中居正広氏の事件について③

長い記者会見、必死で見ました。午前2時まで。ずいぶん無駄な時間も多かったけど、でも、一応、フジテレビの覚悟のようなものは見て取れました。そのうえで、続きを書きます。

6.フジテレビのやり直し記者会見を見て
 港社長をはじめ、この問題を解決しようとした数名の幹部の方たちは、性暴力の対応について、まったく素人であるということを実感しました。情けないくらい。
 被害を知ってすぐにも中居氏にヒアリングはしなかったと。その理由に社長は、中居氏にヒアリングをしたら、彼女を刺激することになると思ったと。??です。彼女にヒアリングすることは刺激になるとこともあるかもしれません。でも、相手の男性に話を聞くことがなぜ彼女の刺激になるのでしょうか。中居さんが何かを彼女に言っていくかもしれないから?そんなことはしないでくれと、中居氏と約束すればいいことでしょう。

 さらに、「中居さんの番組を中止することは、彼女を刺激することになると思った」と。どうしてなのでしょうか。本人に聞けない状況で、どうしてそんな配慮になるのでしょうか。被害者本人にしてみれば、自分は被害を受けて、こんなにしんどい状況になっている、仕事もできなくなっているのに、その加害者が、何事もなく、自分がいたテレビ局で生き生きと活躍している、その方がよほど傷つくとは考えられないのでしょうか。その姿をテレビで見るのは、それはつらかったでしょう。私はそう思うのですが。

 会社は何にもしてくれなかった、ただ隠ぺいすることだけだったと彼女は思っているのでは?社長さんによれば、彼女の意志を確認したのが、社の社員を通じてということでしたが、その社員は被害者とどういう関係だったのでしょうか。もしかして、週刊誌に書かれているように上司のアナウンサー?この人は、彼女が被害を受けてすぐ、病院に行くという彼女を止めて、翌日会社の産業医に見てもらうようにしたと。そして、このことを一部の人に話したけれど、今回の事件の日ではなく、その前に彼女を中居氏に紹介した肝心のAさんには伝えなかったと書かれていました。こんな時は、やはり心理士などの傷ついた会話ができる人でないといけないと思います。フジテレビのコンプライアンス推進室はそのような人をそろえてはいないのでしょうか。もしそろえていたなら、彼女から直接話を聞いた人はそこに相談すべきだったでしょう。

第三者委員会について。メンバーは全部弁護士さんと。記者会見でどなかかが言われました。何かの第三者委員会の場合、一人弁護士で、一人精神科医で、一人臨症心理士であったと。わたしの関係する性暴力ワンストップセンターでは、被害者に接する人はほとんどが臨床心理士です。そのうえで、法律的なことのサポートが必要だと判断したときに弁護士さんにつなぎます。弁護士さんばかりの第三者委員会で、被害に遭った彼女からもお話しを十分に聞けるのでしょうか。とても心配です。偏見かもしれませんが、わたしは、弁護士さんは法律を学んだ方だと思っていますので。今回の事件は、法律だけの問題ではないはずです。

 フジテレビの会社は、社員、特に役職にある人達の研修はちゃんとしていないのではありませんか?研修を受けていたなら、あんな「中居氏にヒアリングをすると、彼女の刺激になるのではないかと思った」という発言、こんな間違いが出るはずがありません。だから、私は「素人」だと思うのです。

2022
4月、いわゆるパワハラ防止法・改正労働施策総合推進法が制定されました。すべての企業に対し、ハラスメント対策が義務化され、研修もすべての社員に義務付けされました。それもたった一回の研修ではなく、繰り返しの研修をすることによって、従業員にパワハラ防止の意識を植え付けなければならないのです。
さらに、男女雇用機会均等法は1985517日から、もう今から30年も前になりますが、セクハラ・マタハラ対策の義務化がされています。特にセクハラについては、2006年さらに強化されています。
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男女雇用機会均等法第11()>
 
 事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、または当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。
「職場」とは
 事業主が雇用する労働者が業務を遂行する場所を指し、労働者が通常就業している場所以外の場所であっても、労働者が業務を遂行する場所であれば」「職場」に含まれます。勤務時間外の「宴会」「懇親の場」であっても、実質上職務の延長と考えられるものは「職場」に該当しますが、その判断に当たっては、職務との関連性、参加者、参加が強制的か任意かといったことを考慮して個別に行う必要があります。
「職場」の例
・出張先
・取材先
・顧客の自宅
・業務で使用する車中
・取引先の事務所
・取引先と打ち合わせをするための飲食店(接待の席も含む) 


