多田さんの小学校の性教育のお話。
ヤクルトの逆転サヨナラ負けにがっくり来た多田さん夫妻。特に入れ込みの激しいお連れ合いは、翌日宮島に行きたいと言ってらっしたのが、その元気もなくなって、市内で映画を観ると。一緒にランチをすればいいのにと思ったけれど、城さんと三人で性教育の話をしっかりした方がいいでしょうと遠慮なさったと。で、三人でお話しをしながらの食事でした。
小学校の性教育で、多田さんは5年生で性交をきっちり教えると。その教え方にしびれました。そもそも、プライベートゾーン。水着で隠れていいる所ではなく「下着」だと思うと。男の子なんて、バンツ一つだけ。でも、見せない、触らせない、同意なく見たり触ったりしないというのは、人によって違う。それは、私もそう思います。だって、髪をなでられただけで気持ち悪い人もいるし、首や耳を触られるのは、もっと気持ち悪いし。
そして、そのプライベートゾーンを触らせないだけでなく、それを見せたり触ったりしてもいいのは、どんな人でどんな時だろうと、そこから性交に入っていくと。子どもたちは、とても真っ直ぐに受け止めてくれると。
小学校三年生の授業の時、子どもが言ったのだと。体のプライベートゾーンがあるけど、心のプライベートゾーンもあるんじゃないかと。言われたくないことを言われたり、それでいじめられたりと。それはすごいこと。子どもたちは性教育の中で人権をしっかりととらえているのですね。
それから、私が衝撃だったのは「恋愛」を教えると。岡山の高校でカップルが飛び降りたこと。何があったのか、それは明らかにされていないし、多分これからも生徒を守るとの理由で公にはされないでしょう。ただ、「付き合っていた」と言われるので、そこに恋愛があったことは確かなのでしょう。辛い事実です。
私は、性やデートDVについては語って来たけれど「恋愛」については、ちょっとしか語っていません。これはもっと大きなテーマとしてとらえたほうがいいなあと思います。今、多田さんはこれらの小学校の授業についてまとめているとのことです。まとまったら、ぜひ見せてほしいし、性教協の例会でも話してほしいと思いました。
性交の時、夢があるような素敵なハンカチをお布団に見立てて、それを取ったらどうなっているかと。プライベートゾーンを見せること、触ることはどういうことなのかと。それは、私が書いた「15才のあなたへ」で、公衆トイレで初めての性交をしたという、それがとてもショックで、この授業の方法に繋がったと言われました。ああ、私が書いたかいがあったと思いました。そして、性交をするという時には、安心して安全で(妊娠がどうなのか、避妊は?または妊娠してもちゃんと育てる力があるかとか)、その人のことをとっても好きで、触られることが喜びであるかとか。多田さんがこの通りを話されたかは自信がないけれど、そう私が受け止めたということで。
こんなことを小学校で教えるということ。維新の大阪で、これはすごい。バッシング前の性教育の状況が作られてきていると思いました。もう、いいかげんに文科省は変わらないとね。中学まで性交は教えない歯止め規定なんて、もう破綻していますよ。
もっとずっと話していたかったけれど、残念ながら午後の診療の時間が迫って来ていたので。多田さん、またね。またズムスタにヤクルトの応援に来て下さい。今回は偶然同じ日のチケットを買っていたのだけれど、こんどは合わせて三塁側の内野チケット買っておきますよ。並んで両方の応援ができるように。
今日は、私は今から「女性医師の会」、午後は「8.6ヒロシマ平和の夕べ」の会議です。
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