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シリーズ「統一教会」⑦

先日のテレビでやっていたのですが。全国の大学に「サークルCARP」が作られていると。先日は、大学の新聞と統一教会が集める寄付について書きました。今回はCARPですか。カープファンとしては、聞き捨てならぬ、とっても失礼な話です。

CARPとは。"Collegiate Association for the Research Principles" 頭文字を取ってCARP。翻訳すると「大学の原理研究会」、私達が大学生の頃からあった「原理研究会」そのものを英文にしただけ。何と今度はこんな手でしたか。

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新入生にアドバイスと称して現役学生、卒業生の信者が近づいてくると。サークルではスポーツやボランティアやSDGs勉強会等をして、統一教会とわかるようなこと一切せず。しかし、こうなのですね。

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目的は何なのかというと。合同結婚式をする若い人を集めることだと。本当にいろいろとするものです。カープファンだからと言って、こんなサークルには近づかないように、大学生をお持ちの方たちはしっかり伝えてあげた方がいいですね。しかし、本当に失礼なことです。

さて、もう少し、性教育バッシングの過去のブログの転写をしますね。2014年1月5日のブログです。

性教育バッシング③男の子に排尿を教える教材もわいせつと

 七生養護学校で没収され、わいせつな教材とされたものの中に、「ペニス付きタイツ」があります。タイツにペニスがついている、それだけで、わいせつとされました。裁判の中で、教師が訴えました。男の子たちにおしっこの仕方を教える、そのために必要な教材だったと。

 私が、保護者などの大人の方たちに講演に行ったある時に、明らかに障がいを持っていると分かる大きな男性を連れて来られた方がありました。その方が、質問のコーナーで、

 「この子は、おしっこをする時に、どうしてもズボンもパンツもずらして、お尻を丸出しにしてするのです。パンツとズボンの前から出しておしっこをするようにとどれだけ言っても出来ません。学校にもそのような指導をしてほしいと言ってもしてもらえませんでした。」

 ああ、七生の教育がまさにそれだったのだけど、と思いました。男の子たちにおしっこの仕方を教える、こんな当たり前のことが、障がいを持っている子にとっては大変で、それを教えることも大切な実践なのです。そのためのわかりやすい教材作りでした。それすらも「わいせつ」とされ、没収され、「わいせつな教材」と展示され、報道されました。

 先生や、保護者の無念は如何ばかりかと思います。

 私が、この度、このようなシリーズを書こうと思ったのは、私たちは、性教育バッシングの嵐が吹き荒れ、大変な思いをくぐりぬけてきました。でも、今もなお全ての子どもたちに豊かな性教育ができる状況とは程遠い現実が続いています。

 そんな時、私たち性教育に取り組んでいる産婦人科医の集まりのメーリングリストにこんな書き込みがありました。許可を得て、転載します。

『先ほど

yahooニュースで以下の記事を読みました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131226-00001077-bengocom-soci

知的障害者への性教育についての記事です。

これによると

「知的障害のある児童・生徒に対し、歌や人形を用いる独自の性教育を行っていたが、一部の都議らがこれを「過激だ」などと問題視し、現地を訪れて強く批判したほか、これに同調した都教委が同校教員を厳重注意にした」

これに対し「教員や保護者らは不当な介入だとして、都議・都教委らに計約3000万円の損害賠償を求める訴訟をおこした」
というものです。

都議・都教委は知的障害者は性に関心を持つな!誰も教えるな!と言うわけですね。

ですが、知的障害者だからといって性に無関心ではないでしょうし、必要だと思います。

正しい知識をどのような方であっても正しく教えることは、必要です。それが望まない妊娠を避け、性病を避け、性犯罪を減らすことにも

つながると思います。

しかし、教え方は難しいと思います。

もしどなたか経験がありましたら、ご教示下さい。』

 これを読んで、感慨深く思ったのです。私にとって、これまでの一連の性教育の実践、その中で吹きすさんだバッシングの嵐、その象徴ともいえる七生養護学校へのバッシング、やっと裁判が完全に勝利となって、でも、今の状況はなんら変わることなく続いている、それらの一連を知らない若いドクターたちが、仲間にいるということがショックでもありました。

 でも、知らなくとも、彼の若い感性で、このような思いを素直に話してくれることの素晴らしさ!

 私は若い仲間たちに今、性教育はどんな状況にあるのか、その立ち位置を知ってほしいと思いました。

 全国で講演が殺到している若いドクターたちに、講演の主催者から「ピルや避妊については話さないでください。中絶はしっかり脅して下さい」また、「性交やセックスという言葉は使わないでください」というような注文が入り、憤慨する人たちもいます。それらの注文がなぜなされるのか、ここに至る歴史(と言っても、つい最近のことなのですが)それを知っておいてほしいと思うのです。

 七生に象徴される吹き荒れたバッシングが、他の地方にもどんな事があったのか、統一協会に協力する国会議員たちがどんな働きをしたのか、その議員たちに動かされて、文科省がどうしたのか、そんなことを知ってほしいと思ったからです。

転載はここまでです。まだ続きますね。

 

 

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