明日のRCCを見てください。

初めに、明日のお知らせを。明日22日午後4時50分から、RCC中国放送の「いまなま」で「性暴力の被害に時効の壁」が放送されます。先日、広島地裁であった判決について。4歳から中学2年まで、実の父親の性暴力の被害にあい、その実父を訴えた女性。加害を父親が認めたものの、時効で訴えは退けられました。
 
子どもの被害については、ほかの国々は「時効の停止」をしています。子どもの頃の被害の意味をある程度大人になってから自分で理解し、改めて傷付き、怒りやくやしさを認識し、トラウマとなることも至極当然と思います。

 この判決の原告も、PTSDと診断されています。PTSDの症状がでてから時効を算定できないか、それに望みをかけたそうです。実の父親を訴えるという、とても困難なことをあえて頑張った彼女に、ネット上でも多くの激励の声が寄せられています。

 日本の性犯罪に対する刑法は、世界の潮流に大きく取り残されています。先日も、性的自立の「13才」について、書きました。子どもの被害の「時効」という観点からも、明日の番組を見てほしいです。私もインタビューを受けましたが、実際どれくらい使われるかは不明です。先日の「報道特集」の件もありますし・・。

 今日は、今度5.6年生に授業をする小学校の先生たちと打ち合わせをしました。思春期の体の変化、二次性徴だけでなく、大人に向けての心の葛藤、自立等。妊娠、出産、命の始まり、誕生についてももちろん話す予定ですが、肝心の「性交」について、語るのか否か。学校としては「指導要領」をはみ出して話すことを望まれるか否か、はっきりさせて下さいと言いました。私は、外部講師だから、指導要領をはみ出すことは認められているので、学校の希望に従います。話してもいいのか、それはやめてほしいのか。当日は、保護者の方たちにも授業を見ていただきます。これまで、小学校で授業をしたときに、あえて「性交」に触れなかったら、あとで保護者の方に「それをちゃんと話してほしかった」と言われたことがあります。

まあ、どちらにしても、動画をいっぱい使って、楽しく感動時な授業にしようと思います。

今日はまた、今週の木曜日に中学三年生にする講演のスライドを完成させて、配布資料も作って、メールで送りました。一度、彼らが中学一年生の時に話しているのですが、今度はバージョンアップさせて教えてほしいとのオファーでした。ありがたいことです。

教師になる予定の大学生に話す内容をアレンジして作りました。きっとしっかり受け止めてくれることと思います。

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講演が続きますが、どれもいろいろと対象、テーマが違うので、準備にけっこう頭と時間を使います。

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産婦人科の方たちに性犯罪の刑法について話しました。

昨夜はオフィスギネコロジスト・ビル開業の産婦人科医の集まりでした。とても久しぶりに皆さんにお会いして、いろいろと積る話をしました。私は、性暴力の刑法の改定に向けての資料を作っていき、話しました。

明治時代の刑法は、2017年に110年ぶりに少しだけ変えられたこと、でも、それには課題が残されており、三年で見直しをすることになったこと。その見直しの試案がやっと発表されたこと。

まず、2017年に変わったこと。2021年11月3日の私のブログから一部転載します。

1.「強姦罪」が「強制性交罪」に。
2. 3年以上の有期懲役刑が5年以上の有期懲役に。
3. 親告罪が撤廃されて、おおむね被害届けだけで起訴ができるように。(でも、私は個人的に被害届けのハードルはあると思うけど)
4. 定義の拡大: これまでは男性器の女性器への挿入のみだったのが、口腔・肛門への挿入も強制性交となった⇒男性も被害者に(でも、あくまでも男性器の挿入です。韓国等は、何を入れても、たとえ指でも、棒でも罪に問われます)
5. 監護者であることに乗じた性犯罪が創設された。(監護者とは、同居している親(里親)や施設の長等18歳未満の子どもを監護している人)
6.  集団強姦罪が廃止された!!

そして、残されたこと。

課題1.抵抗できないほどの暴行・脅迫があった証明が必要:怖くて固まってしまった(フリーズ)は同意とみなされるは明確な暴行・脅迫がないと起訴されないため、多くの被害が埋もれている。暴行・脅迫があったことではなく、あくまでも、同意していない「不同意性交」を罰してほしい。
課題2. パートナーからの性犯罪 : 多くの被害が事件化されない。
課題3. 地位・関係性を利用した性犯罪 :抵抗しにくい立場での被害が救われない。例えば、職場の上司と部下、学校の先生と生徒、スポーツの指導者と選手、就活生等。
課題4.  性交同意年齢 :「13歳以上」は変わりませんでした。13歳以上は大人と同じように、暴行・脅迫要件が適用されます。
課題5. 時効 :強制性交等罪10年。強制わいせつ罪7年。10才で被害に遭うと被害者が20歳と17歳でもう時効で罪に問えません。
課題6.  集団の犯罪の撤廃 : 集団で受ける被害は想像を絶します。加重要件にすべき。