以上、この件については、一旦これで終わります。また書きたくなったら、その時に書きます。読んでで頂いてありがとうごさいました。セクハラや性暴力のない社会になりますように。豊かな性教育ができるようになりますように。

今日も青野さんのお花です。

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中居正広氏の事件について②

 中居氏の事件について、昨日に続きます。今日フジテレビの役員の方たちのやり直し記者会見をできるだけ見ました。それについては、また明日に続いて書きます。

3.フジテレビの役員の人たちは、「彼女を守るため」と言いながら、結局は彼女は退社せざるを得ないところに追い込まれてしまいました。会社は彼女を守ったのですか?性被害があったとき、その被害者が、会社なり学校なりをやめていき、加害者はそのままということがこれまでは様々なところでよく見られました。彼女にとって、キー局のアナウンサーという、めったな人が採用されるものではない、難関を突破して就いた職業でしょうに。それをやめなければならないとは、さぞ無念だったことでしょう。フジテレビという会社は、まだそんなことをしているのかと愕然とします。

 加害者と被害者の間で「示談」が成立したことが、会社にとって、何もしないことにつながっているのでしょうか。しかし、示談というのは、あくまでも個人と個人の問題です。会社として、すべきことはたくさんあります。なぜ大切な社員にこんなことが起こったのか、起こった後の対応はどうだったのか、再発を防ぐためにはどうしたらよいのか。これから、第三者委員会を設置するそうですが、それは遅すぎます。なぜこれまでにこのような動きができなかったのでしょうか。結局は1年半なんにもしないで、ここまで来たということです。
 それを考えると、やはりフジテレビには、これまでそのような体質があり続けたということではないでしょうか。同様なことがあっても、このようなうやむやの形でやり過ごしてきたということでしょうか。

4.
ジャニー氏、松本人志氏、そしてこの度の中居氏、誰にも名前を知られるような、名をなした人たち、仕事も順調、経済的にも恵まれた、そんな人たちにどうしてこのようなことがあり続けるのでしょうか。力があり、周りからちやほやされることで、自分は何をしても相手からは許される、それどころか相手は喜びさえするだろうという思い上がりを私は見ます。相手の人には、心も意思もある当たり前の人であるということがわからないのでしょう。

 もしかして、彼らは、人を好きになったことはないのかもしれないとさえ思います。好きになった人と、気持ちをはぐくみあいながら、触れ合いながら、関係性を築いていく、恋愛というのは、そういうものだと思うのですが、性欲の対象としてしか相手を見られないというのは、かわいそうな人だと思います。

 以前、私の愛する広島カープの有力な若い選手が、女性とトラブルを起こしたことがありました。彼は高卒で入団したのですが、卒業したとたん、お金もたくさんもらえるしみんなから期待されファンも一杯ついて、やはり女性を性欲の対象としか見られなかったのでしょう。その高校からは、多くの有力なスポーツ選手が出ています。だから、私は、彼らが社会人となったときのためにこそ、高校時代にしっかりした性教育が必要だと思いました。その私の意見は、ある人を通じて学校に伝えてほしいといったのですが、伝わったかどうか。
 
5.
私が産婦人科医になったとき、そこはまだまだ男性社会でした。その中で、本当に多くのセクハラ、いやがらせがありました。どれだけ陰で悔し涙を流したことでしょう。若い間、それはなかなか跳ね返すことは難しいものです。相手が力をもっている人だと余計に難しい。でもね、私は若い人たちに言いたいのです。自分自身のプライドがけがされたこと、それはどうぞ、泣き寝入りしないでほしい。この度の中居さんの被害に遭った方にも、「お前はなんにも悪いことをしたわけではない。堂々と胸を張って生きろ」と言ってくれた方があったそうです。お父様でしょうか。わたしもそう思います。どうぞ、皆さん、泣き寝入りをしないで。

