「性暴力・性虐待」研修のご案内

2週間後の木曜日8月27日の講演のご案内をしますね。

 広島市民病院の小児科の先生たちを中心に子ども虐待防止の研修会を続けていらっしゃいます。市民病院の職員さんたちだけでなく、児相や警察関係の方など、子どもの虐待に関係のある方たちが広く参加されているそうです。

虐待には、・身体時虐待 ・心理的虐待 ・ネグレクト(育児放棄)  ・性的虐待の4つであるといされています。

 その23回目に私が講演することになりました。性的虐待についての研修はこれまでなさっていないとのことで、私にそのお話が来ました。ただ、私の場合は「性暴力・性虐待」とさせて頂きました。子どもの被害中心ですが、「虐待」と言えない場合もある故、こういうタイトルにさせて頂いたものです。

「子どもへの虐待は、保護者が子どもの心身を傷つけ、すこやかな成長や人格形成に深刻な影響を与える重大な人権侵害」とされています。

 この「保護者が」というのに、私は以前から意義を唱えております。いろいろな会合で、この定義を変えて頂きたいと言ってきているのですが、未だに変わりません。私の現場では、保護者でなく、兄や祖父による被害もあり、それらは虐待でも、性的虐待ではなく、「ネグレクト」に当たると。保護者が兄や祖父からの暴力を「ネグレクトしてきた」からと言われます。あくまでも「保護者が」なのです。でも、被害に遭った子どもにとっては、「お兄ちゃん」や「祖父から」性被害に遭ったのであって、「お父さんやお母さんから」では無視されたからではありません。そんなこともあって、少し幅広く「性暴力・性虐待」とさせて頂きました。

 それから、私は沢山の子どもの性被害を診て来ましたが、事例をお話するのに、「性被害ワンストップセンターひろしま」がかかわったものは、一切お話しません。県から固く止められています故。

少しでも皆様のお役に立ちますようにこれから十分準備してお話させて頂きますね。

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講演ラッシュです。

 昨日は夜ハチドリ舎での講演でした。「子どもの性被害 もしもわが子が・・~その対応と予防~」のお話をしました。ハイブリッドでオンラインで聴いていただいた方たちも。会場には、東京や大阪の方もいらっしてびっくり。

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その前、足や体があんまりしんどいので、予約が取れて、さっとマッサージに行ってほぐして頂きました。帰り、行列があってびっくり。電車に乗るために歩道に長ーい行列です。宇品港行きのプラカードを持っている人がいて分かりました。花火大会なのでした。いいなあ、私は一度も行ったことがありません・・。

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法務省のこんなのも使いましたが、殆どは私が接した事例中心です。

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それから、三次市の「デートDV」のパンフから「被害者になっていませんか」「加害者になっていませんか」や中島さんたちスクールカウンセラーの方たちが作った「もしも学校で性暴力の被害が起こったら」から一部コピーさせて頂いて配布しました。

後で、いろいろとディスカッションもあって、楽しく過ごしました。

今日から、次の講演準備です。来週の宮崎での性教育指導セミナー、パネルディスカッション「みんなで考えよう包括的性教育~宮崎からのメッセジ~」の私の担当は、『診療の場から訴えたい性教育「性別不合の子・性暴力の被害者・育てられない出産をする女性」を診る立場から
』こんな大変なこと、まず15分でしゃべれという、全くもう大変!!これから頑張ります。

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ワンストップセンターひろしまの2025年度相談状況

6月14日日曜日は、「NPO性暴力被害者サポートひろしま」の総会でした。同NPOは、広島県の性被害ワンストップセンターひろしまの相談を請け負っています。365日、24時間。昨年度のワンストップセンターのデータが広島県から公開されています。そのテータを。

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昨年に比べて、全ての数が増えています。これだけの対応をするのは、なかなか大変で、皆さん本当に良く頑張っています。

細かい内訳です。字が小さく出見えにくいかもしれません。どうぞ大きくして見て下さいね。

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さらに。

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被害は圧倒的に不同意性交、わいせつです。それから、男性の被害も7.8%。被害者の10%が中学生以下、28.5%が10代以下です。加害者の年齢分析も知りたい所ですが、県が公表したものしか公にできませんので、無理です。被害者と加害者の関係性では、78.7%が面識ありというのは、これまで言われている通りです。知らない人に襲われるという神話は現実は少数です。