これらについての、見直しの試案の発表がありました。この中の性交同意年齢について。

性交同意年齢が13才という国は、ほかにはありません。やっと16歳に引き上げられるかと思いきや、こんなことになっています。これは、10月27日の私のブログからです。どうして、こんなにごちゃごちゃ条件を付けなければならないのでしょう。

1 13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の拘禁刑に処するものとし、13歳以上16歳未満の者に対し、当該者が生まれた日より5年以上前の日に生まれた者が、当該13歳以上16歳未満の者の対処能力(性的な行為に関して自律的に判断して対処することができる能力をいう。2において同じ。)が不十分であることに乗じてわいせつな行為をしたときも、同様とするものとすること。

2 13歳未満の者に対し、性交等をした者は、5年以上の有期拘禁刑に処するものとし、13歳以上16歳未満の者に対し、当該者が生まれた日より5年以上前の日に生まれた者が、当該13歳以上16歳未満の者の対処能力が不十分であることに乗じて性交等をしたときも、同様とするものとすること。

それから、時効についても。子どもの頃の被害が、大人になってそれを認識し、罪に問いたいと思うようになることは、当然のことでしょう。先日の広島地裁の判決でもあったように、実の父親からの被害であっても、時効の壁で父親には何の罪も問えませんでした。(民事ですので謝罪、賠償ですが)。世界では、子どもの被害については、時効をストップさせるのが当たり前となっているのに。不同意性交についても、地位利用についても試案には載っていません。

そんな話をしました。皆さん、驚かれて。お話ししてよかったと思いました。被害者と直接接する機会がある産婦人科医が法律について知っておくことは必要と思います。

そして、今日は、年一回のドック入りでした。いつもは、夏に終えるのですが、今年は今日になりました。体重が、ここのところの努力で、昨年よりも少し減っていてよかったです。だから、今日だけ解禁して、そごうの「宮城県の物産と観光展」に行きました。まあ、おいしそうなのがいっぱい。迷った末にこれを食べました。「オマール海老のつけ麺」です。それはそれは美味でした。スープもすべて平らげました。牛タン定食が食べたかったけれど、高過ぎでした。

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胃カメラの鎮静剤でボーとしていたのが、やっとはっきりしてきたので、パソコンを開きました。まだ次の講演のスライド作りをしなければなりませんが。夜は産婦人科医会です。排卵障害について勉強します。

 

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法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会試案

倉敷にいます。診療後車を運転して来ました。明日、倉敷の高校で生徒さんに話をします。日帰りでは、往復で約5時間運転をするのは少々つらいので、前夜に来ました。夜中の高速を一人で運転するのも、なかなかしんどいなあと思うようになりました。その上、車検に出して戻ってきてすぐだったので、なんと、ETCカードが入っていませんでした。SAからディーラーにETCはどこ行った?と電話をすると、夫に渡したと。夫に電話をすると、どこにやったかわからない、と。まったく・・。まあ、もう高速に乗ってしまっているので、今更どこにあるかわかってもどうしようもないのですが。日本シリーズを聞きながらですが、これもカープでないので、たいして面白くもなく。

 いろいろと腹立つことが続いているので、それらが頭の中をぐるぐると回ります。10時にホテルに到着。おなかがすいていましたが、ここは夜食に夜鳴きそばがサービスされるので、それを食べて、晩御飯にしました。貧しいものですが、でも、空腹だったからか、とてもおいしかったですよ。それに、お風呂上りに(温泉があります)アイスをどうぞと書いてあったので、二個もらってきて食べました。これがデザートです。

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腹立たしいことの一つは、性犯罪の刑法の法制審議会の試案についてです。

 今日も、広島地裁の判決が出ました。幼いころ、4才から中二まで実の父親に性虐待を受け続けた女性が父親を訴えた件。時効で訴え棄却だそうです。でも、子どものころの被害については、時効を停止するのが世界中の国々の実態です。大人になって初めて、その意味が深刻になったり、今回の原告のようにフラッシュバックしてPTSDになったり。それに、彼女はずっと一人で抱え続けていたのが、やっと話ができる人たちに出会い、時効の壁があることを承知で、ともに取り組んでくれる弁護士さんに出会えたり。この間、原告が記者会見で被害者は一生被害者だと言っていたように、ずっと被害者であり続けていたのですね。

