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女性医師の会「小泉八雲と節の話」

 昨日の午前中は広島県女性医師の会の総会、懇親会でした。総会は、まずお亡くなりになった三人の先生の祈念、それぞれの役員の方の一年間の事業の報告、これからの計画、収支決算、予算などが粛々と進められ、最後に役員人事など。これまでの会長の井之川廣江先生が辞意を表明され、代わりに桧山桂子先生が選出されました。議事終了の後、講演会です。

 これまでは、医学に関することが多かったのですが、今回は、ぐっと異色で、「怪談を生んだ夫:小泉八雲と節子の話」でした。演者は貝嶋崇先生。熊本大学卒、比治山大学名誉教授、広島大学でも総合科学部の非常勤講師も務められています。専門は、イギリス文学、オスカー・ワイルドの研究。また、「広島ラフカディオ・ハーンの会」主催、また、映画の日本字幕や通訳も担当していらっしゃいますし、なんと、私も少しかかわった朗読劇「蛍火」に英語字幕もつけられています。


 この講演がなんともまあ、本当に面白くて、先生は蘊蓄があって、楽しくって、大体私は大学の先生のお話というのは苦手なのですが、それをガラリと覆えさせられるような、思いで聞きました。

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先生がまた丁寧にスライドと配布資料を作って来て下さって、助かります。先生に頂いた資料から。転載させていただきますね。

 講演の要旨

 小泉八雲は、幼少期から青年期を「妖精の国」アイルランドで過ごしました。16歳で片目を失明したハーンは、常に孤独と「異界」への親和性を抱えて生きて来ました。近代西洋の合理主義になじめず、目の見えない霊的なものや素朴な信仰に救いを求めていた彼に対し、妻節子は「神々の国」出雲(松江)で育ちました。そこは日常の中に怪異や信仰が息づく土地であり、彼女自身がハーンの切望した「Old Japan」を体現する存在でした。この二人の必然ともいえる邂逅によって、妖精の国の精神と神々の国の精神が共鳴し、名作「怪談」が誕生したのです。
 本講演では、八雲と節子の生い立ちや出逢い、「怪談」に描かれる「異界」の正体、そして物語形成における二人の役割などについて考察していきます。

ハーンは、2歳で母親と離別し、7歳で父親も再婚してインドに行き、おばさんに育てられました。親の愛情を知ることなく育ち、また、16歳で大伯母が破産、以後極貧の中で生活します。でも、教育を受けていたので、フランス語を翻訳したりできたのです


 衝撃だったのは、アメリカに渡った後、結婚した相手は白人男性と奴隷との間に生まれた女性でした。アメリカ南部には、奴隷差別の法律があり、なんとその法は1963年まで存在したと。彼はそのために会社を解雇されています。そんな!!びっくりです。また、節の生い立ちですが、士農工商が住み着いている日本において、武士が商をすることは恥とされ、元武士はまた借金にあえぐ極貧の生活を送っていました。その象徴が松江における「川の向こうと川のこっち」。朝ドラで散々見聞きしました。

それから、先生のお話は、怪談の元のお話と八雲が書いた話の違いも多々あって、その比較をして下さり、それがまた興味深いものでした。例えば、雪女、最後の場面、決してしゃべってはならないと約束した雪の日に出会った女のことを彼はしゃべってしまって。八雲の怪談の最期は彼女は彼に子どもを大事にしろと言い、消えて行きます。でも、元の話は、彼も殺され、子どもたちもいなくなるというものでした・・。などと、本当に面白くて。

 私も、「ラフカディオ・ハーン」の会」に入りたいけれど、土曜日の午後の集まりだそうで、3時まで診療のある私は参加できません。でも、ほんとうにおもしろいお話を聴くことができて、満足しました。貝嶋先生、ありがとうございました。

 その後、全員集合の写真。真ん中が貝嶋先生ご夫妻です。

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その後、懇親会。皆さんのスピーチで、本当によく頑張って仕事をされていることがよく分かりました。それに、やっぱりよく仕事をする人は良く食べます。私だけではないわ。アンデルセンのごちそう。お世話下さった役員の皆様ありがとうございました。

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 私は、この後、県産婦人科医会の研修があるために途中で失礼しました。雨の中、タクシーを探して、県医師会館へ急ぎました。研修は6時過ぎまでありました。その件はまたご報告しますね。


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