 私は、広島のワンストップセンターは日本一だと思っています。日頃の活躍だけでなく、事務局が用意した数々の研修を受けますし、依頼のある所に講演にも出かけます。皆さん大変よく頑張っていますが、でも、理想は、こんな事件がなくなって暇になること、またはこのような組織も必要なくなることなのですが。まだまだ活躍しなければならないようです。

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一日研修で、疲れました~。

 昨日は、朝から夕方まで研修でした。全国の性暴力ワンストップセンターのスタッフや児相の職員さんや弁護士さん等が集まりました。こんな難しいタイトルですが、実は、とても多いことがよく分かりました。私も30分、こんな話をしました。

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最後のスライドです。

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基調講演、事例発表、シンポジウム、そして少人数に分かれての話し合い、その発表等。性教育について、現場にどっぷりいる私などと、もふもふの方たちとの捉え方の違いには、大いにもやもやが残りました。懇親会も終えて帰ると、どっと疲れが残りました。

 今日からは次の講演の準備です。特別養子縁組について、東京で講演をします。

 

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「刑法・性犯罪・子どもに関すること」の研修

 日々の診療やワンストップセンターでの活動や特別養子縁組や妊娠SOSへのアドバイスなどで最も心が痛いのは、やはり子どもの性暴力の被害です。


一週間前の1221日、ワンストップセンターの研修がありました。今、多くの産婦人科医が性教育に取り組んでいます。でも、医療の世界のみの研修では、力となりません。多職種、教師であるとか、弁護士さんだとか、カウンセラーであるとか、またボランティアで活躍している人であるとか、その方たちの実践に触れることが何よりだと思っています。今回の研修も、本当にありがたいことでした。「テーマは刑法・性犯罪・子どもに関すること」

前半は  子どもに関することの「性犯罪」「虐待」の範囲と各法律の規定などについて


後半は  性暴力とは何か  その線引きや「理由」について

NPO
性暴力被害者支援ひろしまの理事長・広島大学ハラスメント相談室の北仲先生がファシリテーターで、沢山の弁護士さんも参加してくださいました。参加者も約40人。本当に勉強になりました。以下、内容のタイトルのみです。

・2023
713日 警報・性犯罪改正でいわゆる「性交同意年齢」の変更
・グルーミングについて)グルーミングとは・子どもや若者を操り、搾取し、虐待するために、子どもや若者との関係、信頼関係、感情的なつながりを築くこと)

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・2017年の刑法改正で導入 監護者わいせつ罪 監護者性交等罪
・大人から子どもへの性暴力加害者
・児童虐待の定義・・「保護者がその監護する児童について行う次にの掲げる行為」(暴行、わいせつ、ネグレクト、暴言・・)
(虐待は保護者の行為のみということの定義については今論議されているそうです。私も前からおかしいと思っています。)
・学校の場合
・教職員等による児童生徒性暴力等の防止法(2022年4月1日施行)でいう「性暴力」
・この法律の適用範囲
・組織に防止と対応の責任がある
・児童買春・ポルノ禁止法(2014年改正)
・「子ども性暴力防止法」(日本版DBS)2024年6月19日成立、2026年12月25日施行予定)

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学校には「早期把握」「相談体制」「調査・保護」「従事者への研修」「特定性犯罪前科の有無の確認」が義務付けられる

・特定性犯罪とは
・特定性犯罪前科の確認対象

そして、根底的な「性暴力とは何か」です。

1.性行為の際の同意と不同意(「前回はよくても、今回はダメ」
2.避妊の同意不同意、だまし行為
3.売買春のだまし行為
4.撮影時には同意でも、映像や画像の複写・拡散・シェア・加工には不同意
5「結婚すると約束した」「結婚を前提に」「未婚と嘘をついた」
6.身体接触のない、ストーキングや性的メッセージ

以上、中身の濃い研修でした。ありがとうございました。


 