 子どもの性被害は、本当にとても多いのです。

法制審議会の試案について、刑法改正市民プロジェクトが緊急声明を出しました。刑法改正市民プロジェクトは、性暴力被害者救済などに取り組んでいる12の団体の集まりです。

試案はここにあります。新聞報道などを読むより、自分でこの試案を直接読んだ方が、うんとよくわかるし、腹も立ちます。

https://www.moj.go.jp/content/001382454.pdf

NOはNOであるという当たり前のことが、今回も明確にされていません。

さらに、性交同意年齢の引き上げについての試案です。

1 13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者は、6月以上1
0年以下の拘禁刑に処するものとし、13歳以上16歳未満の者に
対し、当
該者が生まれた日より5年以上前の日に生まれた者が、
当該13歳以上16歳未満の者の対処能力(性的な行為に関して
自律的に判断して対処
することができる能力をいう。2において
同じ。)が不十分であること
に乗じてわいせつな行為をしたとき
も、同様とするものとすること。

2 13歳未満の者に対し、性交等をした者は、5年以上の有期拘
禁刑に
処するものとし、13歳以上16歳未満の者に対し、当該者
が生まれた
日より5年以上前の日に生まれた者が、当該13歳以
上16歳未満の者
の対処能力が不十分であることに乗じて性交等
をしたときも、同様とす
るものとすること。


どうしてこんなにごちゃごちゃしているのでしょう。どうしてきちんと16歳と言わないのでしょうか。世界の国はこうなのです。韓国は日本と同じ13才だったのですが、さっさと16才に引き上げられました。

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声明文はここにあります。

https://drive.google.com/file/d/1rX2H2_Stel4-1P0dVNAggPPm2XfsuDqA/view

その一部。声明文の初めを転写します。

「私たちは、①不同意性交等罪の導入、②性交同意年齢の引き上げ、③地位関係性利用罪の導入を求め、この要求は13万筆以上の市民の賛同を得ました。上記三項目は2021年の9月、法務大臣から法制審議会に諮問されました。しかし、法制審議会・刑事法部が、10月24日に公表した刑法性犯罪改正のたたき台は、私たちの求める性犯罪規定の改正とはかけ離れており、法務大臣の諮問に答える内容となっていません。」


声明終わりをここに転写します。

「以上のとおり、試案は、長年にわたり私たちが求めてきた性犯罪規定の改正の願いに反するものです。「性犯罪の本質は被害者が同意していないにも関わらず性的行為を行うこと」であると法制審議会が繰り返し確認してきたにも関わらず、被害者の「拒絶困難」を問い、性交同意年齢に年齢差要件以外の要件を加え、地位関係性利用等罪を個別に創設しない試案について、私たちは強く反対します。法改正の原点に立ち返り、被害者に寄り添う抜本的な法改正を求めます。
 そして、法改正審議会刑事法(性犯罪関係)部会は、中間的に私たち市民の意見を聴取する機会を設けるとともに、この段階でパブリックコメントを募集し、市民の意見を適切に反映するよう強く求めます。」

男性ばかりによって作られた明治事時代の刑法が、やっと女性たちの声を聴いて作り直されようとしていると、幻想をもっていたけれど、やはり幻想でした。本当に情けない国です。
 


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男の子の性被害

性被害ワンストップセンターにいると、男の子の被害も珍しくありません。先日の中国新聞です。載せやすいように、四角く切り貼りをしています。

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懲役20年。結構重いです。男の子への加害でも、こんな罰があるのだということを知らしめましたね。

 子育てをする人達は、性被害は男の子にもありうるという事を頭に置いておかないと。男の子でも、被害に遭ったことはずっと残り続けます。被害に遭わないように日頃からプライベートゾーンについて教える事。もし、被害に遭った場合、保護者に伝えやすい関係を作っておくこと。「もし何かあった時や困った時には言ってね、助けるからね」というように日頃から伝えておくこと。もしもの場合、どうサポート・ケアをするか、保護者が学ぶこと。

それにしても、スキンシップだったなんて。弁護士はあほだわ。

 それから、広島のキャンプでの被害、そのような犯罪者を雇った側の責任も絶対にあると思うのです。他人ごとではありません。そこをちゃんと自ら検証しないと、再発は防げないでしょう。


 


 


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講演「性暴力の現状」

昨日は、福山でお話しました。性暴力についてです。スライド一部です。

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その準備しながら、ふつふつと怒りや情けなさがわいてきました。この日本という国がどうしてこんな国になってしまったのかと。統一教会と安倍首相を中心とした政治家たちがやってきたこと。それにつき、またちゃんとシリーズに復帰しますが、どういう形がいいかと考えております。とりあえず日本の今の性暴力の状況を見て下さいませ。


