無時終えましたよ。

無時学会も終わりました。実はあんまり無事でもなかったのだけれど。まあ一応・・。一般演題の発表者はは皆さん若くて、私は場違いでしたが。会場とオンラインのハイブリットで行われました。

1_20220829003101


でも、座長が「大変大切な問題を発表して戴きました。」と言って下さいました。質問はお一人。今丁度待機している人がいるのだけれど、その胎児に異常があった場合どうなのかということでした。これは特別養子縁組にはとても大切なことなのですが。生まれてくる子がみんな健康とは限らなくって病気の子である場合もあるし、それは自分で産む場合だってそういうことはありうるので。どなたでも、子どもに異常があっても、すべて引き受けるという覚悟でないと産むこともできません。養子縁組の場合、研修でそういう場合のことは取り上げています。ただ、現実として受け入れられないと言われればそれは仕方がないことです。ダウン症の場合などは引き受けてくける養親もいらっしゃるし。それから、今は原則禁止されている他国への国際養子縁組、例えばアメリカなどでは、病気や異常がある子も社会の子として受け入れて下さる人はとても多いのです。今は国際養子縁組が出来ないので残念なのですが。もし該当する方がおありなら、どうぞお声をかけて下さい。丁寧に対応させていただきます。もし何か異常があるということであれば全力で受け入れて下さいる方を探しますと、そんなお答えをしました。

 その後もまだ「時間がありますので、先生どうぞお話ししたいことがあればここでお話し下さい」と、座長がとてもやさしくてありがたくって。だから、追加で話したいことは一杯あったのですが、結局はあっせんの費用の問題をお話しました。やはり養子縁組について5分で話すというのは無理があります。わかっていたことですが、こういうこともあると多くのドクターたちに知っておいていただきたくて。その効果はあったのではないかと思っています。

今回の学会用にスーツを買いました。コムサです。久しぶりの正装でした。手が長かったので折り曲げてでも、その他はなんにも直さなくてもうれしかったのですよ。写真ではわかりません白の細い線が入った柔らかい生地でとても着やすいです。


2_20220829003101

ともあれ終わりました。その後今日締め切りの原稿もあったので、後でクリニックに行って原稿書き。ちゃんと書き終えて送りました。少しの間、楽かな?


 


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。



広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

社会的養護についての学会発表のパワポの続きです。

もう少し昨日の続きを。社会的養護についての、学会発表のパワポの一部をもう少しアップしますね。力を入れて作ったスライドですが。やはり問題は5分でこれらがしゃべれるかということです。

1_20220824000001 2_20220824000001 3_20220824000001 4_20220824000001

5_20220824001201 6_20220824001201
当日会場では出しますが、養親さんと養子の写真やラインでのやり取り等がここではアップできないのが残念です。


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。



広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

産科婦人科学会の準備が出来ました。

学会の準備がやっとできました。

今日の午後4時が締め切りの、スライドと抄録を作って先ほどメールしました。
スライドは盛り沢山すぎるので、発表の時には飛ばし飛ばししなければならないかもです。
28日ですのでそれまで練習します。

スライドの一部です。

1_20220823001701 2_20220823001701 3_20220823001701


抄録です。200字以内ということですので苦労しました。


社会的養護を要する出産の母児のサポートについて
 孤立出産、児の死亡、女性が罪に問われるという事件が相次いでいる。彼女たちは相談相手を持たず、児を養育できない場合、社会的養護が可能であるとの情報が届いていない。当院は特別養子縁組あっせん事業者である。養護施設、里親、特別養子縁組等の違いを含めて、このような事例に、どう対応すればよいか。女性の立ち直りのサポート等を報告したい。又、義務教育での避妊・人間関係づくりを含めた男女への性教育の充実を強く望む。