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千葉です。

千葉のホテルにいます。昨夜診療が終わって新幹線で来たら、やっぱり遠いです。新幹線を東京駅で降りて、総武線に乗り換えるのに、10分かかりました。地下5階ですよ。品川駅で乗り換えた方がやさしいと聞いていたのですが、確かにそうなのですが、新幹線から総武線に乗り換えるのには、とても高い階段を降りなければなりません。エスカレーターもエレベーターもないのです。重い荷物をもって痛い膝を抱えている身には、とてもつらいのです。で、東京駅にしたのですが、階段はなくとも、延々と歩くのも、結構大変でした。ホテルに到着は12時半。さすがに疲れました。大浴場があるホテルですが、もうお風呂は終わっていました。ので、朝風呂にしました。とても疲れていたからでしょう。なかなか寝付かれず、またまたひどい寝不足です。

 今日と明日の二日間、第10回性暴力救援センター全国連絡会 全国研修会があります。昨年は広島で開催しました。今年の担当は千葉です。今年のテーマは子どもの性被害。「学校における教員からの性虐待とその対応」「児童・生徒間の性暴力~学校にできる対策と支援~」の講演とシンポジウムは「ワンストップセンターで経験した学校内での性暴力」。明日は、分科会で私は当然医療部会に出ます。他には、司法部会、メンタルヘルス部会、支援員部会などがあります。

 全国のワンストップセンターの支援者が、こうして研修を受け、さらに力をつけていくことが性暴力を少しでも減らすことにつながることと思います。でも、やっぱりこれだけではダメで。教師によるひどい性加害などを見ると、もう何度も言っているように、性教育をちゃんとしないと。文科省もいいかげんにしてほしい、学校での性教育に取り組まないことが、教師や生徒間の性暴力をも助長しているのだと、どうしてわからないのでしょう。

そんなことで、今日と明日の二日間、しっかり勉強します。クリニックは、保谷先生と四方先生にお願いしました。

ホテルの朝ごはん。素晴らしかったです。なすの煮びたしやきんぴらや。生卵があるので、久しぶりに卵かけご飯をしようと思ったら、あじのナメロウもあるし、山芋もあります。困って、少しずつ全部のせたごはんにしました。お味噌汁はシジミのお汁、ジュースはアセロラにしました。果物はオレンジとマンゴーです。

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これ、全部きれいにいただきました。当然、今日のお昼はなしです。さ、頑張りましょう。8.6も選挙もカープも気になりますが。


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教師による性暴力⑤

  学校で、ある先生が生徒たちを触ると。首を触ったり髪を撫でられたり。手を入れて胸を触られた人もあると。気持ち悪いとある生徒が保護者に訴え、保護者が担任に言ったところ、そんなことを言って、誰に聞いたのですかと、訴えた生徒が叱られたと。そんなバカな。生徒がそんなウソを言うわけがない、気持ちが悪いから訴えたのに。と、私は、保護者に頑張ってと言いました。保護者が頑張るので、先生は仕方なくだったようですが、そういう言い出しっぺ、だれが言いふらしているのかを探す目的で、そんなことを誰から聞いたのか、書きなさいというアンケートをしたのだそうです。そしたら、私も触られた、という答えがぞろぞろ出て来て、びっくり。まさかと思っていたけど、本当でしたと謝罪されました。学校現場はなかなか信じてくれないものです。でも、子どもの訴えがあったときには、保護者は頑張らないとね。

 教職を定年退職して塾の教師になった人から、触られたり、触らされたりのわいせつの被害に遭った小学生。中学生になったら、これを中に入れてやるからねと言われ、悩んだ末に家族に手紙で話しました。それまでは、だれにも言わないようにとのことで言えなかったと。

いろいろと大変でしたが、警察には言わないで解決したのちに。彼女に言ったこと。世の中には、けしからんことをする大人がいるんよ。大人みんながそうだということではないけど、その人がそうだった。その大人に出会ってしまったあなたは、かわいそうだったね。でも、これは絶対にあなたが悪いことはでなくって、その先生が悪かったんだからね。あなたには一つも悪いことはないんだからね。こんな目に遭った人はなかなか人には言えんのよね。でも、あなたは言えてよかったね。お父さんもお母さんもあなたをちゃんと守ってくれたよね。それはあなたも分かったね。本当はもっと早く言えても良かったんだけどね。これからもお父さんもお母さんもあなたが困ったら、必ず助けてくれるからね。親はあなたの味方だから。これから、あなたが大人になる時に、今度のことを思い出すことがあるかもしれない。でも、その時には、自分は悪かったわけではないと自分に言って聞かせて。負けないで、素敵な大人になろうねと伝えました。

