« ああ、米澤鐵志さん・・。 | トップページ | 神楽の学校2022 »

高校生が描いた原爆の絵画展

昨日は、とても忙しかったのですが、昨日が最終日なので時間を作っていきました。「聞き、描く。共に、描く。高校生が描いた ヒロシマ原爆の絵画展」です。実物の絵を見たくて。

Img_0669

これまでも、いろいろ被爆証言の方の絵をスライドで見てきました。どれも、基町高校の生徒さんが描いたものです。残念なことに今年亡くなってしまった李鐘根さんの証言の時の、馬が死んでいた絵、お母さんがアイゴーアゴーと泣きながら、鐘根さんの首のやけどに沸いた蛆を箸で取ってくれている絵等、強烈な印象でした。鐘根さんは、今また高校生に絵を描いてもらっている、それは原爆が落とされた瞬間のあの光を描いてもらいたいのだが、その色がなかなか出せないのだと、お話しなさっていました。描く高校生はさぞ大変だったことでしょう。亡くなるまでに無事出来上がったでしょうか。

 今年の被爆証言の小倉桂子さんの、被爆者の遺体や苦しむ人がたくさん描かれた絵は、息をのみました。

 被爆者の証言をしっかり聞いて、場を定め、描き、何度も証言者の訂正を受けながら、さらに描き加えていく。それは大変な作業でしょう、それを基町高校の生徒さんたちは描き続けています。

 証言をする方たちが、これらの絵をスライドにして写しながら話をされる時、その絵が証言する方の場面をそのまま再現したように、迫力をもって迫ってきます。

Img_0665 Img_0668 Img_0664 Img_0662 Img_0660 Img_0663

小倉桂子さんは、やはり、アメリカで証言をしたときにこれらの絵をスライドにして映したと。ある小学校で、生徒が「こんなひどいことをしたのは、どこの国なのですか?」と質問をしたのだと。で、小倉さんは、「ごめんなさいね、アメリカなの」と答えたら、その少女は「オオ、ノー」と首を振ったと。

これらの絵は、核兵器の残酷さを何よりも実感をもって人々に迫ります。

身に来てよかったです。それに、写真撮影禁止となっていなかったので、うれしかったです。基町高校生の皆様、本当にありがとうございました。これからもご活躍を期待しています。

 

『河野美代子からだの相談室』
ここをクリックすると私の体の相談室と著書の販売があります。
ぜひ覗いてみて下さい。

 

広島ブログに参加しています。このバナーをクリックすると、
私のポイントになります。ご協力よろしくお願いします。広島ブログ

|

« ああ、米澤鐵志さん・・。 | トップページ | 神楽の学校2022 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ああ、米澤鐵志さん・・。 | トップページ | 神楽の学校2022 »