夾竹桃
丁度20年前、2002年8月にできたばかりの広島プリンスホテルを借り切って、性教協全国夏期セミナーが開かれました。まだバッシングが始まりかけた時。全国から1600人の方が集まって、多いに盛り上がりました。
その時、舞台を飾ったのが夾竹桃の花です。私の兄制作の大きな花瓶にピンクと白の夾竹桃を飾りました。ある小学校の校長先生が気持ちよく切ることを許して下さったのです。原爆の焼け野原の跡にいち早く芽吹いた夾竹桃は、広島市の花と定められました。
それから20年。今年も広島で全国夏期セミナーを行います。場所は、平和公園の中にある国際会議場です。今、平和公園の周りは夾竹桃が満開です。
昨日、朝5時に患者さんの電話で飛び起きて、クリニックに駆け付けました。診察をして、お薬も出してそして6時には終了。さて、どうしましょう。家に一旦帰ろうか、それともここで一仕事すべきか考えて、ふと、夾竹桃を見て回りましょうと思いつきました。自転車で平和公園をぐるりと回りました。青空でなく、梅雨空でどんよりなのが少しさえないけれど。
夾竹桃はまず白が咲きます。白が満開になったころ赤が先始めます。赤というかピンクですね。相生橋のたもとの白い夾竹桃。相生橋は、Tの字の橋で、原爆投下の目印とされたと言われます。

角度を変えると、右側に小さく原爆ドームが見えます。

相生橋のTを渡ると、ドームの向いにピンクの夾竹桃が。まだ満開でないのであまり美しくありませんが。

広島二中の慰霊碑の横にも夾竹桃が植えてあります。

多くの被爆した人が川に浸かり、息絶えて行った、平和公園の西側の本川、橋を渡った川岸には、ピンクではなくきれいな赤い夾竹桃が咲いています。向かい側が平和公園です。

その道路の左側に、本川小学校の外壁に沿ってピンクの、右側、川沿いには赤の夾竹桃が並んでいます。



今、雨の夜ですが、花のアップが欲しくて、懐中電灯を持って撮ってきました。ピンクと白です。可憐な花ですが、これには毒があるということです。


さて、今年の夏期セミナーには、夾竹桃を飾ることが出来るでしようか。どなたかのお家のを切らせていただけると可能ですが、街路樹を切るわけにはいかないのです・・。
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