教委に後援を拒絶された永野先生の講演
昨日書いた、障害児の性教育について。その中の永野先生のお話をします。それについて書いたのは、2009年7月20日です。
http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-7b20.html#comments
夏期セミナーが開かれています。
性教協広島サークルの夏期セミナーの最中です。大変な雨、雷の中、多くの方に来ていただくことができました。
一番多いのは、障がい児・者の施設にお勤めの方です。ほかにも、耳の不自由な方には、手話通訳の方が来てくださっています。車椅子の方も、知的障がい児をお持ちの方も来てくださいました。遠いところでは、大阪から、それから岡山や県内各地から来てくださっています。
講師の永野先生は、中学校の障害児教育を38年間続けてこられた方です。長い間の経験に基づいたお話しはとても具体的で楽しく進められました。二本のビデオも。障がい児の教育に使われている「もうすぐ生まれるよ」と、ダウン症の田中君の恋愛のビデオです。これは、テレビで放送されたドキュメントを編集したものです。
永野先生の教え子である田中君は、ダウン症です。すごいダンスをします。週末はいつもダンス漬け。得意なのは、側転で、発表会などでは、舞台中側転して拍所喝采を浴びます。その田中君はやはりダウン症のきみちゃんに恋をしました。勇気を持って告白した田中君に、きみちゃんは、
「田中君は、ダンスも上手だし、お友だちとしてはとっても素敵です。でも、私には好きな人がいます。木村拓哉さんの大ファンです。田中君より、木村さんの方が素敵なので、田中君との結婚はできません。お友達としてだけのお付き合いです。」
と、はっきり断られてしまいました。ふられた田中君は、部屋に閉じこもり、好きな音楽を聞きながら泣きます。
その後も、彼の就職活動など、生き生きと生活する姿がうつされます。彼は成人式の日にインタビューで、一番大切なことを尋ねられると、「好きな人と、お付き合いをすることです。」と答えます。彼にとって、恋愛は、一番大切なことなのですね。
そんなビデオをみながら、とても自然に障がい者の恋愛や性について、語ってくださいました。私には、とても語りつくせません。これからも、ぜひ多くの方に永野先生の話を聞いてほしいと思いました。
お昼をはさんで、いま、分科会が開かれています。永野先生の続いての「障がい児・者の性教育」の分科会と、小学校の吉田先生の「キレないこどもを育てるために」怒りの表現の授業が行われています。吉田先生の後に、私の「インターネットをつかっての性教育」の発表をします。
本当にの多くの方に来て戴いてうれしかったです。もう、教育委員会なんて、どうでもよくなりました。ただ、元教育委員会にいた方がこられて、受付で、名簿をチェックして帰られました。イヤな感じです。
この永野先生が持ってこられたビデオの田中くん。永野先生は、きみちゃんがせめてお友達からお付き合いをしましょうとでも言ってくれたら・・と残念がっていらっしゃいました。私がこのビデオでとても印象に残ったのは、田中君のお兄ちゃんです。お兄ちゃんは、田中君に女の子にお付き合いをしてもらうなら、歯もしっかり磨いて、体もきれいに洗って、清潔にして、おしゃれもするんだよ、と教えます。それがとっても素敵で・・。以来、私は障がい児・者の性教育のお話をする時には、いつもこの話をします。そのビデオを見せて頂いて、もう16年も経つのですね。
永野先生のお話。沢山の方が来て下さいました。
少し前に「障がいのある人の体と性について~思春期から更年期まで~」と題して「広島県手をつなぐ育成会」でお話した時もそうでした。永野先生のお話の中でされたビデオ、きみちゃんに振られてしまった田中君、その田中君のお兄ちゃんのアドバイス等。手をつなぐ育成会はこんな会です。ホームページから切り取らせて頂きました。
この後、お手紙を頂きました。
「(略)
先生から、障害のあるわが子の性との向き合い方について多くのご示唆をいただき、かけがえのないわが子の成長に伴う体の変化や危惧されることへの対応について、腰を引くことなく正面から気持ちのいい言葉を選びながらかかわることの大切さを学びました。
講演の中で、「性say生」をバイブルとして紹介していただきましたが、性被害にあわない、加害者にならないためにプライベートゾーンをゆっくり泰寧に繰り返し教えること、性は大切なものであり生まれて来た主体として自己肯定力を高め素敵な人生を送るために身だしなみを整えたり清潔な身なりに努めたり、恋愛も、と少しポジティブな思いにも至りました。
愛すべきわが子の自立とともに人生がエンジョイできるように支援者を増やし豊かな日々がすごせるよう環境を整えていきたいと考えています。
(略)」
このお手紙を頂いた時にはうれしかったです。とっても。そして思い出しました。教育委員会の方のこと。言い方にひどく傷つきましたが、でも、その時に多くの方々が来て下さって、お役に立てたと思いました。教師がいらっしゃらないのがすっごく残念でしたが。それにしても、どうして私たちのことを悪者にするのでしょうね。それがバッシングをする人たちに検証もなく乗っているということなのでしょう。
その後、私は県立のすべての特別支援学校の保護者、教師の方たちに呼ばれて話しに行きましたし、広島市立も昨年末に行って、多くの方にお話を聴いて頂きました。しっかり永野先生の想いも入れてお話することができたと思います。
そんな思いも込めて、23日にはお話します。多くの方が申し込んでくださって、ありがとうございます。すっかり用意もできました。参加の方にお配りする配布資料もプリントできました。カラーの豪華版です。オンライン方には、事前にメールで送らせて頂きますね。
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