昨夜の学会から今日のいろいろ。
昨夜は、医師会館で「広島県HPVワクチン学術講演会」に行きました。主に小児科のドクターたちへの講演で、産婦人科医は4人だけでした。講演は小児科の副会長の西村先生の「広島県のHPVワクチンの現状と接種促進の外来でのポイント」とその後は、富山の種部恭子先生の「HPVワクチン接種率を上げるための総力戦」でした。
西村先生は、中学生になったらHPVワクチンをと勧めるとのお話しでした。かかりつけ医の勧めが何よりと思います。私は、西村先生には、「小児科で接種する際、子宮頸がんについてどのような病気か、ワクチンをうっても、大人になって性交もするようになると、必ずがん検診は受けましょう」ということを子ども本人にはどのように説明をされるのでしようか」という質問をしました。若い人の中には、ワクチンをうったから、もう検診は受けなくともいい」と思っている人がかなりいると思いますので。
また、種部先生のお話しは、富山県でまさに総力戦といえるほど、ワクチン接種のための取り組みをされることで、全国平均よりもうんと高い接種率であり、それにより、接種しない時に比べて、417.6個の子宮と、105.8人の命が救われた子とになるとのことでした。その取り組みには、感動を覚えました。
私は、種部先生には、次の質問をしました。「名古屋スタディ、これは、あらゆる人を説得するのにきわめて有効なデータであると思うのだが、産婦人科医にとっては周知の事実であっても、報道関係の人や他科の先生方には、これご存じない方がとても多いと思う。これを種部先生は使われないのかということと、もう一つは、学校の養護教諭の先生の中には、子宮頸がん予防ワクチンについてはアンチの方が多いと思う。ワクチンの有害事象を薬害エイズと同じように捉えられていると思うのだが、富山ではここに対しての取り組みはどうされたのか」ということです。
念のため、名古屋スタディについては、ここにあります。
https://www.m3.com/news/iryoishin/595227
それから、懐かしい小児科の先生たちにお会いしました。大学の一級先輩の女性の先生。あの頃は、まだ女性が少なくて、先輩のクラスには女性は4人だけでした。そのお一人とは、私が県病院の麻酔科に勤めている時に、いろいろとお話しをさせてもらったことがあります。ついこの前のような気がするのに、お会いしたのはもう50年ぶりでしょうか。声を掛けて頂いてうれしくて。それから、小児科医会の会長の森先生は、土谷病院にいる時に、NICUができた時の初代の部長でした。声を掛けて頂いて、つい「まあ、立派な中年ドクターになったねえ」と言ってしまって、周りの先生たちにも大笑いされました。だって、昔は若い青年だったのですもの。32年ぶりでしょうか。他にも、学生時代にお世話になりましたと言って下さったドクターも。産婦人科という狭い所で、しかも一人開業医で他の先生たちと出会うことは本当になくって。だから思いがけないことでしたが、うれしかったです。
今日木曜日は、朝9時半からクリニックの消防点検、業者さんによる月一のワックスがけも含めた大掃除、それに年二回のエアコンのクリーニングが全部重なりました。偶然なのですが。よって、朝からクリニックに来て、留守番兼いろいろと雑用をしています。花の手入れ、ものの片づけ、特に古いバッグの中身の整理、バッグを二つ、そごうのクリーニングに持って行きました。クリーニングできれいになるか否かわかりませんとしっかり警戒をされて、でも、それでもかまいませんからと預けました。
で、なぜかラーメンが食べたくて。そごうの10階に新しいラーメン屋さんができたよなあと訪ねていくと、ラーメンではなく、つけ麺の冷麺屋さんでがっかり。結局、10階のマダムシェンロンでタンタン麺を食べました。唐辛子が辛いのは覚悟の上ですが、塩分もきつくて。全部食べませんでした。もちろん、スープもしっかり残して。
クリニックに帰って、性被害ワンストップセンター(性暴力被害者サポートひろしま)、性教育、8.6ヒロシマ平和の夕べ関連の資料の整理などをしています。
このようなひと時が私には必要だったなあと思っています。まだ、送ってきた性教育の感想文の読破など、しなければならないことがいっぱいあります。
今日も、青野さんのお花を。真ん中のボタンがはじめはまだつぼみでしたが、みるみる咲きました。華やかです。長い枝の木の実が赤くなり始めています。何でしょう。食べられるのかしら。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント