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根岸先生との会話。

昨日の、京都での書き忘れです。根岸先生に「先生、おいくつになりましたか?」と尋ねたら、「81才」と。「で、いつまで続けられますか?」そしたら、「分かりません。まだやりがいがあります。それがある間は続けます。私を必要としているだれかがいる限り」と。「で、河野先生はいくつに?」「77才です。」と言ったら、「わっかいねー」ですって!!私、若いと言われたことなんてないのでびっくりしました。「でもね、先生、おっきな船にのって、外国に行ったりしたいと思いませんか?」というと、なんか、ちょっとね、癒しがあるといいなとは思いますよね。」と。「きっと先生は、死ぬまでされるんでしょうね。」と言ったのですが。多くのHIVの患者さんたちが先生を頼りにされているのだから、先生も、できる限り力になりたいと思われているのでしょうね。素晴らしいです。

 今日から、広島そごうは「秋の北海道展」です。早速今日のお昼にラーメンを食べに行きました。札幌ラーメン「原、」原点、がパソコンで出すのは難しいです。

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1時半ごろに行ったのですが、行列。並んで待ちました。並んでいる時に見つけました。

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もちろん、クーポンをもらいましたよ。ラーメンは味噌ラーメンにするか迷った末、味噌コーンバーターラーメン。

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バターの塩分が加わって塩っ辛くないかと心配したのですが、いいえ、そんなことはなくって、とっても美味でした。コーンの甘さとバターはまろやかで、それはおいしくって。でも、やっぱり全部は入りませんでした。あんまりおいしかったので、もう一回食べに行きたいと思っています。

 明日の木曜日は、午前中は性教育の講演のYouTube用の撮影です。夜は、研修会。二つ重なっているので、どっちにしようかと迷っています。
 

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AIDS文化フォーラムin京都②

すみません。AIDS文化フォーラムin京都での「薬害エイズの和解から学ぶ感染症との向き合い方」を聴いていて、いろいろと思い出してしまって、それはきちんと書いておかなければならないことなのですが、すみません。お話しの中に、沢山の亡くなった方たちの事が出てきて。まとまりがつかなくなってしまっています。

 ごめんなさい。メモリアルキルト・ジャパンのキルトの会場では、何人もの方たちがテディベアを作っていらっしゃいました。その中の最新作をプレゼントして下さいました。ありがとうございます。クリニックに斎藤さんのお母様の絵と共に飾らせていただきます。


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会では、根岸先生の資料が配られました。

「病気を誤解しないための要点」
HIV感染症などの性感染症は誤解を生みやすい病気です。誤解しないようにするには、病気の三つの側面についてのご自分の知識を整理しておくことが大切です。
1.医学的・科学的知識を整理する。
2.医療でできることを整理する
3.社会的イメージ・受け止め方を整理する。

この整理をするための資料として、HIV感染症をめぐるさまざまな出来事を整理した年表を作りました。参考にしてください。と。

ものすごい年表です。ありがとうございます。

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HIV人権情報センターだとか、ライアンホワイト君をめぐる差別、そして、死なども含めての暖かい講演でしたが、何分にも時間がなくって、残念でした。三人で一時間という時間設定がそもそも無理な事だったと思います。

斎藤洋さんのお話しも。今まで、私は斎藤さんがアメリカに行った時に、膨大なキルトを人々が囲んで泣いたり話をしたりしているのを見て・・。そして日本に帰って、メモリアルキルトジャパンを作ったと。乱暴に言えば、その様な私の認識でしたが、それを詳しく話をされて、改めて、これは斎藤さん自身が持っている感性と暖かさがあって、こうなるのは必然であったと思いました。根岸先生がお勤めなさっていた都立駒込病院で初めて亡くなった薬害エイズの患者さんとその妻の方、そのお二人を偲んで、でも、名前は出せないので、イニシャルだけのホワイトキルト。これは駒込病院の看護師の方たちが作られたものです。石田吉明さん、赤瀬範保さん、屋敷恭一さん、後で平田豊さんなどなどのお名前も話の中に出てきました。


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 これらの方たちとの私の思い出にも胸がふさがりそうになりました。広島でのキルト展の後、キルトをもって平和公園を歩いて、その後で資料館の下でキルトを囲んでみんなで話した時。「なんか、人を信じられそうな気がする」との言葉を聞いて、高田先生が涙ぐんだりしたこと。

