明日のRCCを見てください。
初めに、明日のお知らせを。明日22日午後4時50分から、RCC中国放送の「いまなま」で「性暴力の被害に時効の壁」が放送されます。先日、広島地裁であった判決について。4歳から中学2年まで、実の父親の性暴力の被害にあい、その実父を訴えた女性。加害を父親が認めたものの、時効で訴えは退けられました。
子どもの被害については、ほかの国々は「時効の停止」をしています。子どもの頃の被害の意味をある程度大人になってから自分で理解し、改めて傷付き、怒りやくやしさを認識し、トラウマとなることも至極当然と思います。
この判決の原告も、PTSDと診断されています。PTSDの症状がでてから時効を算定できないか、それに望みをかけたそうです。実の父親を訴えるという、とても困難なことをあえて頑張った彼女に、ネット上でも多くの激励の声が寄せられています。
日本の性犯罪に対する刑法は、世界の潮流に大きく取り残されています。先日も、性的自立の「13才」について、書きました。子どもの被害の「時効」という観点からも、明日の番組を見てほしいです。私もインタビューを受けましたが、実際どれくらい使われるかは不明です。先日の「報道特集」の件もありますし・・。
今日は、今度5.6年生に授業をする小学校の先生たちと打ち合わせをしました。思春期の体の変化、二次性徴だけでなく、大人に向けての心の葛藤、自立等。妊娠、出産、命の始まり、誕生についてももちろん話す予定ですが、肝心の「性交」について、語るのか否か。学校としては「指導要領」をはみ出して話すことを望まれるか否か、はっきりさせて下さいと言いました。私は、外部講師だから、指導要領をはみ出すことは認められているので、学校の希望に従います。話してもいいのか、それはやめてほしいのか。当日は、保護者の方たちにも授業を見ていただきます。これまで、小学校で授業をしたときに、あえて「性交」に触れなかったら、あとで保護者の方に「それをちゃんと話してほしかった」と言われたことがあります。
まあ、どちらにしても、動画をいっぱい使って、楽しく感動時な授業にしようと思います。
今日はまた、今週の木曜日に中学三年生にする講演のスライドを完成させて、配布資料も作って、メールで送りました。一度、彼らが中学一年生の時に話しているのですが、今度はバージョンアップさせて教えてほしいとのオファーでした。ありがたいことです。
教師になる予定の大学生に話す内容をアレンジして作りました。きっとしっかり受け止めてくれることと思います。
講演が続きますが、どれもいろいろと対象、テーマが違うので、準備にけっこう頭と時間を使います。
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ぜひ覗いてみて下さい。
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コメント
観ました。ひどい話ですね。
憤懣やるかたない。
投稿: ⑦パパ | 2022年11月23日 (水) 08時42分