 それぞれの地域には、性暴力のワンストップセンターがあります。そこでは、絶対にプライバシーを守りながら、最善のことを共に考えてくれます。この度の中居氏の行為を訴え、相談した人は会社内の上司、そして、その人達が表に出さないようにと、あたかも彼女の為のふりをして、会社を守ろうとした。そして、会社として何にもしないで、結局は彼女が会社を辞めるようになってしまいました。
 そして、中居氏が引退すると言ったら、とたんにあろうことか、ネットでは、彼女に対しての誹謗中傷が満載です。それらの一部を読みました。本当に見苦しい人たち。どうぞ、そんなものに負けないで。頑張って生き抜いてほしいと思います。同じように性暴力の被害に遭って苦しんでいる人達もたくさんいます。その人たちの為にも、感謝しています。(まだ続きます。)

 青野さんのお花です。夜撮ったので、窓が真っ暗です。

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中居正広氏の事件について①

 連日、中居正広氏の事件についての報道が続いています。まだ事態が動いている最中ですが、今言っておきたいことを言おうと思います。何回かの連載になります。

1.
事件のすべてがわかっていないことについて

 私たちは、何があったのか、まだ何も分かっていないのでコメントすべきでないということを言う人がいます。わたしは、これまで様々な性被害に遭った人たちに関わってきました。それもあって、この件については、多いに興味がありますし、もやもやもあります。
 この事件が報道されて、これまであらゆるメディア、ネットも含めて、情報を漁ってきました。その中で、情報の信用性について、これは信頼できるか、いい加減であるかということの選別はできるようになっています。

確かなこと。


 女性と中居氏との間にトラブルがあったこと。(中居氏も事実ですと言っています。)女性はフジテレビの社員であったこと。そのフジテレビを彼女は退社したこと。
 事件の後、彼女は会社の人に相談したこと。そして、会社の社長にまで情報が上がっていたこと。でも、肝心の会社のコンプライアンスの担当の人には知らされていなかったこと。(知ったのは、昨年の12月、週刊誌で報道されてからだと。なぜこれほどの事件を知らせてくれなかったのかと、担当の人が言っていました。)
 トラブルの内容について。テレビで、元検察官という人が、どんなことがされたのか、よほど猟奇的な異常なことがされたのか、そうでもなかったのか、それによる、みたいなことを言っていました。それは、報道されているような高額の和解金を払ったということから、多くの人の興味の対象でもあります。でも、それは問題ではありません。彼女の意に染まぬ行為があったという、それだけで十分なのです。そこにあったのは、「不同意」。さらに「地位利用」。
 それらに基づいて書いておきたいと思います。まだ事件は途中ですが、それでも今ここで言いたいことを言っておきたいと思います。

私の疑問と意見

 1.早くから芸能界で活躍した彼が、どんな教育を受けてきたのか。「性」「人権」「パートナーとの関係性」、まさに性教育なのですが。ジャニーズ事務所という、かなり特殊な、ジャニーさんというトップがそれらとまったく相反する性を若い男性に強要していたことが明らかになっている今、とても無理なことだったのでしよう。それらを教える人が会社内にいたとは思えないのですね。では、彼の就職前、学生時代、中学や高校ではどうだったのでしょうか。まともに「人間関係を作ること」「豊かな関係性の中での性」などを学ばなかったのか。要するに、彼が「女性をどう見てきたのか」ということになります。それは、この一歩前に起こった松本氏の場合もまったく同じです。女をどう見てきたのかと。そんな彼のために、一人の女性がかわいそうな被害にあってしまったということなのではないかと思います。

 2.フジテレビという会社は、大切な社員が大変な目に遭ったというのに、結果的には、彼女が退社するということで、彼はそのまま番組を続けるということで、昨年12月まで解決を諮っていたということです。今、どんな会社でも、社員に何か望まないことがあったときには、言って行く場が設置されているはずなのです。様々なハラスメントなど、不当な扱いがあったときに。その機関は、もちろん彼女のプライバシーを守りながら、そして、彼女の意向をしっかり聞きながら対応を検討するはずなのです。彼女から相談を受けた人は、それをしなかった。結果的には、数人?の人たちだけでこれを握り潰してしまった。それも、「被害を受けた彼女のプライバシーを守るため」との言い訳で。(まだ続きます。)

 お正月明けから青野さんがや正月らしいお花を活けてくださっています。いつもありがとうございます。

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声を上げたことを後悔させない!!

この頃の性暴力の数々の報道、目を覆うばかりです。わたしは、日ごろから診療の場で多くの被害にあった方たちを診ていますので、少々のことは、さもありなんと思うのですが。

 それでも、この世の中、いったいどうなっているのかと愕然とすることもあります。その一つがこの事件です。いくらなんでも、これは・・。そんな思いの方たちが、この署名活動を立ち上げられました。ささやかながら、私も署名をしましたし、これを多くの方に広げることもしたいと思います。被害者の検事さんを支えたい!!声を上げたことを後悔させない!!

