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統一教会と性教育について③

この度の、統一教会による性教育バッシングについていろいろと資料探しました。私は、平成13.14.15.16年(2001,2002,2003,2004年)広島市の男女共同参画の委員をしていました。広島市の男女共同参画条例が作られたのは、平成13年。

 この頃は、性教育へ社会がとても盛り上がっていたころ、それは同時に統一教会などによるバッシングが始まっていたころのことです。2002年に広島市のプリンスホテルを借り切って、性教協の全国大会を行いました。全国から1700人の方たちが集まって、それはそれは燃えた会でした。でも、それはすでに統一教会を中心に性教育バッシングが激しくなった頃を意味します。七生養護学校へのきわめて不当なバッシングが始まったのは2003年です。


また、性教育だけでなく、男女共同参画に対しても同時にバッシングが起こりました。


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私の資料の中にこんなのがありました。

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その裏に私が書いています。

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ジェンターフリーについ先日のテレ朝の放送の中で、テレ朝の手に入った統一教会の内部文章で、「性教育とジェンダーフリーをぶっ潰す」と。そのために山谷えり子氏と安倍晋三氏の力が必要であると。実際、山谷氏は、「ジェンダーフリーなんて、日本で作られたおかしな言葉」と言っていました。でも、実はそうではなくって。私の大切な資料の中にありました!!

1.「ジェンダー」とは

☆「社会的・文化的に構成される男女の区別」をあらわす概念です。
☆「ジェンダー」は1970年以降に育まれた考え方で、」「男女の生まれながらの身体的な性別けを「セックス」とし、これと区別して用いられるようになりました。
☆「ジェンダー」は、「生まれながらに男女は異なる存在で、役割も異なっている」という姓差別を正当化する考え方を問い直すために有効な概念です。

2.「ジェンダー」という言葉の使用

☆世界的にも国内的にも使用されています。いくつかの例を以下に挙げます。
☆「あらゆるレベルの教育者が、ジェンダーの視点を認識していなければ、差別的傾向は強化される。」(北京女性会議の行動綱領 1995年)
☆「高等教育機関における教育・研究活動において、ジェンダーに敏感な視点が組み込まれるように努める」(男女共同参画基本計画 2000年12月閣議決定)

そして、

3.「ジェンダーフリーは」、和製英語ではありません。

☆バーバラ ヒューストンが、1994年の論文「Should Public  Education Be Gender Free?」でジェンダーフリーという言葉の3つの意味を述べています。第1はジェンダーの存在の無視、第2はジェンダーに気を配る必要はないという見解、第3がジェンダー・バイアス(性別に関して存在するステレオタイプ)から自由である事です。ヒューストンは、この第3の意味でジェンダー・フリーの教育が望ましいと一般的にとらえられていると指摘し、その方法について論じています。
☆日本では、この論文を東京女性財団が「ジェンダーフリーな教育のために」(1995年3月)で、紹介し使い始めたことから、ジェンダーフリーという言葉が広まりました。東京女性財団はその後、石原東京都知事の方針によって廃止されました。

この項、まだ続きます。


 


 


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