「8.6ヒロシマ平和の夕べ」④田上富久前長崎市長の話1.
今年の「8.6ヒロシマ平和の夕べ」の平和講演は、長崎前市長の田上富久さんにお願いしました。
8.6ヒロシマ平和の夕べは、今年で19回となります。この間、沢山の方に来て頂いてお話しを伺いました。中には、もうお亡くなりなった方も何人もいらっしゃいます。京都大学原子炉実験所の小林圭仁先生、はだしのゲンの中沢啓治さん、「ずっこけ三人組」「広島の原爆」の児童文学者那須正幹さん、初回から毎回来て下さり私たちの道標となっていた電車内被爆者の米澤鐵志さん、作家の高史明さん、韓国人被爆者の李鐘根さん、私たちのスタッフの仲間、原伸幸さん、中村周六さん・・。
振り返ってみると、常にヒロシマ、沖縄、原発→途中から福島をテーマにしていましたが、「長崎」が弱いと感じ続けていました。長崎を何とかしなければ、で、私はこれまで田上さんに何回も長いお手紙を書いてきました。市役所あてですので、無事届いてご本人に読んで戴けるのか否かわからないままに。「8.6ヒロシマ平和の夕べ」とは、このような会です。ぜひ、8月6日に広島でこの会でもお話しいただけませんでしょうかと。でも、おそらく、現役の市長さんの間は無理だろうなあと思いながらも、お手紙を書き続けました。そして、今回、やっと来てお話しして戴けることになりました。
長崎の平和祈念式典は、広島市のと違って、いつも被爆者に対して暖かい、優しい、それでいて世界にしっかりと核廃絶を訴えている、何が違うのだろうかと思い続けてきました。
それも含めて、田上さんのお話しはまた、素晴らしいものでした。タイトルは、「平和のために市民社会にできること」。お話をそっくり再現することは難しいのですが。できるだけご報告してみますね。
8.6ヒロシマ平和の夕べ・平和講演
「平和のために市民社会にできること」
長崎地域力研究会(前長崎市長) 田上 富久
- はじめに ~核兵器をめぐる状況
- 被爆地が果たしてきた役割
1.被爆の実相を伝える
2.ズレをただす
3.ネットワークを広げる
4.次の一歩を示す
5.ゴールを示し続ける
- 平和のために市民社会にできること
- “平和の文化”を広げる ~せめぎあいを超える力~
・「知っている」と「知らない」
・原体験
・歴史と文化
・原子雲の「上」と「下」
・「被爆地」と「被爆地以外」
・セメイの核実験
2.次代の担い手を育てる ~若い世代が新しい社会をつくる~
次回に続きます。
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