 先日、母娘さんが訪ねてこられました。お嬢さんは中学時代に教師の性暴力に遭いました。事態は教育委員会にもおよび、結局教師は退職となりました。彼女もお母さんもなかなか大変でしたが、その後頑張って、県立高校、国立大学を卒業、大手の会社に勤めていました。そしてこの度、結婚したと。その挨拶です。わたしはうれしくて、良く頑張ったねえ、と感無量でした。あの時の彼女のしんどさを見ていたからこそです。でも、結婚ですべてが終わるわけではなくって、これからですね。二人でいい家庭を築いてほしいと思います。

  これは、教師ではなく、義理の父親の被害に遭った小学校2年生。被害に遭うのがしんどくて、家を出てしまう彼女を母親が強くたしなめると、わぁーっと泣き出して、私が悪いんじゃないと被害に遭っている事を訴えました。お母さんはそれは苦しまれて。そして彼女を私のところに連れてこられました。被害の手当はそれほど大変ではありませんが。その心の傷を考えると。わたしは、何度か話す内に彼女はとても賢い子だと思いました。しっかりと会話ができる子でした。そして、お母さんと話をして、自分に何が起こったのか、ちゃんと理解した方がいいのでは、と思いました。そこで、私の著書の漫画ですが、それを読んでもらうことにしました。体の仕組みや二次性徴、性被害に遭った時のことも、広く描いてあります。それを読んで、お母さんとの会話、そして私ともいろいろと疑問を持ったことを話すうちに、しっかりと理解してくれたと思います。そして、私は、あなたが悪いのではないからね。そんなことをしたあの人がいけなかった。大人のみんながそうだというのではないのだけれど、そういう大人に出会ってあなたは本当にかわいそうだったね。でも、お母さんはあなたを守ってくれたから、もうその人と出会うことはないからね。これから大人になるのに、あなたにはいろいろなことがあると思うけど、お母さんはちゃんとあなたを助けてくれるからね。それから私も何があっても相談に乗るから。


彼女はその後しっかりとした大人になって今は教師になっていますし、子どもも産んで家庭を築いています。

 性被害に遭った子は本当に残酷でむごくて、心に深い傷を負います。でも、あとの立ち直りには、周りの大人がどうサポートするかにかかっていると思います。どんなにしんどいことがあっても、それをサポートする大人たちがしっかり支えれば、大丈夫、ちゃんと立ち直って生きていくことができます。被害に遭ったからと言って、この世の終わりの様に考えてはいけません。特に、周りの大人たちが、しっかりしないとね。そして、事件に触れないで無理に忘れさせようとするのでなく、しっかり事件と向き合うことが必要であると私は考えます。本人の中に渦巻いている「どうして?」という思いをちゃんと引き出して、それにともに向き合うことだと思うのです。

 中には、悩んだ末ではあっても、子どもより自分の身を優先する大人もいます。そんな時は、被害に遭った子はサポートしてくれる身近な大人をも失います。立ち直りもなかなかしんどくて大変です。でも、伝えることは、「過去は変えられなくっても、これからはあなたの人生。あなたが幸せになることはできるのだからね。」と強く伝えたいと思います。

 このシリーズ、これで終えます。読んで下さってありがとうございました。なお、私の現場では、今、性被害に遭った人たち子どもも含めてですが、本当に大変です。ここに例を挙げたのは、かなり前にあったことです。現在進行中のことは、語ることはできません。

 今日、スタッフにボーナスを出しました。身を削るようにして。昨夜ボーナスを作った後は外食です。給料を作った後は月に一回のお寿司を食べに行くのですが、昨日は、そごうの加賀屋でうなぎまぶしのお膳を食べました。とってもおいしくて大満足です。でも、多くて。半分残して持って帰って、今日のお昼ご飯にしました。豪華なおむすびでした。


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教師による性暴力④

  私は、教師になろうとする人は、「性教育」を学ぶべきだと思っています。それも「包括的性教育」ですね。性教育というと、いまだに「セックスの仕方を学ぶもの」というような、偏見に満ちた間違った思いを持っている方がいます。残念なから、それは文科省や教育委員会などの教育現場を牛耳っている方に多いのですが。せいぜい、体や妊娠や性感染症を学ぶものと思っている方も。それは性教育の一部でしかありません。

