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劇団民藝「グレイクリスマス」

 昨日の診療後、安佐南文化センターへ市民劇場、「グレイクリスマス」を観に行きました。劇団民藝の公演です。わたしは、昔は民藝が好きな劇団でしたが、今は、「泰山木の木の下で」以来、嫌いになっています。その後の「ある八重子物語」も大したことなかったし。

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劇団のホームぺージから。

 雪が降り、なにもかも隠してしまえばホワイトクリスマス。雪が降らず、汚いものやいやなものを隠すことができなかったら、グレイクリスマスというらしい。

「第二次世界大戦の敗戦後の年のクリスマス。進駐軍の将校クラブに母屋を接収され、離れに追いやられた五條伯爵家。天皇は人間になり、家族制度は廃止。露頭に迷って自殺を図る生活力のない当主の五條、戦犯裁判にかけられる弟、ヒロポン中毒の息子らの中で女たちはたくましく、後妻の華子と弟の妻・慶子は、将校クラブのホステスを引き受けた・・」

こんな中に、様々な人がひしめいています。日系アメリカ人の軍人、伯爵の家族や屋敷に雇われている多ぜいの人々、中には伯爵の愛人らしき人も。闇屋や朝鮮人。それは複雑で、もう少し劇中で誰と誰がどういう関係かをちゃんと説明されないと、わかりにくくて。

 その中で、この劇中で一番いいいたいことは、新しい憲法なのでしょう。アメリカから来た進駐軍が作った、それもあの日系アメリカ人の彼がつくったかの様な勘違いからか、彼を愛してしまう伯爵夫人。彼は、やはり民主主義のアメリカで差別をされてきたのですが。朝鮮戦争に志願していき、戦死してしまいます。そんな彼女が最後に唱える日本国憲法。

 デモクラシー、基本的人権、男女平等、そして、何より戦争放棄・・。素晴らしい憲法が、彼女が唱えても、なぜか感動となりません。ごちゃごちゃしたまま、突然とってつけたような日本国憲法のようでした。わたしは、憲法については「ベアテさんの贈り物」での感動がいつまでも心に残っています。うーん、民藝ねえ。

なお、「泰山木の木の下で」について私が書いたのは、ここです。ここから二日間にわたって書いています。2024年にも、なおかつ東北・首都圏、長野、中部北陸・神奈川で上演されています。もう、たまらん。

http://miyoko-diary.cocolog-nifty.com/blog/2023/10/post-8c80b2.html

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