 広島エイズダイアルでやった様々な研修、全国一斉の電話相談、そして、独自で保健所の匿名検査の調査をしたこと、その発表会が爆笑の数々で、県の役人の方が「大恥をかいた」と汗びっしょりになっていたこと。広島のソープランドで一斉にコンドームを使うように働きかけたこと。ソープランド組合の組合長に会いに行ったこと。市が講演会を開いてくれたこと。講師に私が行ったら、広島市の職員の方が私にこちらに座って下さいと、ソープの人たちの席に案内されたので始まるまでその席に座っていたことまで思い出しました。

会が終わっての閉会式です。ピンクのコンドーム君は、名古屋から来られたそうです。

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開場では、金沢の今井さんにもお会いして、統一教会の話で盛り上がりました。

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会の後で、根岸先生のお泊りのホテルの一階の居酒屋で、食事をしてさらに話が弾みました。


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京都の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。また、どこでお会いできれば、うれしいです・・。

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AIDS文化フォーラムin京都①

昨日は、AIDS文化フォーラムin京都に参加しました。5日(土)6日(日)の2日間、多彩なプログラムが開催されました。私は、6日の午後のみの参加でしたが、それでも、圧倒的な雰囲気に押されて、打ちのめされたようになって帰ってきました。そして、毎年、これだけのイベントを続けられる皆さんの努力にも、打たれました。

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 斎藤さんに送って頂いたプログラムを眺めていて、アッと気づいたのが、私が聞きたいと思ったそのプログラムの前に、池田裕美枝先生の「わたしのからだだから~SRHRと社会資本~」の講座があるではないの。それにも行こうと思いました。日帰りで少々きついスケジュールではあるけれど、行くからには、有効に時間を使いましょうと。もちろん、一番の目的は、—最後の全大会「薬害エイズ和解から学ぶ感染症との向き合い方」です。根岸昌功先生と、斎藤洋さんのお話し。


 会場の龍谷大学には、京都駅から乗り換え乗り換えしながら、行きます。駅に着いた時、斎藤さんが迎えに来て下さっていて、ありがたくて。そうしないと私、すぐそばなのに、きっと反対方向に行っていたと思います。そして、到着すると、根岸先生がいらっしてました。30年ぶり。先生は、なんと、思いがけなく、ハグして下さいましたよ!!うふふ、昨日あんなブログを書いたばかりなのに。


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 ご挨拶と、少しお話しして、私は、池田先生のSRHRの講座に行こうとしましたが・・すでに講座は始まっていて、入り口が前しかなくって。うしろから、そっと入って、池田先生にみつからないようにしようと思ってたのに。だって、池田先生に何も言ってなくって、突然私が行ったら、きっとうん?なんで河野が?と思われるだろうと。どうしようと思っていたら、スタッフの方が一緒に入りましょうと押して下さって。マスクに眼鏡で分からないように入ったのですが、やっぱりバレバレで。池田先生には申し訳ないことをしました。「どう見ても、河野先生だと、緊張してしまって」と言われました。一人の少女の出産に社会的資源とどう繋いでいったかという、事例に基づいてのお話しです。みんなでグループに分かれて話し会う時、池田先生から一緒に活動している仲間に紹介して頂いて、その人たちと話しをしました。そして、一人ずつ発表をする時に皆さんにわたしも紹介して頂いて、私は少しだけ、若い人が出産する時のさまざまな問題に加えて、特別養子縁組のお話しさせていただきました。池田先生、本当に突然行ってすみませんでした。でも先生のご活躍、うれしいです。講座が終わった後、池田先生とお仲間と一緒に記念写真。

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 広い会場全体に様々な団体の様々な活動の紹介がされていて。

斎藤さんたちのメモリアル・キルト・ジャパンのキルトも沢山。


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 そして、いよいよ全大会。「薬害エイズ和解から学ぶ感染症との向き合い方」です。これについては、私は自分の広島エイズダイアルでの事を色々と思い出しながら、沢山の亡くなった方の事も想いながら、胸が詰まりながら聞いていましたので、冷静ではありませんでした。演者の一人である斎藤さんがフェイスブックにまとめていらっしゃいますので、それを一旦フェイスブックにシェアさせていただいたのですが、このブログにももう一度転写させて戴きます。



