映画「ベイビーブローカー」
今日は夏休み最後の日。午前中、どうしても行かなくてはと思っていた映画「ベイビーブローカー」を観に行きました。
韓国に三か所ある「赤ちゃんポスト」。釜山の赤ちゃんポストに預けられたベビーを、高く売ろうとする二人の男と実母。追いかける女性刑事二人。これらの大人に混ざって施設で生活している一人の男の子。無邪気で明るく元気な子に救われます。赤ちゃんを高く売る・・命の売買。男たちはみんな優しいのですね。
養子縁組のお世話をしている私には、いろいろと痛い言葉がありました。
でも、結局は「生まれてきてくれてありがとう」に尽きる、家族って何だろう?子ども育てるって?一緒に生きるって?それらの問いかけが是枝監督特有の手法でていねいに語られました。ふんわりとした感動が胸に残りました。
映画の後、午後は、電話当番。当番をしながら学会のスライド作りです。厚労省のデータをいろいろと調べながら。社会的養護を要する出産・・午前中の映画と重なって。養護施設で育つ子、里親の元で育つ子、特別養子縁組で養親の実子として育つ子。でも、その前に、出生0日で命を落とす子。0日で虐待死する子の加害者は圧倒的に実母。それらのデータを作りながら、今日の映画監督の「生まれない方が良かった命は一つもない」という言葉が胸に居座り続けています。
産婦人科という場で、このような命を迎えるスタッフへの問いかけを学会で話したいのです。が、産婦人科にたどり着かないままに女性が追い込まれて行くことを何とかしなければ。そんなことを考えながらスライドを作っています。
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