ちょっと一息ですが、練習練習、です。何しろたった5分ですので。ああ、5分のために何日苦労したのでしょう。


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。



広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

映画「ベイビーブローカー」

今日は夏休み最後の日。午前中、どうしても行かなくてはと思っていた映画「ベイビーブローカー」を観に行きました。

Photo_20220818182801

韓国に三か所ある「赤ちゃんポスト」。釜山の赤ちゃんポストに預けられたベビーを、高く売ろうとする二人の男と実母。追いかける女性刑事二人。これらの大人に混ざって施設で生活している一人の男の子。無邪気で明るく元気な子に救われます。赤ちゃんを高く売る・・命の売買。男たちはみんな優しいのですね。

養子縁組のお世話をしている私には、いろいろと痛い言葉がありました。

でも、結局は「生まれてきてくれてありがとう」に尽きる、家族って何だろう?子ども育てるって?一緒に生きるって?それらの問いかけが是枝監督特有の手法でていねいに語られました。ふんわりとした感動が胸に残りました。

映画の後、午後は、電話当番。当番をしながら学会のスライド作りです。厚労省のデータをいろいろと調べながら。社会的養護を要する出産・・午前中の映画と重なって。養護施設で育つ子、里親の元で育つ子、特別養子縁組で養親の実子として育つ子。でも、その前に、出生0日で命を落とす子。0日で虐待死する子の加害者は圧倒的に実母。それらのデータを作りながら、今日の映画監督の「生まれない方が良かった命は一つもない」という言葉が胸に居座り続けています。

産婦人科という場で、このような命を迎えるスタッフへの問いかけを学会で話したいのです。が、産婦人科にたどり着かないままに女性が追い込まれて行くことを何とかしなければ。そんなことを考えながらスライドを作っています。


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。



広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

内密出産について⑥

私は「法の範囲内で」と言いましたが、特別養子縁組については、納得できないことは多々あります。私は海外にいる「主に」日系の方たちにも特別養子縁組のお世話をしてきました。でも、今はできません。法律が代わってしまって、「国内に」養親になることを受け入れて下さる方たちがいない時に限ってとなってしまいましたので。又、以前なら、私達があっせんしても、最終的に特別養子縁組を決めるのは家庭裁判所でした。そこに書類てしぃゅつすればよかったのですが、今は特別養子縁組のあっせんを許可した地方自治体の長に、その経過を一つ一つすべて報告することが義務付けられました。それが、一筋縄ではないのです。何十枚という書類を提出しなければなりません。ここまで自治体がするのであれば、家庭裁判所は一体どういう働きするのだろうと思ってしまいます。

 私たちはそれに従わなければなりません。そうしないと、資格がはく奪されることが怖いからです。

 いわばそれ以上に大切なことは、養親に育てられる子どもたち自身の出自を知ることの問題です。自分がどこで誰から生まれたのか、そして、どうして養親に育てられることになったのか、それを知ることは、自らのアイデンティティを確立していくために必要なことと思います。自分はどこの誰から生まれたのかを、大人になってから探している人のことは何人からも聞いています。

 その為に、私がずっとしてきたことは、実母が出産に至るまでのこと、そして自ら育てるのでなく、どなたかに養子として迎えて育てて欲しいとの結論を出すプロセス、一方養親側の事情についても、詳しく記録します。それを裁判所に提出してきましたが、そのコピーを当方で保管するし、養親になる方にもお渡しします。

いつか子ども自身がそれらを知ることの資料の一つとして使って欲しいと。できれば、その時には、このまま子どもに渡して欲しいことと伝えて。

もちろん、子育ての中で、早くから子どもには「産んでくれたお母さんがいること」を伝える様にお伝えしています。知らないままに実子として育てられていて、実親ではないことを思春期に知る、それも養親からでなく、他の人から、または偶然に知ることは最悪なのです。育ててくれてありがとうと感謝する気持ちより騙されていたいう気持ちが先に立ってしまいます。

 私はこれらのことを国際養子縁組の中で学びました。もうこれは私が以前ブログに書いたことなのですが、私がハワイに行った時にハワイにいる養子親子の方たちがパーティーを開いて下さいました。その中で、「私はね、広島で生まれたの。お母さんが若くて私を育てられなかったから、ハワイに来たの」などと、ふつうに言う子どもたちばかりでした。養子縁組することが、決して特別なことでなく、とても自然なのでした。

