中居正広氏の事件について①
連日、中居正広氏の事件についての報道が続いています。まだ事態が動いている最中ですが、今言っておきたいことを言おうと思います。何回かの連載になります。
1.事件のすべてがわかっていないことについて
私たちは、何があったのか、まだ何も分かっていないのでコメントすべきでないということを言う人がいます。わたしは、これまで様々な性被害に遭った人たちに関わってきました。それもあって、この件については、多いに興味がありますし、もやもやもあります。
この事件が報道されて、これまであらゆるメディア、ネットも含めて、情報を漁ってきました。その中で、情報の信用性について、これは信頼できるか、いい加減であるかということの選別はできるようになっています。
確かなこと。
女性と中居氏との間にトラブルがあったこと。(中居氏も事実ですと言っています。)女性はフジテレビの社員であったこと。そのフジテレビを彼女は退社したこと。
事件の後、彼女は会社の人に相談したこと。そして、会社の社長にまで情報が上がっていたこと。でも、肝心の会社のコンプライアンスの担当の人には知らされていなかったこと。(知ったのは、昨年の12月、週刊誌で報道されてからだと。なぜこれほどの事件を知らせてくれなかったのかと、担当の人が言っていました。)
トラブルの内容について。テレビで、元検察官という人が、どんなことがされたのか、よほど猟奇的な異常なことがされたのか、そうでもなかったのか、それによる、みたいなことを言っていました。それは、報道されているような高額の和解金を払ったということから、多くの人の興味の対象でもあります。でも、それは問題ではありません。彼女の意に染まぬ行為があったという、それだけで十分なのです。そこにあったのは、「不同意」。さらに「地位利用」。
それらに基づいて書いておきたいと思います。まだ事件は途中ですが、それでも今ここで言いたいことを言っておきたいと思います。
私の疑問と意見
1.早くから芸能界で活躍した彼が、どんな教育を受けてきたのか。「性」「人権」「パートナーとの関係性」、まさに性教育なのですが。ジャニーズ事務所という、かなり特殊な、ジャニーさんというトップがそれらとまったく相反する性を若い男性に強要していたことが明らかになっている今、とても無理なことだったのでしよう。それらを教える人が会社内にいたとは思えないのですね。では、彼の就職前、学生時代、中学や高校ではどうだったのでしょうか。まともに「人間関係を作ること」「豊かな関係性の中での性」などを学ばなかったのか。要するに、彼が「女性をどう見てきたのか」ということになります。それは、この一歩前に起こった松本氏の場合もまったく同じです。女をどう見てきたのかと。そんな彼のために、一人の女性がかわいそうな被害にあってしまったということなのではないかと思います。
2.フジテレビという会社は、大切な社員が大変な目に遭ったというのに、結果的には、彼女が退社するということで、彼はそのまま番組を続けるということで、昨年12月まで解決を諮っていたということです。今、どんな会社でも、社員に何か望まないことがあったときには、言って行く場が設置されているはずなのです。様々なハラスメントなど、不当な扱いがあったときに。その機関は、もちろん彼女のプライバシーを守りながら、そして、彼女の意向をしっかり聞きながら対応を検討するはずなのです。彼女から相談を受けた人は、それをしなかった。結果的には、数人?の人たちだけでこれを握り潰してしまった。それも、「被害を受けた彼女のプライバシーを守るため」との言い訳で。(まだ続きます。)
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