広島市の平和教育について⑥
「ひろしまへいわノート~いのち・しぜん・きずな~」に、ちづ子さんの被ばくの様子がほとんど書かれていないのに、最後の「さがしてみよう広島市にのこるひばく樹木」は、こんな風です。なんと!!
なんと!!これだけのスペースを樹木でさくよりも、ちづ子さんの被爆をもっと語るべきではないのかと思います。原子爆弾が悲惨な大量殺人兵器であること、どんなことが起こったのかを具体的に知らせないこと、それこそがこのノートの改定の意図なのでしょうか。
全国の図書館から「はだしのゲン」を取り除こうという運動は、2012年から2015年にかけて、日本会議を中心に行われました。広島でも、その陳情は出されました。そして実は、その後にも、陳情は出され続けています。
これは、2019年10月21日更新の広島市公式ホームページににおいて、「陳情第4号・すべての市内図書館より「はだしのゲン」を即時撤去することについて」という陳情が出されていると公開しています。
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/gikai/11318.html
おそらく、このような運動をしている人たちにとって、今回の「へいわノート」からの「はだしのゲン」の削除は、拍手喝さいで喜んでいることでしょう。今回の、よくわからないところで決められたことの背景には、その人たちへの忖度はなかったのでしょうか。
「はだしのゲン」のほんの一部だけでも載せてあれば、この漫画に興味をもった子どもたちが「はだしのゲン」を手に取ってくれるという、そんな機会がなくなってしまいました。情けない限りです。
もう一回、このシリーズを続けます。
『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。
| 固定リンク
コメント