 ジャーナリストの浜田敬子さんの、この事件の被害者の方へのインタビューがあります。ぜひご覧くださいませ。

https://www.youtube.com/watch?v=0p0V6J0hNlE

今回も、それから中居正広氏の件でもそうですが、被害者が勇気をもって告発しても、その被害者に対してのセカンドレイプがひどすぎます。今回の署名については、セカンドレイプを広めた副検事についてきちんと調べて処罰をするようにという目的もあります。

署名の件、どうぞよろしくお願いします。

大阪地検の元検事正による性加害事件で厳正な処罰を求める署名の呼びかけです。当初、起訴事実を認めていたのが一転して否認に転じました。署名は被害者の女性検事を支援する会の呼びかけです。ご賛同頂けたら拡散も宜しくお願いします。

https://www.change.org/kenji_support

(タイトル:北川健太郎元大阪地検検事正による卑劣な性犯罪と副検事によるセカンドレイプの厳正な処罰を求めます)

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性暴力救援センター全国連絡会全国研修会

9月28・29日は、全国性暴力救援センター全国連絡会全国研修会でした。

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全てきっちり聞いて、ずいぶん勉強になりました。すべてをここに語ることはしませんが、違和感もいくつか。

一つは、言葉の問題。行政の世界や法律の世界では、違和感を持つ言葉がいずいぶん使われるのだなあと。

「性非行」まだこんな言葉が生きていました!それから、児童虐待の中の「ネグレクト」。そして、検察の方の言葉の中の「初期汚染」。

「性非行」性教育の中では、とっくに消えた言葉ですが。児相では普通に使われているのですね。何をもって「非行」とするのか、聞いてみたいと思ったのですが、聞けませんでした。うんと昔は、例えば高校生がセックスをすることを「性非行」と呼んでいた時代もありましたが。今は?定義は何なのでしょう。

「ネグレクト」。例えば、父母などが子どもの養育をきちんとしないで、食事も与えなかったりお風呂にも入れなかったり、要するにほったらがしにしている事・・。そうなのですが。でも、異なる使い方もされています。兄から、妹への性的行為。これはとてもあることなのですが・・。これも児相の統計では、「ネグレクト」いうのです。これは、もうずいぶん前から私は違和感を持っていました。「兄からの性虐待」ではないのです。「ネグレクト」なのです。「虐待」は、あくまでも親の立場にいる人のみの事。だから、兄から被害に遭っている事を両親などの監護者が「放っておいた」から「ネグレクト」なのですね。これは、もういいかげん、言葉を改めて「兄からの性被害」とすべきことと思います。そうしないと、現実を投影していない統計となってしまう。それを私は質問したのですが、児相の方の返答はちゃんとしたものではありませんでした。その方が児相の所長をしている間には、これを改めようという動きはありませんでした、とだけでした。


「初期汚染」。なんだと思います?今、子どもの性被害は、何度も被害者が尋ねられることがないように、一回だけ「司法面接」で、被害の状況を聴くこととなっています。それは、録画され、裁判まで有効な証拠となります。でも、その前に人からあれこれ聞かれると、それによって誘導されることがあります。特に、被害を告白された人が、根堀り葉堀り尋ねることは、禁です。それは、司法面接ですることになっています。でも、私たちは診療の場で、まだ司法面接がされていない場合は、どこまで聴いていいのか、とても迷います。被害の状況が分からないと、どこまで診察をしていいのか分からなくなります。警察や児相から「司法面接前ですから、尋ねることはしないでください」と言われると、本当に困ります。傷の事や性感染症の事など、丁寧に尋ねないと、ちゃんとした診察ができません。そして、司法面接の前に尋ねることを「初期汚染」というのですね。面白いなあと思いました。私たちは、汚染源なんだと。検事さんは何度も「初期汚染」と言われたのですが、でも、ワンストップの方が普通に「初期汚染を防ぐために」と発言されたのを聞いて、そうなのか、その言葉に抵抗ないのだなあ、でも私には使えない言葉だなあと思った次第です。