AIDS文化フォーラム in 京都 終了しました。
昨日は、東京四ツ谷の、ねぎし内科診療所の根岸昌功先生が、仙台からは「ネットワーク医療と人権・MARS」の和生治友さんが来られ「薬害エイズ和解から学ぶ感染症との向き合い方」というテーマの全体会に、私も加わり語り合いました。
アメリカからの非加熱輸入血液製剤により血友病のある人の1.433人が感染、2023年5月末の統計では、742人が死亡しております。この明らかな薬害に対し国・製薬会社の責任を問う訴訟は、
1996年3月被告が責任を全面的に認め和解が成立。国は被害者救済を図るため原告らと協議をしながら各種の恒久対策を実現させることを約束しました。
その結果、全国の拠点病院の充実、治療法の劇的な進化もあり、HIV/AIDSによる死亡率は減少し、今は慢性疾患の一つのようなコントロールしやすい病となってきています。(ただ同時期に肝炎ウイルスに感染していた人たちもいて、肝炎由来で亡くなる人たちも多くおられます)

私たちMQJ(メモリアル・キルト・ジャパン)に最初に託されたキルトは白い布(がら紡綿布)に御夫婦のイニシャルのみが縫い付けられた、ごくシンプルなものでした。1991年3月末、このキルトを届けてくださったのは、当時、都立駒込病院感染症科医長の根岸昌功先生でした。
HIVにより汚染された血液製剤により感染した夫、2次感染した妻。他界された後、看護士の方たちが決して忘れまいと制作されたものでした。
私たちと共に33年半歩いてきました。
その根岸昌功先生と共にステージにたち、その「ホワイトキルト」の前で話した時間は、言葉に尽くせないものがあります。
🌿メモリアル・キルト・ジャパン↓

 https://mqj.jp/

そして、この会は、すでにユーチューブにもアップされています。

次回、もう少し、続きますね。

 

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ハグ

A子さんは、20代前半。知的障害があります。お母さまから、障害があるのですが、生理がなくなったので診てもらえますか?とお電話が入りました。どうぞ、連れて来てあげて下さいとお答えしました。障がいがあってもなくても、生理がない時には、まず腹式の超音波でおなかから子宮や卵巣を診ます。先ず大切なのは、子宮や卵巣に病気がないかどうかもそうなのですが、妊娠していないかどうかも大切なことです。ご家族が知らないうちに、性被害を受けていることもあり得るからです。でも、障害の程度によっては、ベットに寝るのを嫌がられることもあります。そんな時には、無理強いはしませんが、少し当方に慣れてから、改めと見させてもらうこともあります。そのためにも、生理が来るお薬を飲んでもらって、それが効くかどうかを見ることで、妊娠はクリアです。中には、7年かかって、やっと超音波を見させてもらったこともあります。

 A子さんは、子宮も卵巣も異常はありませんでした。でも、長い間生理がないとなると、何らかのホルモンの異常があります。それには、血液で調べなければなりません。

 血を取らせて下さいねというと、とても悲しそうで。お母さまによると、注射が大っ嫌いとのこと。でも、採血しないと原因が分かりません。検査室で、わーん、わーんと泣き声が聞こえます。でも、ちゃんと採血できました。もう一度診察室に入ってくると、まだなみだ目です。痛かった?と聞くと、痛かった、痛かったと。ごめんなさい。でも、頑張りましたね。もう、これで検査ができますからね、というと、ナースに向かって、

「お姉ちゃん、血を取ってくれてありがとう」

と、なんと可愛いい。今度ホルモン検査の結果を見て治療することにして、また一週間後に来て下さいね。というと、

「先生、ありがとう」と言って、なんと、両手を広げて私にくっついて来て、そして、ハグしてくれました。私もしっかりハグしましたよ。ちょっと太めの体がふわふわして、とてもいい感触でした。

彼女は、お姉ちゃんも、とナースの方に歩いて行って、ハグしています。

 私、しあわせでした。考えてみれば、もう何十年もハグなんてしたことがありません。孫が小さい時に抱っこをしたことはあるだけです。人と人が抱き合うって、ほんと、心地いい事なのですね。胸がほこほこしていました。

 そして思いました。こんなに素直に思いを表現できる彼女は、なんと幸せな人なのでしょう。それだけでなく、人に幸せを分けてあげる素敵な人だと、そう思いました。

久しぶりに青野さんのお花です。すっかり秋の花になっています。

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特別養子縁組

 今年1月に生まれて、特別養子縁組の申請をした二人の赤ちゃんについて、次々と特別養子縁組成立の報せが、各家庭裁判所から来ています。良かったよかった、ても、さあ、これからですね。本当の親子となっての子育てが始まります。