 今回の内密出産の子どもが大きくなった時、「母親が自分の名前で出生届を出すことすら拒否した」と知らざるえないでしょう。その時の子どもの心情を思いやると、たまらないものがあります。実母に対して、その子どものことも含めて粘り強く説得すること。少なくとも、自分の名前で出生届を出すことは、自分で育てられない赤ちゃんに対しての最低限の義務だと思います。出生届を出さないという選択をさせるのは、努力不足です。赤ちゃんの命を守るためという名目でそうしようとされているようですが、赤ちゃんの命を守ることと、出生届を出すことは矛盾しません。

 前回少し説明不足でしたが、実母の戸籍から、出産したこと消すことはできます。だから、出産したことが、世間に知られないようにすることは可能なのです。身内に対しても。最近では、実母の両親に知られないままに手続きを完了した人もいます。同居していたのに、実父に知られないままに完了した人もいます。裁判所もしっかり対応して下さいました。ましてや、近所の人や親戚に知られることなど、全くありません。一人ひとり状況に応じて、工夫をし、丁寧に対応することで、それらは可能です。

 今、心配するのは、多くのあっせん事業者がそれらの努力しているのにもかかわらず、熊本のその病院のみがそんな対応をしていると思われること。そして、自分も出生届を出さない対応をしてくれと、そこを訪れること。すでに第二号があらわれたと報道されています。厚労省も何の声明も出さず、黙認しています。私たちの努力が、まるで無になろうとしています。

 枯れてしまったと悲観していたベゴニアが、無事冬越しし、茎と葉が出て来て、そしてこんなに花つけています。きれいな色です。でも、これも全く枯れていたあじさいが、ムクムクと成長し、大きな株になったのに全く花をつけません。花屋さんが言われたように鉢は大きいのに替えたし、肥料も上げているのに・・。どうしたらいいのか分かりません。

3-2_20220607193401


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。


 


広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

内密出産について⑤

 予期せぬ妊娠をした女性が、誰かにSOSを求めることもできず、一人で産婦人科受診することもできず悩み、抱え込んでいる内にアッという間に時は経ってしまいます。やっと産婦人科に来た時には、もう中絶可能な時期を過ぎ、産むしかないとなってしまった、でも産んでも育てることもできない場合、その赤ちゃんをどうする?誰がどこで育てるのか、ということなのですね。

 その陰には、妊娠させるだけさせておいて、一切彼女の相談にも乗らない、一人行動をとることもしない男性の姿があります。そもそも男がさっさと行動をとっていれば、彼女が一人ここまで悩み続けることもなかったのです。中には彼女が妊娠していることさえ知らないままの男性もいます。無責任な男たちのかげで、全てが彼女の肩にかぶさっているのです。もしもその女性がこれまで様々な人生の経験をしている人であれば、智恵も授かっているでしょうし、その中でさまざまな人たちとの繋がりもできているでしよう。

 でも、そのような経験もない若い女性が、一人で産み一人で育るのは、まず不可能です。孤立出産をし、赤ちゃんが亡くなって一人罪に問われる若い女性の姿も後を絶ちません。

 そのような報道がある度に、せめてその一日前にでも私の所に来てくれていたら、と思うのです。私のところにたどり着いてその日のうちに出産をした高校生もいます。生まれた後で家に連絡をし、びっくり仰天で駆け付けて来たお母さんは、「言えばよかったのに」と彼女に言いました。ふつうのお母さんです。きっと彼女が助けてと言えば全力で助けて下さったでしょう。でも彼女は「言えなかった」そうです。

 予期せぬ妊娠をした女性は、そのほとんどが親には、中でもお母さんには知られたくないと言います。そのような時女性が成人であれば知られないように出産をし、本人が望めば特別養子縁組のお世話もします。親に知られないですべてをすることは可能です。何人もそのお世話をしてきました。

