前川直哉先生の講演「男性性と暴力」
4月13日、女性保健医療セミナーで前川直哉先生の「男性性と暴力」という講演をしていただいた、そのことについて、ずっと、どのように報告しようかと考えていました。遅ればせながら、やっと今ご報告できます。前川先生は灘高・東京大学教育学部、京都大学大学院を経て、灘中・高の教師を10年務めたのち、福島に移住、「ダイバシティふくしま」を設立、現在は福島大学の准教授。主な著書に「男の絆」「男性同性愛者の社会史」共著に「ジェンダースタディーズ」などがあります。
日々、診療の場で、または性被害ワンストップセンターの場で、性暴力の被害者に出逢い、だからこそでもありますが、松本氏や中居氏などの事件もことさら感心がありました。これら数々性暴力の加害者となる人たちは、なぜ加害ができるのだろう、被害者の心の痛みをどう考えているのだろう、同意を得て、二人で楽しい行為をするのでなく、強引にことを起こすことで、自らの立場も危なくなってしまう、事前にそんなことは考えないのだろうか、などなど疑問がたくさんあるのです。その私が、この前川先生の講演を聞いて、ああ、そうなのかと気づかされることがいくつかありました。
まず、性暴力には、ジェンダー差があります。大半は「男性が加害者、女性が被害者」です。その差について。
そして、そのジェンダー規範は幼少期から作られ、内面化されると。
2種類の規範があると。すなわち、外からの規範‥「あなたは女(男)なんだから、〇〇しろ(〇〇するな)」と内側からの規範・・「〇〇が苦手な自分は、女として(男として)変なのか?」
そして、これ。
なるほど。そして、このグラフ。
むしろその時代が異常だったのでは?という先生の論に、あっそうなのか、でした。そして、こうなった原因の一つに前川先生は、雑誌文化を上げられました。わたしは、まったく知らないことでした。明日に続きますね。
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