漢方もホルモン剤も入りません。
昨年8月から、28種類の漢方薬が出荷調整になっています。要するに、薬が手元に入らなくなりました。中でも困ったのが「葛根湯」。これは、鼻水が出る風邪引きには重宝しますし、何より妊婦の風邪や頭痛には欠かせないものでした。葛根湯はコロナの影響で、材料がなくなってしまったと聞きました。コロナに感染した人の肺炎を予防するからともいわれて、需要が大変な事になったようです。私は、すっかり困りました。
それに加えて、麦門冬湯。喉の乾燥にとても良くって。乾燥した咳が出る時に重宝します。私のところでは、特に更年期以降の人が寝る時に咳が出てつらいと言われると、麦門冬湯のものでした。エストロゲンが枯渇すると、喉がエヘンエヘンとなるものです。その麦門冬湯も入らなくって。妊婦さんや更年期の人たちの治療が滞ってしまいました。
葛根湯も麦門冬湯も似たような変わりのお薬をと思っても、材料が同一のものが多くて、だから28種類も駄目になっているのですね。
そしたら、麦門冬湯が入るようになったと、薬局さんから連絡がありました。やれうれしい。待ってた人たちが次々と処方を求めてこられます。私も安心して飲んで寝ることができます。
葛根湯はまだ駄目なのですって。7月になると、少しずつ入るかもしれないとのこと。妊婦さん優先にして、入れてくれないかなあと思うのですが、無理なようです。
そして、この度、変な事を聞きました。実は、漢方だけでなく、ホルモン剤のいくつかが問屋さんに入らなくなっていると。卵巣機能不全や不妊症の人たちに使う、大切なホルモン剤です。それは困る。何とかして下さいと言っても、ものがないのだから仕方がありません。注射を内服に変えるとか、何とか凌がないと。その時に、実は、「G7が中国を敵にして。特に日本はひどいので。G7の内でも、特に日本にだけは出荷しない」というのだと。さもありなん。だから、国同士仲良くしないといけないのよ。敵を作って、軍事力を高めようとしているけれど。日本は、食料も石油も、輸入に頼らないと生きていけないのだから、敵を作っては駄目なのよと言い続けてるのに。まさか、薬の材料まで。
漢方もホルモン剤も、本当に困った困ったです。こんなおかしな国に、誰がしたの?と言いたいですよ。
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