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広島市の平和教育について①

広島市の平和教育用の平和ノートから「はだしのゲン」が削除されたことについて、中国新聞に三人の方の意見が出ています。にたような三人の意見。紙上討論なのなら、ゲンを削除すべきでないと、これまでゲンを使って授業をしてきた先生たちの意見を聞くべきでしょう。現役の先生が無理なのなら、O.B.でもいいでしょうに。

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この意見は、ウェブ版でも読めます。

https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=129222&fbclid=IwAR1gHF8ZOxZhhTTfTniIFsgq7USVrIrPQD1UZn3t408G442JjF4iy15ZNeA

ウェブ署名が始まっています。すでに3万を超えています。

https://www.change.org/p/%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%81%97%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%B3%E3%82%92%E5%B9%B3%E5%92%8C%E6%95%99%E6%9D%90%E3%81%8B%E3%82%89%E5%89%8A%E9%99%A4%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7?recruiter=52711965&utm_source=share_petition&utm_medium=facebook&utm_campaign=psf_combo_share_initial&recruited_by_id=096d0160-9cd7-0130-ef3e-3c764e049c64&utm_content=fht-35555492-ja-jp%3A2

ここに書かれている、「教科書ネット」の岸さんの文章をここに載せますね。


私たちは、広島県の元教員、保護者、様々な市民からなる市民団体「教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま」です。


2月16日の中国新聞で「『はだしのゲン』の平和教材から削除『被爆の実相に迫りにくい』広島市教委」という記事を見て驚きました。


平和教材からの削除を決めた広島市教育委員会は、自らが作成した「ひろしま平和ノート高校生版」で次のように『はだしのゲン』の重要さを紹介しています。


『はだしのゲン』は中沢啓治さん自身の被爆体験をもとにした漫画で、作者の分身であるゲンが、原爆で家族を失いながら戦後をたくましく生き抜いていく姿が描かれています。「週刊少年ジャンプ」に連載された作品は子どもたちの支持を得て、原爆の実態を広く世の中に知らしめました。現在24言語に翻訳され世界の子どもたちに平和を訴えています。また、日本や世界の数多くの賞を得て、すべての原画が広島平和記念資料館に寄贈されています。被爆者である中沢啓治さんは「僕の次の世代が、平和がどんなに大切かということを本当にわかってくれたら、僕の役目は終わるんですよ。・・・戦争は絶対にしちゃいかん、核兵器を絶対になくしていかなくちゃいけない、そういう世代を育てなくちゃいけない。・・・」と。


このように、はだしのゲンの果たしてきた役割を十分に理解していたはずの広島市教育委員会が、なぜ平和教材からの削除を決めたのか、私たちは理解に苦しんでいます。


また、2月22日の中国新聞記事では、はだしのゲンの作者中沢啓治さんの妻の中沢ミサヨさんは「夫は原爆の恐ろしさを自分の体験を通じ、子どもたちにわかるように描いてきた。今の時代に合わないなら仕方がないが、作品を読むきっかけが失われるのが残念。ゲンはコイを盗みたくて盗むのではない。母親を助けたいという思いが強い。それが分かりにくいなら他の場面を使えばいい。何がいけないか、市教委から詳しく理由を聞きたい。」と述べておられます。


このように、日本だけでなく世界中の多くの人々に支持され、原爆の恐ろしさを子どもたちに伝えるために欠かせない教材として長く使われてきた『はだしのゲン』を広島市教育委員会が「ひろしま平和ノート」から削除したことに市民からとまどいの声が沸き起こっています。


私たちは、広島市教育委員会に対し、ヒロシマの心『はだしのゲン』を「ひろしま平和ノート」から削除しないことを求めます。


この署名に賛同してくださる皆さんの声を広島市教育委員会に届けます。どうぞたくさんの声をお寄せください。

これを読んでもわかるように、広島の教師は、これまで平和ノートの「はだしのゲン」で、授業をしてきており、そこに「これではやりにくい」という声をありません。子どもたちにとって、「はだしのゲン」は、大好きなまんがなのです。そして、この漫画から、子どもたちは多くの事を学びます。

 先生方が、この教材は難しいと言ったという声は、市教委の「平和教育プログラム検証会議」の議事録にも見られません。それどころか、現場の先生である委員は、「3年生では、はだしのゲンというものが、児童にとってとても身近な教材なので、その思いを表現することはしやすい。難しい浪曲というものについては、教員が補足的に紹介できる。中身については、家族について考えるとか、戦争が全部奪ってしまうことについて考えることはできるのではないか。」と語っていらっしゃいます。また、ある校長先生は、「3年生では、学習1の戦争中の厳しい食生活の状況は戦争の実態にあたる。学習3のところに戦争や原子爆弾が尊い命や家族のきずなを一瞬で奪う非人道的なものであるというところも実態にあたる。」と言われています。

 そのような議論から、どうして「はだしのゲン」が削除されることになったのか、そのつながりが分かりません。

この項、続きます。



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