 性教育は人権教育です。人間関係の作り方を学ぶものでもあります。人と人が向き合う時、自分も相手も感情を持った人間であって、思いがお互いに一致した時に初めて許しあえる関係となりえます。そこにあるのは、あくまでも「対等な関係」です。決して、一方的な、支配被支配の関係ではありません。幼児性愛の何が間違いかというと、それは「対等な関係」ではなく、一方的な支配の関係であるからです。

 私は、幼児性愛の人が、自らの性欲が向く子どもが沢山いる教育現場にはいてほしくないと思っています。それは、その人の性欲を喚起する場となるからです。でも、「子どもが好きで」「子どもの教育に携わりたい」という教職希望の人から、どうやって、その人が危険であるかどうかを見分けられるのでしょうか。

 私は、何より教師の採用を決める方たちにこそ、「性教育」を学んでほしいと思っています。そのうえで、採用試験に「性教育」を導入するのです。あくまでも採用する方が学んでいないとこれはだめになるのですが。そうしないと、例えばLGBTQの人への偏見を持たれると困るのです。教育現場では性の多様性を教えていかなければならないのです。

 たとえば、私がこのシリーズの最初に取り上げた、何人もの小学生を「強姦」した小学校の教師に懲役30年の判決が下りたという新聞記事でもいいですから、それを試験問題として、「これを読んで自分の考えを書きなさい」とか。採用試験を受ける人達でグループでディスカッションしてもいいでしょう。もちろん、その罪を犯した教師の味方をする人はいないし、自分が小児性愛であるということも言わないでしょう。しかし、その文章やデスカッションの中に、性をどのように捉えているかは必ず出て来ると思います。

 要するに、性教育を隠蔽するのでなく、堂々と語り合うこと。恥ずかしいものではなく、大切なものとして。日常的に語り合える状況ができたなら、と思うのです。性犯罪というのは、隠されたところでなされます。間違えないでくださいね。猥談をしろと言っているのではありません。猥談は、必ず誰かを傷つけます。もっとも多いのは、「女性を」傷つけるということ。そんなときに、その発言はおかしいですよ、と堂々と言える環境が欲しいと思うのです。


 はじめから出来上がっている人はいないし、出来上がった環境もありません。みんなで切磋琢磨するうちに、徐々に性暴力のない社会ができていくのではないでしょうか。そのような環境であれば、いやな思いをした時に、どなたかにそれを訴えることができるでしょう。

 私自身を振り返ったとき、やはりいろいろとあったなあと思い出します。小学高学年の時、向こうから来た男性の先生が、私に長谷川さん(私は旧姓長谷川です)、バンザイをしてごらんと言われて、両手を上げたら、コチョコチョと言って、両脇の下をくすぐられました。ワッと言って飛びのきましたが、あれはなんだったのでしょう。今思っても不愉快。海で泳いていた時に、近づいてきた男性の先生が、私を抱きかかえて、両足で私の両足をぎゅうって挟まれて、先生の股間が押し付けられました。海の足の届かない所で、立ち泳ぎをしなければならないのに、死ぬかと思いました。あれも何だったのでしょう。性暴力というほどの物でもなくっても、いろいろと不愉快な触られ方をされたなあというのが残っています。この年になっても、まだ明確な記憶として残っています。そういえば、ほかのクラスの男子が何人も担任の先生に抱きかかえられて、性器を握られ、気持ちいいでしょうと言われたと。これは、そうされた何人もがみんなで、先生、あんなことはしないでくださいといっても、聞いてくれなかったので、校長先生に言いに行ったと聞きました。その後、あれはどうなったのでしょう。まだ性暴力なんて言葉も知らない頃です。大昔の話です。大昔からこんなことが行われていたということです。

この項、まだ続きます。

今クリニックに飾ってある青野さんのお花です。スキッとしたきれいなお花です。

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フジテレビの検証番組を観て。

 今日は「8.6ヒロシマ平和の夕べ」最終のスタッフ会議でした。プログラムの確定、時間配分、会計の検討、準備物の確認、当日のスタッフの役割など細かく決めました。それに向けてそれぞれしなければならないことがあります。忙しくなります。

 今年は、被爆80周年。多分何十周年という節目は今年が最後でしょう。先日厚労省が発表した被爆者の数は3月末日で9万9130人と。10年先には、ほんの小数になっているでしょうし、私たちスタッフもどれだけの人が生きているかわかりませんものね。今年は80周年だから参加しますという連絡を沢山いただいて、うれしい悲鳴です。会場に一杯入って頂けるように、工夫をすることにもしました。本やDVDなどの物品販売は、会場でなく隣の部屋ですることにしました。また、いろいろとご案内しますね。

