「8.6ヒロシマ平和の夕べ」平和講演・三宅俊司さん
「8.6ヒロシマ平和の夕べ」での、三宅俊司さんの平和講演のご報告をします。
三宅さんの自己紹介を兼ねて、参加者に配られた文章です。
「 1951年広島市生まれ、1884年から沖縄弁護士会で弁護士として活動しています。母が被爆者で被爆二世であることから、原爆問題をライフワークとしたいと考え、そのためには、沖縄の実相を知らなければ被爆問題は考えられないとの思いから、3年間の予定で来沖しましたが、帰れないまま、38年を経過してしまいました。
沖縄では、一坪反戦地主会に係わり、海邦国体での日の丸焼毀事件、辺野古、高江反対運動に対する弾圧事件等にかかわってきました。
沖縄は、先の戦争では天皇制国家護持のための捨て石とされ、戦後は日本独立のための捨て石として異民族軍事支配下に売り渡されました。日本国憲法下への復帰の願いを踏みにじられ、銃剣とブルドーザーで取り上げられた米軍用地を日本法で米軍に差し出され、復帰50年となった今日また、「台湾有事」を口実に琉球列島の島々にミサイル基地群が構築され、戦場への道を強制され続けています。
沖縄は、文化でも差別と収奪の歴史でした。決して過去の歴史ではありません。明治時代に、本土研究者が琉球奄美の墓地から盗骨した遺骨は、今も京大に学術資料として保管され続け、その変換を拒否し続けています。
沖縄とどう向き合うべきか。沖縄に強いて来た歴史の検証は、私たちに不可欠の問題だと考えます。」
- 1951年 広島市生まれ、高校時代は、ベトナム戦争、沖縄闘争の時代。
- 母は、被爆者・的場町の銀行で被爆。手のひらにガラスの破片が残っていた。父は、「満州」に出稼ぎに行って徴兵され、シベリアに抑留。
1984年から沖縄で弁護士登録 現在在沖38年。
(関与した事件等)
一坪反戦地主会共同代表世話人
これまで
米軍用地強制使用に反対する訴訟
日の丸焼毀事件
靖国合祀反対訴訟
辺野古・高江の住民訴訟等。
山城刑事弾圧裁判
現在は、
高江、派遣機動隊員の活動費負担に関する住民訴訟
千葉国賠請求事件・・・辺野古海上保安庁のボートによる身体傷害を糾弾する国賠請求
宮城秋乃刑事弾圧事件・・やんばるに放置された米軍廃棄物を巡る抗議行動に対する不当起訴
辺野古埋立取消・住民訴訟
★明治時代に京大研究者によって沖縄の墓から持ち去られた遺骨の返還請求・・「学の植民地主義」に抵抗する事件。
京都地裁での遺骨返還請求に連動して、台湾から沖縄に引き渡された遺骨をもとの墓に返すようにとの裁判。
辺野古等の沖縄の工事は本土の企業がそのほとんど請け負っていると。それは富の植民地であると。
まさに闘う弁護士さんの、沖縄からの鋭い問いかけに私たちは、うなだれるしかないと思いました。訴え、闘い続けている沖縄の方たちの写真、三宅さんのスライドの一部からです。
大阪から来た機動隊員が沖縄の抗議する人に「ボケ、土人が」と言っている動画、静止の写真にしました。
私の下手な文章で三宅さんの思い訴えまとめることは不可能ですが。その一部でも伝われば幸いです。三宅さんほんとうにありがとうございました。
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