性教協全国児童養護施設サークル全国春季セミナー
昨日6月8日は、性教協児童養護施設サークル主催の春季全国セミナーでした。全国、北海道から(私が知っている限り)熊本まで多くの養護施設から、会場一杯の方が勉強に来られていました。ぎゅーぎゅー詰めです。定員120名の所、たった5時間で定員に達してしまって、あとはキャンセル待ちだったと。毎回、年に二回のこの全国セミナーは大人気です。昔、京都で講演をしたことがありましたが、それ以来ひさし振りですが、変わらぬメンバーの方たちの熱意を感じ取りました。
私が話している所は、写真に撮れませんので、話す前に撮りました。わたしは、あれも話したい、これも話したいで、結局時間が足らなくなって、最後はすっ飛ばしてしまいました。ごめんなさい。悪い癖です。
初日のプログラムと二日目の分科会のブロググラムです。
私の話が済んだ後も、理論講座の①と②を聞かせていただきました。
様々な事情で施設で暮らすことになった子どもたちの中には、愛着の課題を持つ子や様々な分離体験(たとえば親の離婚など)を持つ子が少なくありません。そのような子たちへの向き合い方、児童虐待への介入、背景へのアプローチなどたくさんのことを教えていただきました。理論講座の②、塩田さんの性的課題。
私も、診察室で、またはワンストップセンターで、このような事故に出会うことは多々あります。これらを、塩田さんはきちんと整理して語ってくださいました。原因、施設内で受け継がれる性的虐待の連鎖など。また、施設は子どもたちの生活を提供する場であり、施設内環境を安全な場として整えておくことが速やかに対処すべきことであると。加害をした子、被害を受けた子を作りださない環境づくりを施設全体で共有すべきことであると。性的虐待を受けた子どもや、家庭から持ち込まれた性モラルに対するフォローアップの必要性。また、被害を受けた子が強い信頼を職員に感じることができなければ、それを語ることは難しいこと、自己肯定感を高める取り組み、などと。
理論講座③、「今改めてカラダを学ぼう」を聞くことができなくって、とても残念でした。鈴木さんが手作りの人形をもっていらっして、それにも大いに興味があったのですが。
そして、今日、皆さんは各分科会に分かれて、学びを深めていらっしゃいます。そして、スタッフの方たち本当にお疲れ様です。性教協の中もでも、これだけ現場に強い支持をされているサークルはすごいことです。どうぞこれからも貴重な機会の提供を続けられますように。ありがとうございました。
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