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内密出産について⑥

私は「法の範囲内で」と言いましたが、特別養子縁組については、納得できないことは多々あります。私は海外にいる「主に」日系の方たちにも特別養子縁組のお世話をしてきました。でも、今はできません。法律が代わってしまって、「国内に」養親になることを受け入れて下さる方たちがいない時に限ってとなってしまいましたので。又、以前なら、私達があっせんしても、最終的に特別養子縁組を決めるのは家庭裁判所でした。そこに書類てしぃゅつすればよかったのですが、今は特別養子縁組のあっせんを許可した地方自治体の長に、その経過を一つ一つすべて報告することが義務付けられました。それが、一筋縄ではないのです。何十枚という書類を提出しなければなりません。ここまで自治体がするのであれば、家庭裁判所は一体どういう働きするのだろうと思ってしまいます。

 私たちはそれに従わなければなりません。そうしないと、資格がはく奪されることが怖いからです。

 いわばそれ以上に大切なことは、養親に育てられる子どもたち自身の出自を知ることの問題です。自分がどこで誰から生まれたのか、そして、どうして養親に育てられることになったのか、それを知ることは、自らのアイデンティティを確立していくために必要なことと思います。自分はどこの誰から生まれたのかを、大人になってから探している人のことは何人からも聞いています。

 その為に、私がずっとしてきたことは、実母が出産に至るまでのこと、そして自ら育てるのでなく、どなたかに養子として迎えて育てて欲しいとの結論を出すプロセス、一方養親側の事情についても、詳しく記録します。それを裁判所に提出してきましたが、そのコピーを当方で保管するし、養親になる方にもお渡しします。

いつか子ども自身がそれらを知ることの資料の一つとして使って欲しいと。できれば、その時には、このまま子どもに渡して欲しいことと伝えて。

もちろん、子育ての中で、早くから子どもには「産んでくれたお母さんがいること」を伝える様にお伝えしています。知らないままに実子として育てられていて、実親ではないことを思春期に知る、それも養親からでなく、他の人から、または偶然に知ることは最悪なのです。育ててくれてありがとうと感謝する気持ちより騙されていたいう気持ちが先に立ってしまいます。

 私はこれらのことを国際養子縁組の中で学びました。もうこれは私が以前ブログに書いたことなのですが、私がハワイに行った時にハワイにいる養子親子の方たちがパーティーを開いて下さいました。その中で、「私はね、広島で生まれたの。お母さんが若くて私を育てられなかったから、ハワイに来たの」などと、ふつうに言う子どもたちばかりでした。養子縁組することが、決して特別なことでなく、とても自然なのでした。

 今回の内密出産の子どもが大きくなった時、「母親が自分の名前で出生届を出すことすら拒否した」と知らざるえないでしょう。その時の子どもの心情を思いやると、たまらないものがあります。実母に対して、その子どものことも含めて粘り強く説得すること。少なくとも、自分の名前で出生届を出すことは、自分で育てられない赤ちゃんに対しての最低限の義務だと思います。出生届を出さないという選択をさせるのは、努力不足です。赤ちゃんの命を守るためという名目でそうしようとされているようですが、赤ちゃんの命を守ることと、出生届を出すことは矛盾しません。

 前回少し説明不足でしたが、実母の戸籍から、出産したこと消すことはできます。だから、出産したことが、世間に知られないようにすることは可能なのです。身内に対しても。最近では、実母の両親に知られないままに手続きを完了した人もいます。同居していたのに、実父に知られないままに完了した人もいます。裁判所もしっかり対応して下さいました。ましてや、近所の人や親戚に知られることなど、全くありません。一人ひとり状況に応じて、工夫をし、丁寧に対応することで、それらは可能です。

 今、心配するのは、多くのあっせん事業者がそれらの努力しているのにもかかわらず、熊本のその病院のみがそんな対応をしていると思われること。そして、自分も出生届を出さない対応をしてくれと、そこを訪れること。すでに第二号があらわれたと報道されています。厚労省も何の声明も出さず、黙認しています。私たちの努力が、まるで無になろうとしています。

 枯れてしまったと悲観していたベゴニアが、無事冬越しし、茎と葉が出て来て、そしてこんなに花つけています。きれいな色です。でも、これも全く枯れていたあじさいが、ムクムクと成長し、大きな株になったのに全く花をつけません。花屋さんが言われたように鉢は大きいのに替えたし、肥料も上げているのに・・。どうしたらいいのか分かりません。

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