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帯広三条高校のドキュメント作品。

テレビでも映画でも本でもドキュメントが好きです。

先日のNHK全国杯高校放送コンテストのテレビドキュメント部門で優勝したのは、フェイスブックで友達の安藤先生が顧問を務める帯広三条高校でした。事前からかなりの作品だとわかっていたのですが、全国優勝というのは本当にすごい事。その作品が観たくて見たくてたまらなかったのですが。やっと見れました。

「Say」。生・声・Say。「ALS」で段々と体が不自由になり、やがて声も出せなくなるであろう女性と高校生の息子を追った作品です。この作品には様々なテーマがありました。二人暮らし。高校生はヤングケアラーです。母親のケアをすべてしています。やがて高校を卒業すると、札幌に行きたい彼。彼女は声を失う前に、AIで自分の声が出せる、声を残す事に挑戦、それにはお金がかかります。クラウドファンディングでそのお金を調達できた!事。そして、ついにその声を残すことが出来たのです。AIの力すごい!!

Say5 Say4 Say1
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でも、何と言っても高校生のヤングケアラーの問題が胸を打ちます。しんどいけれども、健気にケアをする彼の姿。食事、洗濯、着替え・・。高校生の家族に、ここまでケアをさせる日本の福祉の貧しさには絶望的になりそうです。何度見ても涙があふれてきて。本当にこれが高校生の作品かと、やはり優勝・日本一の作品なのですね。すごいとしかいいようがありません。

動画ですべてを見てもらいたいのですが。ここに出すことはできないので。次をクリックしてください。

https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-nbb15cf43e1f3?fbclid=IwAR172LrVrY2t5Dcyxn4qB1vUparpQtlNI1VJqe7qSe2uanY_lB5ltPY1YAg

それから、NHK杯ではなく高校総文、全国高等学校総合文化祭東京大会にも、三条高校は別のドキュメント出しています。それが、「金碧の古湖」。


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阿寒摩周国立公園の最西端に位置する「オンネトー」と呼ばれる湖の、一年間の美しい景色と、群れからはぐれてしまった1匹の鹿を追った作品です。雪景色をドローン使って撮影したと。その美しさには息のみますし。群れから離れて独りぼっちの鹿がちゃんと生き抜いている孤独な姿には、これまた胸が締め付けられます。こんな番組も、やっぱり高校生が作れるのですね。

 私は、たぶん安藤先生でしょうが、発表の画面をずっと動画を撮られたものを観たのですが、これが今はどこにもなくって。みつかったらご案内しますね。ぜひ見て頂きたい作品なのです。

 それにしても、どうやって高校生たちがこんなテーマを見つけ出すのでしょうね。おそらく日頃から高いアンテナと、その若い感性で社会を見つめているのでしょうね。だって美しい湖の四季を写そうとして、そこに孤独な鹿がいたなんて、まるでドラマですもの。それとも孤独な鹿を見つけて、この鹿を一年間景色と共に追おうとなったのでしょうか。どっちにしてもすごいことと思います。

 帯広三条高校放送局の皆さん、安藤先生、感動的な作品を二本も見せて下さって本当にありがとうございました。今後のご活躍も期待しますね。

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