メディアの方たちへの二回目の講演でした。
昨夜広島に帰ってきました。途中、カープをラジコで聞きながら。2対2でした。電話しなければならなくってラジコをやめてトイレ休憩をした時に今度はスマホでスポーツ見ると、5対2で負けていました。何だ、もう聞かない!と思っていて、広島に近づいた時にラジオを入れると、何と6対5だと。何?よく追いついて来たね、もう一息、と思ったら試合終了となって、何と何とカープが勝っていました。すごい。巨人相手じゃん、ようやったねえ。しまったなあ、聞き逃したわ、でした。
「めかり」で晩御飯にしました。何年ぶりかです。新しい建物が建っていて、食事もできるようになっていました。景色は最高です。
今日午後から講演をしました。ZOOMでのメディアの方たちへの二回目の講演でした。一回目は、7月28日に。『「赤ちゃん遺体遺棄事件」の報道を問う~産婦人科の現場から~』テレビや新聞や雑誌の方たち。ありがたい機会でした。今日は『性教育の後退と女性医療政策の停滞』統一教会のこと等などを含めて。準備が結構大変で。別府で朝方までかかって続きは今日ギリギリまでかかって、何とか間に合いました。
一回目に話したその内容を幹事の方がまとめて下さいました。以下のごとくです。
赤ちゃんの遺体遺棄事件の影には:
〇「一歩間違えば」という状況の少女たちが大勢いる
〇10代の妊娠の相手の男は多くが(無責任な)社会人
〇厚労省調査では児童虐待死の半数近くは赤ちゃん(0日0月)が占め、父親不明という例が多い
〇SNSで身元も明かさぬ男が10代の女性と性行為を持ち、姿を消すといった例が増えている
(梅毒の感染例が増えているというニュースも先日ありました)
〇少女たちはセックスはしても、自分の身体についても、妊娠についても知識がない
〇妊娠から出産にかかる時間もわからないため、大丈夫と思っているうちに中絶できる時期をすぎる
〇良い子、優等生ほど、どこにも相談できないことが多い
〇しかし相談さえしてもらえれば道はひらける
赤ちゃんの命が失われ、女性が犯罪者として訴追される事態を防ぐためには:
〇誰にでもよいから一言相談できる相手がいれば状況は変わる→受けとめる場を増やす必要あり
〇産婦人科を訪れる精神的な敷居を低くするため、健康なとき、若い時から検診など受けることも大事
〇何よりも重要なのは性教育、特に男の性教育が必要
〇しかし性教育は政治の圧力で後退してきた
〇政治家は「性の知識は社会人になってからでいい」などというが社会人の男が10代の少女たちを妊娠させている
報道に問題提起:
〇今の報道では女性の責任だけが問われる
〇「父親」である男の存在を伝えるべき
〇女性たちは1人1人に違う事情があることも伝えるべき
〇自殺報道のように「妊娠SOS」など助けを求める、相談できる場があることを伝えるべき(ワンストップ番号も必要)
→Y.Kさんが是非、報道での実践をよびかけていこうと提案
〇性教育の重要性を伝えるべき
〇女性医療政策の問題点も伝えるべき
女性医療政策の問題:
〇中絶に男の同意を必要としないことを法改正で明記する必要あり(「適用除外」では医師が損害賠償請求などのリスクを負う)
〇緊急避妊薬は必要な人に無料か低価格で提供すべきだけれども、あわせて知識を提供することが必要(OTCはダメ)
〇女性が安心して相談にいくことができ、知識を得てピルなども入手できる女性の健康センターのような場が必要(イギリスはある)
〇特別養子縁組の斡旋業者を含め、お金がたくさんついているところがある一方で、必要なところにはついていない
特別養子縁組:
〇必要だけれども、そのような事態にいたる例を減らしていくことが望ましい
〇子どもには養子縁組であることを知る権利があり、早くから伝えることが大事
〇「内密出産」は子どもの権利を奪うことになる、記録は公的に残しておくべき
〇養親が多額の謝礼をあっせん者に出すなど、実費以上のお金が動くのは赤ちゃんを売買しているようなもの。倫理的におかしい。
こんな内容でした。これからの報道に少しでもお役に立てればうれしいことです。今日が済んで、やっと、少し楽になります。明日、息子たちが広島に帰ってきます。お好み焼きの予約をしました。プールのあるホテルも一緒に一泊します。ワクワクしています。
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