性暴力と性犯罪は異なります。子どもの性虐待やDVやセクハラ等、とても幅の広いものです。が、全国に設置してある性暴力ワンストプセンターでは、「性犯罪」のみに対応している所も見られます。

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日本の性犯罪の刑法は世界から見て、とても異質なのです。明治に制定された(当時は女に参政権がありませんでしたので、男性のみで作られた法律です)2017年に少しだけ変わりましたがまだまだ。

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性被害ワンストップセンター広島のデータです。

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講演がすんだ後、何人かの方が私のところに来てお声をかけて下さいました。その中のお一人の男性が、40年前に私が中学校に講演に来たと。少しお話して、そして「頑張って下さい。応援しています。」と言って下さったのです。私が統一教会のことや大学生への教授の性暴力で、教授会がどのような対応をしたかというような、悔しい思いをしたことを少し話したので、励まして下さったのだと思います。とっても嬉しかったです。来たかいがあったと思いました。

まだ頑張らないといけませんね。

今度の日曜日には、エソールでお話します。その後でスライドの一部を使ってお話しますね。

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「性的DV・パートナーからの性暴力についての声明」シェルターネット

NPO法人全国女性シェルターネットはこの度「性的DV・パートナーからの性暴力についての声明」を出されました。その代表の北仲千里先生は、NPO法人性暴力被害者サポート広島の代表でもあります。素晴らしく大活躍です。この声明は多くの方に読んでいただきたく、ここに転載させていただきます。(ただし転載は途中までとします。)

https://nwsnet.or.jp/images/PDF/2.2.20210215/%E6%80%A7%E7%9A%84DV%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%80%A7%E6%9A%B4%E5%8A%9B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E5%A3%B0%E6%98%8E%EF%BC%8820210215_2%EF%BC%89.pdf

                     2021 年 2 月
  性的 DV・パートナーからの性暴力についての声明
              NPO法人 全国女性シェルターネット

配偶者やパートナー、交際相手などからのドメスティック・バイオレンス(DV)の本
質は、相手に対する支配・コントロールです。DV と言えば、殴る蹴るなどの身体的
暴力だけがクローズアップされがちですが、身体的暴力があってもなくても、精神的
な相手への支配・追い詰め、人格否定が重要な要素であり、それによって被害者は
深刻な心理的なダメージや生活・人生への影響を受けます。

加えて DV には性的な行為や言葉を伴っていることが少なくなく、しかしそれは語ら
れにくく、真正面から取り上げられることはこれまではありませんでした。

私たちは、配偶者やパートナー、交際相手などへ性的な DV 被害の深刻さに目を
向けることを訴えるとともに、DV や性暴力に対する政策にこの性的 DV/パートナー
からの性暴力の問題をきちんと位置づけることを提言します。

Ⅰ 提言

1.国や地方自治体は、性的 DV の深刻さに目を向け、次の施策を実施してください。

・DV 防止法の保護命令の対象に精神的 DV と性的な DV を含めて下さい。
・精神的 DV や性的 DV の被害をうけた人に対し一時保護を含む積極的な支援を行
ってください。
・精神的・性的 DV によって心が壊されるという影響の深刻さを理解し、DV 被害
者の回復支援を本格的に実施して下さい。

2.パートナー間の性暴力を扱う性犯罪を創設してください。

現行刑法の性犯罪が規定する「暴行脅迫」要件では、継続的な支配関係の下での
パートナー間の性暴力を性犯罪として捉えることは困難です。配偶者・パートナー
間の性的 DV の特質をふまえた犯罪類型を作るか、不同意の性的行為全体を禁止し
た上で、配偶者・パートナー間の性的 DV の場合はより重い刑として下さい。

3.性的 DV の実態をふまえ、母体保護法に基づく人工妊娠中絶の際の

配偶者の同意のサインの要件を撤廃して下さい。また、婚姻していない
関係において
は中絶についての相手の男性の同意が不要との方針を周知し、
徹底して下さい。

Ⅱ 説明

1.DV としての性暴力

DV ケースの中での性暴力やその結果としての妊娠の問題は、頻繁に起こってい
る。

DV は相手を支配する行動であり、精神的ないじめや性的な暴力だけが行われる
場合も珍しくない。性を通じた相手への支配が行われているのである。「相手の満
足のため」に我慢し、「モノとして扱われる痛み」「繰り返される無力感」などを感
じながらも、生活のために離れることを選べないケースが多い。

「性行為に痛みがある」と訴えても、取り合われない。「性交渉に応ずるのは妻
の義務、妻は夫の要求に従うもの」などと配偶者間の性暴力は、過酷、残虐なもの
であるにもかかわらず、問題にされない実態がある。

