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シリーズ「統一教会」⑧

明日7月30日と31日は、性教協の全国夏期セミナーです。広島の平和公園の中の国際会議場で、リアルとオンラインのハイブリッドで行います。コロナで大変な状況ですが、何とか無事にやり遂げたいと思います。

 丁度20年前、2002年にも広島で全国夏期セミナーを行いました。この時は性教育バッンシグの始まりの頃。統一教会につぶされないように緊張して準備したものです。結果は、まだできて間がない広島プリンスホテルに1600人もの人が集まって、盛大に行うことが出来ました。20年の時が流れてそして今年に又広島で行うことが出来ること、振り返ってみて感無量なのです。よくここまで生き延びてきたと。

 明日の特別講演は、「原爆が遺した子ら―原爆小頭症の被爆者と家族見つめて」きのこ会の事務局長、平尾直政さんにしていただきます。平尾さんは地元RCCの記者さんです。平尾さんが作られたドキュメントに何度も涙したものです。もっとも安全であるはずの母の体内にいて、放射能に侵され、小頭症として生まれて来た彼ら彼女たち。その人生を追ったドキュメントです。

 その平尾さんに講演していただけること、ほんとうにうれしくて。又お伝えしますね。

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 私は明日は診療を休んで四方先生に代診をお願いします。

さて、統一教会のシリーズ、続けます。過去の私のブログの再現です。今日は、2014年1月6日のブログです。

性教育バッシング④ジェンダーフリー教育もセットでバッシング

 性教育へのバッシングと同時になされたのが、「ジェンダーフリー」へのバッシングです。ジェンダーフリーとは、性別によって差別を受けたり、生き方を制限されたりすることなく、すべての人間が多様な個性と能力を発揮できることを目指すものです。

 ところが、これを「性別をなくす」ことであるとか、「フリーセックス」を推奨するものであるとか、意図的にゆがめられて宣伝されました。あちらこちらの地方議会で「同じような意見書採択が試みられ、実際に採択されたところもあります。

 例えば、当の七生養護学校に乗り込んだ都議の古賀俊昭氏は、2013年2月14日、都議会一回定例会で

「ジェンダーフリーは、単純に男らしさ、女らしさを否定する次元の問題ではなく、日本人の人格を否定し、日本や家庭という共同体を敵視したあらたな革命運動であるとの、この思想の本質と恐ろしさを認識することが何よりも肝要であります。そしてこの新しい革命運動のもう一つの顔が今日、全国各地で問題となっている、常軌を逸した、異常な、露骨な学校での性教育であります。」

と述べました。

 2003年7月に鹿児島県議会で採択された、ジェンダーフリー教育に反対する陳情では、具体的な県・市・学校名を上げ、「男女一緒に上半身裸で身体検査をした」「ランドセルを男女ともに黒で統一した」「高校で体育の時間など男女が一緒の更衣室で着替えをさせられた」「修学旅行で男女が一緒の部屋で宿泊させられた」とっ言った例が挙げられました。

 これに疑問を持った「南日本新聞」の記者たちがチームを組み、具体的に名前の挙がった県・市・学校に取材をしました。そして、そのような例はどこにもないと明らかにしました。

8月5日付で『"極端"現場どこに―鹿児島県議会採択の「ジェンダーフリー教育反対」陳情』『「ジェンダーフリー教育反対」関係自治体・学校は否定―男女一緒の身体検査、更衣、宿泊』と見開きのページで掲載しました。

 私も、その記者の方とお話ししたことがあります。これはおかしいと疑問を持ち、名前が上がったすべての自治体と学校に取材をしたと。それは、たいへんな作業であったと。そして、どこにもそんな例がないことを確認した上で、その質問をした議員に取材、そしたら、それは筑波大学の中川八洋教授の冊子「これがジェンダー・フリーの正体だ―日本解体の革命が始まっている」(日本政策研究センター)を根拠としたものであると聞き出しました。

 そして、記者は中川氏に会いました。中川氏は「実際学校には当たっていないこと、さまざまな資料から引用しつつ書いたこと、それぞれの事例は明星大学の高橋史郎教授に確認した」と記者に答えています。

 そこで記者はさらに高橋氏に取材をしました。そしたら、当該の学校に確認したわけでもなく、「東京女性財団が出したジェンダーフリー教育のビデオを見た」と言い、さらにそのビデオを確認すると、どこにもそのような事例はないことが指摘されています。

 この中川八洋氏の冊子は、広島県のPTA協議会の大会でも、多く売られました。それに、全国でこの冊子を使って、議会での意見陳述が行われました。

 広島県でも、ある議員が、議会で「小学生にピルを勧めたのだ」と演説をし、教育委員会から「そのようなことはあってはならないことです」との答えを引き出しました。実際、どこの誰がどのような現場でピルをすすめたのか、そのような具体的なことは何もなく・・・。

 「ウソも百回言えば」の如く、発言と報道が一斉になされ、性教育やジェンダーフリー教育へのバッシングのうねりとなったのです。

まだまだ続きますね。

 

 

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