 言葉にこだわるのは、筋違いかなと思いますが、でも、言葉ってとても大事なのですね。差別や人を傷つけることは、言葉によってなされるのだから。

 それから、ワンストップセンターが全国に作られても、その働きはずいぶんと異なります。その違いの多くは、「お金」。ワンストップを作れというだけ言って、できあがっても、そこに予算措置というか、お金の投入が本当にまちまちなのですね。多くの箇所は、スタッフの「ボランティア」意識によって支えられています。でも、そのボランティアの人たちも、仕事も生活もあります。ボランティアのために持ち出しになることも。で、一番悔しいのは、予算不足で十分に被害者の方にケアができない事。もっと、国がちゃんと予算を付けるべき。各自治体任せではなく、基準を作り、国が責任をもって予算をちゃんとつけること。

 そんなことが明らかになった会だったと思います。

会の写真はとれないのですが、懇親会。

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 そして、二次会。二次会は多くの方が来て下さって、すみません。ちょっと予想外で、椅子が足りなかったり。でも、折角の「カフェパセ」のママの美しいお料理の写真を撮り忘れて、ごめんなさい。ああ、残念。

ちなみに、二次会の写真。写真の私の隣。SACHICOの加藤先生が来て下さって、とてもうれしかったです。私が手に持っているのは、残っていたブドウをT先生の息子さんへのお土産にしようと思って。そうそう、ブドウはピオーネとシャインマスカット。このどちらも、広島県で品種改良で作られたものです。ピオーネは三次で、シャインマスカットは、安芸津で。

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二次会からの帰り、少しの方ですが、私のクリニックに来て下さって、ありがとうございました。買ったばかりの骨盤底筋体操の椅子に座ってみてと言って、来てもらいました。記念写真。

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関係者の皆様、お疲れさまでした。こんなことを書いたけれど、勉強になったことが沢山でした。本当にありがとうございました。

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「言えないことをしたのは誰?」

7月10日に出版された漫画。玉造のホテルで全部読みました。

スクールセクハラ、中学校の教師による生徒への性暴力を詳細に描いています。作者は、ともよく取材をしています。私がしばしば当たる性暴力の被害に遭った少女たちをそっくり再現しているとも言えます。とても読み応えのある漫画です。

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主人公は、中学校の養護教諭。いわゆる保健室の先生。生徒からの情報で、部活の顧問の教師が何人もの女子生徒をレイプしていることを知ります。彼女は、何とかして生徒たちを救い出そうとしますが・・。

 この中で、はじめは未熟で空回りばかりする養護教諭の行動ですが。後で、だんだんと力をつけていく中で、自らの間違いにも気づいています。しかし、それでも・・。と私は思います。

 この様な事件に向き合う時には、しっかりした取材が必要で、何より被害者本人からちゃんと被害を聞き出さないと。その証言もないままで、彼女は教員室でその疑惑を他の教師たちに話してしまいます。これ、もっともやってはいけないこと。なぜか。それは、加害者が犯罪行為を知られる可能性があることを感じ取ったら、何より被害者を危険な目に遭わせる恐れがあるからです。口封じのために。

1990年、広島県の小学校での事件です。

1990年3月…広島県警は、安浦町立の小学校6年女児を絞殺した疑いで同小学校教諭・T.K.を逮捕した。被害女児が小学校を卒業した3日後、元担任だったKは彼女の家に車で訪れ「ちょっと話がある」と連れ出した上、首を手で絞め殺害。自らの妻に「子供を殺してしまった、新幹線に乗って(自分も)どこかで死ぬ」と連絡したため事件が発覚したのである。
そしてこの件には、さらに根深い問題があった。そもそも河内は被害女児に対し、日常的に体を触る、キスをするなどのわいせつ行為を繰り返していたというのだ。その行為が明るみに出たため、河内は謹慎処分を受けている最中だったのである。そんななかで起こった殺害事件…学校長や教育委員長、他の教職員らの対応も大いに問題視された。・・


 私は、この件でメディアからコメントの取材を受け、本当にびっくりして、胸が痛くて、忘れられません。この教師も仕事熱心で、保護者の評判もいい人だったと。

 さらに、別のまだ記憶に新しい事件ですが。

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これらでも分かるように、教師による児童生徒への性加害は、なにも今に始まったことではありません。この事件では、加害者は女児たちに固く口留めをしていました。被害者、特にまだ未成熟な少女たちは、その被害をなかなか口に出せません。だから、長い間多くのこどもたちが被害に遭い続けました。