それは継続的な関係性の中での行為であり、また夫婦であるため応じないといけ
ないという意識があるため「暴行や脅迫」を伴うことを要件とする性犯罪の定義で
は捉えることが難しい。被害当事者も性暴力であると認識しにくいため、日常化、
深刻化する。性暴力による支配は最大の困難を強いる。被害者もあまり、語りたが
らず、回復に長い時間がかかる。

2.表には見えない性暴力被害

内閣府のアンケート調査(平成 29 年 12 月実施内閣府「男女間における暴力に
関する調査」回答者数 3,376 人)では、性交を強制された経験の内もっとも多い
「相手」は、配偶者や元配偶者・交際相手などである(47.6%)。この、カテゴリー
中もっと多く常に 3-4 割という傾向は、過去数回の同調査においても、一貫して
いる。

しかし、そのほとんどは、刑事事件化しないものと思われる(平成元年度の警察
の犯罪統計では、配偶者間の検挙件数は強制性交等罪6、強制わいせつ罪2)。
さらに、被害者は相手から離れ、避難先を隠したいということを優先するため、
性暴力行為に絞って警察に被害届を出すという行動をとることは非常に難しい。警
察に DV を相談した場合も、警察の(主に生活安全課)担当者は、生命の危険など
を重視して聞き取りを行い、避難の援助を行うことを主に考えるため、DV の行為の
中に性暴力があったとしてもそれにきちんと注目して刑事課に回し、被害届を出す
提案をするということはまずないものと思われる。

配暴センターや民間の DV 相談の場合も、性的 DV をあえて意識して取り出すこと
はされていない。

3.実態

(1)妊娠時の暴力

妊娠出産時に過激な暴力がふるわれる。妊娠中の女性の身体をいたわらず、むし
ろお腹や腰を蹴る、食事をさせない、過酷な作業をさせる、暴言を吐くなどの身体
的暴力や虐待がしばしばある。

(2)中絶と妊娠

同意のない性行為、また避妊についても話し合えない関係であるため、DV カップ
ルは子だくさんであることも珍しくなく、また、何度も中絶と妊娠を繰り返すとい
う話も多い。妊娠中一度も病院を受診せず、駆け込み出産をする妊婦や、何度も中
絶と妊娠を繰り返す夫婦は、DV のリスクが高いケースとして、産婦人科の臨床では
認識されている。「避妊してくれないので 6 回も中絶した」と語った被害者もいた。

(3)離婚後も受ける性被害

同居や交際中の性暴力だけでなく、離婚後の子どもの面会交流を利用して呼び出
され性暴力に遭うケースもある。

(4)同時に起こる子どもに対する性虐待
子どもに対する性虐待も同時に進行する場合がある。
同居や交際中の性暴力といっても、子どもたちに夫婦の性行為を見せるというも
のがある。子ども(10 代や成人の娘)と性行為をし、妻にそれを手伝わせたり、撮
影させるなどの行為もある。

(5)デジタル性暴力

写真や映像の撮影を強制されたり、内緒で撮られるという「デジタル性被害」も
ある。また、薬で眠らせて撮影され、その動画や画像を所有して脅しに使われたり、
インターネットなどで拡散されたり、販売されることもある。

(6)望まない形の性行為

性交の強制ではなく、排せつ行為を見るなどの侮辱行為もある。物を性器に挿入
する行為の強制もしばしばある。例えば、野菜や、卵などを入れて、そのまま出す
ことができなくなり、病院で取り出す処置をするなどということがある。また、下
着をつけずに外出させるなどの行為もある。アダルトビデオで視た通りの残虐な性
行為を強いられることもある。これらの性的行為は、真の同意がなく、強制された
場合は性暴力であり、性的 DV である。

(7)性的搾取

妻や娘に売春をさせる。写真を売りさばくなど、性の商品として搾取することも
ある。

(8)その他、DV 行為としては、次のようなことも起こっている。

・これみよがしデリヘリでの性的経験や性的表現を聞かされる。
・性的対象としての魅力がないことをしばしば言われる。

4.相談の中で聞いた声(加盟団体の相談記録や手記などから)

  (ここから先は略します。あまりに壮絶な体験が書かれていて、胸が痛くなります。)

転載ここまで。特に私がかってに太字にした部分、「妊娠を相手の男性に告げると、相手がブロックしてしまって連絡も取れない、だから同意書が取れない⇒中絶が出来ない」というのは、どこの産婦人科でも起こっています。この声明が、現在検討されている性暴力の刑法の見直しの場に届きます様に。これは女性たちの切実な声です。

