性教協の例会でした。③
性教協広島サークル例会の3番目は私の報告でした。
今、クリニックのり現場で観られる、とても心配な事のおさらいをざっとして。中でも、こんなこと。
その上で、刑法が変わって、性犯罪の被害者の様子が変わってきたこと。
そして、いわゆるグルーミング、これも犯罪とみなされます。
これまでだったら、「合意だった」という言い訳で無罪とされていたのが、どんどん犯罪となっています。被害者とされる少女たち。多くは、SNSで自ら男性との出会いを求めています。中でも、グルーミングによって加害者に対して「恋愛感情」を持つことさえあります。
その彼女たちにどう対応すればよいのか。昨年の7月、法律が変わってからの「被害者」12才から16才までの9人についてお話ししました。16才についてですが、来院時16才でも昨年7月の以降で、事件があった時点ではまだ15才であった場合がありますので。なかなかむずかしいのですが、はっきりしていることは、やはりこれまでの性教育不足です。特に、「体」を知ること。この中で、感染症の治療に通ってきている、すなわち私と接する機会がある場合、本を読んで来てもらっています。私の以下の本。
そして、うんと幼い被害者の場合はこれを。知識をもってもらいたいのと、やはり話をするきっかけにもなります。
SNSについても、私たちのなじみのあるSNSだけでなく、さまざま、犯罪の温床になっている事実についてもお話ししました。例えば、ここで具体的な名前は避けますが、カラオケで歌ってそれを聞いた人がコメントをするという、あたかも歌のSNSなのですが、それすらも出会いと犯罪の温床になっている事も、私は少女たちに聞いて初めて知りましたよ。
私たちは、すでに犯罪の被害者となっている彼女たちの立ち直りに向けての取り組みとなりますが、やはりその前に、SNSの使い方も含めて、もっとちゃんと性教育することで予防をしなければ、と思います。
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