性教協例会「性虐待の現実から見えるもの」
朝早くに新幹線に乗って広島に帰ってきました。ま、どうせマスクしているから、お化粧もせず新幹線に乗って、クリニックに帰ってお化粧をして性教協の例会に行きました。早いみずほだからでしょう、横も前も後ろにも人は全然いませんでしたよ。
こうしてみると、交通費が高額でも広島大阪なんて、通勤圏内ですね。
例会での寺西先生のお話。数々の性暴力の被害者に寄り添っての弁護活動で、それはそれは何とも苦しい闘いであっても、それは被害者の尊厳を取り戻す闘いだとおっしゃいました。古い被害で、民事でも時効で負けることが分かっていても、それでも、訴えたケース。それこそ、尊厳のために。よくよく負けるということを話した上での訴えなのですが、それでも、そのことでマスコミに話すこともできたし、時効ではあっても、そういう事実があったということを判決の中に書かれることもできました。
日本の性暴力についての法律は、明治の男性たちばかりで作られた法が延々と続いて、世界の中でも例を見ないほど、加害者に甘く、被害者には高い壁が作られていました。
それでも。寺西先生に教えていただいたのですが、ここにこんな事件があります。
ある男性が、中学時代の教師にずっとひどい性暴力に遭い続け、当時も年が経っても、それをどれだけ訴えても、誰にも受け入れられず。校長にも、教師たちにも。保護者も。多くの弁護士さんも受けてくれず、結局一人で裁判に訴えた、その事件。彼が勝訴したこと。これ、もっと多くのマスコミが取り上げてもいいのに。あんまりなので、ここにそのニュースのアドレスを張り付けますね。時効の壁をどうやって乗り越えたのか。判決には、彼がどのような性暴力に遭い続けたかが詳しく書かれたと言います。
https://shueisha.online/articles/-/110854
秘策は「下着の返還請求」。中学時代、同性の担任教師から性暴力を受けた男性(45)が34年後に勝訴できた驚きの手法
「中学時代の3年間、担任だった男性教師から性暴力を受け続けた栗栖英俊さん(45)。すでに時効を迎えているにもかかわらず、被害の事実を認定してほしいと、34年経った昨年、独力で提訴し、勝訴を勝ち取ったという。なぜ、いま孤独な戦いに挑んだのか? 時事YouTuberでお笑いジャーナリストのたかまつななが聞いた。」
私もワンストップなどでずいぶん悔しい思いをする被害者の方たちにお会いしますが、やっと日本も何とかその思いを晴らすことができるようなそういう時代になってきつつあると思います。皆さん、ほんとうに苦しい闘いではありますが。
例会も、その後でみんなでお昼ご飯を食べたのも、写真を撮り忘れました。ランチした芸州本店は、国際ホテルが再建築中なので、移転してラッキー会館に仮住まいです。そこの入口。なのに、食べたものの写真を忘れました。
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