クリニックの青野さんのお花。桜が満開です。この後、残りの一つの百合が開いて、とても豪華になりました。

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「だれひとり取り残さない刑法改正を」終わりです。

性犯罪の刑法改正について、昨日で終えようと思っていたのですが、もう一回ここで書かせていただきます。それは例のオリンピックパラリンピックの森会長の発言があったからです。「女性の理事は・・」の発言の全文を読みました。とても長い挨拶ですね。

https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/news/202102040000028.html    (全文1)

https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/news/202102040000029.html    (全文2)

https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/news/202102040000032.html    (全文3)

問題なのは、全文2のなかにありますね。もうどこのニュースやワイドショーでも発言の「女性は・・」の部分は紹介されているので省きます。私が一番いやだと思ったのは、(全文2)の最後のころのこれです。

「私どもの組織委にも女性は何人いますか?7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる。みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかり、ですからお話もきちんとした的を射た、そういうご発言されていたばかりです。」

要するに、いらないことは言わないで、報告されるのを、はいはいと聞いていて、ささっと会議が終わるのがいいのでしょう。(それにしては森さんの挨拶長いですね)これって女性ばかりとは思わない。男性だっていわゆる忖度して、上の人にへつらってばかり。意見の一つも言わない、そんな男性たちを私は沢山見てきましたよ。むしろ男の方がひどいのでは?森氏にこんな風に言われると、組織委員会の女性たちは、逆にそんな物言わぬ人たちだということになりますね。


怒りながら見ていてそんなこと思いました、。本当にどうしようもない方が、長い間権力の座にいると、こんなみっともない姿になるということをしっかり見させて戴きました。


そして、性暴力です。いわゆる地位・関係性を利用した性暴力。なんとなく森さんと結びついてしまいました。

 これってまた私の現場ではとてもよくあるのです。会社の上司と部下。残業を言いつけられて、他の人はみんな帰ってしまって、そこで上司が会社の鍵をかけて、とか。出張に行った時に、ホテルの部屋に呼ばれて、とか。塾の先生が、特別に教えるからと時間外に呼び出して、これは小学生の場合も中学生の場合も高校生の場合もありました。最近とくに学校の先生が生徒にという事件の報道に接することも多くなりました。それから、スポーツの選手と指導者も。これらは、その地位を利用して、断りにくい状況でのとても卑怯な犯罪です。いまのままの法律だと、これらの場合でも、どれだけ物理的に抗ったか、それが問われます。「試合に出してやらないよ」といわれて抵抗できなくなるというのもあるでしょう。特に若い子の場合。常日頃から上下の関係にある時には、抵抗しにくいというのもあり得ることです。


今度の見直しで、「地位・関係性を利用した性犯罪」も罪に問われるようにしてほしい。そうシンポジウムの中で訴えられました。

 これで、今回のリモートでのシンポジウム見ての報告を終わりますね。関係者の皆様、貴重な情報をありがとうございました。


2月2日は節分でした。私の小さい頃は、豆まきはありましたが、巻き寿司の丸かじりなんてのは、ありませんでしたよ。巻き寿司。わが家では、お寿司ではなく、韓国の「キンパ」。韓国舞踊の朴美咲希さんの作です。お昼時間に自転車でサロンまで戴きに行きました。私達は年よりですから、丸かじりではなくちゃんと切って戴きました。とても沢山の具が、小さくギッシリ。本当に丁寧に作ってありました。とてもおいしく戴きました。朴先生ありがとうございました。


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「だれひとり取り残さない刑法改正を」続きです。

あれこれ書きましたが今、女性たちの間で広がっているのは、「不同意性交罪」を作ることと「性交同意年齢を13歳未満から引き上げること」。

 同意のない性交は犯罪であるということ。今のままだと、いかに抵抗したかが同意のあるなしの基準にされています。世界的には、「同意のない性は性暴力」の流れになっています。

日本では緊急署名運動が行われています。


https://www.change.org/p/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E7%BD%B2%E5%90%8D-%E4%B8%8D%E5%90%8C%E6%84%8F%E6%80%A7%E4%BA%A4%E7%AD%89%E7%BD%AA%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84

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今のような法律の下で、2019年3月にとても情けない無罪判決が相次ぎました。

1. 3月26日名古屋地裁岡崎支部で、世間が驚き、怒り、フラワーデモの発端となった無罪判決。実の父親が娘に対して中学2年から繰り返し性交を強いていたこと。娘が望んだ性ではないが抗拒不能ではなかったと。(これは後に名古屋高裁で逆転有罪となりました)


