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情けないこと、腹立たしいこと。

 世の中、情けないことが満載ですね。今日、報道特集を見て、唖然としました。亡くなった人の遺族に謝罪をしたいし、供養もしたいと。そんなことで、その方の命は戻ってくるわけではありません。今さら何を言っても、あとの祭りです。願わくば、早く司直の手が入らないと、まだまだ犠牲者は増え続けるのではないかと思うのだけれど。それなのに、兵庫県警は本当に何をしているのでしょう。遺書の全文を読みました。その遺書を読んだ人の多くの「死なないで」「待って」「あなたが亡くなっても、彼らは喜ぶだけ、あなたの支持者がつらいだけ」それらを読んでいたら、涙があふれました。理不尽すぎます。

 そして、これ。毎日新聞と中国新聞です。

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 せめて、最高裁が「上告理由には当たらない」だけでなく、高裁の判決で語られた「きわめて悪質かつ卑劣で、責任は極めて重い」との意見でもつけてくれたら、と思いました。冷たいものです。でも、私は原告の彼女はよく頑張ったと賞賛をいたします。時効の壁は初めからわかっていても、それでも、裁判という困難に立ち向かっていって、相手方から事実関係があったことを認めさせました。そして、多くの方が彼女を支援しました。そのことによって、社会にこんな理不尽な犯罪があるということを知らしめました。かつ、被害者が18歳未満である時には、被害者が18歳になるまで時効は算定されないという、2023年7月からの性犯罪の法律の改定に、少なからず影響を与えたと思うのです。ちなみに、それでも、世界の中で日本の性犯罪についての時効は短か過ぎます。日本、不同意性交罪15年、不同意わいせつ罪12年。フランス30年。ドイツ20年。被害者が30歳になるまで時効は適用されず、30歳から20年経過後、すなわち被害者が50歳になるまで時効は適用されない。イギリス、性犯罪については時効がない。ノルウェー、16歳未満への性犯罪については公訴時効が撤廃された。韓国は被害者が24歳になるまで公訴時効は停止。やはり日本は性犯罪については、いまだに加害者に甘いのですね。

 ほんとうに子どもへの性犯罪ほど腹立たしいものはありません。そして、それがこの社会には信じられないほど多く犯されているのだということも、さらに実の父親がわが娘への加害者となるということも、知られないで来ました。

 だから、敗訴が確定したといっても、私は彼女の勇気をたたえたいし、感謝したいと思います。ほんとうにこれまで大変だったでしょう。お疲れ様でした。どうぞ、落ち込まないで、ゆっくり休んで下さいねと伝えたいです。

あまりに情けないことが続くので。青野さんのかわいいお花です。なお、いつも左に写っているのは、開業した当時、大家さんから頂いた鉢植えです。35年近く生き続けてくれています。

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