ドキュメント番組二つ。
金曜日の夜は、NHKのドキュメントが続くので、仕事がはかどりません。
今日の22時からの「アナザーストーリーズ・運命の分岐点、小澤征爾 悲願のタクト~北京に流れたブラームス~」2022年12月16日に初回放送された再放送でした。ほんっとうに圧巻で。番組中に小沢さんが涙を流すのに合わせて、こちらも何度も涙しました。本当にすごい番組でした。
10年にもわたる文化大革命でボロボロにされた中国の音楽(家)。毛沢東の死後、そこへ小沢さんが行き、タクトを振る。練習のはじめから小沢さんはもう涙を流します。その練習のはじめから、タクトを振る小沢さんを呆然と見つめる中国の音楽家たち。小沢さんは、中国で生まれました。中国と日本の人たちは仲良くしなければならないと小沢さんの父親。軍部が中国の人々にひどいことをしたその姿を見て来た小沢さん一家。小沢さんの中国での演奏は、贖罪だと言われます。その小沢さんに、中国の小沢さんを招いた人は「ひどいことをしたのは、日本の軍国主義で、日本の人民ではない」ときっぱりと言います。
その小沢さんのタクトに必死で応え、演奏する中国の音楽家たち。演奏が終わった時、熱狂する観客たちにまたまた涙で応える小澤さん。そして小沢さんは、中国の指揮者や二胡の演奏をする若い人たちの背中を押し、育てます。あくまでも優しい人。
2月20日にも再々放送されるそうです。もう一度見なければ。
この後の、ドキュメント72時間。これも好きな番組です。定点に訪れる人々の数々のドラマ。今回もそうでした。新宿の24時間の薬局に来る人たち。様々な理由で。昔夜の街の女性たちに宝石を売っていた人は今は清掃の仕事をしています。夜通しの仕事を終えて、朝ごはんを買いに来ます。その人は、どうやって死ぬのがいいのか、それを考えていると、役所にそれを聞きに行きたいと言います。キャバクラで働いているという学生は、買ったばかりのつけまつげを道端で立ったまま、器用に瞼に張り付けます。ダブルワークをしないと生活ができないという若い人も。糖尿病で腎臓を悪くした女性は、「親より早くに死ぬのが一番の親不孝だ」と母親に説得され、母親に腎臓をもらって移植の手術を受けます。かつてジャーナリストだったという男性は、いくら自分が頑張っても世の中は変わらない、と、もう好きなことをしたいと、好きなアニメの中古のDVDを売る仕事をしているのだと。
まあ、そんな人たちが次々といろいろと話していきました。やっぱりドキュメントだなあと。私は今、ドラマをほとんど見ないのだけれど。ニュースとドキュメントばかりなのですが、唯一見ていたドラマ「セクシー田中さん」が大変なことになっていて。私は原作を読んでいないのでわからないのですが。ドラマをそれはよくって、毎週楽しみに見ていました。やっぱり原作を読まないといけないでしょうか・・。
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