映画「急に具合が悪くなる」を観ました。
今日は、前々から行きたくても行けなくって、やっと時間が合った映画「急に具合が悪くなる」を観に行きました。長い間待ちこがれていたので、楽しみでした。何しろ、あの「ドライブ・マイ・カー」の監督、カンヌ国際映画祭で二人の俳優さんがそろって最優秀女優賞に選ばれたという話題性、それに観た人達があちこちで、良かったと言われるのを聞いていたし、八丁座が国宝以来ロングランで上映しているしで、ずっと見なくては、と思っていたのです。昨日なんて、わくわくして。
ですが、観終わった今、疲れたーというのが正直な実感でした。何しろ長いし、難しくて緊張して。私はなんの事前の情報も持たないままでした。認知症の方たちの介護施設を運営する女性。それも、母親を若年性認知症で亡くし、認知症の人にも人間としての尊厳のある生き方を生きてもらう、ユマニチュードという理想的な介護を目指そうとするも、なかなかうまくいかない。人の問題、お金の問題、まるで私の日々とそっくりで・・。その彼女と、末期がんで余命宣告を受けている演劇の演出家の女性との運命的な出会い。その劇中劇が、精神病院。精神病院にいる患者とそうでない人との違いは何なのかという様な、かなりハードなテーマで。またその演劇を演じる俳優の男性には自閉症の孫がいて、その孫は劇の舞台に上がって、これまた偶然かもしれないけれど、いい役を演ずるのですね。
びっくりしたのが、この自閉症役の俳優さん、セリフは一言もなく、奇声を上げるだけなのですが、これがすごい演技者でした。オーディションで決まったのですって。まったく、まいった!!でしたよ。
それから、二人の主役の語りで、この社会で政治をつかさどる人達、それは経済を牛耳る人達でもあるのですが、その人たちに牛耳られる一般市民、そして民主主義の破滅などの解説がすごくおもしろかったのですね。それを白板に書いたものが、載ってないかと、それを求めてパンフレットを買いましたが、残念ながら出ておりませんでした。
これは、パンフレットから。演出家の彼女が認知症の人達のワークショップをします。介護の基本は、話す、触れる、立つなど。歩くことを最後まで求めます。はだしで芝生の上を歩く。足の裏がちくちく気持ちがいい、そして、足の裏のマッサージをみんなで。
学ぶ所は沢山ありました。これから、だれもが高齢になり、またはがんなどになり、必ず死んでいきます。死や介護など、組織や人とのつながりの中で人としての尊厳をいかに保ちながら死んでいくかということを、この映画を見て、ちょっとの間考えるのもいいかも。楽しい映画ではないけれど・・。と思いました。
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