 この漫画の被害生徒たちも。それを、焦ることなく、じっくりと信頼関係の中で、話を聞くことがなにより大切。そもそも、社会的には、まさか教師がそんなことをするはずがないという思いが浸透していますので。話しても信じてもらえない・・ますます被害者はだれにも言えなくなってしまいます。


 今、やっとやっと法律も変わって来て、社会も少しずつ変わって来て、ワンストップセンターも力を発揮できる(すべてのワンストップセンターではありませんが)地盤もできてきて、告発もできるようになってきました。

 また、今もなお、この漫画の中にもありましたが、学校の名誉のために、事件を明らかにすることをためらい、あたかも被害児のプライバシーのために公にしなかったという言い訳がまだまかり通っています。今回の米兵による沖縄の少女への性暴力を政府が隠蔽したのと同じように。

 多くの人、とくに学校現場にいる人は、まずこの漫画を謙虚に読んでほしいと思います。作者の懇親の取材力で、性暴力の基本が余す所なく語られています。これを読んで、少なくとも、性暴力の被害者に対する偏見を改めてほしい、そんな思いを持ちました。すごい力作を書いて下さった作者に心から感謝します。

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性教協例会「性虐待の現実から見えるもの」

 朝早くに新幹線に乗って広島に帰ってきました。ま、どうせマスクしているから、お化粧もせず新幹線に乗って、クリニックに帰ってお化粧をして性教協の例会に行きました。早いみずほだからでしょう、横も前も後ろにも人は全然いませんでしたよ。

 こうしてみると、交通費が高額でも広島大阪なんて、通勤圏内ですね。

 例会での寺西先生のお話。数々の性暴力の被害者に寄り添っての弁護活動で、それはそれは何とも苦しい闘いであっても、それは被害者の尊厳を取り戻す闘いだとおっしゃいました。古い被害で、民事でも時効で負けることが分かっていても、それでも、訴えたケース。それこそ、尊厳のために。よくよく負けるということを話した上での訴えなのですが、それでも、そのことでマスコミに話すこともできたし、時効ではあっても、そういう事実があったということを判決の中に書かれることもできました。

 日本の性暴力についての法律は、明治の男性たちばかりで作られた法が延々と続いて、世界の中でも例を見ないほど、加害者に甘く、被害者には高い壁が作られていました。

 それでも。寺西先生に教えていただいたのですが、ここにこんな事件があります。

 ある男性が、中学時代の教師にずっとひどい性暴力に遭い続け、当時も年が経っても、それをどれだけ訴えても、誰にも受け入れられず。校長にも、教師たちにも。保護者も。多くの弁護士さんも受けてくれず、結局一人で裁判に訴えた、その事件。彼が勝訴したこと。これ、もっと多くのマスコミが取り上げてもいいのに。あんまりなので、ここにそのニュースのアドレスを張り付けますね。時効の壁をどうやって乗り越えたのか。判決には、彼がどのような性暴力に遭い続けたかが詳しく書かれたと言います。

https://shueisha.online/articles/-/110854


秘策は「下着の返還請求」。中学時代、同性の担任教師から性暴力を受けた男性(45)が34年後に勝訴できた驚きの手法



「中学時代の3年間、担任だった男性教師から性暴力を受け続けた栗栖英俊さん(45)。すでに時効を迎えているにもかかわらず、被害の事実を認定してほしいと、34年経った昨年、独力で提訴し、勝訴を勝ち取ったという。なぜ、いま孤独な戦いに挑んだのか? 時事YouTuberでお笑いジャーナリストのたかまつななが聞いた。」

 私もワンストップなどでずいぶん悔しい思いをする被害者の方たちにお会いしますが、やっと日本も何とかその思いを晴らすことができるようなそういう時代になってきつつあると思います。皆さん、ほんとうに苦しい闘いではありますが。

例会も、その後でみんなでお昼ご飯を食べたのも、写真を撮り忘れました。ランチした芸州本店は、国際ホテルが再建築中なので、移転してラッキー会館に仮住まいです。そこの入口。なのに、食べたものの写真を忘れました。



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司法面接についての検事さんのお話

「しまね性暴力被害者支援センターさひめ」10周年記念スタッフ研修会の初めに、松江検察庁の指澤慶子検事さんから、令和5年の刑事訴訟法改正について、特に子どもからの事情聴取についてのお話しがありました。頂いた資料は自由に使っていい、この話を広めてほしいということでしたので、ここにも再現しますね。