 先日、京都に斎藤道子さんの遺作展に行った後、特別養子縁組を申請している関西の親子さんに会いに行きました。家族の都合と、私の列車の関係で、新幹線の駅での対面となりました。家庭裁判所から来た問い合わせに私が回答をした、そのコピーをお渡しして説明をしたいのと、実母さんから、赤ちゃんにプレゼントをあずかっていたのを直接渡したくって、無理を押して会わせてもらいました。

 久しぶりに会う赤ちゃんは、見違えるほど大きく、しっかりしたお顔になっていました。

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実母さんからのプレゼント。

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私も抱っこ。赤ちゃんの感触はいつも気持ちいいです。

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この間、両親がずっと「かわいい、かわいい」と言っています。もう、本当に可愛くってかわいくってたまらない風です。

先日、100日のお食い初めをしたと写真を送ってもらいました。両親のうれしい笑顔、赤ちゃんの可愛いお顔を見てもらえないのが残念。

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可愛い、可愛いと一日百回は言っているから、100日でもう一万回言ってるね、と笑うお二人。

赤ちゃんはきっと幸せになります。無事申請が通りますように・・。

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三次市塩町中学校でお話ししました。

今日は、三次市の塩町中学校の三年生(男子42名、女子18名、なぜか圧倒的に男子が多いのですが)に話しに行きました。三次市の教育委員会から私を派遣して下さっています。この素晴らしい校舎、見覚えがあります。6年前に一度行ったことがあります。中の作りもすごいのですが。

 9月3日のブログに書いた学校です。

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体育館もおしゃれ。

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玄関に。うれしいです。

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お手紙を下さった先生、今日の司会をして下さった三年生の担任の先生に、きっとこの先生だと思って、お手紙をくださいましたか?と尋ねたら、ずばりそうでした。「ありがとうございました。あんまり素晴らしかったので、ブログに書かせていただきました。」とお礼を言いました。生徒さんたちの後ろには、保護者の方も来て下さっていました。

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 生徒さんたち、食い入るようによく聞いてくれました。終って、質問をと尋ねたら、質問ではなくって感想ですと男子生徒さん。「エイプリルフールの話がよかったです。」と。そうね、みんな知らなかったでしょう。出産の予定日の話です。良かったね知ることができて。感想、ありがとう。と言ったのですが、後で、特別支援学級の生徒さんだと聞いて、よけいうれしかったです。しまったなあ、走って行って、握手すればよかったなあと後悔しました。

生徒さんたちには、皆さんに三次市のデートDVのパンフが配られました。とても良くできたパンフ、これを中学生に配るというのが素晴らしいです。

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例えば、こんなのも。

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終わって、教育委員会の行政さんと校長先生とお話しして。帰り。もうこの事業も20年続いたと。今回でたぶん終わりです。本当にありがとうございました。中学生に話すという、大切な時を過ごさせていただきました。心から感謝申し上げます。

 実は、帰りは世羅に回ってコスモスを観ようと思っていたのに、雨で諦めました。とっても残念。代わりにワイナリーに行って、買い物をして帰りました・・。ワイナリーも、もういつ来れるか分からないなあと。ワインではなく、ぶどうを買って帰りました。

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三次市の皆様、本当にありがとうございました。感謝しきれないけれど、感謝しかありません。

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骨盤底筋を鍛えるマシン

私が年を取って、患者さんもお年の方がずいぶん多くなりました。年取った医師のほうが、若い医師より話し易いのかも。年配の方の中には、尿が近い、漏れるという方、そして、膣が緩んでいる、中から何かが下がるという人もとても多くて。子宮下がったり、膀胱が下がったり。人知れず悩んだ挙句に来られます。ひどい方は手術をお勧めします。手術までではないなという方には、ペッサリーという弾力のあるわっかを入れて支えます。ペッサリーにはいろいろな大きさがありますが、その方にピタッと合うのを見つけるために、何回かかかる方もあります。ちょうどいいのが収まると、3・4か月に一回は洗浄に来ていただきます。

 尿漏れの方も膣が緩んでいる方も、キーゲル運動という、骨盤底筋を鍛える体操をお教えするのですが、これがなかなかなのですね。毎日頑張ってこの体操をする方はあまりありません。で、脱が進んでしまいます。