 もしもその女性が未成年であったなら。本人とよく話をします。なぜ親に話が出来ないか。話したら、親が知ったらどうなるだろうか、しっかり話を聴きます。もしも自分では言えないというのであれば、こちらから話をします。丁寧に話せば、たいていの親は、初めはショックを受けますが、時間がたてば、彼女のためにどうしたらいいのか本気で考えるようになります。そうなるまで、彼女の隔離が必要なこともあります。それから大切なことの一つ。虐待されて育った女性が、親に話せないのであれば、誰か、親に変わる人はいないだろうか、その人を探します。誰か味方になってくれる人がいないと、不安定な中で出産を乗り越えるのはとても大変です。もし身内にそのような人がいないのであれば、当方で誰か手当をします。今では、妊娠SOSのボランティアの人等が、とても大切な働きをして下さいます。どうしても親に言えないのであれば言えないままに出産することもあります。

 赤ちゃんが生まれた後、出生届はちゃんと出します。それは法に沿って。届けによって、親と一緒の戸籍から彼女と赤ちゃんの二人の戸籍になります。それでも、日ごろ戸籍を取って見る人はあまりいませんので、人に知られることはありません。いわば、時間稼ぎですね。

さらに。特別養子縁組の申し立てには、実母の同意が得られているか問う箇所はありますが、実母が未成年であってもその親の同意が取れているかを問う箇所はありません。実父の同意が取れないことはしばしばあります。特にDV男の場合、出産が知られると、絶対と言っていいほど、養子縁組の同意は取れません。それに彼女の命の危機になることもあります。そのような事情は、家庭裁判所の調査官に良く良く説明をします。この頃の調査官の方は一人一人の事情をとてもよく聴いて配慮して下さいます。

まだいろいろと配慮しなければならないことはありますので、もう少し続けますね。

ベランダの花です。ハイビスカスが、一度に五つも花を咲かせました。小さな木ですのに。それに、うれしいことに他のハイビスカスたち、温室でも冬を越すことが出来ず、枯れてしまったと思っていたのが、何と緑の葉っぱでが出てきて、小さなつぼみ見つけました。赤も黄色も咲いてくれそうです。本当にうれしくて。

1-2_20220607193401


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。



広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

特別養子縁組の講演への大学生の感想文

先日の日曜日、ZOOMで講演したのですが。パワーポイントもしっかり作って。講演用と配布資料と二種類。配布用には、本番用から写真を全て抜いて、個人情報もぜーんぶ削除して、ただ、資料になるように統計や社会状況など、特に性教育に関する部分はわかってもらうためにしっかり入れて作ったのです。

 指示された時間みっちり話しました。のつもりです。一人クリニックの部屋で、パソコンの画面に向けてただただしゃべ続ける・・。聞いている人の反応もなんにもわからないままに。

 これはかなり異質です。むなしいし。そして、話し終えて、ディスカッションというか、質問に答えて。二時間すべて終えて。スタッフの方たちといろいろと雑談して、終わりました。

ところが、終えてみると、さっぱり覚えていないのです。あれっ、あれは話したかな?いや話し忘れた。でも、スライドは作っているし・・。飛ばしたのかな?そんな思いに襲われたのです。あれもこれも。

 実は、私のコーディネートで養子縁組をした養親さんも参加されていたのですね。その方から、お疲れ様でしたというようなラインがきたので、聞きました。「私がすごく怒ったという話、した?」「しましたよ。ちゃんと聞きました。」」「私たちはよく教育された人間だから」といったアメリカ人の話は?」「それも聞きましたよ。」

 やっぱりちゃんと話しているんだと分かりましたが。気持ち悪くて。話したことを忘れているのです。やっぱりリアルに聴いている人の顔を見ながら、反応を知りながら話さないと。又は、会話形式だったら何とかなるかもしれませんが。

 次の日、スタッフのお一人からメールが来ました。次のように。


「昨日は素晴らしいご講義をありがとうございました。


近所の大学一年生(保育科)の女子にぜひ聞いてもらいたいと思って参加してもらったところ、受講してとても喜んで感想をくれましたのでお伝えいたします。


先生のお話しは、たくさんの若者や子どもたちに必要です。


若者や子どもは物事の本質がよくわかるものだと思います。


これからも素晴らしいご講演やご活動を続けていってくださるようにお願いいたします。」

そして、大学生の感想文が添付されていました。それを公開してもいいかと尋ね、喜んでO.K.して下さったので、ここにアップさせていただきますね。とてもうれしくて。話した事を忘れているという恐怖の体験から、立ち直らせてもらいましたので。読んでみて下さいませ。