2. 3月28日静岡地裁無罪判決。父親が12歳の実の子に対して性交を行なったこと。12歳の少女の証言の信用性を否定して。

3. 3月12日福岡地裁久留米支部判決。泥酔して抗拒不能となった女性。抗拒不能であったが被告人の故意を否定(要するに彼女が嫌がっていると思わなかったと)

4. 3月19日 静岡地裁浜松支部判決。深夜コンビニから出てきた被害者に体を触り強制的に口腔性交を行ない、口唇挫傷等の障害を与えた事件。抗拒不能は認めるも、故意を否定。(3と同じ)


「性交同意年齢」について。今私の現場でも、中学生の被害が相次いでいます。多いのがSNSで知り合った人について行ってというもの。その多くがまさかそこまでされるとは思わなかったと。でも、13歳、中学一年生の少女を言葉巧みにどこかに連れ込んで行為をするのは、はじめからそのつもりである大人に取って、いとも簡単なことでしょう。いろいろと社会からも学んで来た大人と、13歳の子どもを同じように扱うのは、無理なことです。それにそうであるのならもっと早くからちゃんと性教育をしないと。今もまだ文科省の指導要領は、「性交」や「セックス」という言葉を使うことも、教えることもしないことになっているのですね。

ということで私たち今回の性犯罪の刑法見直しに期待しているのですが。このシンポジウムの中で紹介された、刑法改正に反対している委員の方の発言が、こうだそうです。これは、宮本委員の発言です。

「性行為について、やります、どうぞというやり取りはほぼない。ノンバーバル(非言語)なコミュニケーションの中で相手はやってもいいと思っているのだと思って行為をするということはよく起こることで、一方は嫌だったいう、ボタンの掛け違いはどうしても起きてしまう。それを全て処罰の対象とすべきではない。」

被害者は、嫌だ、やめてとはみんなみんな言っているのですよ。それだけでは、「いやだったと認めない」のが今の法律なのです。いやだと言ったら、いやなのです。やめてというのは本当にやめてほしいからいうのです。

この委員は、性犯罪をボタンの掛け違いくらいに思っているのでしょうね。被害者がどれだけ怖く、情けなく、つらかったか、そんな想像はできないのでしょう。勇気を持って警察に訴え、つらい事情聴取も耐え、その人を罰してほしいと裁判に期待しても、結果無罪、まるで被害を訴えた自分に非があったように自分を責め、立ち直れなくなった人。

そういう被害者がこれまで沢山います。緊急署名。沢山集まります様に。


 


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「だれひとり取り残さない刑法改正を」

  先週の木曜日、1月28日に行われた性犯罪の刑法改正を巡るシンポジウム・「だれひとり取り残さない刑法改正を・どうなっている?刑法改正検討会」」について。

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性犯罪にかかわる刑法は2017年6月、明治時代に作られたものが、やっと110年ぶりに改正されました。しかしまだまだ積み残されたものが多くあります。2017年に改正された時、3年後にはこれの見直しをすることという付帯がつきました。そして、3年が過ぎました。昨年6月からその検討会が開かれています。そこでは今どんな論議がなされているか、という報告があって興味深いものでした。

まず、2017年に変わったこと。

1.「強姦罪」が「強制性交罪」に。
2. 3年以上の有期懲役刑が5年以上の有期懲役に。
3. 親告罪が撤廃されて、おおむね被害届けだけで起訴ができるように。(でも、私は個人的に被害届けのハードルはあると思うけど)
4. 定義の拡大 これまでは男性器の女性器への挿入のみだったのが、口腔・肛門への挿入も強制性交となった⇒男性も被害者に
5. 監護者であることに乗じた性犯罪が創設された。(監護者とは、同居している親(里親)や施設の長等18歳未満の子どもを監護している人)
6.  集団強姦罪が廃止された!!

では、どんな課題が残されているのでしょう。まず今の法律はこうです。これは以前にブログに載せたこともあるのですが、性教協中国ブロックの研修会で、弁護士の寺元先生と私がシンポジウムをした時の、寺本先生のスライドの一部です。


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今のままだと、強制性交が成立するためには、次のようなことが必要です。


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すなわちこういうことなのですね。ではどんな課題が残されているのでしょう。


課題1.抵抗できないほどの暴行・脅迫があった証明が必要。怖くて固まってしまった(フリーズ)は同意とみなされるは明確な暴行・脅迫がないと起訴されないため、多くの被害が埋もれている。