 あまりにこんな患者さんが多いので、骨盤底筋を鍛える椅子を買いたいとずっと思ってきました。服を着たまま、椅子に座るだけ。多くの方がこれで助かるのだけど・・と。でも、高価なので悩んでいました。高価なのを買って、それでちゃんとペイできるかどうか・・。で、悩んでも仕方ない。多くの患者さんのため。買いましょう。でも、どれを?ろいろいろと調べて、結局買いました。

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電磁パルスで筋肉を鍛えます。座るだけで骨盤底筋を刺激します。15分でスクワットを一万回したほどの筋肉への運動効果があると。パルスの強さはその人に合うように調整します。一回、20~30分。できれば、週に2回。1回でも大丈夫です。尿漏れは、比較的早く改善されるようです。若い人は、ヒップアップやダイエットにいいそうですが、私は年配の方用に買ったので、若い人にまで宣伝するつもりはありません。もちろん、若い人でダイエットのために使いたいと言われる方があれば、それはもちろんO.K.です。あ、それから男性の頻尿にも効果があるそうです。

 料金ですが。悩みました。地域によって、30分5千円とか、銀座などでは、1万5千円とか、そんなのを知ると、これは高いと思ってしまいます。で、結局、当院では20分で2000円、30分で3000円にしました。ただし、回数券を作って、5回分の料金で6回施術できることにしました。もちろん、ちょっとやってみたいという、お試しは無料です。どうぞ座りに来てみて下さい。どうも、クリニックの宣伝は気恥ずかしいというか、やりにくいのですが。でも、これはきっと喜ばれると思うので。

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子宮頸がん予防ワクチン1回目、今月も大丈夫。

HPVワクチン・いわゆる子宮頸がん予防ワクチンが無料となるキャッチアップは、来年3月までで終了と、ここでも何度も言ってきました。3回うちますので、その間隔を計算すると、一回目をうつのが9月がタイムリミットと。しかし、広島市のホームページを見ていて、こんなことが出ていました。すべて広島市のホームページからです。

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15才未満に一回目を打てば、2回の接種でO.K.これは以前から言われていることなのですが。その下の段。これまで私たちは、15才以上の場合、一回目から2か月明けて二回目を。それから4か月明けて三回目をと。だから、9月までに一回目を打たないと、3月までに全部無料で打てないと。でも、ここにははっきりと、1ケ月以上と3ケ月以上明けるようにと。これで行くと、今月、10月に一回目を打つのでも大丈夫です。
ワクチンは、絶対にうった方がいいです。無料の内にどうぞ。

ホームページの一部を、もう少し。

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高校一年生、気を付けて下さいね。今、先輩たち、高校2年生や3年生がうっているので、自分たちも2年、3年になっても打てるという風に思いがちです。でも、先輩たちは、キャッチアップとして例外として今うっているだけで、そのキャッチアップも来年3月で終わるのですから、皆さんにも3月で終了となります。今の内に打ちましょうね。

そして、これも。以前、1回、または2回でストップしてしまった人。おそらく、2価または4価の接種だったことと思います。残りは9価、シルガードを打てますので、足りない回数をうちにいらっっしてください。それもホームページに出ています。

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当院では、ワクチン接種は予約をして来て頂いています。ワクチンを購入しなければならないからです。打つ前には、詳しくお話ししますが、ワクチンは絶対にうった方がいいです。これも言ってきましたが、早くからほとんどの人にうっている国は、10年経って「我が国は子宮頸がんは克服した。これからはごくまれにみる珍しい病気になるであろう」と克服宣言をしています。そして、まだまだ多くの人がうっていない日本では、毎年1万人がこの病気にかかり、毎年3000人が亡くなっています。そして、20代で、これから子どもを産みたいと考えている時に、子宮頸がんで子宮を取らないといけなくなった人が、今、日本では毎年1000人もいるのですね。

 一回が3万円もするワクチンが無料でうてる今が接種のチャンスです。もうすぐタイムリミットが来ます。

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性暴力救援センター全国連絡会全国研修会

9月28・29日は、全国性暴力救援センター全国連絡会全国研修会でした。

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全てきっちり聞いて、ずいぶん勉強になりました。すべてをここに語ることはしませんが、違和感もいくつか。

