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建築関係の企業の講演と感想文(1)

ここのところ、一般の企業からの講演依頼が続いています。教育とか、医療などと全く関係のない企業です。これまで女性の体や健康、性等とあまり意識してこなかった社会が、やっとこのあたりにも関心を向けて来たということでしょうか。

 私の現場の性暴力やDVの被害者について、そうそうたる企業にお勤めの方が加害者であることも珍しくなく。以前からこのような事はあったのでしようが、それを告発しやすくなったり、一人で抱え込むのでなく、だれかに相談していいのですよ、ということが知れ渡ってきているのかもしれません。

 それには、いくつかの要因があると私は考えています。

1.ジャニーズの性被害の件
2.松本人志氏の件
3.明治時代から続いていて、世界の中でひどく遅れた日本の性犯罪の法律が、やっと変わったこと。
4.法律が変わることについて、女性たちがフラワーデモなどで声を上げたこと、それらについて報道もされたこと。

そして、それら、世の中が変わっているのに、いまだに意識を変えようとしない、そしてついやらかしてしまった人が、貴重な職を辞退しなければならなくなったり、罪に問われたりするようなことが相次いでいます。

内閣府の指導もあると思いますが、これらの企業が、特に海外に支店を持っていたり、取引がある時に外国の人から白い目を向けられるということも警戒したりということもあるのでしょうか。

3月の世界女性デーに行ったある企業での感想文が届きました。建築関係の全国規模の会社です。社員は圧倒的に男性が多く、女性は少ないのですが、そこで、女性の健康というテーマで講演をしました。広島にある中国支社で講演をしました。そこには支社の方たちが来て下さって、同時に全国に配信をして、Webで観て頂きました。テーマは、フェムテック~いつまでも健康で輝く女性でいるために~

女性の体を考える①女性特有の病気について ②30代女性のライフ&ヘルス ③40代~女性のライフ&ヘルスこれらを30分ずつ細切れに話すので、話す方としては、とても難しかったのですが、これはもう会社の方で決められたことですので、変更は無理な事でした。

 内容は、
①では月経痛(子宮内膜症・子宮筋腫)月経不順
   避妊・望まない妊娠
   不妊症
   妊娠しても・・つわり、流産・切迫早産
   出産後・子育てと家事と仕事の両立
   女性特有のがん(子宮頸がん・体がん・卵巣がん・乳がん)
   更年期障害
   介護
②では避妊・低用量ピル・レイプドラッグ
   緊急避妊・人口妊娠中絶・LGBTQ
③では職場のハラスメント・更年期・特別養子縁組
等の話をしました。

今日は、聞いて下さって感想文を寄せて下さった男性(と名乗られた)社員の方の感想文を掲載させていただきます。

◎生理痛体験を含めて、普段わからないことを体験できたり、話を聞けたりする機会はとてもよかった 女性の悩みがこれまでよりよくわかった。

「女性の身体を考える」のみ参加しました。中身が濃くて非常に勉強になりました。既婚者の男性に知って欲しい内容でしたので、男性社員向けにメールなどで録画視聴の案内を期待します。 とても勉強になりました。

WEB参加者を確認すると男性や会社幹部参加者が少ないように感じます。もっと皆様にも知ってほしいと感じました。 講演を聞かせて頂き、日本の社会はまだまだ男性優位な考え方を私も含めて改めないといけないと感じました。妻や長女に少し優しくなれそうです。

◎ 
楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。自分も生理痛を体験したかったので、可能であれば事前に体験したい人の応募等があればと思いました。

明日は、女性の感想文をアップさせていただきます。

広島は、朝からずっと冷たい雨が降り続いています。今年はとても雨が多いです。白島あたりは浸水との警告が出ていました。事故がありませんように。今クリニックに飾ってある青野さんのお花です。いつもは可愛い花ですが、今回はとても大らかなお花の様に思います。

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