課題2. パートナーからの性犯罪  多くの被害が事件化されない。

課題3. 地位・関係性を利用した性犯罪 。抵抗しにくい立場での被害が救われない。例えば、職場の上司と部下、学校の先生と生徒、スポーツの指導者と選手、就活生、等。

課題4.  性交同意年齢 「13歳以上」は変わりませんでした。13歳以上は大人と同じように、暴行・脅迫要件が適用されます。

課題5. 時効    強制性交等罪 10年。強制わいせつ罪  7年。10才で被害に遭うと被害者が20歳と17歳でもう時効で罪に問えません。

課題6. 集団の犯罪の撤廃  集団で受ける被害は想像を絶します。加重要件にすべき。

これらの課題を残してしまっていることで、とても許されないひどい無罪判決が次々と出、怒った女性たちのフラワーデモが全国で展開されました。

 もう少し続けますね。特に課題に反対する人達の反対理由は興味があります。貧しい性意識!!としか思えないのです。

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デジタル性被害

性被害に対しての刑法は2017年に100年ぶりにやっと改正されました。これにより、強姦罪は強制性交罪となり、肛門性交も口腔性交も罪に問われるようになって、男性への加害も罪に問われるようになりました。そのほか親告罪でもなくなりました。このように明治以来のほ法律が、やっと少しは改善はされましたが、まだまだ改善すべきことが多く、2017年の3年後には見直しすることとの付帯がありました。


 現在2021年、この見直しは今どうなっているのか、興味深いシンポジウムが行われ、それが今You Tubeで配信されています。

「だれひとり取り残さない刑法改正を-どうなっている?刑法改正検討会」

https://www.youtube.com/watch?v=rpWOWsvRA4c&feature=youtu.be

ぜひご覧いただきたいのですが、その前に、先日1月26日には、日本NPOセンター主催で、デジタル性被害についてのシンポジウム「NOPとオンラインプラットフォームで考えるデジタル性暴力の防止」が行われました。平日のお昼の時間でしたので、初めは見ることができませんでしたが、途中からでも十分に興味深く聴取できました。

性暴力は日々その姿を変えています。中でも、スマホの普及に伴って、私たちには考えられないような犯罪に巻き込まれて行く人たちがとても増えています。例えば、SNSで知り合った人から「裸の写真を送って」とか性交の写真や動画を取られたしています。

それらがまたSNSでばらまかれたりそうすると、アッという間にそれが広がってしまって対応できなくなってしまいいます。NPO法人「ばっぷす(ポルノ被害と性暴力考える会)」の金尻さんや、広島大学の北仲先生、それにライン、ツイッター、ティックトックの方たちのシンポジウムでした。その開催前の呼びかけを転載します。これだけでも、十分にその深刻さが伝わるかと思います。


SNSを通じて性的な画像・動画を要求されたり、同意なく拡散されるといった「デジタル性暴力」が問題となっています。SNS起因以外も含む児童ポルノ事犯の検挙件数は10年間で約2倍以上、児童自ら撮影した画像で被害をうけた事案がその約4割を占めています。また政府は、性犯罪・性暴力は心身に重大な悪影響を及ぼす根絶すべき課題として、「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」を2020年6月に決定しています。

一方で、子どもたちを取り巻く保護者や学校、自治体、NPOもデジタル性暴力の予防や、被害者支援に取り組んでいますが、ネットで被害にあってしまうまでの実態がつかみにくいなどの理由から予防や対応が追いついていない状況です。

そこで、本フォーラムでは、デジタル性暴力の防止に取り組むNPOから、被害の現状や支援現場の課題を共有するとともに、代表的なオンラインプラットフォームであるLINE・Twitter・TikTokの3社の取組みを紹介しながら、ともにデジタル性暴力の防止のためにできることについて議論します。

 

北仲先生もおっしゃっていましたが、今や若者たちの生活にはスマホは欠かせないものになっていて、いやむしろスマホは生活そのものとなっています。

このような犯罪に巻き込まれないためにスマホ持たせないとか、いろいろと規制するではなく、やはり教育でしょうね。その一方での性教育が全くと言っていいほどなされていない所で、知らないままに若者が巻き込まれて行く姿を私も見ています。それを被害に遭った人の責任にしてしまっていますが。

今、私も含めてですが、性教育の講演をした人から、積極的にこのようなことしゃべってこういう反応があったということが、フェイブック等で公開されていますので、あたかも全国でこのような教育がされているかのように受け取られがちですがぜんたいから見ると本当にそのような教育がなされている所はほんの一部です。

ラインやツイッターやティックトックの会社も性犯罪の防止のために尽力しているものの、表現の自由や個人の通信の秘密等に遮られてなかなか困難なことが多いと見受けられました。

性犯罪の刑法の問題について次回お話しますね。なかなか更新ができないでいますが、それなりにかなり忙しくしています。無理をしないで、
時間が取れた時に書くようににしていますのでごめんなさい。

クリニックの青野さんの花です。かわいくて春らしいお花です。


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