映画「声よ集まれ」
6月6日金曜日6時半から、弁護士会館でこの映画を観に行きました。
北海道の朝鮮学校を取材したドキュメント「ウリハッキョ」は見ましたが、今回のこの映画は、朝鮮学校を支援する人たち、全国にたくさんの方たちがいますが、その方たちに焦点を当てたドキュメントでした。在日朝鮮人差別に反対し、共に歩んできた数多くの人々を描くドキュメントです。
歴史上だけでなく、いまだに日本では、朝鮮人差別が横行し、それは「朝鮮学校の高校無償化の排除」など、日本の政治や司法まで及んでいます。その中で、「なぜ支援するのか」という問いは「なぜ差別するのか」という問いの裏返しです。
北海道長沼の平和田の人たちは、50年間も朝鮮学校にお米を寄付し続けています。滋賀の小さな朝鮮学校は、毎年8月の終わりの日曜日に「ウリハッキョマダン」というお祭りをし、千人もの人が集まります。その実行委員は20代30代の日本の若者もいます。それだけでなく、大津高校の吹奏楽部やブラジル学校の人たちや沖縄の舞踊や、障害のある人達もきます。大阪の毎週行われる火曜日行動では、長崎由美子さんのお顔とインタビューが見れてうれしかったり。
そのような支援の輪と共に、朝鮮学校の生徒さんが涙ながらに語る差別の経験、特に小学2年の時に在特会に襲撃されて、大変怖い思いをしたことは、トラウマとなって彼女の胸に残り続けています。いまだに朝鮮高校は各種専門学校とみなされるため、入学試験を受けられない大学がほとんどです。。
また、韓国やアメリカ、ドイツなどの朝鮮人の方たちが、日本の朝鮮学校の置かれている状況をどうとらえているかということも。
映画の後のシンポジウムでは、この映画の監督である朴英二さん、映画にも出演されていた広島無償化弁護団の事務局長の平田かおり弁護士、日朝友好広島県民の会協同代表・広島県平和運動センターの高橋克浩さんたちのお話がありました。立っているのが朴監督です。
今日の映画とシンポジウムは、私自身にどうするのか問いかけるものでもありました。朝鮮学校の子どもたちや先生たちに、どんな支援をするのか、具体的に。
明日も上映会があります。ぜひ多くの方に見ていただきたい映画です。映画館で上映されれば多くの方が見る機会がありうるでしょうが、今はまだ実行委員会形式で全国を回られるようです。
朴監督、感動の映画を作って頂いてありがとうございました。制作委員会広島の皆様、ありがとうございました。観て、本当に良かったです。
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