鈴木邦夫さんの訃報に接して。
鈴木邦夫さんが亡くなったという訃報に接しました。
私たちが鈴木さんのことを一水会の「純粋右翼」と呼んでいたころ、関西のテレビ局でお会いしたことがあります。そうそうたる言論人が呼ばれて、「運動」について意見を闘わすという番組。私は、地方から来たぺいぺいで、かつ女はただ一人だったと思います。必死で精一杯話したという覚えだけはあります。
その後で、出演者がまだ話し足りなくって、雑談をしていました。テレビカメラのないところで、本音をああだこうだと。その時にお一人が
「右翼の人たちにコンプレックスを持っている」と言われたのですね。国家の有様をぶれることなく追及しているその姿勢にだったのでしょう。確かに、日本の文化を守るという、その点はわからないでもないけれど。そこで私が
「そうかなあ」といったのですね。
「私は広島だから。8月6日には、ガンガンと軍歌を鳴らして市内を走りまわって。右翼には乱暴なはた迷惑な集団というイメージしかないけれど。」と。そしたら鈴木さんが私の目を見ながら「うん、うん。そうですね。」と言われたのですね。そのお顔があまりにやさしくって。私は大いに戸惑いました。それまでの右翼のイメージとあまりに違うので。
接点はただその時だけです。ただ、それからは鈴木さんは気になる存在で、テレビに出演される情報があれば一生懸命に見たし、著書も何冊か買って読みました。
「論座」には、「右翼でも左翼でもない、孤高の言論人」と書かれています。
https://webronza.asahi.com/national/articles/2023012700003.html
ああ、今こそ生きていて意見をしっかり言ってほしい方たちが次々と亡くなります。これからの日本は本当にどうなるのだろうと、きっと亡くなった方たちもそう心配しながら亡くなられた事だろうと思います。いつか、私もその一人になるのでしょうが・・。合掌。
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