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市川学園にて「わたしも被爆者です」と。

昨日は、無事市川中学三年生に話をして帰りました。今回は、スライドを駆使して、子宮頸がん予防ワクチンやLGBTQや日本の性教育や女性医療行政がゆがめられてきたこと等、しっかり話すことができました。オバマ元大統領のLGBTの若者に向けてのメッセージや、逆に日本の国会議員の性教育についてのインタビュー等の動画も見てもらいました。これらについて中学生たちがどう受け止めてくれたか、気にはなります。

二時間、スライドを使いながら話をするので、自分で写真を撮ることはできないと思ったので、その前に会場を撮りました。

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何度もここで講演をしてきましたが、改めて立派な会場だなあと思います。音響も素晴らしいし。

後ろの方でお話しを聴いて戴いた先生たちの中に、白衣を着た方がいらっしゃいました。養護の先生かな?と思ったのですが、講演が済んで帰ろうとしていた時に、その方に声をかけられました。理事長のお連れ合いで、カウンセリングをしていると。そして、そのお話しに驚きました。私は、講演の初っ端に廃墟の中の父の姿や、被爆後の学校の写真等を見てもらいました。それを見て、思い出したものですから、と。私も広島の被爆者ですと。坂に住んでいらっしたのだと。上空を飛行機が二機回っているのを見上げて、あれなあに?と言っているところで、ぱあっと光が来たと。その後、多くの死体が並べられているのも見ましたと。黒い雨が降ってきて、この度、初めて黒い雨の降った地域にいたからと被爆者手帳を頂いたと。千葉でこんな話を聞くとは思いませんでした。

その方の手です。写真に撮らせてもらいました。

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爪に「あなたに感謝さらば」と書いてあります。私は、もういつ死ぬかわかりませんから、と。「そんなことを言わないで、もっともっと生きてくださいね」とお伝えしました。カウンセリングルームはほっとるーむと名付けられています。

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ネットにある理事長先生のメッセージの一部を転載させていただきます。


「・・・前略

いじめ問題が噴出している。いじめが原因とされる自殺、自殺予告など暗い悲しいニュースが連日の新聞やテレビなどで続いている。 いじめに限らず、今や悩む子供に対して家庭、学校、地域、国あらゆる部門が総力をあげ対応し、さらに抜本的・本質的解決にむけ更なる努力を続けなければならない。いわばいじめに対する救世軍活動が必要である。


当学園は毎日のクラスや授業、クラブ活動など学園生活での生徒の様子を『よく見る』ことが基本と考えている。
一方家庭と学校の緊密な連絡、信頼関係なくしていじめ問題は解決できない。何でも話し合える信頼関係が基盤となっている。


当学園では4人のカウンセラーが土曜を含め、『ほっとるーむ(本館1階北)』に駐在し、生徒、保護者の悩みの相談に対応している。 保健養護室(南館1階)では3人の養護教諭が連日生徒の体調や怪我は勿論、心の健康にも対処している。
校長、教頭、生活指導部長を中心に、クラス担任と学年主任、部活顧問、保健養護とカウンセラーが協力しあい、いじめに対しても報告、連絡、相談をスピーディに的確にし、保護者の皆さんとの連携を更に密にするよう努力している。
教師もチームとして対応し、『いじめ/悩みの総合ネットワーク』を更に強化している。特にいじめや悩みの初期段階のSOS(助けてのシグナル)を見逃さない感度と情報を持ち、いじめの芽への迅速な対応が大切である。


いじめは100%いじめる側が悪く、許容の余地は全くない。


いじめるものに対して毅然たる対応をとるとともに、人の心を傷つけることが如何に恥ずべき行為であり罪が重いか、人間はお互いに助け合って生きていることを、繰り返し教え続けねばならない。


また、いじめられる生徒には、君はオンリーワンのかけがえのない存在であること、先生と親が盾になり絶対に助けるので、恐れずなんでも言ってくること、君のことを思う人が沢山いることなど生きる根本を、教師、保護者などそれぞれの立場で説き、自らも手本を示すことが必要である。・・・以下略」

いいですねえ。このような理事長だからこそ、学校全体が明るいし、先生たちも生徒たちも生き生きしています。

素敵な学校に何度も行かせて頂いてありがたいと思います。今度は一月にもう一度行きます。



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