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私も、今では、以前と違って、子どもが児相やワンストップセンターや警察の人たちから連れてこられた場合、司法面接がこれからという時には、診察に必要な事しか聞かないようにしています。検事さんから頂いた量には、「保護者の皆様へ」や「学校の先生方へ」という個別のお願いも添付されています。

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読みにくいと思いますので、「学校の先生方へ」のバージョンをここに転載しますね。

「犯罪被害に遭われたお子さまの学校の先生方へ、警察からいくつかお知らせがあります。ご不明点等ございましたら、遠慮なく担当警察官や担当警察職員にご質問ください。

1 今後の捜査について
  本日お聞かせいだいた件に関して、後日、改めて、お子さまからお話をお聞かせいただきます。その日迄のお願いごとにつきまして、以下にいくつか挙げさせて頂きます。

2  お子様との接し方について
   お子さまの記憶はとても繊細で周囲の影響を受けやすく、まわりからの何気ない言葉がけにより、お子さまが元々ご記憶されていることとは別のことを、後日、私たちがお話をうかがうときにお話されるようになることがあります。
 そのため、本日お聞かせいただいたことに関して、学校の先生方が、お子さまから話を聞き出すようなことはなさらないでください。また、お子さまの前や、お子さまに聞こえる場所で、この件に関して、先生方の間でお話しされることや、電話などでお話されこともお控えください。
 もしも、お子さまの方から、自分でこの件に関してお話しを始めたときには、途中で質問を差し挟んだりせずに話を聞いてあげてください。区切りのよいところまで聞いたら、「たくさんお話ししたいことがあるんだね。そのことは専門の人にお話ししてね。」と伝えて、追加の質問も加えないでください。
 その後、お子さまが話したとおりの言葉と、その言葉をお聞きになった日時を記録し、担当警察官や担当警察職員にお伝えください。
 お子さまからの話をお聞きになった後は、お子さまには、「やお話しをしてくれてありがとう。」と声を掛け、ねぎらってあげてください。
 先生方もお辛いとは存じますが、お子さまの前で加害者のことを怒ったり、お子さまに起こった出来事について悲しまれたりされないでください。お子さまが、自分が話したせいで先生方を怒らせたり悲しませていると思って、出来事を話すのを控えてしまうようになってしまうかもしれません。お子さまに根堀り葉堀り話を聞いたり、「それは間違ってるんじゃないの?」などと責めたり、真偽を確認したりなされないでください。

3  今後の体制について
   今回お聞かせいただいた件につきましては、以下の者が担当の窓口となります。何かご心配な点、疑問点などございましたら、お気軽にご連絡下さい。

これは、なかなか難しいことかもしれません。でも、被害者であるお子さまから専門の方が話をきくことが、加害者の処遇に繋がることでもありますから、大人の側が耐えなければならない事であります。

 そして検事さんのお話しが済んで、質問の時に私は尋ねました。小さいお子さんの場合、知らない所に知らない人と二人きっりで緊張して、お母さんに話せたことでも、知らない人には話せなかった、司法面接では何も出なかった、話せなかったとよく聞くのですがと。そしたら、指澤検事さんは、40から50人のお子さんに話を聞いたが、話が出なかったことは一人もないと言われました。それはすごい。島根の河野先生に伺ったところでは、指澤検事さんは、もと臨床心理士なのだそうです。心理士から司法試験を受けて、検事になられた方と。性暴力や子どもの事件の担当で、ものすごく頑張っていらっしゃる方と。広島に来てほしいですねえ。

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島根、玉造です。

松江、玉造温泉にいます。

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しまね性暴力被害者支援センター「さひめ」の10周年記念のために来ました。今日は、支援員の方たちの交流会。明日は、10周年記念の講演会が開かれます。午前中は、支援員の方たちの研修、午後に一般の方たちへの公開講演会です。

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交流会は、とっても楽しくて。皆さん、はじめから「さひめ」の支援員である方も、最近支援員になった方も、さまざまで職業も様々です。カウンセラーや弁護士さんたちも。中心になってるのが産婦人科医であり、臨床心理士でもある河野美江先生。10年も頑張ってきているさひめですが、広島県と違って、

県がお金を出していません。皆さんボランティアで、苦しい中、頑張っています。内閣府は、各県に一カ所はワンストップセンターを作れとの指示は出しても、経済的なバックアップがありません。皆さん明るくって、かつ使命感をもっていらっしゃいます。


