近況報告続き・立派なぶどうが。
もう少し近況報告を。今まだ取材が続いています。テレビだけでなく今は新聞や雑誌などのメディアも加わって、週の内の半分以上の夜や休診日をそれらにあててています。でも、統一教会にいかに妨害されたかでなく、今はどんな性教育が望ましいのかという事に力を入れてもらっています。
だって、統一教会の人達が学校に入って直接生徒にしているという「性教育」なるものがあまりにひどくて。昔の、主にアフリカのエイズ患者さんたちのひどい写真を見せて、セックスするとこうなるぞという脅し。男子は激しい性欲を押さえなさい、女子は清い体で美しく生きなさいと。50年前に行われていた純潔教育。それは全くセックスが悪だし、エイズ患者さんたちへの偏見・差別を助長して。12000人もの生徒たちに講演をしたと、思春期学会で発表までしています。私が信じられないのは、彼女たちがいくら「思春期性教育研究会」と名乗っていて、統一教会であると知らなかったと言っても、将来必ず必要になるであろう避妊や性感染症などの科学的知識を伝えるわけでもなく。対等な人間関係の中でこその性であることなど、これも伝えることなく。そんな講演を漫然と生徒たちに聴かせていたという、学校現場の先生たちの意識が一体どうなんだろうということなのです。まったく、怖いことです。
さて、先日クリニックに立派なぶどうが届いたのです。そごうの包み紙の箱に入ったピオーネの一房。送り主は私のクリニックのある町内会です。はて?何なのでしょう。町内会のお世話係の方に電話しました。そしたら、「敬老のお祝いです。」ですって。「先生、75才でしょ?」と。「これから毎年届きますからね。」ですって。ありがとうございます。うれしいことです。が、まさか私が敬老のお祝いをして頂く年になったなんて。改めて自分の身を考えましたよ。
住まいのある町内からも届きました。これはね、千円です。ありがとうございます。夫はさっさと中身をお財布に入れていましたが、私は袋のままバッグに収めて。何に使うかじっくり考えます。
そういえば、先日講演の依頼があって。お受けしたのですが、そのタイトルが「レジェンドに聞くわが国の性教育バッシング」でした。レジェンド、伝説の人?うーん、私はまだ現役のつもりなんだけど。そうね、敬老のお祝いもらう年なんだものね。はい、素直にそのタイトルでお話しましょう。
そんなことです。
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