産婦人科医のための女性保健医療セミナー①
14日日曜日は、「第22回産婦人科医のための女性保健医療セミナー」でした。朝10時半から午後4時、その後は懇親会という、丸一日の中身の濃い研修でした。私は、この会に参加するのはとっても久しぶり。新しい若い人、わからないお顔の人も多くて。でも、変わらず熱気のある自由で楽しい会でした。
先ず、今年の7月28日に奈良で開催される性教育指導セミナーについての進捗状況。
プログラムはここに。
https://seisemi46.eventworks.jp/assets_seisemi/schedule.pdf?v=0001
すごいプログラムだけれど、少々詰め込み過ぎ!!と思いました。だって、ここの最後にある定本先生のお話しなんて、先日2時間の講義を受けましたが、それでもめいっぱいで、もっと聞きたくて、懇親会でも質問責めでしたもの。それを20分で話して下さいなんて・・。
そして、当日のメインの①、ピルとオンライン診療について。事前にされたアンケートについて、詳細にお話しがありました。オンライン診療というか、私たちが診療の中で、来ることが不便な方にオンラインを併用する分には全く問題はないと思うのですが。現在は、会社形式で、ほとんど説明がないままにネットで「販売」されている事も多くて。それで体調がおかしくなって、私たちの所に駆け込む方もあって・・。それは、ピルだけの問題でなく、いまやネット販売の薬はあらゆる分野で行われているのですが。でも、バイアグラがそうであったように、偽物の、成分が全然異なるピルも実はあって、それによる妊娠もあって・・。その報告も参加者の中からありましたよ。
ピルのオンライン診療だけでなく、緊急避妊薬のOTC化についても、少し論議があって、それには私も発言しましたが。やっぱり危惧していたように、まったく避妊のない性交をした後で、緊急避妊薬を飲めと強制する男性もあったりしていて。犯罪に使われることが出てきています・・。
オンライン診療は、もう社会的に止められないもの、それに私たちが参加していくか否かということ。ただ、血栓とか、思いがけない出血とか、それらについての対応がきちんと出来ないと、若い女性たちが心配な状況になることもあるので。それが私たちにも課題として迫っているということでしょう。
そして、いよいよもっとも期待していたメインの②。自治医科大学付属さいたま医療センター産婦人科教授 今野良先生の「女性にも自治体にもフレンドリーなHPV検査による子宮頸がん検診」について。とても興味ある、そしてもっとも勉強になったお話し。明日に続きますね。
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