 実は、私は皆さんにお土産をもっていきました。ところが、数が足らなくって、これを2パック、計12個しかありません。困ってしまって。

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売店に行って、ない人用にこれをたくさん買いました。一箱ずつ持って帰って頂きます。島根のものですが、仕方なく。


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みなさんで話し合って、結局私とじゃんけんをして、勝った人からはっさく大福をもらうとなって、その争奪戦が白熱して、本当に楽しかったです。申し訳ない事をしたと思ったけれど、久々にお腹が痛くなるほど笑いました。

素晴らしい温泉にもゆったり入りました。明日の朝にも入ります。これから少し講演の予行演習をして寝ます。

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さらに松本人志氏の事件について

松本人志氏の事について、もう少し。コメントを様々な人が言っていますが。中でも「なぜ今なのか。8年も経ってから」と、同時に「なぜ週刊誌なのか。事実なら、警察に行け」というものが多いのですね。このコメントを言う人は、「性犯罪」に対しての日本の状況が全然わかっていないと思います。

 前者の「なぜ今なのか」については、昨日に言いました。すぐに言えなくても、それを抱えたまま生きるのがつらくて、やっとの思いで「今」言えたという人。性暴力の被害にあった人たちに接していれば、こんなことは全く普通にあることだとわかります。

 何度も言っていることですが、日本の性犯罪についての法律は、明治時代に作られたのが延々と続いていたのです。「明治時代」というと、女性は、立候補はおろか投票権もなく、男性たちだけで法律は作られていました。そして、その法は、まさに男性のための法律であって、性犯罪の加害者が法で罰せられるためには、被害者が「死ぬほど抵抗しなければならなかった」のです。昨年の7月、やっと法律が変わるまで。

 今回の松本人志氏の被害とされている女性は「逃げようと思えば逃げられた」かもしれません。パーティーだからと騙されて連れていかれても、「俺の子どもを産んでくれ」と迫られても、「逃げることができた」はず。だから、警察に行っても相手にされません。裁判でも、有罪にはなりません。

伊藤詩織さんの「Black Box」を読んで見て下さい。あんなひどい状況でレイプされても、それは「合意の上だ」と刑事事件では加害者は逮捕すらされず、立件すらされませんでした。これまで多くの女性がどれだけ悔しい思いをしてきたか。

ある女性、お酒で意識がなくなって気づいた時には、動画を撮りながら、レイプされていたのです。彼女はやめて下さい、やめて下さいと抵抗し、その動画も法廷に出されました。しかし、判決は「やめて下さいというのは、性交ではなく、動画を取るのをやめて」と言っていると「加害者が判断した」ので、加害者は無罪でした。
 
 実の父親に長い間レイプされ続けても、「逃げようとすれば逃げられたはず」と加害者は無罪となり、多くの女性が怒りました。

 騙されてレイプされて、警察に行って相手にされるのは、昨年の7月からです。

 そんな日本の法律の状況だということを知らない人が「警察にいけ」というのでしょう。ちなみに、ジャニーズの事件でも、警察に行けばよかったのにという人がいます。男性は、2017年に一部法が変わるまでは「被害者」にならなかったのですよ。被害者は女性だけでした。

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そんな、警察に言っても相手にされない被害者が週刊誌に訴えるという方法があってもいい。警察に言うよりも報復になるでしょう。しかし、セカンドレイプはひどいでしょうが、それすらも覚悟で訴えているのだと思います。週刊誌がジャニーズの事件をずっと報道してきても、まったく社会が相手にしなかった、今回もそれと同じことを繰り返そうとしているのでしょうか。

それから、松本氏がMCをした、NHKの「世界のLOVEジャーナル」、見ていて、気分が悪かったです。そのような性に関してのテレビなどの報道をしている国は、子どもの頃からしっかり性教育がされていて、性に関してのアイデンテイーもしっかり持っている「大人」対象の番組です。日本のように、避妊すらちゃんと教えない国とは、土台が全く違います。一体、何が目的なのかが、さっぱりわからなかった番組でした。それなら、「世界の性教育」をルポしてくれる方が、はるかに役に立つでしょう。「自分にも年頃の娘がいるので」という松本氏の隠そうとしてもつい漏れる卑猥な笑いが、さらに気持ち悪かったです。

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