河野先生が電子カルテがない頃から統計を取り続けていたことから偉大な先生なんだと感じました。性教育を2003年のバッシング以来あまり表向きにできなくなってしまったが社会人(男)の妊娠率が高いのに、それを義務教育で伝えず、いつ伝えるのか、社会人になってからじゃ誰も教えてくれないとおしゃっていましたが本当にその通りだと思いました。若者の妊娠が命の危険であることや、性的自己決定の話でも男性が2人きりでご飯に行っただけで同意だと思っている人もいることに恐怖感を感じ、自分の身をしっかり守りたいと思いました、そして自分だけではなく今回の話を周りに共有できたら嬉しいと思いました。


特別養子縁組の話では、血の繋がってない子どもに、五歳とき血の繋がりがないことを告げ、嘘をつかないという約束の元やっていることでも、男性が逃げてしまった理由だけは言えなかったと言う話には、とても悲しくなりましたし、その男性への怒りが込み上げてきました。私はその様な子どもたちへの支援をできるようにこの先勉強していきたいと強く思いました。


また養子縁組の子どもが脳出血を起こしてしまった話も、アメリカにいるお母さんから「障がいの子どもにこそ両親が必要」と言われ、養子縁組の両親に育てられ結果病気も完治し、元気に過ごしていると聞き、大学の授業で習った両親の愛がないと子どもが死にやすくなってしまう実験(ハーローの代理母による実験etc)の実体験を聞けて学びになりました。


貴重な講義に誘ってくださりありがとうございました!少し話は難しかったですが、私が大学で勉強していて繋げられるとこは繋げて吸収していきたいと思います!

この中に出て来る「性的自己決定の話の男性が二人っきりでご飯に行っただけで同意だと思っている」というのは、このスライドで話したことです。


Photo_20220517235501

ついでに、こんなスライドも使いました。

Photo_20220518000101

韓国は、少し前まで日本と同じ性交同意年齢が13歳だったのです。でも、2020年に国会で決議されてさっさと16歳に引き上げられたのです。

すなわち、「改正された法律が施行されると、16歳未満の未成年者と性的な関係を持った場合、相手側の同意があったかどうかに関係なく処罰を受けることになる。」のです。日本が多くの女性たちが声上げて、年齢の引き上げ言ってもなかなか変わらず、国会でもたもたしている内に、韓国の方が先に行ってしまいました。

まだまだいろいなスライドを使ったのですが、それは、このような背景のなかで、孤立出産や育てられない出産するをする女性が生まれているということを知ってほしいということ言いたかったのです。

以上です。感想を寄せて下さった大学生に深く感謝します。


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。



広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

大きい仕事を二つ終えました。

今日は午前中ズームで「特別養子縁組」についての二時間の講演をしました。全国から約80人の方が聴いて下さいました。クリニックで一人孤独にお話したのですが、とても緊張してたのでしょう。終わってみて、あれ?あれは話したのかな?とかどう話したか何か頭から抜けてしまって。ちょっと不安です。でも、ここのところ、ずっとこれにかかっていたのでやっと終わりました。ちょっとホッとしています。

終わるとすぐに、原稿の執筆にかかりました。「生殖器のがん」について。今日が締め切りです。ここ数日、講演準備と、この執筆とか重なってしんどい思いをしました。何とか一通り書けたので、プリントアウトしてそれを持って出かけました。お昼ごはん替わりに、たまるに行って、フルーツパフェを食べました。これでシングルですって。ダブルだとどんなのでしょう。下までフルーツでいっぱいでした。

Photo_20220515181601

カウンターで外を見ながら食べながら、イヤホンでカープを聞きながら。又ラッキーにもカープ電車を見ました。

2_20220515181601

食べ終わると、原稿のプリントのチェック。原稿用紙13枚の指示が少し長くなってしまったので、削りながら赤を入れました。

クリニックに帰ってお花のお世話。古い蘭が又花をつけてくれました。これはきっと株分けをしなければならないのでしょうが、どうしたらいいのか分かりません、もう少し時間の余裕が出来たら、ネットで調べましょう。かわいい花です。

Photo_20220515181701

またまたカープを聞きながら原稿の仕上げ。少し長いまま送信しました。後はそちらで削って下さいと書いて。さあ、終わった!!

