更年期の手の不調について
今日の夜は臨床産婦人科医会でした。メノポハンドについて。「更年期女性に多い手の不調~メノポハンドと向き会う~」。メノポハンドは、更年期・メノポーズと、手・ハンドを組み合わせた造語です。
演者は医療法人あかね会土谷総合病院の広島手の外科・微小外科研究所所長の蜂須賀裕己先生。しょっぱなからびっくり。なんと、先生は、学生時代から専攻医時代は漫画家との二足のわらじを履いていたと。まんがの雑誌モーニングに連載を持っていて、卒業試験の時は週の内三日漫画を描いて、三日試験勉強、一日試験というスケジュールをこなしていたと。それだけでもう尊敬。あの半年にわたる過酷な試験は、私たちの頃、そのクラスの一人は結核になり、一人は自殺するかと言われておりました。余談でもうしわけないけれど、その漫画の単行本をアマゾンで見つけたので、さっそく購入しましたよ。もちろん古本で残り一冊でした。着くのが楽しみ。
横道ばかりそれるようですが。土谷病院には、30年前に「手の外科」が作られました。当時、私も習った広島大学の整形外科、津下教授が退官され、そこの所長として赴任されました。以後生田先生、木森先生と所長を務められ、今回の蜂須賀先生が四代目の所長であると。
そして、本題です。更年期の女性が手の不調を訴えて来院されることがとても多いのです。こわばる、痛い、しびれる。関節が変形してきた。第一関節のヘバーデン、第二関節のプシャール。さらに親指の付け根のCM関節症、小指以外の手根管症候群・・。腱鞘炎やばね指など。それは、多くの所で、整形外科でさえも、年のせいだから仕方がないと言われ、私たちの所にホルモンの為ではないかと、駆け込んで来られるのです。エストロゲン、女性ホルモンの急激な低下による、閉経、メノポーズ。エストロゲンは、関節液を包んでいる滑膜の線維化を予防していた、それが急になくなることにより、滑膜炎を起こす。それら、手の不調に対して私たちは多くはホルモン補充療法で対応します。しかし、それだけでは良くならない人もおありです。確かに、産婦人科医はみんな困っていたでしょう。
それらに対して、土谷病院の整形外科、手の外科では、様々に取り組んでこられました。まず、メンテナンス、生活指導、安静、温浴指導。安静とは、20分以上手を動かすことをなくする、休むということ。手の仕事の内容ではなく、時間と。それに装具。今では、指輪のようなおしゃれな装具も作られているそうです。初めて見ました。さらに、運動。指の運動です。次に薬物療法、内服、外用、注射などといろいろと。婦人科で主にやっているホルモン補充療方は、効くという論文と効かないという論文の両方があるそうです。
薬物療法、そして手術ですが、これが圧巻でした。素晴らしい!!私は、目からうろこでした。こんなすごいことをしていらっしゃる、それも私の足元で。知らなかった、患者さんに悪いことをしてきたと反省しきりです。それらの治療について、また明日アップしますね。ごめんなさい。まだ風邪が良くならなくって、咳のため寝不足が続いていて、眠くなってきました・・。すみません。
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