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研修「統合失調症について」

 一昨日、日曜日の午前中は、精神科医の定本ゆきこ先生が講師の研修に参加しました。タイトルは「統合失調症について」。産婦人科の診療の場でも、相談の場でも、うん?と思うことは少なからずあります。おかしいなあと思っても、嘘ではなく本気で一生懸命の患者さんの話を妄想と決めつけることはできません。基本的に患者さんのことは信じて聞くのを原則としているのですが。でも、やっぱり変だと、迷うこともあります。わたしの患者さんが、私と、その患者さんの連れ合いと不倫しているといわれて、びっくり仰天したこともあります。あまりに支離滅裂で、精神科に行ってほしいと言って、激怒されたこともあります。

 定本先生のお話は、この一年で四回目です。いつもお話は分かりやすく、実に的確で、診療上に必要な姿勢を整理することができました。備忘録として書き留めておこうと思います。

 精神疾患患者は、2014年は419万人。1999年は204万人。18年間で倍増。いわゆる4大疾患(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)より多い。2011年からは5大疾患に。


うつ病、統合失調症、不安障害、認知症の順に多い。自殺の対策は依然として重要。

統合失調症は、もっとも代表的な内因性精神障害。人口の約1%。男女差なし。日本には約80万人。青年期(10代後半から30代頃)が好初。よく効く薬ができている。急性期の激しい症状が薬物によって収まった後は回復期となり、徐々に長期安定に至る。が、再発の可能性もあるので、薬はやめないことが大切。

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 被害妄想などのため時に違法行為へつながる。でも、決して多くはない。犯罪率は一般よりも少ない。(でも、精神疾患=犯罪者と誤解、偏見により差別されている←私の個人的意見です)

  幻聴、幻視や妄想、などは、本人にとっては事実であるので、頭から否定せず、寄り添いながら、話を聞くこと。病歴や成育歴なども詳細に聞くことが大切。そのうえで、何とか精神科につながるように頑張ること・・・。心して診療に当たりたいと思います。

 定本先生、大変お世話になりました。ありがとうございます。

 研修の後、食事に行きました。県民文化センターの地下のニューヨークニューヨーク。わたしは、目の前なのに、これまで行ったことがありませんでした。メインのディッシュを一つ選んで、あと、さまざまなパンや飲み物はバイキング。話が弾みながら、お腹がいっぱいになりました。

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この後は、クリニックにこもってスライドづくり、夜中までかかってもまだ出来上がりませんでした・・。



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