一つは、言葉の問題。行政の世界や法律の世界では、違和感を持つ言葉がいずいぶん使われるのだなあと。

「性非行」まだこんな言葉が生きていました!それから、児童虐待の中の「ネグレクト」。そして、検察の方の言葉の中の「初期汚染」。

「性非行」性教育の中では、とっくに消えた言葉ですが。児相では普通に使われているのですね。何をもって「非行」とするのか、聞いてみたいと思ったのですが、聞けませんでした。うんと昔は、例えば高校生がセックスをすることを「性非行」と呼んでいた時代もありましたが。今は?定義は何なのでしょう。

「ネグレクト」。例えば、父母などが子どもの養育をきちんとしないで、食事も与えなかったりお風呂にも入れなかったり、要するにほったらがしにしている事・・。そうなのですが。でも、異なる使い方もされています。兄から、妹への性的行為。これはとてもあることなのですが・・。これも児相の統計では、「ネグレクト」いうのです。これは、もうずいぶん前から私は違和感を持っていました。「兄からの性虐待」ではないのです。「ネグレクト」なのです。「虐待」は、あくまでも親の立場にいる人のみの事。だから、兄から被害に遭っている事を両親などの監護者が「放っておいた」から「ネグレクト」なのですね。これは、もういいかげん、言葉を改めて「兄からの性被害」とすべきことと思います。そうしないと、現実を投影していない統計となってしまう。それを私は質問したのですが、児相の方の返答はちゃんとしたものではありませんでした。その方が児相の所長をしている間には、これを改めようという動きはありませんでした、とだけでした。


「初期汚染」。なんだと思います?今、子どもの性被害は、何度も被害者が尋ねられることがないように、一回だけ「司法面接」で、被害の状況を聴くこととなっています。それは、録画され、裁判まで有効な証拠となります。でも、その前に人からあれこれ聞かれると、それによって誘導されることがあります。特に、被害を告白された人が、根堀り葉堀り尋ねることは、禁です。それは、司法面接ですることになっています。でも、私たちは診療の場で、まだ司法面接がされていない場合は、どこまで聴いていいのか、とても迷います。被害の状況が分からないと、どこまで診察をしていいのか分からなくなります。警察や児相から「司法面接前ですから、尋ねることはしないでください」と言われると、本当に困ります。傷の事や性感染症の事など、丁寧に尋ねないと、ちゃんとした診察ができません。そして、司法面接の前に尋ねることを「初期汚染」というのですね。面白いなあと思いました。私たちは、汚染源なんだと。検事さんは何度も「初期汚染」と言われたのですが、でも、ワンストップの方が普通に「初期汚染を防ぐために」と発言されたのを聞いて、そうなのか、その言葉に抵抗ないのだなあ、でも私には使えない言葉だなあと思った次第です。

 言葉にこだわるのは、筋違いかなと思いますが、でも、言葉ってとても大事なのですね。差別や人を傷つけることは、言葉によってなされるのだから。

 それから、ワンストップセンターが全国に作られても、その働きはずいぶんと異なります。その違いの多くは、「お金」。ワンストップを作れというだけ言って、できあがっても、そこに予算措置というか、お金の投入が本当にまちまちなのですね。多くの箇所は、スタッフの「ボランティア」意識によって支えられています。でも、そのボランティアの人たちも、仕事も生活もあります。ボランティアのために持ち出しになることも。で、一番悔しいのは、予算不足で十分に被害者の方にケアができない事。もっと、国がちゃんと予算を付けるべき。各自治体任せではなく、基準を作り、国が責任をもって予算をちゃんとつけること。

 そんなことが明らかになった会だったと思います。

会の写真はとれないのですが、懇親会。

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 そして、二次会。二次会は多くの方が来て下さって、すみません。ちょっと予想外で、椅子が足りなかったり。でも、折角の「カフェパセ」のママの美しいお料理の写真を撮り忘れて、ごめんなさい。ああ、残念。

ちなみに、二次会の写真。写真の私の隣。SACHICOの加藤先生が来て下さって、とてもうれしかったです。私が手に持っているのは、残っていたブドウをT先生の息子さんへのお土産にしようと思って。そうそう、ブドウはピオーネとシャインマスカット。このどちらも、広島県で品種改良で作られたものです。ピオーネは三次で、シャインマスカットは、安芸津で。

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二次会からの帰り、少しの方ですが、私のクリニックに来て下さって、ありがとうございました。買ったばかりの骨盤底筋体操の椅子に座ってみてと言って、来てもらいました。記念写真。

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関係者の皆様、お疲れさまでした。こんなことを書いたけれど、勉強になったことが沢山でした。本当にありがとうございました。

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