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生まれる命と消えそうな命と。

昨日、患者さんが赤ちゃんを連れて来てくださいました。生後2か月。ずっしり重く、それに、まあ、きれいなきれいな赤ちゃんです。

この子が生まれるまでに、お母さんはとても苦労されました。不妊治療に仕事をしながらの通院、やっと排卵し妊娠したら今度は過剰刺激で入院。後期にも原因不明の腹痛で、また入院加療を。何度も大学病院のお世話になりました。

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無事生まれた時には、本当に長い道のりを思い、思わず座り込みました。

 私たちの現場では、こうして、おめでとう!!と心から言えるうれしい事があって、力を与えてもらっています。

一方で、消え入りそうな命と向かいあって、考え込みながら精一杯の治療をしなければならないことも。たまたま昨日はその両方が同居した日でした。一方は姉なのですが、スタッフの協力を得て、試行錯誤しながら私自身が治療できてまだ良かったのかもしれないと思っています。福岡の兄は、主治医のドクターと電話でお話ししました。丁寧に説明して下さいましたが、なかなか厳しいようです。一時は、血圧が70まで下がって、ショック状態だったと。一度は持ち直したけれど、また悪化して、これから挿管しての治療が必要だと。よろしくお願いしますとしか、言えませんでした。いよいよとなったら、その時には、家族も面会できるそうですが・・。今は会えません。頑張れと祈るだけです。


 


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