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その会議の前に。今日の朝10時から、フジテレビがこれまでのフジの事件についての検証番組を自ら作って放送しました。わたしは、診療の場でも性被害ワンストップセンターでも、性暴力の被害に遭った方に接していますので、今回のこの事件についても多いに関心があって、さまざま読み漁りました。今日の番組もはじめからしっかり観ました。で、やはり疑問がありますので、それを少し。教師による性暴力については、明日に続きます。

 アナウンサーのAさんが中居氏からの被害に遭ったのちの会社の対応について。なお、中居氏の行為が性暴力ではないなどと今言い出していたり、友人と称する弁護士さんやタレントの方が言っていたりしますが、これはもってのほか。まして、彼女の失恋事案だなんて、二次加害でしかありません。性暴力の勉強をすべきですね。特に「地位利用」とか、「フリーズ」とか。「殴る、ける」とか「被害者がどこまで抵抗したか」というのは、日本独特のそれも昔の話です。

 今日の番組でも言っていましたが、会社が「性被害について」素人ばかりで専門の指導も受けず、結果的に被害者であるAさんを追い詰めていったというのは、その通りと思います。

 そして、私がやっぱり納得できないと思うのは。初めに週刊文春が書いて、それが間違いである、文春は彼女に謝罪せよという人達が沢山いる件について。佐々木アナウンサー、被害者の上司が、Aさんの話の聞き役で、第三者委員会でも彼女はよくやったと評価されているということについて。でも、私は佐々木氏がやったことは、やはり禁忌であると思います。それは、彼女がAさんから話を聞いたことを会社の上司に伝える役をしていたということです。逆に言えば、社長などの上司がAさんの状況を聞くために佐々木さんにその役をさせていたということです。佐々木さんは、Aさんから聞いたことを誰に伝え、誰と誰がその状況を知ることになるかということをAさんに伝えていなかった。それは、Aさんが退職を決意し、それを社長に会って伝えた時に、社長は私のことを知っているのかどうなのかわからなかったと書いています。社長は楽しそうにヨーロッパに旅行に行ったことばかりを話していたと。だから、第三者委員会の報告をAさんが読んでびっくりしたとも言っています。こんな風に伝わっていたのだと初めて知ったと。佐々木さんは、会社のためにはよくやったかもしれないけれど、Aさんに対しては、なんの役にも立っていない、結局退職することになってしまったのですから。

 Aさんが被害から立ち直っていくためには、性被害専門のカウンセリングを受けるしかないのです。初め、会社の医師二人にだけ話すことにしたということですが、医師であっても、性被害について詳しいとは限りません。ちゃんと勉強していないと、素人とは変わりません。Aさんは、入院し、精神科の治療を受けるようになって、やっと立ち直りへの道を歩みました。

 それから、会社がどう変わっていくかも報道されましたが、それを見てまた驚いたこと。それは、やっと今こうなのかという思いです。そんなこと、どこの会社でもとっくに改善している事。それをフジテレビでは、こんなことが続いていたと。見た目のいい女性だけが選ばれて社長の為の会に出られるとか、専務は「女子アナは良質なキャパ嬢だ」と言ってのけたとかの証言も今日の検証でありました。専務は「言葉の選び方の問題でまさか本当にそう思っていたわけではない」そうですが。

 今、やっと社員の研修もされて、一般の会社並みの人権感覚を持つような会社に変わろうとしているそうですが。でも、まだありますね。それはコネ入社。特に有力政治家の身内を入社させて、見てはいられないようなへたくそなレポートをさせたり。視聴者をバカにしているのかというような場もありました。優れたドキュメントもフジテレビでみたことがありません。「楽しくなければテレビではない」というコンセプトもこれからは「楽しい」中身だと思います。上っ面だけの下品な笑いはいらない。心から感動できるような番組作りができるかということでしょうね。

 以上、私の感想でした。明日はまた教師の性暴力の話に戻ります。


 


