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立憲民主党のヒヤリング

昨日は、無事二つの講演を終えてちゃんと広島に帰ってきました。

午前中は国会、衆議院第二議員会館で立憲民主党の方たちへ。国会議員さんたちにはリアルで、全国の地方議員の方たちにはオンラインで配信しました。

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ヒアリングは、私と日本教職員組合 労働局長/女性部長の西嶋保子さん。この後、立憲民主党として、文部科学省に申し入れをされるということでした。「学校教育における包括的性教育推進を求める申し入れ」。その文章の点検・論議もされました。何より一番に
1.学習指導要領における「歯止め規定」を撤廃することとなっていて、これはうれしいことでした。
2.学校教育活動全体を通じて「包括的性教育」の実践を図ること。そのための授業時間数の確保や教諭の資質向上及び負担軽減措置を推進すること。そう!!授業時間の確保もとても必要なことなのですね。まだ、3.も4.もるあのですが、まだ申し入れの前に私がすべてをばらすことはいいのかどうかわからないので、ここまでにしますが。

問題は、立憲の申し入れを文科省がどこまで真摯の受け止め、実践をされるかということでしょう。


それから、議論、質疑応答のところで、ある議員さんが、若者の性行動は、貧困と関係があると。コンドームを母親が与えても、なくなって、それをお金がなくて買うことができず、結局ないままにして、妊娠するのだと。

私は即座に「違います!!」と言いました。10代の女性の性の相手は、圧倒的に社会人であると私は最初にデータを見て戴いたのに、いったい何だったのかと思いました。それに、貧しい子が行動するというのではなくって。私が養子縁組のお世話をすることになった少女たちの多くは、経済的にもしっかりした家庭の子が多いのです。貧困で性を売る人もないことはないけれど、それは私のところでは全体の1%。経済的に貧しかろうが、豊かであろうが、若者全体に教育がなされていない、それが一番の問題だと思っています。

それから、私たち産婦人科医の世界では、当然となっている「子宮頸がん予防ワクチン」について。これ根が深いと思いました。これだけ「もっとも安全なワクチン」と言われ、世界中でうたれ、いくつもの国で「子宮頸がん克服宣言」がなされていることなのに。いまだに国会議員さんの中で、危険なワクチンと思っている人がいることに愕然としました。中でも、名古屋スタディは、名古屋市立大学の鈴木教授などが、ちゃんとした論文になさっていること。それを「ワクチンを受けた人は元々・・・」「受けなかった人は元々・・・」という言い方をされたのにはびっくり。もし、そんなバイアスがかかっているのなら、そもそも論文として認められないし。それに、論文に対して異議があるのなら、論文で議論すべきことと思います。それにしても、これは本当に根が深いことです。でも、性教育と同じように女性医療行政が世界の中でとっても貧しい状況にあることを、国会議員としてどう考えられるのか、知りたいことと思いました。そもそも、ワクチンについては、私は発表も用意していた動画もすべてしていませんでしたので、はなしてもいないのに、そこで一方的にワクチンのことを言われても・・。私は、次の本来の千葉での講演があるので、長い時間をとることはできず、仕方がありませんでした。

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いささか、物足りない思いをしながら、でも、千葉迄行かなければならないので、急げ急げで国会を後にしました。電車を乗り継いで、市川に行きました。続きますね。

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