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「いただきますの山」、もう少し。

 今日は午後からなぎさ中学の三年生に話しに行ってきました。コロナ等のスケジュールの都合で、伸び伸びになっていた講演です。今日、無事にできてよかったです。

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高校生になる前に知っていて欲しいことを目いっぱい早口でしゃべりました。外は急に寒くなりましたが、会場は暖かくて助かりました。

今日の夜は日韓の忘年会に行きます。

昨日のブログでご紹介した「いただきますの山」、昆虫を食べることでいろいろとコメントをいただきましたので、もう少し追加を。

本の中で、まだ芸北に移住する前、暗くなってから、スコップ、バケツ、懐中電灯をもって山に向かうと、近所の人に「どこに行くの?」と聞かれ、「"蝉獲り"です。」「蝉、飼うの?」「いいえ、食べます・・・・」「・・・・へえ・・・・」声をかけた人はびっくりしただろうなあと笑いました。そして、なんともおいしそうな蝉の料理の方法が披露されています。

さらに、こんな記述も。「バッタや蝶、クモ、カブトムシも獲って料理して食べた。トノサマバッタは食べると草のにおいが鼻に抜ける。アゲハチョウは揚げると花の香りがした。女郎蜘蛛の中はまるでウニのようで、驚く美味しさだった。カブトムシも固かったが栗のような木の香りがした。身近な虫たちは、"安心感がある味"がした。」

それから、草刈り機で切ってしまったトノサマガエルを袋に入れて持って帰って、料理する方法も詳しく書かれていて。ちょっと足りないので、前に獲っていた蛇も一緒に料理したこと。蛇は、生臭さが気になったので、クミンやクローブ等のスパイスとお酒につけておいたと、それらのカエルとヘビのお肉に塩を振ってから米粉をまぶし、少し多めの油で揚げ焼きにすると。彼女はなかなかの料理人です。カエルをもって帰ったのを人に見られていて、翌朝尋ねられたので、それを食べたと話すと事務所の中で悲鳴が上がったそうです。

とにかく愉快なのです。

それから、彼女は畑を借りて、麦を栽培し、実際にそれを収穫して粉にしてパンを焼くのですが(酵母も水とリンゴで手作りですよ)、その麦畑が彼女の安らぎの場で。そこでお昼ご飯を食べ、ギターで歌を歌うと。自分で作った歌も歌うと。その歌が面白くて。実際、聞いてみたいです。

「ぼーっとしてないはずなのに、ぼーっとしてると言われるよ」

 鶏を飼って収穫する卵の話、山菜採りや梅酒作りの話、浜田に行って魚釣りをする話、うりぼうを育てて大きくして涙ながらに食べる話、それからなんといってもイノシシの肉の話。私もイノシシの肉は大好きで、高野の道の駅に行く度に買って帰ります。とても高価ですが。先日は、三次のワイナリーでも買って帰りました。ふるさと納税でも返礼品でイノシシの肉を頼んでいます。でも、そもそもそのいのししの肉にひかれて、猟師を志すなんて、その行動力はすごいものです。

こんな食の話だけでなく、町の人たちのとの交流や、住む家や自然についてなど、ドキッとする情報や考察もたくさん書かれていて、読んだ後も、私はまだしばし余韻に浸っています。

 

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