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教師による性暴力③

昨日の続きです。教育者になる希望をもっている大学生への講義の感想文です。昨日2名の感想を出しました。今日もまた2人の感想です。

3. 性に関することは、今の時代ネット等でたくさん情報があり便利なのですが、逆に嘘なのか本当なのか分からない情報が混ざり合っていて結果よくわかっていませんでした。今回の講演で実際の出来事も含めて聞いて、より一層性に対する考えが確立したものになりました。「中絶は悪とは限らない。産んでも育てられない妊娠をしてしまった女性の救済策として最終手段として医者の方から進めることもある」という言葉が特に印象的で、中絶に対する新たな視点が生まれました。確かに、育てられる状況でないのに産んだとしても、生まれてきた子へ目線が行ってないなと。河野先生の熱意のある講演から、改めて気付かされました。

 私は現在、PMSが酷いため産婦人科に通い低用量ピルを処方してもらっているのですが、河野先生の病院に通いたいと思うほど安心感と信頼を今回の講演だけでもとても感じました。LGBTについては特に学びたいことでした。私の周りにはLGBTQである人が多くいて、それについての関心がとてもあります。そのため資料に書いてあるように、相談しやすい人間に、抵抗なく話してもらえる人間であるように心がけて生活していたので、自分の行動は間違っていなかったのだなと安心しました。これからも、性の正しい知識をしっかりと身につけ、多様に対応していくことでどんな話でもしてもらえる、相談してもらえる人(先生)を目指していきます。


4.今回の講演を聞き、日本は他の国と比べてものすごく性教育について遅れていると感じた。性教育について政治家の方が述べている動画を見て、なぜ隠すのか子どもの時になぜ性教育について触れないのか不思議に思った。生きていく上で性教育は必要だと思うし、自分自身を守るため、人を傷つけないために必要な知識であると思う。そして、子宮頸がんのワクチンについても日本は遅れていて、性教育、性犯罪に対しての刑罰も凄く遅れていると思う。

 これから子どもに教育するという立場として性についての知識をつけ、どう子どもたちに教えるのかをしっかりと考える、LGBTなど子どもが相談できるそのような人になりたいと思う。一方で私はまだ学生の身であるので自分自身も性感染症であったり、妊娠、月経などの知識をつけ自分の体について理解したいと思う。そして、レイプドラッグなどを防ぐために、飲み物が入ったまま席を立たないなど自分の身を守るために意識していたいと思った。
                                  以上


 これらの感想を読むと、大学生たちが、教育者になった時に、子どもたちにしっかりと性教育ができるようになりたいという希望と同時に、そのためにも自らの性意識を今後どう確率していくかという様に考えてくれています。

 そもそもこちらの大学で講義をするようになったきっかけは、学生の中に妊娠する人がいて、産んで育てるためにこの大学を中退する者が何人か出たこと。せっかくここまで教師になる希望をもって学んで来たのに、なんともったいないと先生方が考えたのだそうです。その先生方の中に、この大学の教官になる前に広島大学の教官をしていた方がいらっして、河野に講義をしてもらったらどうかと言われたのだそうです。教師になるために必要なこととして抗議をするが、でも実は学生たち自身の性の問題を考えさせるという、その目的でと。

 そして、やってみたら、ほんとうにズバリと学生で妊娠する者がいなくなったのだそうです。やはり知るということは大切なことなのだと。今、私の講義を受けた人たちが沢山教師になっていて、楽しみなことです。

 以前から、教育学部というか、教師になるための大学では、性教育の時間を取り入れるべきだと考え、提言もしてきましたが、まったく取り入れられません。文科省がそうなのだから、当たり前ですね。学生の感想文の中に出てくる動画とは、自民党の山谷えりこ氏が性教育について語っているものです。

「先生方は命の教育おっしゃるのでしょうが。わたしは家庭を壊すと考えています。お花がきれいに咲いていたり、蝶々が飛んでいたり、昆虫が一生懸命歩いて居たり、それで十分に命の大切さについては私たちの頃は感じていたのですよね」と言われたものです。

 では、小児性愛者が学校に入り込むのは、どうしたら阻止できるのでしょうか。次に続きますね。

青野さんのお花です。

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この小さな丸くてかわいいのは何というのかと、きっとスグリの一種だけどと思って。

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青野さんに聞いてみました。そしたら、やはり「ふさすぐり」というのだそうです。ネットで見ると食べられるのだそうです。しまったなあ、かたずけられる前に食べてみたら良かったなあと残念でした。


 


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