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統一教会と性教育について⑤

南日本新聞の続きです。同じ日の他のページの記事です。

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具体的にどうやって「極端な現場」がないことを突き止めたか、それが詳細に書かれています。どこにもそんな現場がないことを確信した上で、議会で提案した議員に尋ね、その人が参考にしたという書籍を書いた人とその著者がさらに参考にしたという学者に、次々と取材をしていきました。男女平等だからランドセルをみんな黒に統一したとか、高校の体育の時間などに男女が一緒の更衣室で着替えさせたとか、高校の修学旅行で男女が一緒の部屋に宿泊させられたとか、男女一緒に身体検査があったとか、そんなことはどこにもないということがはっきりしました。そんなでたらめを書いた本を使って鹿児島だけでなく、全国の多くの地方議会で同じような採択がなされていたのです。

実はこれらの検証をした南日本新聞の記者さんたちの一人は、以前広島エイズダイアルで一緒にボランティア活動していた人です。当時広島大学の大学院性で、院を卒業すると記者として就職していきました。私達の貴重なメンバーがいなくなることは残念だったけれど、こうして立派な記者になっていることがとてもうれしくて。この記事の後である会で出会って、素晴らしいことをやって下さってありがとうと握手したものです。それは本当に大変だったと彼は言っていました。あれからもう20年も経つなんて。

七生養護学校に都議と区議と産経新聞の記者が乗り込んで、先生や保護者が一緒に手作りした教材を持って行き、新聞紙上に「まるでアダルトショップの様」と下半身をむき出しにした人形を並べた写真が掲載されました。このことは今は広く知られていますが、実はこの後で東京新聞が、七生養護学校の先生たちが賢明に取り組んできた性教育の特集を載せています。

気分が悪くなるような産経新聞ですが、一応載せますね。

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2003年11月27日の東京新聞です。


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私は、いくらバッシングに遭っても、医師としては仕事は続けて行かれますが、懸命にやって来た性教育で処分までされた先生たちはどんなにか悔しかったことだろうと思います。今も、七生養護学校の実践の書は知的障がいのある子たちの性教育のバイブルとして読まれ続けています。


 そのころ、七生の先生たちと、性教育バッシングと同時に起こったジェンダーバッシングで豊中の男女共同参画センター・ステップの館長の座を追われた三井マリ子さんに広島に来て頂いて、会を持ったことがあります。その時の基調講演は紀藤正樹弁護士でした。当時の統一教会の事を詳細に語って下さいました。

次回はそれらについて書きますね。


 


 


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