子宮頸がん予防ワクチン・キャッチアップ。
昨日の中国新聞です。子宮頸がんの予防ワクチン、キャッチアップが来年3月で終了するということを知らない方が多いので。
一回3万円、三回接種で計9万円。それが無料で打てるのが3月までです。中国新聞が大きく取り上げて下さいましたが。でも他の国々に比べて、接種率があまりに低い。それも、いまだに副反応が心配という人が多いのが問題ですね。今回の子の中国新聞にも、これについては、ちゃんと反論がされていません。私は、患者さんたちには一人一人副反応についても、きちんとおはなししているのですが。あれだけのマスコミを挙げての宣伝がされたのですから、やむを得ないかもしれませんが。そもそもWHOが世界中でもっとも安全なワクチンといい、名古屋スタディというデータがあるのに、これらについては、ほとんど報道されていません。名古屋スタディについては、ネットではいろいろと上がっています。これが一番良くまとまっています。
https://kanagawacc.jp/vaccine-jp/226/
一枚にまとめると。
データに基づいて、子宮頸がんのワクチン接種を呼びかけたドクターが、どんな迫害に遭って、日本に住めなくなったことことか、なども報道されていません。
これは、「政治」の問題でした。
私たち産婦人科医は、これから赤ちゃんを産みたいという若い女性がこの病気のために子宮を切除しなければならなくなった姿を見ているからこそ、このワクチンをうってほしいと思っています。子宮がん検診で引っ掛かって、フォローをしている方が、何とかならないのですか、ウィルスを排除する治療法はないのですかと、悲痛な思いをぶっつけられます。残念ながら、進行しないかをフォローする方法しかないのです。
だから、ワクチンをうってほしかったですよ。こうなる前に。
キャッチアップの女性だけでなく、今の高校一年生も、もう来年の3月から無料で受けられなくなります。どうぞ、この機会を利用して下さいね。
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