これから東京の娘の友達が来ます。広島出張だと。娘がとてもお世話になっている人なので、ご馳走してあげてほしいと言われています。はい、若い人とこれから食事をします。瀬戸のお魚を頂きます。今日はその後でゆーぽっぽなので、お酒は飲めません。大きい仕事を二つ終えた解放感に浸りましょう。


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。



広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

山田コンサルから。まったく・・。

こんなのが送られてきました。

2_20220318231901

送り状はこうです。

1_20220318231901

「拝啓 (略) この度は、お忙しい中「令和3年度養子縁組民間あっせん機関職員研修」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
おかげ様で、オンライン形式の研修でございましたが、多くのみなさまにご参加いただき、闊達な意見交換を展開いだくことができましたこと、主催者としてこれ以上ない喜びを感じております。研修の内容や運営につきましては、ご期待にそえていない面や行き届かない点もあったかと存じますが、僅かなりとも皆様のお役に立てておりましたら幸いです。(略)」

 この山田コンサルティングからは、私が送った抗議に対しては「厚労省にお伝えします」とあったのみで、その後はなんにもなく、そして今回「主催者としてこれ以上ない喜びを感じております」だなんて。また怒りがよみがえってきました。

こんなものなのでしょうね、まったくむなしくなります。

長年続けてきた特別養子縁組にいては、赤ちゃんの命がかかることですので、真摯であり続けたいと思った来ました。命をお金に換算してはならないし。それに先日来の熊本の「内密出産」についてもきちんと当方の考えを声明にしたいとも思っていました。その前にこの内密出産について養子縁組の担当の厚労省はどのような考えでいるのか、その他のあっせん事業者にどう指示されるのか、それを知りたいとも思っています。だってこのままだときっと全国で「内密出産にしてください」という訴えが続出するでしょうから。これまで何にもありません・・。ほんとうにむなしくなります。

夫の頭、昨日抜鈎をしました。勤務医だった時にはたくさんの手術していたので当然抜鈎する器具もありましたが、今はそんなものはないので。あるだけの道具でしなければならず、ちょっと苦労しました。が、一応ちゃんとできました。

Photo_20220318231901

傷は、きれいに切れているわけでなく、ギザギザで、一部えぐれている所もあり、身が盛るまでにしばらくかかるでしょう。でも、脳に何かが起こらなくって良かったです。


 


『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。


 


広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。

広島ブログ

| | コメント (0)

厚労省の研修、抗議文を出しました。②

昨日の、厚生労働省に抗議文を提出したというブログに、フェイスブックでは沢山のいいねやコメントを頂いてありがとうございました。まだ半部ですが、皆様に支援されて、勇気が出てきました。二か所に送付した後も、まだ少し怖い思いを持っていましたが・・。抗議文の残りをアップしますね。読んでいただけると幸いです。

  今、世界の中で悪名高い日本の性犯罪についての刑法が、やっと少しずつ変わりつつあります。変わらない部分で今も論議されているのですが、「暴行もしくは脅迫を用いてなされたもの、すなわち被害者がどこまで抵抗したか」が加害者が罪に問われるか否かの条件とされています。それでさえも、年齢的な要因で性的同意年齢は13歳とされています。すなわち「13才未満」は抵抗の有無は問われません。12歳以下の者を相手にすれば、彼女がどんな態度あっても、無条件に犯罪とされます。ましてや、彼女は6歳です。

 それから、この度2017年に変わった刑法では、監護者わいせつ・監護者性交等の罪が新設されました。保護者などの監護者が18才までの監護される者を相手とした場合には、暴行・脅迫要件がなくとも、無条件に罪が問われるようになりました。

