産婦人科漢方研究会学術集会
昨日は、朝9時から午後4時まで、びっちり勉強しました。産婦人科漢方研究会。お昼時間もランチョンセミナーでお昼ご飯を頂きながら教育講演を聴きました。途中のお休みは10分あるかなしかくらいで、ずうっと。
私は、一般講演20題、教育講演「おさえておきたい漢方医学の基本的な考え方~臨床・研究・教育の視点をふまえて~」、特別講演「睡眠の謎に挑む~基礎神経科学から社会実装研究まで~」。そして、シンポジウム「令和時代の婦人科三処方を考える」、以上を聴きました。
台風の影響で開催されるかどうか心配しましたが、東海・関東方面からの方が新幹線が不通で、来られなくって、リモートで発表される方もおありで、皆さんとても残念がっておられました。
会長は九州大学医学部婦人科学産科学教室教授の加藤聖子先生。私よりうんと年下でも、憧れの先生です。
とっても勉強になりました。漢方薬はよく使いますが、今回の学会、すっごく勉強になりました。やはり学会は行くものだと改めて思いました。
中でも、筑波大学の柳沢正史先生の睡眠の話はとても楽しく聴きました。すべての動物は睡眠が必要なのですが、では、睡眠とは何ぞや、これは今も解明されていないそう。なぜ眠らなければならないのか、そもそも「眠気」の実態とは?
それから、世界の国別睡眠量と国民一人当たりのGDPを見ると、よく眠る国民のほうが豊かであること。日本は、もっとも寝不足の国民で、GDPも良くないと。平均寿命は日本は高いのだけれど、まだまだギャップが大きい「平均寿命」と「健康寿命」。
レム睡眠が5%減るごとに総死亡率が13%上昇する。レム睡眠が1%減るごとに認知症のリスクが9%増加。
小児の平日睡眠時間と海馬の発達。子どもの内の寝不足は、成長してから問題を起こす率が高い。不登校の子の50%近くは睡眠不足から来ている。朝起きれないから学校にも行けない。これは、スマホのせいではない。スマホがない時もそうだったと。
睡眠薬の話や睡眠時無呼吸症候群の人は、抱き枕を抱いて横向きに寝ると解消する・・。などなど。
また、優秀演題賞のノミネート演題の内、最優秀賞に選ばれたのは、名古屋大学の上田真子先生。若い女性のドクターです。これからが楽しみ!!九大の加藤教授に続いてほしいと思います。
シンポジウムも聞き終えて、かなりくたびれて帰り、新幹線の隣に来られたのが、まったく偶然。大分県の谷口先生。小倉まで新幹線で、そこから特急に乗り換えと。一駅ですが、話がはずみました。
小倉駅でさようならをした先生が戻って来て、写真、写真と。二人で自撮りをしました。私の髪、変だけど。皆さん、それぞれ地方で頑張っています。これからも、疲弊しないように、頑張りましょうね。
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コメント
被爆79年:願平和 点滴穿石。小倉駅にてお別れ、大分の先生はソニックに乗り換えでしょうね。そうですか、事前に分かっていれば東筑軒の「かしわ飯」をもって乗り場まで伺ったのに、福岡に来られた時は駅弁「東筑軒のかしわ飯」を是非、ご賞味下さい。博多駅でも販売されていると思います。まだまだ暑さは続きます、くれぐれもご自愛ください。~美味い!~ですよ。
投稿: 小倉っこ | 2024年9月 2日 (月) 17時14分