくなりました。

それでも、オルガさんはそのような困難を生き抜き、そして、今、弁護士として活躍し、幸せに暮らしています。最後にオルガさんの幸せな姿の写真を次々と流され、見ていて涙が止まらなくなりました。

私は二年間の会合、準備を続けてきて今年の3月に立ち上げた「NPO性暴力被害者サポートひろしま」の一メンバーでもあり、県からの委託を受けての「性被害ワンストップセンターひろしま」の一員でもあります。

日頃の診療の場においても、またそのような活動においても、性暴力の被害に遭った人たちをたくさん診てきました。そして、被害に遭った人が誰のサポートを受けることもなく、トラウマをずっと抱え続けている姿も。

そして、この度、詩織さんの告発を受けて、政権の中枢にいる人の指示で、レイプ犯が逮捕直前に逮捕を逃れ、不起訴となったということも知りました。

私の現場でも、最近、明らかにレイプをされた子どもの、加害者が逮捕されたにも関わらず、起訴されなかったということも知りました。その被害の診断書を精力を使って詳しく書き上げ、子どもの性被害の文献をつけて提出したにも関わらず、それが生かされなかったことを知り、無力感でいっぱいになりました。

私でもそうなのだから、当事者である詩織さんはいかばかりかと思います。加害者の声明を読んで、まあ、ぬけぬけとと怒りで震えそうでした。

これから、しばらく、性暴力について書きたいと思います。

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三原の研修から山賊へ。

 昨日は、三原市の養護教諭の先生方にお話しました。

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今、学校で子どもたちに伝えてほしいことがたくさんあります。それらを限られた時間で網羅すること、それも実感を持って受け止めていただくためには、できるだけ話を具体的にしなければならず、とても大変でした。一応は話したつもりですが、それでも反省があります。もう少し前半をすっ飛ばして、後半をしっかり話すべきだったとか・・・。
このような会を設定して頂いてありがとうございました。関係者の皆様、参加して下さった方々、本当にお世話になりました。

三原が終わると、一路高速を飛ばして西へ。午後6時に宮島口で待ち合わせしていた人たちと合流してさらに西へ。はい、ジャーン、ここへ来ました。

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はい、山賊です。ここ、先週のNHKのドキュメント72時間でやったのですね。明日、9月2日の午前11時25分から再放送ですって。私が前回来たのは、4月、全国からの産婦人科の先生たちをお連れしたのですが、その時には土砂降りの雨で。

山の中で。涼しいです。やっぱりカップルが多いですね。

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福島からの若い人たちと共に、こんなお料理を堪能しました。

今日、甲状腺検査を受けて帰られます。緊張しているかと心配だったけど、食欲全開、すっかりたいらげてくれたので、安心しました。交通費もお渡しすることができました。ご支援くださった皆様、本当にありがとうごさいます。またお名前など、改めてお礼申し上げます。

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性教協全国夏期セミナー岡山大会

お早うございます。岡山です。昨日、京都から岡山に移動しました。駅の側のホテル、ここには大風呂があります。朝早く起きて、朝ぶろにゆっくり入りました。

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性教協全国夏期セミナーです。昨日の午後の分科会で広島サークルから「多様な性の基本のき~きめ細やかな対応のために~」の発表をしました。スクールカウンセラーの中島さんが高校での職員研修をしたその報告、城さんが小学校理科での性別についての授業をしたその報告。そして私が臨床の場での性同一性障害の人たちの抱えている問題等について。

発表中の写真は禁なのですが、大きな教室いっぱいで60人を越える方が来て下さいました。

LGBTについて、「性教協では30年も前からずっと取り組んできて、やっと今、ここまで来た」とコーディネーターの渡辺大輔さんの言葉が印象的でした。また、会場からは、「体の性別のグラデーションとは何なのか」という提起もありました。まだまだ私たちも勉強をし続けなければと思いました。

総会の後、広島サークルやお友達も一緒にイタリアンレストランの「ジョリーフォックス」に行きました。これまでに二回行っていて、また行きたい行きたいと思っていたお店です。電話をすると、前と同じようにしているとのことで、とてもうれしくて。それに私のことも覚えていて下さいました。10人で行きました。ここの桃がどっさりのサラダ、それとドリア。大きな海老が二匹入っています。その両方が食べたくて。それにチーズケーキのデザート、ココア。

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ワインもよく飲んで、話も弾んで、とても楽しく過ごしました。

城さんや中島さんは、やれ、これでひと段落とホッとしていましたが・・。私は今日が勝負です。昨夜も今朝も、ずっとスライド作りをしてきました。一応、満足しましたが、でも、まだ時間配分が出来ていません。ら全部やろうとすると、とても時間が足りませんので、どこをすっ飛ばすか、これが私の課題でもあります。

さあ、頑張って来ましょう。

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京都、性教育指導セミナーです。

お早うございます。京都です。昨日は、午後からクリニックを四方先生にお願いして、やって来ました。本日は、性教育指導セミナー、昨日はそのプレ企画、府民公開講座でした。

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公開講座は「若者の妊娠 守ってあげたい」、本日のセミナーは「15歳以下の妊娠をゼロにするために」のテーマです。

公開講座では、妊娠間えの指導、妊娠後の選択するにあたってのサポート、中絶、特別を養子縁組、養護施設、妊娠した若者の「教育入院」など、いろいろなサポートについてのシンポジウムが開かれました。私は、シンポジウムのはじめからの参加で、その前のワークショップ、毎年行われる産婦人科医による劇を見ることが出来なくて、ああ、残念。

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その後の懇親会。舞妓さん、芸子さんの踊りや芸者遊び等のアトラクション、久しぶりに会う人たちとの歓談、楽しく過ごしました。


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でも、私は明日の性教協の理論講座が気になって、気もそぞろ。今日の分科会はばっちり準備はできたし、参加者に配る資料も印刷したしで、大丈夫なのですが。理論講座は、配布資料も印刷してもらっていますしスライドもできているのですが、でも、心の中に納得できないものが引っかかっていて。

用意して下さっている二次会は参加しないで、早々にホテルに帰りました。そして、理論講座の練り直しです。私がするのは、『産婦人科医が語る 性教育の「これまで」と「これから」~課題を乗り越え、 確かな歩みを~』これを1時間10分で語ります。

 昨夜うんうんとうなって、結局ごっそりと作り変えようと思います。今日の夜が勝負です。

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