 このように、6歳の彼女は、父親により許せない性的虐待を受けた痛ましい被害者です。

 しかも、その後の講師の話があまりにいやらしいのです。

 まだ幼い子どもが、母親がいなくなっている今、たった一人の保護者である父親を慕い、ともに暮らしたいと望むのは当たり前の心理でもあります。たとえ、保護者に虐待されていても、その保護者を慕わざるを得ない悲しい子どもの心理をご存じありませんか。

 その父親を慕う6歳の少女を「一人の男として好きという感覚を持っているように感じました。」とは、講師は何という感性を持っているのでしょうか。

 グルーミングや繰り返される性虐待に遭った子が、心が麻痺したり、歪んだり、やがて心が壊れて行ったりする中で、又時に性化行動をとることもあります。それも含めて加害者の責任であります。どんな思いで6歳の少女が父親を慕うのか、その理由を端からあれこれ言うことではありません。彼女の問題ではなく、そのような思いにさせる父親の行為が許せないことなのです。

 まだ、性の意味がよく分からない内から被害に遭い、やがて成長してその意味が分かった時に、どんなにつらい思いをするか、現在も数々の裁判が進行しています。時が経ってやっとの思いで実父を訴えた彼女たちの心情を考えた時、こんなあたかも興味本位のような言い方で講義をする講師の良識を疑います。

 さらに。なぜこのような事例が、この特別養子縁組の研修に出されるのでしょうか。その意図する物は何なのでしょうか。彼女が18か1920歳か、養護施設を退所したのがいつなのか、はっきり言えていません。講師がどのような立場で彼女と向き合ってきたか、それさえ疑わしくなる言い方です。最後にちょろっと「養子縁組などができていればまた別の人生があったのではないかな」と無理やり養子縁組と結びつけようとしていますが、この事例を、特別養子縁組のあっせん事業者の研修で取り上げるのに、何をおっしゃりたいのか、何の意図を持って提示されたのか、さっぱり分かりません。

 さらにさらに、「養子縁組などができていればまた別の人生があったのではないか」とも言われています。彼女が養護施設で暮らした人生がどう問題であったのか、それを出して頂かないと、いま現在養護施設で子どもたちと向き合っている方々、そこで暮らしている子どもたちへもとても失礼なことになります。私には、18か19か20歳までなのか分かりませんが、少なくとも、虐待男と離れた安全な場で彼女が過ごすことができたことはホッとすることでもあります。

 これらのことを考えた時、この度の講師の講義は、あまりに不適切であります。講師がどのような研究をなされ、実績があるのか、全く私には分かりません。この講師の講義を何の目的を持って組まれたのでしょうか。又、こうして講義がほぼ終了する今まで、これを聴かれた厚生労働省の方たち、山田コンサルティングの方たちは不適切であると捉えられなかったのでしょうか。厚生労働省の研修として、何も気づかれずに、こんな講義をスルーされていたとすると、皆さんの感性や問題意識のなさに愕然といたします。

 
初めに言ったように、この6歳の少女の事例だけでなく、講師の講義は、全体として全く意味のない、「勉強になった」「聞いてよかった」と思わせるところのない、無駄な講義であったと言わざるを得ないと、申し添えておきます。

 なお、この私の抗議文は、厚労省、山田コンサルティング宛てだけでなく、他のあっせん事業者や一般の方たちにも知って頂くべく、公開させていただきます。
 両者の方からのご回答をお待ちいたします。

  202225日          
           ()河野産婦人科クリニック    河野美代子


ベランダで暗くして冷たい外気に当て続けていたヒヤシンスを室内に入れました。ふるさと納税で戴いたヒヤシンスの水栽培セットです。赤と紫とピンクです。大分茎が出て来たのでもう暖かい所の方がいいでしょう。日が当たる所にしたいので、ベランダのそばに置きました。花が咲くのがすっごく楽しみです。

Photo_20220206172401

 

 

『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。

 

 

 

広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。
広島ブログ

 

 

| | コメント (0)

より以前の記事一覧